
川口VS浜松の様相!
今回出場するS級は地元の川口と、浜松のみ。A級やB級には他の地区からの参戦者もあるが、それでもメインとなるのは川口と浜松。この2地区から優勝者が出るのか。それとも伏兵がいるのか。
今回出場する川口のランクトップは中村雅人。現在、連続優出中で、予選道中の動きもマズマズといったところで安定している。今年はまだ優勝が1回しかないので、この辺で2度目の優勝を飾っておきたい。夏場の川口走路は滑りがひどいが、中村がかつて15連勝を達成した時は7月が中心。夏場にも強い中村なので、熱走路への対応は問題ない。
その中村と同期の大木光は好調が続いている。前走の地元でオール連対の準優勝。その前の地元でも優出し3着だった。そして、その前は重走路で優勝。大木も中村と同様に今年の優勝回数は1。エンジン的にいつでも優勝できる状態だ。山田達也もこの2人と同期。前走の地元では準決で失速したが、エンジンは悪い状態ではなく、今回のメンバーを見渡してもチャンス十分。この28期トリオが活躍しそうだ。
他にも加賀谷建明、池田政和は前走の地元で優出している。池田の最近は、シリーズの前半、特に初日に好成績を収める傾向が強い。加賀谷の成績は散発傾向だが、最重ハンで数車並んだ内寄りに置かれた時は爆発的スタートから見せ場を作ることが多い。伊勢崎遠征に行っていた佐藤裕二も4日間で2勝を挙げており、戦える動きは維持している。
外来のS級は金子大輔と佐藤貴也。どちらも浜松の29期だ。金子は前々走の伊勢崎GIではサッパリだったが、その後の伊勢崎一般開催では上向かせてきた。エンジンが並以上になると、冷静な捌きで混戦でもスピード戦でも対応してくるタイプだ。通算の優勝回数は39だが、意外にも川口での優勝はまだない。昨年のスーパースターでも王座決定戦に進出していながら、キャブ故障でまさかの欠車。川口の嫌なイメージを今回で払拭させたい。佐藤貴也は今年、絶好調。5月には、ここ川口でGIIを獲っている。近況は優勝戦から遠ざかっているが、予選道中はシッカリと成績をまとめており、レースできる状態にはある。
A級では、長らくスランプに入っていた青木治親がようやく復活の狼煙を上げた。前走の飯塚ミッドナイトで約1年3ヶ月ぶりの優勝を遂げた。これを期に快進撃を開始したい。そのミッドナイト優勝戦には松山茂靖、高林亮、鈴木静二も乗っていた。松山と高林はアウトコースをぶん回ってのスピード戦、鈴木静はスタート一気からの速攻を得意とする。
B級は金田悠伽と山本将之に注目。金田は地元よりも川口で好成績を残している。1着率も高く、0ハン単騎のレースでは車券に大きく貢献する。山本は一時期、伸び悩んでいたが、持っているセンスは高く、それがいつ花開くかといった状況。川口走路で急成長を見せる新人は多く、今回も初日の走りから目が離せない。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
山田 達也〔川口 S-16(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-18(27期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-19(24期)〕
池田 政和〔川口 S-22(23期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-5(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
小林啓二杯GII山陽王座チャレンジカップが開幕!
名称が微妙に変わって続いている同大会は今回で3度目の開催。GIIだけに、さまざまな企画レースが執り行われそう。地元・山陽勢の層は厚いが、外来からも強力な車が来場しシリーズは熱を帯びてくる。
今回出場する中で地元のランク最上位は松尾啓史。前走の浜松では初日からオール連対で優出すると、優勝戦は6着だった。優勝戦は重走路での戦いだったが、予選道中は良走路で素晴らしい走りを連発していた。松尾らしい捌きが決まっており、今回に向けてもいい状態で臨めそう。
そのレースで優勝したのが丹村飛竜。得意の重走路で実力を遺憾なく発揮していた。予選中の良走路でもオール連対の安定感。どんな走路状況になっても、力をフルに発揮できている。その前の地元開催でも優出しており、地元勢の中では最も状態が良い。
その浜松の優勝戦に乗っていたのは他に西村龍太郎、鈴木健吾、笠木美孝など。西村は、しばらく低迷が続いていたが、ようやく良化の兆しが出てきた様子。このまま波に乗りたい。鈴木健はスピードに、笠木は速攻に磨きがかかっている。
山陽S級は前走が伊勢崎GIだった選手が多かった。佐々木啓、岩崎亮一、人見剛志などだが、伊勢崎ではイマイチな結果に終わっている。今回は地元の記念なので、何が何でも状態を上向かせたい。前走が飯塚だった藤岡一樹、角南一如あたりは完調ではないが、戦えないこともない足色だった。
外来勢の銘柄級は永井大介、木村武之、早川清太郎、浦田信輔など。永井は前走の伊勢崎GIでは力を出し切れなかった。しかし、整備熱心な同選手なので、山陽の走路に早めに合わせてくるかも。その伊勢崎GIで優勝したのが早川。同大会を連覇し、更に地元のGIを4連覇中。勢い絶頂で臨んだ直後の地元一般開催では一息だったが、大きな流れで言えば調子は良い。浦田も前走は伊勢崎GIで、初日から連勝を挙げるなどマズマズ。木村は前走が伊勢崎一般開催。全体的にピリッとしなかった。
山陽勢はA級でも気になる選手がちらほら。今はA級にランクされている岡部聡だが、前走の飯塚では4走中1着が3本と上向き。岡松忠と前田淳は共に、前々走の飯塚で優出している。浜野淳は近況、落車があったり乱調気味だが、この大会との相性はいい。
飯塚の久門徹は現在A級にランクされているが、エンジン状態は上々だ。前走の伊勢崎GIでも見せ場を作っていたし、今回の山陽では6月に優勝の経験がある。33期新人の黒川京介や中村杏亮らも、序盤から逃げる展開を作れれば車券に絡んできそうだ。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-27(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
永井 大介〔川口 S-3(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-7(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
中村雅人VS鈴木圭一郎の戦いは見もの!
