
今回の山陽も3日間の短期決戦!
約一ヶ月ぶりの開催となる山陽オート。前回に続き今回も3日間開催となる。初日がいきなり最終予選で、全く気を抜けない状況。注目の選手は鈴木圭一郎で、勢いそのままに今回も活躍を見せるか。
S級とA級上位選手は前走が飯塚のプレミアムカップだった。ここでは鈴木圭一郎と松尾啓史が優出。鈴木圭は優勝戦の前まで13連勝できていて、更に3節連続完全優勝がかかっていたが、同地区の木村武之に阻まれ3着。それでもエンジン状態はかなり良いとみていい。今節も主軸となって大車輪の活躍を見せそうだ。地元の松尾も本来の追い込みが決まっていたので、十分抵抗できる状態。地元勢をまとめあげる存在になりそう。
プレミアムカップで優出はできなかったが丹村飛竜、角南一如、丸山智史あたりはマズマズの動きだった。逆に、佐々木啓、人見剛志はやや低迷。エンジンの底上げが欲しい状態。外来S級も佐藤裕二、鐘ヶ江将平、有吉辰也などはピリッとしなかった。
プレミアム組以外では影山伸が絶好調。前走の地元3日間開催で約5年ぶりに優勝を決めてきた。この開催はS級を含め、主力が出場していなかったが、こういった開催をしっかりとモノにするには確かな底力がなければ成すことはできない。優勝戦では試走タイムも出ており、エンジン状態は良好。この時の動きを今回も出せれば楽しみは十分だ。
その優勝戦には岡松忠も乗っていた。結果は5着だったが、その前の山陽開催でも優出しており、現在連続優出中。今回も地元で走りやすいアドバンテージがあるのでチャンスだ。B級ではあるが松本康晃も乗っていた。ハンデ差を生かして粘りの走りができている。
渋沢憲司も前走の地元で優出しての来場。その開催はGIIだったので優出は価値のあるもの。優勝戦は8着だったが、それまでの4走は全て車券に絡む活躍。武器のスタート力を生かしての速攻に期待できる。
他でエンジン良さそうなのは稲原良太郎、阿部仁志あたり。新人では浜松の花田一輝がこれまで2優出と成長を見せている。他にも落合巧、中村杏亮、吉川麻季らも優出の経験がある。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-20(24期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-19(24期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-34(25期)〕
ランク順に96名の選手が集結!
年に2度開催されているこの特別GIプレミアムカップは、年末に行われるスーパースター王座決定戦に出場するための重要な大会。優勝戦まで進み3着以内に入れば、ほぼ出場権を手にすることができる。スーパースター出場へのポイントが少ない強豪選手にとっては、今回でポイントを加算しておきたいところ。
今回の開催地である飯塚のS級陣はおおむね好調。荒尾聡は、前走の地元GIでは準決3着で優出は逃したが、シリーズを通して見ればマズマズの状態。浦田信輔は前走のミッドナイトでは心配な内容が。準決で鈴木一馬に差し返され、4着で優出できなかった。ただ、その前のGIではしっかり優出していたので、この時の動きが戻れば心配ない。田中茂、鐘ヶ江将平は、もう少しエンジン欲しいところ。篠原睦と岩見貴史は前走で伊勢崎GIIを走っていた。ある程度の位置でエンジンは保てている様子。東小野正道は、長らくいい所がなかったが、ようやく戦えるだけの動きが出てきた。
今のオート界はこの人なくしては語れないだろう。鈴木圭一郎だ。鈴木圭は地元の開催でスーパーハンデから完全優勝を決めると、その後は伊勢崎GIIで走っていた。そこでも初日から連勝街道を築き上げ、2節連続で完全優勝を達成してしまった。優勝戦では、そこまでスタートは切れなかったが、落ち着いた走りで栄冠を奪取。どこまで白星を積み重ね続けられるか。
プレミアムカップと言えばこの男・永井大介だ。今のところプレミアムカップは連覇中。更に同大会はこれまで8度の優勝経験がある。前走の飯塚GIでは準決でフライング。レースでは1着を取ったが、失権により優勝戦には進めなかった。今回はその時の分まで気持ちをぶつけたい。
今年、SG初優勝を遂げ、充実の一年になりつつある佐藤貴也。近況も充実しており、前走のミッドナイトでは優勝戦に進み3着。その前の地元でも優勝戦3着の結果。高い位置でエンジンは推移している。ちなみに、ミッドナイトで他に優勝戦に乗っていたのは優勝した岡部聡、準優勝の黒岩明、5着に前田淳、6着に滝下隼平となっている。
今回の直前に地元でGIIを走っている伊勢崎組は高橋貢、早川清太郎、森谷隼人、新井淳、浅香潤が優出。高橋貢が準優勝で、早川が3着。高橋貢は早めに抜け出してリードを作っていたが、鈴木圭の猛追に屈してしまった。それでも優勝戦まで進出できたこの5人は今回も楽しみではある。他に良化の気配が窺えたのは内山高秀、新井恵匠あたり。
台風で中止になってしまった浜松最終日で優勝戦に乗るハズだった松尾啓史、渡辺篤らもエンジン自体はいいので注意したい存在。その優勝戦には進めなかったが、木村武之もエンジン自体は悪くなさそうだった。
飯塚GIダイヤモンドレースでは池田政和と丹村飛竜、中村雅人が優出。重走路の優勝戦で丹村が準優勝、中村も追い込みを見せて3着。池田は苦手の走路で8着だったが、良走路では2日目から3連勝を見せるなど、エンジンは好仕上がりにあった。
飯塚走路が得意な加賀谷建明は、前走の地元で準優勝。今回に向けて調子を上げてきている。川口勢では大木光や山田達也、若井友和なども安定した動きを見せている。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-7(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
永井 大介〔川口 S-3(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
強豪不在で誰にでもチャンスが!
