前回好調だった選手には特に注目!
飯塚オートはリレー開催。それもミッドナイトレースが連続して行われる。前回出場した選手がそのまま参戦となり、優出した選手は良い流れのまま初日を迎えることになる。前回活躍した選手を中心に紹介していく。
まず優出組の7人から。その中でランクトップは有吉辰也。初日の重走路では1着だったが、準決の良走路はかなり苦しい展開になった。それでも最後は底力を発揮して2着でゴール。なんとか優出してみせた。準決の動きからするとエンジンの底上げは必要だが、スタートの切れは良かったので、同ハンに数車並んだ大外からでも1周目で好位置につけることはできる。もちろんエンジンの上積みができれば実力ナンバー1の存在感を示すことができるだろう。
他にS級では岩見貴史と滝下隼平が優出していた。岩見は初日から連勝。初日の重走路でも良い走りをしていたし、準決でも車の進み方は良かった。スタートも安定して切れているし、その前の節でも優勝戦まで進んでいる。今はエンジンも乗り手も良い状態。この流れはしばらく続きそう。滝下は初日こそイマイチだったが、準決では大幅に修正ができていた。優出へは1着が条件だったが、滝下らしい強烈な追い上げを見せていた。今は走路温度が下がりつつあるし、ミッドナイトの時間帯なら滝下本来の力を発揮できる。
A級からは3人優出していた。村瀬月乃丞は初日から連勝で優出。準決では上がり3・419の好タイムをマークしていた。2級車とはいえ、最重ハンの40M前の選手がこのタイムを出したら後続はかなり苦しくなる。単騎の0ハンで走れる限りは好成績を残せるだろう。その速い流れについていき、準決を2着で通過したのは阿部仁志。村瀬との差が詰まらないでいたが、上がりタイムは3・399出ていた。エンジンの仕上がりとしては十分ある。辻大樹は準決で20線に3車並んだ大外から好ダッシュ。逃げる佳元光義を早めに捕らえ、有吉の追いを振り切っていた。得意の速攻が決まっている。
B級からは北原岳哲が優出。まだ人を抜くレースは勉強中だが、一人で逃げる展開ならスピードに乗って走ることができる。タイムも徐々に良くなっており、着実な成長を見せている。今回もレース展開次第では楽しみな存在。
惜しくも前回は優出できなかったが、他のS級陣も気配は悪くない。中村杏亮と長田稚也は、準決で村瀬が速い流れを作り苦戦したが、試走タイム自体はしっかり出ていた。中村杏は初日の重走路で1着。良走路でもスピードある走りを披露しているが、重走路でも高い連対率を誇っている。長田稚は初日の良走路で1着だったし、試走タイムも29が出ていた。エンジン状態は良いし、攻めの方も積極的。篠原睦は準決で序盤の仕掛けが決まらなかったが、エンジン自体はそう悪くない。いつものスタートが決まれば上位着でまとめられるだろう。
※10月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-14(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-17(34期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
村瀬 月乃丞〔飯塚 A-206(36期)〕
北原 岳哲〔飯塚 B-37(35期)〕
今期から鈴木圭一郎が全国ナンバー1!
