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12月3日~7日 伊勢崎オートの展望

isezaki_Lo_01.jpgのサムネール画像


G2レジェンドカップの展望


 『皇帝』池田政和が復活グレード制覇を遂げて、その決勝戦が『ベストマッチ・オブ・ザ・イヤー2024』に選出された前回の『レジェンドカップ』から1年。
 デビュー満20年を越えた29期生から、79歳となった今年16勝もしている2期生・鈴木章夫まで、経験と巧の技をぶつけ合う。


 永久不滅ではないかとも思われる記録を数多く打ち立ててきて、鈴木章と同様に生ける伝説である高橋貢は、当大会を2019年から3年連続で優勝している。前節の伊勢崎ナイター優勝戦は軽ハン勢がハイペースを作る前々の展開になり追いきれず4着だったが、自身も3.385秒で走っておりスピード上がっている。
 同じ節の準決勝戦、早川清太郎は翌日に優勝戦を逃げきることになる仲田恵一朗に濡れ走路で敗れて優出を逸したが、節間に本走3.37秒台を連発していて、こちらも高速レースに対応できる状態とみて良い。


 先月下旬の山陽デイレース一般開催は優勝戦が雨走路でおこなわれて、金子大輔が準優勝。今年は伊勢崎デイレースの出場機会はなかったがナイターには4節に出場して、G2『稲妻賞』、SG『オートレースグランプリ』、G1『ムーンライトチャンピオンカップ』、一般開催と全てに優出を果たした。
 前節決勝戦は同期の金子大に競り負けて3着だった丹村飛竜だが、先月の飯塚デイレースSG『日本選手権』では3年半ぶりにSG優出するなど最近はエンジン・走りの充実度が上がっている。
 伊藤信夫も10月以降は成績が充実してきた。現在は飯塚ミッドナイト、伊勢崎ナイター、飯塚デイレースG1『開設記念レース』の3節に連続で優出中。2024年1年間の優出回数が11度だったのに対して今年は1か月を残す現時点ですでに優出16度と、昨年よりも勢いがあるといえそうだ。


 今年1月の伊勢崎デイレースG1『シルクカップ争奪戦』。飯塚勢は有吉辰也と篠原睦が優出した。有吉は先月、飯塚デイレースSG『日本選手権』6日制の初日から5連勝して準優勝。篠原は選手権は早退したが4戦3勝して、続く川口デイレースG2『オートレースメモリアル』と開設記念レースに連続優出。今大会は前回シルクカップと似た気象条件となりそうであり、活躍実績のある整備データを持つ両名は遠征車でありながらエンジンを合わせやすいかも知れない。
 この2名と共に全国ランキングS級ひとけたに位置して飯塚3巨頭を形成している荒尾聡は、今年9月まではグレード開催に安定して優出していたのが、日本選手権と開設記念レースには優出ならず、現状は勢いを欠いている印象。それでも2023年と2024年の稲妻賞2連覇、今年9月ムーンライトチャンピオンカップ優出と、近年の伊勢崎に高い実績があるので、その相性の良さを生かして巻き返しを図りたい。


 さきに少し触れた川口G2『オートレースメモリアル』を優勝したのは永井大介。約2年半ぶりのグレード制覇だった。荒尾とは逆に今年の夏~秋口のグレード戦線では優出できなかったが、10月上旬の川口昼夜ダブルヘッダーから1着率が上がり始めて、『メモリアル』の前節には日本選手権にも優出。メモリアル閉幕の3日後に初日を迎えた開設記念レースでは予選中の発走時にタイヤが空回りしたり、整備でエンジンの課題を良化させてもタイヤが滑ったりとリズムに乗れなかったが、メモリアルでのスタートの切れ味は良かった。
 前述した篠原や伊藤信らと共に開設記念レースへ優出して3着と好走したのが高橋義弘。0mオープン戦の4枠から鋭発して、スタートライン通過は8名中トップ旋回。1周回1コーナーで先頭に立った佐藤摩弥をレース中盤に差して逃げ態勢を築き、大いに見せ場を作った。近年の伊勢崎に目立った実績は残していないが、今年3月には地元・川口デイレースG1『開設記念グランプリ』を制して、自身6年ぶりのグレードタイトル獲得。先月の伊勢崎ナイター一般開催の初日は、6周回の残り3周の地点を過ぎるまで最後方8番手にいて、正味3周足らずで7車を捌いて勝利してみせた。


追記
 年明けから6月上旬頃まで着取りの良くなかった穴見和正は、今期の全国ランキングがB級へ降格してしまい今節にはエントリーされていないが、7月に3連勝するなど今年後半は競走成績が上昇カーブに転じており、次回からは当大会に復帰して熱い火花で走路を染め上げてもらいたい。


______________________________
主な出場予定選手
______________________________

 
 高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
 早川 清太郎〔伊勢崎 S-26(29期)〕


 金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
 有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
 篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
 荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
 丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
 永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
 伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕
 高橋 義弘〔川口 S-37(29期)〕
 岡部 聡〔山陽 A-12(19期)〕
 岡松 忠〔山陽 A-85(17期)〕
 鈴木 辰己〔浜松 A-94(13期)〕
 篠崎 実〔川口 A-107(9期)〕
 鈴木 章夫〔浜松 A-196(2期)〕


 文/鈴木


12月3日~7日 伊勢崎オート 初日の1日出走表

2025/12/02
開催前の展望

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