29期と32期のS級2名ずつが地元を守る!
今回出場する地元のS級は4名。29期の佐藤貴也と金子大輔。32期の鈴木宏和と中村友和。全国ランク1位の鈴木圭一郎は不在だが、この4人が強力外来勢に抵抗する。
佐藤貴也は現在、連続優出中。前走となる川口4日間開催では初日から3連勝で優出。完全Vが期待されたが、メンバー揃った優勝戦では、奮闘するも5着止まりだった。ただ、その前の地元開催でも準優勝するなど、近況は動きが活発。前回の浜松では外来若手の中村杏亮に優勝を持っていかれたので、今回こそは絶対に阻止したい。
その佐藤貴とデビュー時からともに切磋琢磨していたのは金子大輔。数年前までは佐藤貴より一歩リードした形で活躍していたが、近年は実力が拮抗。互角の力量となり、再び金子がスキルアップに神経をそそぐ。金子の前走は伊勢崎のGII。ここでは2日目にフライングをしてしまったが、エンジン的にはマズマズだった。佐藤貴とともに強力なタッグを組みそう。
地元S級32期の鈴木宏和と中村友和も、先述の佐藤貴、金子の関係性同様に、2人で技術を磨きあっている。走りのタイプは真逆で、鈴木宏はスタート力をバックに速攻を仕掛けるタイプ。中村友はスタートにやや難があるが、後半の追い込みは強力なタイプ。鈴木宏は前走の地元で優出とエンジン面は良好。中村友は前走の伊勢崎GIIではイマイチだった。今回の地元で立て直したいところ。
外来S級で注目なのは吉原恭佑。前走となる地元のGIIではしっかりと優出。その優勝戦では、一回は先頭に立ったが青山周平と早川清太郎に交わされ3着。もちろんエンジンは悪くない。スタートの方もだいぶ良くなっていた。
鈴木清は前走の伊勢崎GIIもマアマア良かったし、近況は好成績を残せている。人見剛志、加賀谷建明、岩田裕臣といったS級勢はエンジン状態がイマイチ。少しでも上積みを狙いたい現状。
A級では、前走の川口で初優勝を決めた押田幸夫が参戦。優勝戦は最初から逃げる展開だったが、コース取りが安定してきた印象。これからますますの活躍が期待される。今回の地元・遠藤誠も好調が続いている。現在は3連続優出中。スタートもイン差しも決まっている。
B級では城戸徹の調子が上がっている。元々、走路温度が高くなると成績も上昇する傾向がある同選手。前走の地元では予選道中をオール連対で優出していた。今回の地元・落合巧も力を付けている。前走の川口では準決で不利があり7着。それ以外の3走は全て1着だった。特に最終日は10M後ろの選手を捲りで逆転しての白星。これは価値が大きい。
そして、浜松でも今節から新人34期がデビューする。佐藤大地、深谷俊太、女子レーサーの桝崎星名の3名。米里崇徳はケガのためデビューが遅れる。この中では深谷俊太が最も良い卒業検定タイム3.51をマークしていた。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-48(32期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-22(32期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-28(27期)〕
鈴木 清〔川口 S-45(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
稲妻賞Vの青山周平がリズムに乗るか!
