
ミッドナイト3日間開催が開幕!
毎月1節行われている飯塚のミッドナイトレース。月の上旬に開催されることが多いが、この8月も1日から3日間のシリーズ。S級のメインは地元飯塚勢で、外来S級は伊勢崎から吉原恭佑のみ。A級にも状態の良い選手がいるので、優勝争いはそう簡単にはいかなそう。注目の選手を挙げていく。
まずは浦田信輔。前走の地元GIでは2日目に反則をしてしまい、早々と勝ち上がり権利を喪失してしまった。しかし、エンジン面はそれほど心配なさそうで、3日目以降はいつもの走りを見せていた。今節は気持ちを仕切り直して臨んできそう。
荒尾聡は前走の地元GIでは準決3着で優勝戦には進めなかった。それでもシリーズ中は3勝を挙げるなどエンジンは悪くなさそうだった。スタートの切れも変わらず良いので、得意の速攻を多く見せてきそうだ。篠原睦も状態はマズマズ。前走の地元GIでは3日目に8着を取ってしまい準決に乗れなかったが、1着3本2着1本と、3日目以外は好成績を収めていた。田中茂は前走の地元GIでは、準決で被害があり7着になってしまったが、シリーズ中は1着2本3着1本と、悪くない結果を残している。シッカリしたイン差しが決まっていた。桝崎陽介は、やや不調。前走の地元GIでは1勝を挙げたものの、他の4走は全て6着と成績は振るわなかった。
外来S級で唯一参戦の吉原恭佑はエンジン上り調子。前走の地元4日間開催で準優勝。それもシリーズ中はオール連対の安定した内容。その前の節の川口GIでも優出しており、今年前半の不調からは完全に脱出している。走りのスタイルとしては攻撃型。前団がゴチャ付いていてもインに突っ込んで行けるハートの強さがある。
A級では岩見貴史と斎藤撤二が好調。岩見は前走の地元GIで優出。地元のS級陣が準決などで敗退する中で、別府敬剛と共にA級ながら優出を決めてみせた。最大の武器はスタートで、先頭に立ってしまうと後続に抜かれづらい走りを披露する。今回は追い込むレースが増えてくるが、捌きの方もそれほど問題なくこなす方だ。斎藤は前走の地元4日間開催で準優勝。シリーズ中はオール連対の素晴らしい結果。デビューしてから数年はイマイチだったが、25期と中堅の域に達していながらここ近年で大幅な成長を見せている。道中の攻めの鋭さを増してきている。
他では、田中進の捲りも強烈。ミッドナイトで少しでもタイヤが走路に食い付くようなら威力は倍増となる。有吉辰也も近況の調子はマズマズ良い。前走の地元GIでも初日の5着以外は全て車券に絡む活躍を見せた。川口の中山光は32期と若手ながらスタートもスピードもソコソコある選手。今後は更なる成長を見せるだろう。スピード派で言えば佐久間健光や藤波直也などもミッドナイト向き。
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主な出場予定選手
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浦田信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾聡〔飯塚 S-11(27期)〕
篠原睦〔飯塚 S-13(26期)〕
田中茂〔飯塚 S-21(26期)〕
桝崎陽介〔飯塚 S-34(28期)〕
吉原恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
斎藤撤二〔川口 A-9(25期)〕
有吉辰也〔飯塚 A-18(25期)〕
木村武之が地元勢を引っ張る!
前回の浜松は有吉辰也の優勝で幕を閉じた浜松オート。今回も前回と同様、4日間のシリーズとなる。全国ランク1位の鈴木圭一郎は、直前の飯塚GIに参戦している関係で今回は不在。木村武之が留守を任されたかたち。外来勢の猛攻を凌げるか。
その木村は前走の伊勢崎ではシッカリと優出を決めていた。優勝戦は重走路で、アウトコースを回っていたが、スピードに乗る事はできず8着だった。しかし、このところの大きな流れで言えば、エンジンはある程度のところで推移しているので、今回も優勝候補の一人に挙げられる。
地元S級は他に3人の予定。伊藤信夫は前走の地元では優勝戦まで進めなかった。しかし、4日間のシリーズで2勝を挙げるなど、エンジン状態はけっして悪くはない。笠木美孝の前走は川口一般開催。こちらは初日、2日目まではマズマズだったが、そこから崩れてしまった。岩科鮮太は伊勢崎に遠征で行っていたが、成績は振るわなかった。笠木と岩科は早い段階での立て直しが望まれる。
地元浜松のA級・鈴木健吾は絶好調。前走の山陽では久々に優勝を決めてきた。持ち味のスピードを生かした走りで、今回も早めに独走に入れる展開なら期待できる。
外来で好調なのは川口勢。今回、川口から来る中で最もランクが高いのは山田達也。前走の地元開催でも優出して3着。4日間のシリーズで全て車券に絡む活躍を見せた。同じ優勝戦に乗っていたのが佐藤裕二、高橋義弘。佐藤は優勝戦こそ7着だったが、それまでの3日間は2勝を含むオール連対。高橋も優勝戦は5着だったが、佐藤と同じくそれまでの3日間は2勝を含むオール連対。充実してる様子が伝わってくる。軽いスランプに入っていた岩田裕臣も、ようやく良化の兆しが出てきた。
伊勢崎勢のS級は3人の予定。西原智昭、内山高秀、岩田行雄。3人とも好調ではないが、エンジン的に戦える状態にはなっている。また、A級ではあるが、鈴木清市がこのところ元気が良い。前走の地元でも優勝戦まで駒を進めていた。
山陽からのS級はただ一人で丹村飛竜。前走の伊勢崎では準決8着だったが、それ以外はマズマズの走りを見せていた。
新人33期は今回も出走。金田悠伽は、デビューから3走は8着続きで苦しいデビュー節になりそうだったが、最終日は嬉しい初勝利を挙げた。試走50秒の上がり56秒。落合巧はデビュー節の4走は全て8着。せめて試走50秒前後は出したいところ。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-32(22期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-17(28期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-37(29期)〕
第60回GIダイヤモンドレース開幕!