この直後にプレミアムカップが控えている関係で、S級とA級上位の選手は不在。A級中堅以下とB級によるバトルは実力伯仲で、難解なレースが多くなりそう。調子の良い選手や気になる選手を挙げていく。
今回出場する地元選手の中で、最もノリに乗っているのは小林瑞季。前々走の地元で優勝すると、その後の地元開催でも初日から1、2、2着で優出。優勝戦は展開が向かず8着に終わったが、エンジン自体は長らく好調が続いている。若手だけに勢いに乗ったら止められない。今節も優勝戦まで乗ってくるか。
若手と言えば黒川京介も元気一杯。前々走の地元で優出すると、浜松に遠征してきた。ここでは2日目の3着が響いて準決に乗れなかったが、初日と3日目に白星。ハンデを背負ってのレースでも結果が出るようになってきた。黒川の同期では高橋絵莉子が力を付けてきた。デビュー当初はしばらくタイムが出ずに苦しんでいたが、前走の浜松では4日間開催でオール連対。走りに安定感が出てきている。
ベテラン陣の中でも奮闘を見せている選手がチラホラ。浅野幸三と柴山信行が前走の飯塚GIで好走を見せていた。ハンデ的に軽いのもあるが、簡単には抜かせない走りで重ハンの選手とも競り合っていた。本人の気合にエンジンが付いてきている印象。今節の地元ランクトップの影山伸も悪くはない。今回は強豪がいないので、より一層攻めの強烈さを見せ付けることができるだろう。金子和裕もエンジンはずっといい。課題のスタートさえこなせれば上位争いに参加できる。
外来では戦歴的に岡松忠が中心になる。GI6勝、GII3勝に裏づけされた実力で、前走の地元でも優勝戦まで進んでいる。前走で優勝戦まで進んだと言えば浜松出走組。竹谷隆、畦坪孝雄、安東久隆らが優出したが、最終日は台風の影響のため中止。優勝戦で走れなかった悔しさは残るが、エンジン自体は良さそうなので今回もチャンス。
他で気配が良さそうなのは仲口武志や鈴木一馬。仲口は前々走の山陽で優出し、その後の地元でもマズマズだった。鈴木一は前走のミッドナイトで優出。走路温度が下がるほうが結果を出せるタイプだ。
B級で怖いのは安東と高橋絵の他に、新人の泉田修佑。前走の準決は8着だったが、それ以外は1着2回を含むオール連対。他では直線で車が伸びてる丸山浩信、木村悦教。渋太さがある松村真、野崎利明あたりにも注意したい。
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主な出場予定選手
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影山 伸〔川口 A-80(22期)〕
金子 和裕〔川口 A-92(19期)〕
小林 瑞季〔川口 A-150(32期)〕
仲口 武志〔浜松 A-62(24期)〕
岡松 忠〔山陽 A-61(17期)〕
竹谷 隆〔飯塚 A-168(23期)〕
安東 久隆〔山陽 B-56(25期)〕
高橋 絵莉子〔伊勢崎 B-113(33期)〕
電光石火の走りを見せるのは誰か!