前回の伊勢崎オートはGII稲妻賞。この記念レースを制したのは青山周平で、同タイトルは初めての制覇となった。それからレース間隔が空いておらず、同じナイターレースということで、青山には連続優勝の期待がかかる。それに待ったをかける選手は現れるのか。
現在、流れが良いのは先述の青山周平。GII稲妻賞の優勝戦では、厳しいハンデ位置から激走を見せ、見事に栄冠を手に入れてみせた。エンジンは良いのはもちろんの事、乗り手の方にも相当な自信になっただろう。優勝戦で競り勝った早川清太郎が今回は不在なので、より一層、優勝のチャンスは増してくる。
絶対王者・高橋貢も稲妻賞ではしっかりと優勝戦まで進んでいた。エンジン的には仕上がり切っていないが、今回のような一般開催なら十分な動きは出ている。青山との対戦で、再び内枠に置かれるようなら、簡単に同じ結果にはさせないだろう。新井恵匠は優勝戦まで進めなかったが、準決では3着、それ以外の4走も1着が3本とエンジンは上位の部類にいた。内山高秀と西原智昭はエンジンがやや不足気味。特に西原は3日目に反則を犯しており、攻めの方も慎重にならざるを得ない。
外来S級で注目は浦田信輔。前走の地元4日間開催ではオール連対で優勝を決めてきた。浦田は約2年ぶりの優勝。その前の浜松GIでも優勝戦まで進み3着。近況は迫力ある攻めが見られないことが多かったが、ようやく本来の姿を取り戻してきた。
浦田が優勝したレースには桝崎陽介も乗っていた。こちらもエンジンが上向いてきているので、連続優出を目指し、初日から快走を連発させてくるか。久門徹と佐藤裕二も、ある程度は戦える状態にある。もう少しエンジンに上積みができれば十分、優勝戦まで進出することができる。
A級では木村享平と落合淳が前走の稲妻賞で優出している。飯塚の松尾隆広は、前走の川口一般開催で優出し3着。予選や準決の重走路では1着を取っており、良走路よりも重走路で好成績を残せている。
そして、伊勢崎オートでも34期新人がデビューする。石川哲也は父に現役オートレーサー石川岳彦を持つ2世レーサー。野本佳章は、トライアル世界選手権出場経験がある特例でのオートレース転身組。横田翔紀は34期の中で最も若い選手。師匠は、あの高橋貢。的確な指導の下、成長が楽しみな一人。卒業検定では野本が最も良いタイムをマークしていた。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
篠原睦と木村武之の26期コンビがシリーズの核!
最近は昼間とミッドナイトが交互に開催されている飯塚オート。前回の昼間開催は浦田信輔が約2年ぶりに優勝を決めた。その浦田は今回不在。S級は5名のみの参戦予定で、A級やB級にもチャンスが訪れる。
今回の中心選手は篠原睦と木村武之。どちらもデビューしてから常にトップレベルを保ち、現在まで来ている。篠原の前走は地元4日間開催で、その時は準決3着で優出できなかったが、初日から連勝を決めていた。更にその前のミッドナイトでは準優勝しており、夜の時間帯でのセッティングは出ている。そのミッドナイトでは鈴木圭一郎に優勝を阻まれたが、今回はその鈴木圭はいないので、優勝の大チャンス。篠原に待ったをかけるのは同期の木村武。前走の地元3日間開催では、初日から連勝を決め優出。優勝戦は7着だったが、その前の地元GIでも優出しており、エンジンは高い位置で保てている。
今回、地元からS級の参戦は他に滝下隼平。前走の地元は準決6着だったが、それ以外の3走はオール連対。エンジン状態はいいし、ミッドナイトでの実績も十分。上記の2選手に割って入るならここか。
山陽からはS級が2人参戦。どちらも飯塚は連続参戦で、佐々木啓の方は前走で初日から連勝とマズマズ。丸山智史は近況のリズムが良くないが、地力は高まっているのでエンジンさえ並以上になれば優勝争いにも加われる。
近況、成長が著しいのは33期の中村杏亮。前走は地元で補充で1走。この時はイマイチだったが、その前の浜松3日間開催ではオール1着の完全優勝を決めていた。逃げるレースでこそ最大の力を発揮できるが、最近では捌きの方も良くなってきている。
井村淳一、田中輝義、鐘ヶ江将平といったあたりも近況はエンジンが好調。井村と鐘ヶ江はスピードに乗った捲り攻めが魅力で、田中輝は高い攻撃力で混戦を突破してくるパワーが売り。
伏兵どころではB級の町田龍駿と室田泰利。どちらも前走の地元4日間開催で2本ずつ白星を挙げている。ハンデ位置を生かしての激走には注意を払いたい。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-44(28期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-16(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-21(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-160(33期)〕
川口でも34期新人がデビュー!
