
木村武之がシリーズを盛り上げそう!
前回の浜松はSG全日本選抜オートレースで、鈴木圭一郎の完全優勝で幕を閉じた。今回は3日間の一般開催で、鈴木圭は不在。SGで優出した木村武之や伊藤信夫が鈴木圭の留守を預かる形だ。
木村武之はSGで初日から成績をまとめて優出。優勝戦でも良い試走タイムを出し、好スタートを切ってみせたが道中ではズルズルと後退。結果的に7着になってしまった。試走の1周は良かったので、エンジンのポテンシャルはあるハズ。ゴールまで同じ手応えが続くようなセッティングを見つけられれば圧勝するシーンが連発しそうだ。
木村武と同様に伊藤信もSGでは存在感を示した。初日からオール車券に絡む結果を出し優勝戦に進出。そこでは8着になったが、SGの優勝戦まで進むのは約5年ぶり。かつてスピードキングと呼ばれた車速を完全に取り戻すのは簡単ではないが、復活の狼煙を上げかけている。上昇気流に乗って今回も活躍したいところ。
他に地元S級は青島正樹と松山茂靖。SGでは思うような結果を出せなかったが、今期からS級返り咲きとなったので、再び一般開催でも好成績を残し続けていきたい。
外来S級は5車の予定。いずれも前走はSGだったが、そこで優勝戦まで進んだ選手はいなかった。ただ、松尾啓史はあまり得意としないオープン戦でも鋭い追い込みを見せていたので、エンジン的には中堅上位ありそう。西原智昭はSGの2日目に反則妨害をしてしまったので、当面は無理な仕掛けができない状態。田中茂、岩崎亮一、岩田行雄はエンジン的に上積みが必要か。
A級では高橋義徳と田方秀和が、前走の伊勢崎で優出。準決は得意の重走路だったのもあるが、優出後なので乗り手のリズムは良い。攻撃的な走りが戻ってきた田中哲、一発力がある中畠哲也などにも注意したい。
B級では地元勢の大駆けに警戒。独走に入れると連絡みが増える鈴木啓示、戸塚茂。成績にムラあるが青嶋裕治や石田智之、インから抜かせない走りが巧い上村敏明、小松久二一などにも注目したい。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-28(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-29(24期)〕
松山 茂靖〔浜松 S-36(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-19(28期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
川口勢が層の厚さを見せ付けそうだ!
今回は各レース場から選手が参加するが、そのメイン層は地元勢。S級は川口所属が11人参戦予定で、外来は山陽からわずか2名。A級もB級も地元勢が大量あっせんとなる。
S級やA級の上位は前走がSG全日本選抜だった。今回出場する中で優勝戦まで進んだのは中村雅人と加賀谷建明。中村は初日から危なげないレース運びを見せ、準決も見事1着で通過。優勝戦で4枠の好位置を得られた。しかし、スタートでダッシュが付かず7番手発進。ここから追い込みを見せたが4着止まりだった。それでもSGの優勝戦で4着なら悪くない。予選道中も力強い走りを見せていたので、今回も優勝候補の一人に挙げられる。加賀谷もSGでは初日から完調の走りを見せていた。1着、1着、2着、1着で優出すると2枠に入り、スタートさえ行ければ面白い存在になり得た。しかし、優勝戦ではスタート行けず6番手発進。一旦は最後方にまで下がったが、そこから2人抜いて6着ゴールとなった。展開が厳しかっただけで、エンジン面はかなり高い位置にあるとみていい。
この10月から川口のランクトップを中村に譲る形になった永井大介は、SGの準決で3着になり優勝戦には進めなかった。ただ、他の4日間は1着3本、2着1本と安定感ある成績を残せていた。機力に関しては中村とそれほど遜色はなく、今回もシリーズの中心になりそうだ。
他にSGで動きが光っていたのは池田政和、岩田裕臣あたり。池田はここ数節、エンジンを中の上で保てており、好調時に近い走りができている。エンジンが安定しているだけあって、初日から好走を連発させることが多い。岩田は高いスタート力をバックに、速攻気味の仕掛けが決まっていた。
若井友和、大木光、佐藤裕二、平田雅崇などもある程度の成績は残せており、エンジン的に戦えないことはない位置にある。逆に、鈴木清、森且行などは立て直しが急務となる。
外来S級は佐々木啓と角南一如。佐々木はSGではいい所がなかった。ただ、SGの前まではそこまで悪くなかったし、セッティングを合わせる能力には定評があるので、早い段階で川口走路に合わせてくる可能性はある。角南はSGの初日に1着。その後は失速したが元々、オープン戦よりもハンデ戦で力が出せるタイプなので、今回のような一般開催の方が、角南の走法が生きてくるだろう。
A級では、初のSG戦線で揉まれてきた黒川京介の成長ぶりに注目したい。また、SGから乗り替わった車が良さそうなのは早船。前走の川口で準優勝だったのは篠崎実。牛沢和彦は前走の伊勢崎で優出してきた。力量的にはS級に匹敵する田村治郎、東小野正道、岡松忠の動向も注視したい。B級では前走の川口で活躍が目立った清水雄平、阿久津正夫、松永幸二らが今回も見せ場を作るかも。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-12(25期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
池田 政和〔川口 S-32(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
篠原睦を中心に地元勢が総力挙げる!