前回のSGオートレースグランプリから約3週間を空けて、伊勢崎オートで今度はGII稲妻賞が開催される。前年度は地元の栗原俊介が記念レース初制覇で幕を閉じた。地元選手の優勝が目立つシリーズだが、今回の優勝者は果たして誰になるのか。
出場選手のメイン層は地元で、更に好調な選手が揃っている。地元エース格の青山周平は、前回のSGオートレースグランプリを制している。その後の飯塚GIではイマイチな結果に終わったが、再び地元でのレースとなればSGの時の走りを取り戻す可能性は高い。
SGで準優勝だったのは早川清太郎。近年は地元の記念レースで活躍することが多く、この稲妻賞も2016年に制している。レース間隔は多少空いているが、いつもより力が倍増される地元記念レースで楽しみは十分。高橋貢も悪くはない。前走の飯塚GIは不発に終わったが、その前の地元SGではしっかりと優出していた。同様の流れで来ているのは西原智昭。飯塚GIでは凡走続きだったが、その前のSGでは優勝戦まで進出している。逆に、飯塚GIで優出していたのは吉原恭佑。優勝戦は得意の重走路だったが、ここでは7着。それでも優勝戦まで行けたのだからリズムは悪いわけではない。
他に地元S級では新井恵匠と内山高秀がマズマズのエンジン状態。松本やすしは前走の川口で優出しており上り調子だ。
外来で最も脅威なのは鈴木圭一郎。伊勢崎のSGでは優出し3着。その後の地元4日間開催では全て1着の完全優勝。それも初日からスーパーハンデでのレースでだ。今回の記念では、さすがに通常のハンデに戻るだろうから、前走よりは展開が楽になる。エンジンはもちろん絶好調。
岩見貴史は、伊勢崎のSGで優出していた。その後の地元GIでもマズマズの成績を残していたので、今回の伊勢崎ナイターも期待できる。他に外来S級で好調なのは若井友和、篠原睦、佐々木啓といったあたり。若井は前走の地元で優出。篠原と佐々木は前走で優出していないが、成績自体はまとまっており十分戦える状態にある。
A級は鈴木清が完調。ひと頃はスランプに入っていたが、数節前から結果が出るようになり、前々走の優出3着に続き、前走では4日間シリーズで完全優勝。いい時のスタートが戻ってきており、エンジン状態も仕上がっている。今回のような短ハンデ戦で楽しみな状況。その優勝戦に乗っていたのは谷津圭治。スタートさえしっかり切れれば、確かな捌きで上位に進出できる。中野光公も好調。前々走の浜松では準優勝していた。また、稲妻賞の前年覇者の栗原俊介は、少し前にエンジン乗り替わってからは、まだ折り合いが付いてない状態だが、今回は連覇を目指すべく急激に仕上げていきたいところ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-13(25期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
久しぶりのミッドナイト開催!
前回の飯塚はナイター開催で、ミッドナイトとなると約2ヶ月ぶりの開催となる。S級は地元から3車、浜松から3車の予定で、この6車が主役となるが、A級にも先の飯塚ナイターGIで活躍した選手がいるので、優勝争いは難解なモノとなる。
地元の大将格・浦田信輔は前走のGIではしっかりと優出し6着。シリーズ中に白星はなかったが、それでも優勝戦まで駒を進めるあたりは流石の実力。ナイターから更に遅い時間帯でのレースになり、走路にタイヤが食い付きやすくなるのは、浦田にとって好材料か。タイヤを酷使してでも強烈な追い込みを見せてくれそう。
鐘ヶ江将平と桝崎陽介はGIで優勝戦までは進めなかった。ただ、軽いスランプに入っていた鐘ヶ江はシリーズ中に4回、車券に絡める走りをしており、ようやく良化の兆しが出てきた。桝崎は安定していたエンジンが、やや変調してきた感がある。
浜松からのS級は佐藤貴也、伊藤信夫、中村友和の3者。中でも佐藤貴の気配が良い。前走の地元では優勝戦まで進み3着。予選準決もオール連対の安定感だ。しかも、この節は初日からスーパーハンデを背負っての競争。総合戦力が高まっている。更にその前の節のSGでも優出し4着に入っている。今節の優勝候補筆頭だ。
伊藤信は飯塚連続参戦だが、GIでは力を出せなかった。今回に期待したい。中村友は前走の地元からエンジンを乗り替えた。しかし、まだ折り合いは付いておらず、戦えるようになるまでは調整の日々が続く見込み。
飯塚の前回の開催となるナイターGIで最も活躍したのは重富大輔。自身初となるGI制覇を達成した。シリーズ中はスタートが切れに切れ、持ち味のスピードを遺憾なく発揮できる状況だった。このままの勢いで今節も乗り切るか。その優勝戦には久門徹も乗っていた。こちらも好ダッシュからの素早い仕掛けが決まっていた。エンジン的にも高い位置にある。
8月22日の浜松の優勝戦に乗っていたのは鈴木一馬、山浦博幸、矢野正剛の3者。いずれもスピードタイプで、ツボにはまると車群を豪快に捲って行ける。山陽からは岡部聡、前田淳といった強豪も来場する。両者ともエンジンはイマイチだが、並のレベルまで持っていければ確かな攻めで上位に進出できる。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-37(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-20(24期)〕
中村 友和〔浜松 S-32(32期)〕
重富 大輔〔飯塚 A-72(27期)〕
久門 徹〔飯塚 A-19(26期)〕