前回の川口オートはナイター開催で、山田達也の優勝で幕を閉じた。今回は昼間に移行し、4日間の日程で開催される。前回優勝の山田達也は今回も参戦。連続優勝に期待がかかる。
その山田達は前走の初日が2着。その後は3連勝で優勝を成し遂げた。レースの時間帯は変わるが、開催の間隔は空いておらず、乗り手のリズムもいいだろうから、今回も初日から快走を見せるハズ。
地元のランクトップは永井大介。前走の地元は重走路の準決4着で優出はならなかった。ただ、良走路の最終日は試走29をたたき出し快勝。今節に希望をつなげた。池田政和も、前走は重走路のレースに泣かされた形。良走路の初日と最終日は白星を挙げており、良走路なら勝てる動きがある。永井と同期の若井友和も、前走では優出を逃したがシリーズを通して安定した動きは見せていた。混戦でもスピード戦でも浮上できる状態。他では、攻めが強烈な平田雅崇や、イン攻めが手堅い五十嵐一夫などが控えている。
外来S級で注目は佐藤貴也と岩見貴史、岩崎亮一。佐藤貴は前走の地元3日間開催で、オール連対での準優勝。エンジンは仕上がっている。岩見も前走は地元4日間開催で、この時は1着こそなかったが準決を2着で突破し優出。流れは上向いている。岩崎は前走の浜松3日間開催で優出。この勢いを保ちたいところ。
A級では有吉辰也が好調キープ。前走の地元では優出4着。その前の地元でも優出し準優勝を決めている。絶頂時ほどの動きではないとは言え、かなりいい流れに乗れている。辰巳裕樹は前々走の飯塚で優出し3着。その後の飯塚でも良い走りを見せていた。
B級では川口連続参戦となる山本智大が、前走で優出している。山本の場合は良走路より重走路で好結果を出せる選手。
そして今回は川口で34期新人がデビューする。信沢綾乃はケガでデビューが遅れるが、上和田拓海、早津康介、本田仁恵の3人が初出走。特に注目なのは養成所で最優秀賞を受賞した上和田。デビュー戦でいきなりの1着が濃厚とみている。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
池田 政和〔川口 S-10(23期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
山田 達也〔川口 S-26(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-31(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-39(29期)〕
夜空を焦がすGII稲妻賞が開幕!
伊勢崎のナイターGII稲妻賞が6月12日から5日間の日程で行われる。地元勢の中から優勝者が出るケースが多い同大会だが、前年度の覇者は浜松の鈴木圭一郎。今回も強力な外来勢が集結し、地元勢に襲いかかる。
前年度覇者の鈴木圭一郎は絶好調。前走となる飯塚ミッドナイトで完全優勝。更にその前の地元GIでは初日から4連勝を決め、優勝戦は2着で準優勝。乗りに乗れている。ナイターへの対応力も高く、前年に続き今回の稲妻賞連覇も十分ありえる。
地元勢は3強を中心に好調な選手が多い。絶対王者・高橋貢は前走の地元3日間開催で完全優勝を決めた。優勝戦は早川清太郎の内枠に置かれ、負けられない位置からのレースで序盤こそは苦しんだが、王者の底力を見せて優勝をもぎ取った。その早川は優勝戦3着だったが、予選準決の動きを見る限り、攻めは冴えに冴え渡っていた。伊勢崎3強の一角・青山周平もエンジン状態は上々。前々走の地元4日間開催では、予選準決を順当に突破し優出。更にその前のSGでもシッカリと優出していた。
他にも地元S級は、前走の伊勢崎で準優勝だった西原智昭や、優出5着だった内山高秀が調子を上げているし、新井恵匠や吉原恭佑といったあたりも果敢な走りができている。
外来S級で調子が上がっているのは山陽の松尾啓史。前走の川口4日間開催をオール連対で優勝してきた。その前の地元でも優出しており、このいい流れはしばらく続きそう。その松尾に敗れて川口優勝戦3着だったのは中村雅人。ただ、予選準決は全て1着で通過するなど、エンジン面は高い位置にありそうだった。荒尾聡も状態は良い。前走の地元4日間開催では初日から3連勝を決め優出。優勝戦は3着だったが、その前の川口開催でも優出しており好調をキープ。鈴木清は前走の地元4日間開催では準決だけ7着で、それ以外の3走は全て1着。更に、その節の前には連続優勝を決めるなど乗り手も乗れている様子。
浜松の金子大輔は、周回誤認で久々の実戦となった前走の地元でシッカリと優出。レース感覚をすぐに取り戻していた。また、同じ浜松の中村友和もエンジン自体は悪くなさそう。スタートを並に決めることができれば上位争いに加われる。
そのほかに加賀谷建明、田中茂、丹村飛竜、岡部聡などのS級選手も参戦。現在はエンジン的に普通だが、少しでも上積みあれば優勝戦まで進出できる力量を持っている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-16(27期)〕