前回はナイター開催だった川口オート。今回は昼間に移行しての競争となる。最近は気温が30度を超える日が多く、走路温度も高くなりそう。灼熱の川口走路は滑りがひどく、これに早めに対応できた選手が好成績を残せる傾向にある。
今回の目玉選手は何と言っても鈴木圭一郎。前走の伊勢崎GIでは追い込み届かず準優勝に終わったが、ここ一連の流れはかなり良い。まれに凡走を見せることもあるが、好走する時の方が圧倒的に多く、信頼してアタマから狙える一人。よほどのことがない限り優勝戦までは乗ってくるだろう。
その鈴木圭に対抗できるのは、船橋時代に鈴木圭に多大な影響を与えた中村雅人。現在、全国ランクは11位で、鈴木圭とは10ほど離れているが、レース運びの巧さや道中の捌きなどは互角と言っても過言ではない。かつての教え子的存在の鈴木圭に、簡単にはやられないと思われる。
川口の前回のナイターで優勝したのは若井友和。勢いそのままに前走の伊勢崎GIでも優出していたが、ここではまさかの落車。良い状態が続いていただけに悪い影響が出なければいいが...。今回、出場するかどうか微妙だが、出場の際は初日の試走に特に注意したい。若井が優勝した前回ナイターで優出し3着だったのは大木光。大木はその前の地元開催では優勝している。連続で優勝戦に乗れており、いい流れが続いている。強烈なイン戦で車群を縫ってくるか。
地元のS級では他に、斎藤撤二や山田達也、加賀谷建明あたりも堅実な動きを示している。池田政和、五十嵐一夫あたりはもう少し調子を上向かせたいところか。
外来では鈴木圭以外にも強力なS級が来場する。飯塚から荒尾聡、田中茂、有吉辰也の3車。そして、伊勢崎から吉原恭佑。荒尾は前々走の地元で優出し5着。その後は浜松遠征に行っており、ここでもそれなりの走りを示していた。田中茂は前走の山陽ではイマイチだったが、その前の伊勢崎では優勝戦まで進み準優勝。有吉は前走が伊勢崎GI。1着こそなかったが、ところどころで見せ場を作れていた。近況イマイチだった吉原は、前走の地元GIの4日目に白星。復調の兆しが出てきたか。
A級では影山伸と鈴木清、高宗良次に注目。影山は前々走の優勝戦で落車してしまったが、その次の地元ではしっかり立て直し、ここでも優出。準決の重走路でも1着を取っており、天候に左右されない強さを発揮している。鈴木清は前々走の地元で準優勝。このところ成績がまとまってきている。高宗は前走の伊勢崎GIで優出。最近は着実に力を付けており、元々持っていたスピードに捌きも身に付き、総合戦力が大幅にアップしている。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-13(25期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-12(32期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-42(32期)〕
絶好調・早川清太郎に抵抗できるのは...
