安定感から高橋貢が主役になりそう!
伊勢崎ナイターは約二週間ぶりの開催。前回の優勝戦は重走路で、栗原勝測が約18年ぶりに優勝を果たした。梅雨真っ盛りのこの時期、車券を買う上で走路状態のチェックはかかせない。
近3節は地元での出走が続いている高橋貢は、その全てで優出している。前走の優勝戦は重走路で4着だったが、3節前の地元では完全優勝を決めており、エンジンは高い位置で推移している。同じレース場、同じ時間帯でセッティング的にも合わせやすい。その高橋貢とツートップを組むのは青山周平。前走は飯塚GIで、準決3着で優出を逃したが、エンジン自体は悪くなさそうだった。それまでは7節連続で優出しており、地元ではGII稲妻賞で優勝している。地元走路なら取り立てて心配はなさそう。
内山高秀はエンジン完調ではないが、ソコソコの位置を保っている。吉原恭佑の前走は浜松一般開催。準決5着で優出できなかったが、それ以外の3走は全て連対しているし、その前の地元GIIでは優出できていた。
外来でビッグネームは永井大介。前走の飯塚GIでは全く振るわなかったが、その前の地元ではシッカリ動いていたし、伊勢崎は2月にGIIレジェンドカップで来場した時には優勝戦まで進んでいた。
岡部聡は前走の飯塚GIで優出。各選手が走路状況に悩まされる中、得意の重走路で結果を残していた。伊勢崎走路との相性は悪くないので今回も期待できる。その飯塚GIで準決8着だったのは丸山智史。ただし、それ以外の4走は1着を2本含むオール連対。良走路での動きは良く、特に捌きが上達している印象。
篠原睦は前走が地元のGI。準決5着だったが、それ以外の4走は丸山と同様、1着2本を含むオール連対。エンジンは悪い状態ではない。大木光も前走の飯塚GIでは、エンジン良さそうだったが、苦手のブチ走路での出走が多かったため、成績自体は良くなかった。
A級では前回の伊勢崎で優勝した栗原勝測が今回も参戦。重走路でのレースが続くようなら今回もチャンス。準優勝だったのが木村義明。予選準決でもオール連対しており、調子を上げている。6月25日が最終日だった浜松で、優勝戦まで進んでいたのは三浦康平と栗原俊介。こちらも状態は良いので要注目。
そして、飯塚GIで3日目から状態が上向き、最終的に準優勝を果たしたのが新村嘉之。成績は散発傾向ある選手だが、ここ一番での勝負強さは必見だ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-22(32期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
岡部 聡〔山陽 S-35(19期)〕
A級やB級にもチャンス十分の開催!
今回の地元浜松のS級は、佐藤貴也と木村武之の2人のみ。外来は中村雅人や浦田信輔など捌き巧者が襲来し、地元勢はやや手薄だが、A級やB級に好調な選手が存在し、総力戦で外来勢を迎え撃つ。
佐藤貴は前走でしっかりと優出したが、その優勝戦でまさかの反則失格。予選道中の動きは悪くなかったが、反則後だけに攻めの方は慎重にならざるを得ない。ただし、そこまで無理な仕掛けをしなくても上位に浮上してくる可能性は十分ある。木村武は前走が飯塚GIだった。ここでは天候が不順で、思うような結果を出せなかったが、スタートなどでは鋭い飛び出しを見せていたので、今回も速攻に期待できる。
外来S級は7人参戦予定で、前走は全て飯塚のGI。この中で優勝戦まで進んだ選手はいなかった。エンジン的には中村雅人や若井友和、松尾啓史あたりがマズマズ良さそうだった。中村雅は今回の浜松で、GIゴールデンレース4連覇の実績があり、走路との相性は抜群。走路がしっかりと乾いていれば強烈な追い込みを披露してくれる。若井は天候に左右されない強さが魅力。松尾はスタートを含めて序盤の位置取りさえうまくこなせば、ピンラッシュを築ける腕がある。
飯塚GIで整備を施した佐藤摩弥は、これからエンジンが良くなる余地がある。飯塚では走路状況に悩まされイマイチだった山田達也は、その2節前の地元では優勝しており、エンジン自体は高い水準にある。岩崎亮一も飯塚では連対がなかったが、前回浜松に来たときはキッチリと優出していたので、その時の動きを出せればいい。浦田信輔も前走の地元GIでは走路状況に恵まれなかった。ただし、最終日の良走路では1着を取っていたように近況、良走路での動きは上昇の気配がある。
S級以外では、浅野浩幸が前走の浜松で自身5度目の優勝を決めていた。今回ハンデ重化は避けられないが、このまま勢いに乗りたいところ。そのレースで準優勝だったのがB級の落合巧。こちらは予選、準決で1着突破。だいぶ力を付けてきている。外来A級では伊勢崎で岩田行雄と矢野正剛が優勝戦に乗っていた。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-23(31期)〕
山田 達也〔川口 S-26(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
ダイヤモンドレースの興奮そのままにミッドナイトが開催!