浜松で行われたSG全日本選抜は鈴木圭一郎の優勝で幕を閉じたが、今回出場する中で、その時の優勝戦に乗っていたのは篠原睦のみ。今回の地元、飯塚のS級は荒尾聡が不参加だが、他のS級はほぼ参戦。SGで力を出せなかった選手にとっては巻き返しを図りたいシリーズ。
篠原のSG優勝戦は5着。しかし、予選道中は2勝を含むオール連対で通過しており、エンジン面も乗り手の面もマズマズ充実している。一時期は、やや調子を落としていたが、前走では自分の走りができていた。今回もスタート一気からの速攻が望めそうで、シリーズの核になるのは間違いない。
その篠原とともに外来勢を迎え撃つ地元S級陣。ランク的に次位は浦田信輔。ここ数ヶ月は調子を落としており、以前の迫力ある走りは影を潜めている。先のSGでも白星がないまま終わってしまった。それでも大きな着ばかりではなく、4回は車券に絡めていたので、今回のような一般開催なら十分通用するか。
SGで準決までいけたのは岩見貴史、別府敬剛。岩見はスタートが早いので、オープン戦では活躍の場が広がる。別府は展開が楽ではなかったが、渋太い走りで上位に食い込んでいた。
鐘ヶ江将平は近況、復調の兆しが出ている。SGでも3回は車券に絡めていた。久門徹と桝崎陽介はもう一息といった状態。重富大輔もSGではイマイチだったが、今年は地元GIで優勝しており、その時の感じが戻ればいい。
外来S級で動きが良いのは伊勢崎の新井恵匠。SGの準決は3着で優出を逃したが、それ以外の日もおおむね良い走りができていた。同地区の吉原恭佑は、いつもの果敢さが見られなかった。エンジンが並程度まで戻れば、攻撃的な走りで車券に絡んでくるハズ。
山陽からはS級が3人参戦。丹村飛竜はSGの初日に反則妨害。やや厳しい判定とも思えたが、早々と失権となってしまった。しかし、その後は1着を3本重ねていたようにエンジン面は問題なさそう。人見剛志と岡部聡はSGでは一息だったので、今回の一般開催でその時の分も取り返したい。
A級では井村淳一が前走のミッドナイトで優勝した。3日間開催をオール連対で優勝。メンバーが軽かったこともあるが、これで勢いに乗るのは間違いない。その優勝戦には田辺誠も乗っていた。こちらも好スタートからの仕掛けが決まっていた。他では辰巳裕樹が前走の川口で優出し3着。調子を上げている。B級では井上秀則と占部健太がミッドナイトで優出していた。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
オートレースふなばし presents カルマカップ開催!