今年で60回目を数える飯塚のGIダイヤモンドレース。飯塚でナイターレースが開催されるようになってから、この大会はナイターで行なわれるようになった。前年の覇者は青山周平で、今回も参戦している。他にも各地から強豪が集まり、その覇が争われる。
今回出場する中で最も状態が良いのは永井大介。前走の地元GIで見事優勝してきた。エンジン的には劣勢だったが、技を生かした走りで栄冠を掴んだ。乗り手のリズム的には最高の形で今回に入れる。
その優勝戦に乗っていたのは早川清太郎、金子大輔、新井恵匠。早川は、永井よりもエンジン強めだったが、永井の巧い走りに攻略の糸口が見えなかった。ただし、車の仕上がりは良く、通常マフラーになるとは言え、同じナイターレースなので気持ち的にはやりやすい。金子も復帰後は順調な回復を見せ、本来の冷静な走りが随所に見られるようになった。この流れで行き、完全復活を果たせば、記念レースの舞台でも最高の結果を掴む事ができるだろう。新井は、やや低迷していたが、前走の優出で上昇ムードに乗りたいところ。
前回覇者の青山周平は、前走の地元で優出。更にその前の節では優勝を決めており、好調の波に乗っている。前走の優出4着のレースでは、桜井晴光が久しぶりに優勝を決めた。この時は最重ハンの10M前だったアドバンテージがあったが、今回からハンデは重化されるものと思われる。しかし、このダイヤモンドレースは2007年の覇者であり、けっして軽視はできない。桜井が優勝した伊勢崎の一般開催で準優勝だったのは三浦康平。ここ数節は調子を上げており、スピードレースで活躍できる状態になっている。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は、前走の川口では初日にフライング、2日目に反則と珍しく調子を崩していた。それでも、4回走って1着3回を含むオール連対。エンジン面は心配なさそうだ。浜松勢では、鈴木圭と金子の他に佐藤貴也が有力。ここ数節はある程度の成績でまとまっている。記念レースでは優出する機会も増えてきており今回も期待できる。
地元飯塚勢は、突き抜けて好調な選手はいないが、長らく飯塚勢を引っ張ってきている浦田信輔は高位で安定。力強い走りが見られている。その弟分・田中茂も調子が上がっており、近況は優出が増えてきている。速攻派で言えば荒尾聡と篠原睦。共に前走は川口GIで、荒尾は2日目の8着以外は全て車券に絡む結果。篠原は2日目に1着あるが、シリーズを通してエンジンはイマイチだった。この大会のポスターの表紙を飾っている鐘ヶ江将平は、まだ記念タイトルを取っていないが、ここ近年は着実な成長が見られており、いつ記念を取ってもおかしくない状態。
山陽勢はおおむね低調。ランク筆頭は松尾啓史だが、今年の初めの勢いがなくなってきている。夏場の熱い走路への対応が遅れているかたちか。岩崎亮一、岡部聡、人見剛志、佐々木啓らもエンジンは至って並。記念レースでは苦戦が想定されるので、早い段階での立て直しが望まれる。浜野淳と前田淳は不調ぷりが深刻。なんらかの良化のキッカケが欲しい。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
山田達也、大木光の28期コンビが川口の留守を守る!
