動き一変してる荒尾聡がシリーズの核!
前回は青山周平がスピードを見せつけて終えたミッドナイトレース。元々、遅い時間帯のレースに加え、気候的にも走路温度が急激に下がり、スピードが重要度を増す開催になる。今回はS級が6人参戦予定。その中でも荒尾聡の存在が突き抜けている。
その荒尾は前走の地元でエンジンを乗り換えた。これがまさに功を奏し、それまでのイマイチ感を払拭させる快走を見せた。準決では試走30を切るタイムをマークし、スピード面での大幅な良化が見られた。そして、結果的には準優勝で終えた。今回は更にタイムが出そうな時間帯でのレース。新エンジンを駆って、荒尾が躍動しそうだ。
地元S級は他に2車。田中茂と岩見貴史だ。田中の前走は荒尾と同じ地元開催。ここでは優勝戦まで進み6着の結果。優勝戦は重走路だったが、準決の良走路では最後方から追い込む田中らしい走りが見られた。今回もメンバー的に優出はノルマと言える状況。鋭い突っ込みを炸裂させ、中団の混戦を捌き上げて行きそうだ。岩見貴史もエンジンはマズマズ。前走の地元では優勝戦まで進めなかったが、エンジン的には悪くなかった。更にその前のミッドナイトレースではシッカリと優出しており、今回はミッドナイト連続優出を狙ってくる。
外来S級は佐藤裕二、加賀谷建明、岡松忠の3者。佐藤の前走は地元4日間開催だったが、連日の重走路で苦しんでいた。それでも最終日のブチ走路は、よい試走タイムを出し快勝。今回につながる白星となった。加賀谷の直近は、地元で補充参戦し2走した。どちらも得意の雨走路で圧勝。今回も重走路になれば、大きなコースを走って抜け出しそうだし、晴れでの動きも現況は悪くない。岡松も前走は川口だった。初日1着、2日目2着とマズマズの滑り出しだったが3日目からは失速。ただ、総体的には悪いとは言えないだろう。
A級では谷津圭治が地元の一般開催で優勝。谷津はこれで、今年2V。2回とも地元の重走路だ。このところ重走路での走りが冴えており、天候に左右されない強さがプラスされてきた。もちろん良走路でも正確な捌きで混戦を突破できる状態。その同期の東小野正道も同じ優勝戦に乗っていた。一時期は軽いスランプに入っていたが、8月に地元で優勝したあたりから明らかに良くなっている。
他では川口勢に注目。スピードある広瀬勝光、君和田裕二らが調子上がっている。B級では川原剛、相馬康夫、松永幸二の3者が独走力あるので、早めに先頭に立てるハンデ構成なら活躍できる。また、浜松の石田智之は以前の粘り強さが戻ってきた。インを抑えての残り目に警戒したい。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-45(29期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-44(27期)〕
岡松 忠〔山陽 S-41(17期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-12(31期)〕
田中 輝義〔飯塚 A-13(29期)〕
GIIウィナーズカップ開幕!
浜松で開催されるGIIウィナーズカップは、26期以前の選手と27期以降の選手に分かれて予選と準決を行ない、優勝戦で世代対決を図るという内容の企画レース。若手のスピードが炸裂するのか、ベテランの技が光るのか。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は絶好調。前走の山陽GIでも4勝を挙げるオール連対で優勝している。準決、優勝戦では試走29をマークし、上がりタイムも素晴らしいモノだった。走路が山陽から浜松になるが、地元走路なので変わらぬ動きを披露してくれそう。よほどの事がない限りは優勝戦まで進出してくるだろう。
浜松勢は他にも有力選手が多い。出走回数の関係で、今期はS48位となっている金子大輔は、完全に以前の動きを取り戻している。前走の飯塚3日間開催でも優勝戦に進出した。優勝戦は重走路で別府敬剛の優勝となったが、良走路の予選、準決は冷静な走りを見せていた。金子と同期の佐藤貴也も同じ開催で優勝戦まで駒を進めた。こちらもエンジンはある程度の位置にあり、武器のスタート力を発揮してレース展開を作っていた。
他では前回の地元で準優勝だった青島正樹が、その後の伊勢崎でもマズマズの走りを見せていた。木村武之、伊藤信夫といった浜松看板選手もエンジン的には戦える状態にある。少し前に2節連続優勝した渡辺篤は、やや失速。エンジン下降気味だがちょっとした事で立て直しがありそう。
外来の注目は高橋貢、浦田信輔、人見剛志、若井友和、篠原睦といったところ。ただし、高橋貢は近況、死病や公傷での欠場が目立ち、今回も直前まで出場は微妙。それでも出場してくるようなら安定感ある走りができるハズ。浦田信輔は前走の川口で優出と、代名詞である安定感が光っている。人見は前走の地元GIの初日に反則失格。しかし、その後の動きを見る限りエンジン面は心配なさそう。若井はエンジン良くはないが、悪くもない感じ。篠原は前走の地元で優出し3着で入線している。
新井恵匠、内山高秀は直前まで地元の一般開催で走っていた。両者ともに優勝戦まで進み、エンジン状態は高い位置にある。この優勝戦には山陽の西村龍太郎も乗っていた。西村もエンジンが高位で安定。晴れでも雨でも同じような力を出せる貴重な選手。西村と同じA級では柴田健治や松本やすしらが動き軽快で台風の目的存在になるか。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
絶好調・永井大介を止められるのは...