6月30日にGIダイヤモンドレースが終わったばかりの飯塚オートで、今度は7月2日からミッドナイトレースが開催される。ダイヤモンドレースで活躍した選手が多く参戦し、レースの時間帯が変わるとはいえ、その時の動きが参考になる。
そのダイヤモンドレースで最も活躍したのが新井恵匠。シリーズ通して天候が不順だったが、難しい走路状況にもうまく対応し、自身初のGI制覇を成し遂げた。まだ若手の部類だけにこのまま勢いに乗りそう。連続優勝も十分ある。
他にダイヤモンドレースで優出したのは別府敬剛、前田淳、渡辺篤の3者。別府はスタートが良くなり、最内に置かれることが多かったが、シッカリと枠ナリに行けていた。重走路は得意だが、ブチ走路もよくこなし、走路状態に左右されない強みを発揮していた。前田は2日目からエンジンが折り合い、武器のスタート力も加わりレース序盤で展開を作れていた。渡辺は初日の良走路で好タイムをマーク。優勝戦の重走路は8着だったように、良走路の方が好走が目立っていた。
今回の地元総大将は田中茂。ダイヤモンドレースではそこまで活躍できなかったが、エンジン自体はマアマア戦えそうな感じはある。同期の久門徹もシリーズ中に1着があり、エンジン状態はマズマズ。
外来S級では、丹村飛竜がダイヤモンドレースで3回連対があるなどソコソコ動いていた。逆に、角南一如や平田雅崇、西原智昭といったあたりはエンジンもうチョイの印象だった。前走がダイヤモンドレースではないS級は鈴木宏和のみ。前走は地元4日間の一般開催でオール車券に絡む成績。優勝戦も3着だった。さらにその前の地元でも優出。いい流れに乗れている。
A級でも重富大輔、阿部仁志、藤川幸宏といったあたりはエンジン的に戦える状態。良走路限定だが、川口の泉田修佑もスピードある選手。小林瑞季はスタートが切れており、序盤で有利な展開を作れそう。B級では、逃げに入ると持ち味を出せる西村昭紀に注目。また、33期女子レーサー金田悠伽、交川陽子も参戦するので注目してみたい。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕
久々に池田政和が存在感を示すか!
