第41回GIシルクカップ開幕!
前回のシルクカップは今年1月開催。一年に2回、同じGIが開催されるわけだが、前回の優勝者は早川清太郎。季節的には同じ冬で、連続優勝に期待がかかる。しかし、高橋貢や青山周平ら地元勢の他にも、強力な外来勢が参戦しており、ディフェンディングチャンピオンにとっては楽ではない状況。どのようなシリーズになるのか。
前回優勝者の早川清太郎は近況一息。ここ数節は優勝戦から遠ざかっており、今回は立て直しから入る状態。ただし、地元走路では滅法強い早川なので、5日間のシリーズ中に上昇させてくる可能性は大。
地元の有力どころと言えば高橋貢と青山周平。高橋は前走の川口ではイマイチだったが、地元では連続優出中と安定した成績を残している。今回は早川よりも状態が良く、外来勢を迎え撃つ力強い存在になれる。そして、青山。最近ではようやく調子を上げてきており、前走の川口一般開催では準優勝の結果だった。その青山を負かして川口で優勝してきたのは吉原恭佑。優勝戦では早々、青山と一対一の態勢になったが、付け入る隙を与えず振り切っての優勝。今回に向け、気持ち的には最高の形で臨める。GIは昨年、プレミアムカップを制しており、2度目の戴冠を目指す。他にも地元勢は田村治郎、三浦康平、新井恵匠、内山高秀といったあたりもエンジン状態は上々と言える。
外来勢では飯塚勢に元気が出てきた。大将格の浦田信輔は、ここ数節は結果が残せないでいたが、前走の地元では再び上昇の気配が出ていた。そして、2番手の荒尾聡は今のエンジンに乗り替わってから好調が続いている。近況も地元で連続優勝を決めた。更に連続して1着を重ねており、元々持っていたスタート力に加えて、素晴らしいレースを披露できている。篠原睦、田中茂といった26期勢や、速攻が魅力の岩見貴史らも十分戦える動きを示している。
川口勢はS級が7人参戦予定。ランクトップの永井大介はおおむね好調。前走の地元では優出し4着の結果だったが、準決では試走27をマークするなど、本来のスピードが出ている。2番手の中村雅人は前走で優出こそならなかったが、やはり準決で試走26を叩き出しており、エンジン面は悪くない状態。飯塚の記念で優出した大木光に加え、若井友和、森且行、 斎藤撤二の25期勢も動きは活発。
浜松勢は全国ランク1位の鈴木圭一郎は、今回参戦していない。しかし、木村武之、佐藤貴也といった強豪は来場する。木村は前走の飯塚GIでは優出できなかったが、シリーズ中で3勝を挙げるなどエンジンは悪くない。佐藤も前々走のSGで優出するなど気配は良さそうだ。そして、32期・中村友和も参戦。スピードだけならS級一桁の選手に匹敵するモノを持っている。スタートや捌きが上達すれば、記念制覇も遠くはない。
山陽勢は、やや元気がない。ランクトップの松尾啓史こそ好調だが、岩崎亮一と岡部聡はエンジン状態が並。松尾は前走の川口で優出し5着。その優勝戦では試走25をマークしており、好調時の動きが出ている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