2週間ぶりに川口オートが開催。前回は、今期から全国ランク2位になった永井大介が完全Vを達成した。永井は、その前のプレミアムカップから通して7連勝中。全盛期の動きを取り戻し、まさに無敵に近い状態。この連勝を食い止められるのは誰になるのか。
今シリーズも中心となるのは永井大介。先述のとおりエンジンも乗り手も波に乗れており、これといって死角は見当たらない。よほど気候が変化しない限りは今回も強烈な走りを披露するハズ。
前回、永井が優勝したレースに乗っていたのは山田達也と森且行。山田はこのところ、ある程度の位置でエンジンを保てているが、ここ一番で力を出し切れない事が多い。それでも順調に勝ち上がり、優勝戦まで駒を進めてくるあたりは流石。森は今期からS級復帰。一時期は軽いスランプが続いていたが、近況は昇り調子。元々、冬場に活躍する事が多かったので、これからは森の季節と言える。
徐々に調子が上がっているのは中村雅人。前走の山陽GIでは初日から2連勝。その後は失速してしまったが、中村らしいレースが随所に出ているので、完全復活までは間近か。池田政和、斎藤撤二、阿部剛士らもエンジンはマズマズの状態。
外来S級は6人参戦予定。最も状態が良いのは山陽の岩崎亮一。前走の地元GIでは優勝戦まで進出し2着の準優勝。武器のスタートが切れており、エンジン的にも戦える状態にある。山陽勢は他に角南一如、岡松忠、浜野淳がやってくる。角南はスピードが戻ってきており、レース後半は急速な伸びを見せている。岡松は今期から久々にS級復帰。コンスタントに成績をまとめている。浜野はエンジンが安定していない。
A級では片野利沙が調子上向き。前走の地元4日間開催は2勝を含むオール連対。自信を持って走れると成績も付いてくるタイプで、今節もその走りから目が離せない。君和田裕二も成績が上向いてきた。ハンデ構成的に自分より前に選手が少ない時は抜け出せるチャンス。外来では丸山智史が良くなってきている。
B級では渋太さがある竹島繁夫と杉本雅彦、試走に関わらず本走でよく動く小松久二一、宮地朗。一発力がある森園数敏らに注意。新人33期は、これまで泉田修佑が4勝、黒川京介が3勝を挙げており、稲川聖也は未勝利。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
森 且行〔川口 S-43(25期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-19(30期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-25(25期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-33(31期)〕
地元勢は充実しており磐石の構え!