7月1日にGIムーンライトチャンピオンカップが終わった伊勢崎オートで、今度は4日間の一般開催が行われる。間隔が一週間も空いておらず、GIの時の動きが大いに参考になりそう。
そのGIで見事優勝したのは早川清太郎。大会3日目には他落の被害があったにも関わらず、落車前よりパワーアップして立て直してきた。優勝戦では早川らしい追い込みが決まっており、エンジンも乗り手も最高潮。今回も初日から飛ばしていくものと思われる。
その早川に優勝戦で敗れたのが高橋貢。優勝戦は序盤から最後まで最後方を走っていた。全く前に進むことができなかったが、シリーズ中に3勝を挙げており、優勝戦を除けば申し分のない活躍を見せていた。エンジン状態的には決して悪くないので、今節も冷静に追い上げていきそう。
ランクで言えば青山周平が伊勢崎でナンバー1。ただし、GIの3日目に落車。そのまま参加解除になっており、今回も元々は出場予定だったが公傷で不参加になってしまった。新井恵匠はGIの準決4着で優勝戦には進めなかったが、3日目などは積極的な走りができており、エンジンも乗り手もマズマズの位置にある。西原智昭も準決3着で優出はならなかったが、シリーズを通してよい走りを見せていた。内山高秀、三浦康平、田村治郎、田中賢、松本やすしなどは調子が上がってこなかった印象。
外来S級は5選手の予定。その中では浜松の金子大輔と木村武之が強力な存在。どちらも前走は伊勢崎GIなので、伊勢崎は連続参戦となる。2人とも2日目に1着があるが、シリーズを通して見れば決して納得のいく内容ではなかった。今回は一般開催になるが、前回のリベンジを果たしたい。
飯塚からは篠原睦が参戦。篠原は前走の地元でしっかりと優出。初日から連勝を決めるなど代名詞である「安定感」は健在。大崩れすることがほとんどないレーサーだ。素早いスタートからの速攻で伊勢崎のファンにも強烈な印象を残し続けている。
川口からは佐藤裕二が参戦。佐藤は前走が飯塚だったが、日によって成績はムラだった。まあ、エンジン的には悪いわけでもなさそうなので、強気の差しを武器に車群を突破していきそうだ。
A級では仲田恵一朗が好調。前走のGIでは優勝戦まで進み3着に入った。予選道中も上位着でまとめており、乗り手もエンジンもいい状態にある。同じ大会で優勝戦まで進んでいた木村享平だが、その優勝戦で被害があり落車。準決までは素晴らしい走りを見せていたので悪影響がなければいいが。
山陽の岡松忠も近況はリズムが良い。前々走の地元で優出すると、その後の飯塚でも優出し2着。準優勝だった。このシリーズは4日間開催だったが、全てのレースで2着。オール連対を果たしていた。この優勝戦には越智尚寿も乗っていた。こちらはエンジン乗り替わってすぐ結果を出していた。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
金子 大輔〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-7(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-19(24期)〕
今回のミッドナイトは27期勢に注目!
今回は4日間のシリーズでミットナイトレースが開催される。S級の参加予定は3人で、そこまで調子の良い選手は不在。むしろA級に元気が良い選手が散見され、こちらの方が優勝争いに参加してくるか。
地元のS級はただ一人。岩見貴史だ。前々走の山陽で久々に優出し、復調の兆しが出たかに見えたが、前走の地元開催では活躍することができなかった。エンジンは安定しない状態だが、同じレースで走る中で試走タイムが少しでも優勢なら、戦える足が出たとみていいだろう。
外来のS級は遠藤誠と角南一如。遠藤誠は前走の川口一般開催ではイマイチだったが、初日と最終日は2着を取っており、エンジン状態はそこまで悪くない。角南は前走の飯塚ではソコソコだった。準決は3着だったが初日と最終日に1着。今回はミッドナイトレースで、昼間の開催よりはタイヤが食いつきやすい条件。角南にとっては走りやすくなるだろう。
A級で最も好調なのは新村嘉之。前走の地元開催で久々に優勝した。それも4日間シリーズで2日目から全て1着の3連勝を達成。エンジンも乗り手も最高潮。ただし、この時は最重ハンの20M前からのレースだった。この優勝でハンデ重化は避けられないだろうから、今回からは展開が厳しくなる。これを乗り越えられるかが大きなカギ。
新村が優勝したレースには田中進と川端孝も乗っていた。田中はミッドナイトとの相性が良く、大きなコースを回って番手を上げてくるタイプ。対照的に川端はインコースをべったりと回って後続を封じ込むタイプ。走りの特徴は違うが、それぞれに持ち味を発揮して車券に貢献してきそう。
外来では川口と浜松のA級に注目。川口の阿部剛士は前走の浜松GIIで優出し3着。予選道中も上位着でまとめており、エンジンをいい位置で保てている。青木治親は前走の地元で優出。しかし、その優勝戦で自落。今回は落車明けになるので初日の試走は特注だ。浜松ではS級に匹敵する実力の持ち主・松山茂靖が来場。近況の成績もまずまずで、スピードに乗った豪快な捲りを武器に優出を狙う。スピード面では柴田健治も注目したい存在。こちらはスマートなレース運びで上位に進出してくる。鈴木静二は速攻が武器。ハンデが前の選手を叩いて素早い仕掛けを見せてくる。筒井健太は現在、ハンデ的に恵まれている。最重ハンでレースしていたこともある同選手だが、最近は最重ハンの20M前からの競争が多く、うまく展開を生かせば連に絡める状態。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-35(29期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-31(25期)〕
角南 一如〔山陽 S-42(27期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-2(26期)〕
柴田 健治〔浜松 A-16(27期)〕
田中 進〔飯塚 A-45(27期)〕
阿部 剛士〔川口 A-84(27期)〕
新村 嘉之〔飯塚 A-217(27期)〕