今回の川口開催は、永井大介や中村雅人といったところが飯塚遠征のため不在。地元のランクトップは池田政和。その池田を筆頭に加賀谷建明、佐藤裕二、鈴木清、岩田裕臣のS級陣。外来も強力な選手が来場し、優勝が争われる。
池田の前走は地元の4日間一般開催。ここではシリーズをオール車券に絡む活躍で優勝戦3着だった。エンジン状態は安定してると言える。今回、主役の座を張るには十分な状態。初日からキレの走りを見せてくれそうだ。
佐藤裕二もマズマズ調子はいい。前走となる伊勢崎ナイターでは初日から2着、2着で優出し3着。全て車券に絡めている。攻撃的なイン走法で前団の混戦を切り裂いて行く。鈴木清もおおむね調子はいい。数節前に連続優勝していた時ほどではないが、前走の浜松での2日目までは好成績を残していた。同じ浜松開催には加賀谷建明も乗っていた。初日こそ8着と惨敗したが、そこからの3走は1着2本を含むオール連対。エンジンは上々だ。岩田裕臣もある程度戦える状態にはある。
外来で好調なのは佐々木啓。前走の飯塚ミッドナイトで優勝してきた。それも4日間開催でオール連対。ここに来て上向いている。あとは昼間開催にエンジンが合うかどうか。
格では早川清太郎や金子大輔の方が上位。早川は前走の地元GIIでオール連対での準優勝。地元で強い早川がここでも見られた。遠征先では地元ほどの走りではなくなるケースが多いが、いい流れでの参戦なので注目したい一車であることには変わりない。金子は前走が地元4日間の一般開催。準決だけ4着だったが、それ以外は全て1着。悪い流れではない。
他にはS級として中村友和や松本やすしが参戦。中村はエンジン変調気味だが、並以上の状態になれば爆発力ある走りが魅力。松本は前走で落車して以来のレース。初日の試走には特に注意を払いたい。
A級では押田幸夫に注目。前走の浜松は凡走に終わったが、その前の地元で初優勝を決めている。まだまだ成長の余地が大いにある32期の選手なので、地元で連続優勝の離れ業を達成するかも。他では中野憲人、満村陽司などが前走で優出しての参戦。
今節も新人34期が出走する。デビューを果たした3選手は明暗がハッキリ分かれた。前評判の高かった上和田拓海は4走全て1着。このまま連勝を延ばしそう。早津康介と本田仁恵は4走で全て8着。訓練を積んで、早く車券に貢献できるようになりたい。
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主な出場予定選手
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池田 政和〔川口 S-10(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-28(27期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
鈴木 清〔川口 S-45(23期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-48(32期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
今年のダイヤモンドレースは昼間開催!
飯塚の伝統GIダイヤモンドレースは例年、8月のナイター開催だったが、今年は昼間開催に移行。この時期は走路温度が上がり、軽ハン勢の活躍が目立ちだす。強豪たちにとっては気象条件的に厳しくなりそう。
地元のランクトップ・浦田信輔は近況、復調ムード。前々走の地元開催で約二年振りに優勝を飾り、その後の伊勢崎ナイターでも優勝戦まで進出していた。差しの鋭さが戻っており、混戦で特に存在感を発揮できる状態。現在は飯塚3番手の荒尾聡は、前走の伊勢崎ナイターGIIで優出。走路状況に関係なく力を出せるのが強み。篠原睦や田中茂、久門徹の26期三羽烏はエンジン状態マズマズ。滝下隼平も前走の地元で優出しており、スピード力を武器に活躍している。A級ではあるが、有吉辰也が好調キープ。前走の川口の準決は4着だったが、それ以外の3走は全て1着。更にその前までは3節連続優出を果たしている。
外来で注目は川口地区か。そのリーダー永井大介は、前走の地元でしっかりと優出。エンジンはある程度の位置にある。同期の若井友和も優勝戦まで進んでいた。長らくエンジンは中堅上位を保てている。大木光と山田達也の28期コンビはエンジン上々。山田は前々走の地元で優勝。そのレースには大木も乗っていた。捌きなら中村雅人が上位。前走の伊勢崎GIIでは準決だけ凡走だったが、それ以外では中村らしい走りができていた。
伊勢崎からはS級が4人参戦予定。代表格・青山周平は前走の地元で、初日から連勝を決め優出5着。その前のGIIでは優勝を決めていた。新井恵匠、内山高秀、西原智昭といったあたりもエンジン的には戦える状態。伊勢崎は、この旧船橋勢4人が飯塚の地で大暴れしそう。
浜松からはS級3人が来場。総合力が最も高いのは木村武之。前走は今回と同じ飯塚走路で、ミッドナイトでの競争だった。ここでは優勝戦まで進んでいた。予選中も1着が2本あるなど悪くない結果を残していた。渡辺篤、伊藤信夫の近況も、上位着でまとまっており、今回に向けて態勢は十分。
最後に山陽地区。山陽からはS級が7人と大量参加。近年の山陽エースは丹村飛竜。調子の波は穏やかで、今は好調時とは言えない状態。逆に上り調子なのは丸山智史。最重ハンになってからは苦しんでいる時期もあったが、最近になってようやく通用するようになってきた。捌きの安定感では松尾啓史。スタートは散発傾向にあるが、道中回り出してからは強烈な追い込みを見せることが多い。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