近年の伊勢崎勢はS級選手が多数おり、選手層が分厚くなっている。直前の山陽GIで優出した選手も何人かおり、今節も活躍が見込まれる。注目選手を挙げていく。
地元のランクトップは高橋貢。前回と同じく今回も3位。前走は山陽のGIで、しっかりと優出していた。優勝戦は展開を作れず6着になってしまったが、予選道中は安定した走りを見せていた。しかし、今節は直前になって私病で欠場となってしまった。
他に地元S級で、同じレースで優出していたのが早川清太郎と新井恵匠。早川は落車明けだったが、山陽では元気な走りを見せていた。課題とされていたスタートも、だいぶ良化しているので早めに展開を作れるようになってきた。新井は近況、優出がなかったが、記念レースで久々に優勝戦まで進めた。これを期に再び上昇気流に乗りたいところ。
今期のランクを大幅に落としたのは青山周平。全国2位から11位まで下がってしまった。今年の前半は思うような結果を残せなかったためだが、7月に入ってからは成績が良くなってきた。前走の飯塚ミッドナイトで優勝。その前のプレミアムカップでは優勝戦まで進み3着。更にその前の地元GIIでも優出し3着に入っている。強い時の青山の走りが戻ってきており、次期ランクUPへ向けて、ピンラッシュを決めたい。状態としては今回出場する中で最も良いと言える。
他のS級も、内山高秀や西原智昭などが堅調を保持。吉原恭佑も変わらず果敢な走りができている。三浦康平、田中賢のS級復帰組も期待できるし、岩田行雄もベテランの域に入っているがS級を維持している。
外来S級は2選手だけとやや寂しい。青島正樹と丹村飛竜だが、青島は前走の地元開催で準優勝。優勝は鈴木圭一郎だったので、価値ある準優勝と言える。久々にエンジンが上向いてきた様子。丹村は地元のGIではイマイチだった。その前の飯塚で落車した影響が出ているのかもしれない。
A級では浅香潤や松本やすしが好調。他にも、有吉辰也、東小野正道、西村龍太郎ら25期勢はS級にいてもおかしくない実力の持ち主。外来では藤岡一樹が地元のGIで優出と復調気配。B級では石川岳彦が前走の浜松で優出しており好気配。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-22(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-23(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-24(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-46(22期)〕
3日間の短期決戦に精鋭が集結!
今回の飯塚はミッドナイト開催ではないが、3日間の短期シリーズ。初日がいきなり最終予選になり、早めにエンジン折り合った選手が活躍できる。地元勢が有利になるが、外来も調子を上げている選手がちらほらおり、優勝争いは混沌としている。
今回出場する地元のランクトップは荒尾聡。前走は山陽のGIプレミアムカップだったが、ピリッとする内容ではなかった。車の仕上がりが万全ではない様子で、今回地元での整備でどこまで上昇させられるかがカギ。整備に関しては熱心に取り組む方なので、早い段階での良化がありそう。次位は篠原睦。こちらも前走は山陽のGIで、2日目の重走路では勝てたが、良走路での動きはイマイチだった。荒尾同様に整備での立て直しが期待される。
篠原の同期・田中茂はエンジン並といったところ。前走の川口では中間着が多く、2着以上が1回もなかった。それでも3、4着でまとまっていたので、不調というわけではない。桝崎陽介の前走は地元のプレミアムカップだった。着としては大した事なかったが、タイムは出ており、エンジン自体はマズマズといったところ。岩見貴史は前走のミッドナイトで優出している。ちなみに、この優勝戦には佐藤裕児、田中進も乗っていた。
外来勢でランクトップは山陽の松尾啓史。近況は、プレミアムカップで優出し6着。その後の飯塚でも優出し準優勝。前走の地元GIではエンジンが仕上がり切らないなかでも健闘していた。岡部聡は、初日は好タイムをマークし2着。しかし、2日目の重走路はまさかの5着で、その後も調子は上がらなかった。
浜松からは3選手がS級として参戦予定。ランクトップは佐藤貴也。前走の地元では優出できなかったが、エンジン自体はそこまで悪くはない。最終日も1着で締めており、タイム的にも良い数字が出ていた。同期の金子大輔は、今期のランクがS48と大きく落とした。しかし、これは今年前半の採点期間にケガの療養で実戦から離れていたため。復帰後は順調に感覚を取り戻し、以前の走りが戻ってきている。もう一人は中村友和。今期から初のS級。ここ1年で急成長を見せており、元々持っていたスピードに加え、課題だったスタートが克服されパワーアップしている。
A級で注目は栗原俊介と古木賢、斎藤正悟といったあたり。今年、伊勢崎のGII稲妻賞で記念初タイトルを手にした栗原は、前走の浜松でも優出している。古木は、まだ優勝の経験がないが、前走と前々走で準優勝。あと一歩、優勝に届いてないが、自力は付いており、いつ優勝してもおかしくない状態。斎藤は近況、弟子を取ってから成績が上向いている。
新人33期は今回も山陽から4選手を迎え入れ、合計10名参戦。しかし、その誰もが未だ初勝利を挙げてない。苦境が続いているが、どの選手がいち早く初勝利を挙げるのか。このあたりも楽しみの一つ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-27(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-26(19期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-42(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