今回の伊勢崎オートは浜松SGの直後とあって、S級やA級上位の選手は不在。更にB級も不在で、A級のみの戦いになる。シリーズのサブタイトルは「オールA級0mオープンバトル」。つまり、A級による全て0オープンのレースとなる。ハンデや展開による言い訳は無用。スタートを含め、実力がそのまま結果に反映される完全ガチバトルになる。
今回出場する中で、前回伊勢崎の優勝戦に乗っていたのは中畠哲也、森村亮、山中充智、矢内昌木の4人。中畠はスタート切れており、道中の攻めも果敢で、前を走る選手の内側に車を向ければ必ず突っ込んで行く。その後の川口遠征はイマイチだったが、地元での動きは冴えているので今回も注目。矢内は優勝戦で8着。その後の川口も中畠同様にイマイチだった。しかし、地元なら元の走りを取り戻せるかも。森村と山中の両者は前回の優出以来のレースとなる。その時は初日から好成績を収めていた。
ランクで言えば今回の中でトップは渋沢憲司。前走の山陽遠征では思うような走りができなかったが、その前の地元GIIでは優勝戦まで進んでおり、地元での走りはキレている。特にスタートが早いので、今回のようなオープン戦ではツボにハマるかも。他でスタートが早いのは新井淳や清水卓など。現状ではエンジン足りてないが、オープン戦ならスタート力で何とかなるかもしれない。
外来では影山伸、森本優佑が好調。影山は前々走の地元開催で優勝。その時は今回のようにS級などの主力がごっそりといなかった開催。同じようなメンバー構成で、再び優勝を狙う。ただし、スタートが大事になるオープン戦で展開を作れるかどうかはやや疑問。森本は前走の地元で準優勝。この4日間開催では2勝を含む、オール車券に絡む活躍。若手だけにこのまま勢いに乗りそう。
優勝戦までは行けなかったが、小林悠樹も前走の飯塚では着をまとめていた。スタート力がウリの小林なので、今回のオールオープン戦では気合が入るところだろう。また、小原望は前走の地元でもマズマズだったし、その前の伊勢崎GIIでも活躍していた。今回も同じ伊勢崎走路なので注目したい存在。山陽勢では松生信二、山本智大などが調子上向いてきた。
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主な出場予定選手
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渋沢 憲司〔伊勢崎 A-22(29期)〕
吉田 恵輔〔伊勢崎 A-34(29期)〕
鈴木 将光〔伊勢崎 A-35(27期)〕
鈴木 清市〔伊勢崎 A-45(14期)〕
影山 伸〔川口 A-32(22期)〕
森本 優佑〔飯塚 A-80(31期)〕
松生 信二〔山陽 A-115(30期)〕
小林 悠樹〔浜松 A-153(28期)〕
今回のミッドナイトは初めての試み、SGの裏開催!
今までは一般開催の夜に行われていたミッドナイトレースだが、今回は昼間にSG競争が行われている夜に開催される。昼のレースで熱狂した興奮そのままに、夜もレースを楽しめる。
開催地である飯塚で、ミッドナイトレースに出る中でランクトップは阿部仁志。前走の地元4日間開催では、初日から好走を重ね優勝戦まで進出した。優勝戦は7着に終わったが、エンジン状態は悪くないので連続優出のチャンス。阿部はデビューしてから優勝の経験がない。これまで優勝にあと一歩のレースはいつくかあったが、ことごとくその夢を打ち砕かれてきた。しかし、SGの裏開催だけあって今回のメンバーは手薄。今回こそ初優勝の栄冠を掴み取りたい。
阿部が乗っていた優勝戦に他に乗っていたのは小里健太と田中正樹。小里は初日から連対を外さず、優勝戦でも0ハン単騎から見事に逃げ切り優勝を決めた。今年は4優出のうち2回優勝、1回準優勝。優勝戦にまで進んでしまえば、高確率で好結果を残せている。このままの勢いで今回も活躍しそうだ。田中正は中間着が多く、善戦が目立つタイプだが、時折り結果を出してくる。前走からの流れは悪くないので今回も要注目。
川端孝も近況の動きはマズマズ良い。前走の川口では大きな着がなかったし、その前の浜松では台風の影響で中止になったとはいえ、優勝戦まで進んでいた。試走タイムが出なくてもレースでは好走が多いタイプで、オッズ的に人気にならないようなら狙ってみる手もある。井村淳一、高林亮の両者も今回のようなメンバーなら優出十分。どちらもスピードがあり、ツボにハマると大駆けを見せるタイプだ。
外来では川口から牧野貴博や、山陽から番田隆弘などが参戦。エンジン状態としてはそこまで良くないが、牧野は道中のレース運びが巧く、番田はスタート一気からの速攻を得意としている。
B級では、山陽の斎藤隆充が前走の地元で優出している。インコースを抑える走りには定評があるので、早めに先頭に立てる展開になれば力を発揮できる。同じようなタイプは伊勢崎の松村真。インコースをしっかり回って内側からは抜かせない走りをする。今はエンジン好調で、直線の行き方もかなり良い。独走でペース上がるのは近藤裕保や片岡信之で、一人で走れる展開になるようなら車券に絡めるかも。
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主な出場予定選手
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阿部 仁志〔飯塚 A-59(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-61(28期)〕
高林 亮〔飯塚 A-72(27期)〕
小里 健太〔飯塚 A-83(26期)〕
川端 孝〔飯塚 A-129(24期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-148(29期)〕
牧野 貴博〔川口 A-81(24期)〕
番田 隆弘〔山陽 A-131(24期)〕