前回の川口オートはGIキューポラ杯(ナイター開催)で、永井大介がスタート一撃からの逃げ粘りで幕を閉じた。昼間開催に移行する今回は、その永井が不在。出場する中で地元ランクトップは山田達也。その次が大木光。この両者が地元勢を盛り上げ、外来勢の襲撃を迎え撃つ。
先述の山田は、GIでは優勝戦まで進めなかった。しかし、その前の地元開催では優勝を決めており、昼間のレースの方がエンジン合っている様子。今回はどのレースでも8号車からの展開になるが、逆に自分のリズムで追い上げていける利点がある。昼間開催連続Vへ向け、気合を入れ直してくるだろう。その山田と双璧をなすのは大木。前走のGIでは優勝戦まで進出し、流れは良い。前々走の昼間開催でも優勝戦まで駒を進めており、エンジンは昼でも夜でも合っている。今回も強烈なイン突っ込みを見せてくれそう。
他では佐藤裕二、加賀谷建明などもエンジン状態はマズマズで、今回のメンバー的に優勝戦まで進んでこれそう。岩田裕臣は前走の準決で反則妨害を取られており、これが走りにどこまで影響してくるか。中野憲人は近況1着が少ないものの、3着以内にまとめるレースが多く車券の対象になってくる。
外来S級は1人だけの予定。浜松の笠木美孝だが、エンジン状態はイマイチといったところ。ただし、川口は前回のGIから連続参戦となるので、昼間開催に移行するとは言え、気持ちの面ではエンジン合わせやすくなるか。
A級では浜松の遠藤誠が近況の成績がまとまっている。前走の地元では準決こそ3着で優出ならなかったが、4日間のシリーズで2勝を含む全て車券に絡む活躍。よいリズムのまま今回に臨めそう。同じ浜松からは岡谷美由紀、岸萌水の女子レーサーも参戦。岡谷の近況はパッとしないが、川口は今年3月に初優勝を決めた相性の良い走路。今回をキッカケに再び上昇カーブを描きたい。岸は成績が安定していないが、時折り好走を見せることもあり、ハンデ構成によっては期待できる。
B級では復帰後初となる優出を決めた牛沢和彦に注目。今回はハンデの変動があるかもしれないが、徐々に本来の走りが戻ってきているので、連続優出もありそうだ。また、松永幸二や猪熊龍太らが好調なエンジンを生かしての逃げ粘りが目立っている。
更に、今回からは川口でも新人33期が3人デビュー。泉田修佑(いずみだしゅうすけ)は師匠が山田徹。目指す選手像は、子供が見てオートレーサーになりたいと思ってもらえる選手。稲川聖也(いながわせいや)は師匠が佐藤裕二。目指す選手像は、人に夢を与えられる選手。黒川京介(くろかわきょうすけ)は師匠が中野憲人。目指す選手像は、常に向上心を持ち続ける選手。この3人の中では、黒川が養成所の検定タイムでトップタイをマークしている。
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主な出場予定選手
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山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-43(27期)〕
中野 憲人〔川口 S-44(24期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-32(22期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-3(25期)〕
高橋貢と木村武之が中心だが伏兵陣も虎視眈々!
今回の伊勢崎オートはS級の参戦が8人だけ。その中で主力は高橋貢と木村武之。ただし、吉原恭佑なども調子を上げており、優勝争いは簡単ではない。新人33期もデビュー2節目で大幅な良化がありそう。
S級陣は前走が川口のナイターGIだった選手が多い。その大会で優出したのは高橋貢と吉原恭佑。高橋が優出3着で吉原が5着。高橋は優勝戦の試走タイムで一番時計を出すなどエンジン面は好調。優勝戦は8枠からのレースで展開が厳しくなっただけで、エンジンの仕上がりに関しては申し分なかった。前々走の地元でもシッカリと優出しており、万全の態勢で今回にも臨める。吉原は川口での優出が、今年2度目の優出。ここまで苦しんでいたが、ようやく良くなってきた印象。
内山高秀と岩田行雄も川口のナイターGIで走っていたが、成績としてはパッとしなかった。それでも内山に関しては、前々走の地元で優出しており、地元でのレースならそれほど不安はないか。岩田は前々走の地元で落車しており、その影響で川口での成績がイマイチだったのかも。地元に帰り、整備し直せば強烈な走りを取り戻してくるハズ。田村治郎は、このところ遠征がなく、ずっと地元でのレースが続いている。本人の実力を考えれば物足りない成績だが、大きな着を取ることは少なく、ある程度の位置でエンジンはまとまっている。
外来で最も強力なのは木村武之。木村も前走は川口のナイターGIだったが、こちらでの成績はもう一つだった。その前の地元もイマイチだったが、その更に前までは連続で優出が続いていたので、その時の動きに近づけたいところ。エンジンさえ中の上になれば、センスの高いハンドル捌きで十分優勝争いに参戦できる。
外来S級は他に丹村飛竜と岩科鮮太の29期。どちらもエンジン状態は並だが、食い付く走路は得意なので、少しでも遅い時間帯のレースになれば追い込んでこれるか。
A級では渡辺篤、谷津圭治、松本やすしらが前走で優出しており上昇ムード。田中賢も前走の地元では準決の6着以外は全て1着と好気配。竹内正浩、石貝武之らもハンデ位置を生かして健闘している。
完全に夏場の気候になり、1~6Rまでの前半レースでは前残りの展開が目立っている。B級と言えど、スピードある選手や渋太い選手の残り目も十分ありそうだ。特に石川岳彦、高橋義徳、松村真、猿谷敦史、北爪勝義、深沢悟などはハンデ構成によっては車券の対象になってくる。
また、新人の伊藤正真はデビュー節の4走で、1着3回、2着1回と全て連対している。今後はハンデがどんどん重くなるので、今のうちが狙い目。田崎萌は、まだ初勝利がないが、前走の最終日では2着を取っており、自身のミスさえなければ1着を取れそうな状態だ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-20(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-36(15期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-47(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-37(29期)〕