浜松オートでGII浜松記念が開催される。地元S級は層が厚いが、外来からも強力な選手が参戦しており、その牙城を守るのは簡単ではない。優勝争いに名乗りを挙げそうな選手をピックアップする。
今期から全国ランク1位に返り咲いたのは鈴木圭一郎。前走は伊勢崎のSGで、約50日ぶりのレースになる。その時は優出3着。予選道中も安定した成績を残していた。気候はだいぶ変わってきているが、地元なのでしっかりとエンジンを合わせてくるだろう。当然の優勝候補筆頭となる。
金子大輔と佐藤貴也の29期コンビはエンジン状態まずまず。共に前走の一般開催では優出を逃したが、その前のGIでは優勝戦まで進んでいた。金子は的確な捌きでの追い上げに、佐藤貴はスタート一気からのイン強攻に期待できる。鈴木宏和もGIでは優出していた。優勝戦は好スタートを決めたものの、道中で番手を下げ4着。それでも予選準決はオール連対で通過していたので、エンジン面は問題ない。そろそろ記念レースのタイトルを獲得してもおかしくない頃。
伊藤信夫もエンジンはおおむね悪くない。前走の伊勢崎では準決4着だったが、その前の浜松では優出していた。試走タイムもしっかりと出ており、伊藤信らしいスピードを発揮できる状態にある。青島正樹も9月に入ってからは大きく崩れることなく、上位着でまとめられている。変わらぬイン走法が強み。3節前にエンジン乗り換わってから連続で優出していた木村武之は、前走の伊勢崎一般開催では凡走が続いた。多少の不安はあるが、地元でのレースなら大丈夫か。
外来勢で最も勢いがあるのは黒川京介。前走の川口では優勝を決めていた。その前の浜松GIでは初日から4連勝し、優勝戦は2着の準優勝だったので、当地との相性も心配ない。自身5度目の記念タイトルへ向け視界は良好だ。早川清太郎も好調を保てている。前走の伊勢崎では準優勝。その前の川口でも準優勝。今年はまだ優勝がない点は気になるが、エンジン状態が良い今は十分優勝を狙える。
外来S級で、ランク的に最上位は佐藤摩弥。今期から6位にランクされている。浜松は3節連続での参戦になるが、前々走のGIでは優出している。前走の一般開催は初日の5着が響き、準決に乗れなかったが、後半2走は白星で締めている。浜松連続参戦の強みを生かしたい。荒尾聡もエンジンは長らく中堅上位を保てている。2節前の初日に落車したが、その悪影響はないし、前走の飯塚でも優出している。今回も爆裂スタートから強攻を見せてくるはず。他に田村治郎、浦田信輔、松本康、丹村飛竜、岩崎亮一などのS級勢もエンジン良くなれば車券圏内に浮上してくるだろう。
※10月3日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤貴也〔浜松 S-4(29期)〕
鈴木宏和〔浜松 S-15(32期)〕
佐藤摩弥〔川口 S-6(31期)〕
黒川京介〔川口 S-20(33期)〕
荒尾聡〔飯塚 S-10(27期)〕
早川清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
この10月から新ランク適用!
前回の飯塚オートは久々に昼間の開催だったが、今回は再びミッドナイトに移行。レースの時間帯は変わるが、前回活躍していた選手は今回も楽しみ。ちなみに、今回はオール飯塚勢での戦いになる。
前回の飯塚で約1年半ぶりに優勝したのは久門徹。優勝戦は永島潤太郎が逃げる流れで楽ではない展開だったが、ゴール前でチョイ差しを決めていた。エンジンも乗り手も良い状態で今回に臨める。更に、この10月からA級にランクされることになっているので、ハンデ位置的に恩恵を受けられる。苦しかった時期の分までこれから取り戻したいところ。
その優勝戦には岩見貴史、越智尚寿、辻大樹も乗っていた。岩見は優勝戦で車の進み方が良くなかったが、予選準決は悪くなかったし、その前の節では優勝もしている。大きな流れで言えばエンジンは良い部類。越智は前々走のプレミアムカップから好調を保てている。走りに派手さはないが、レース展開の読みは巧く、堅実に車を押し上げることができる。辻もここ何節かはエンジン堅調。好スタートからの速攻で車券に絡むシーンが多い。
今回出場する中でランクトップは有吉辰也。10月からの新ランクでは、荒尾聡を抑えて飯塚トップに立っている。前走は準決4着で優出はならなかったが、予選中は動きが良かったし、前々走のプレミアムカップでは優出していた。3節前に落車しているが、その悪影響はなさそう。今回はランク最上位者として、その存在感を示すだろう。
篠原睦は前走が川口一般開催だった。ここでは準決だけ8着を取ったが、それ以外はオール連対。前々走のプレミアムカップでも悪くない走りを見せており、今回は優勝戦に進めるだけの状態にある。中村杏亮は前走の準決で4着だったが、それ以外の3走はオール1着。今期はS級の14位にランクされており、前期の40位からは大幅にアップした。それに見合うだけの活躍を見せている。長田稚也は前走こそイマイチだったが、ここ数ヶ月の成長っぷりは凄まじく、今期は初のS級レーサーとなった。滝下隼平はエンジンまずまずか。ミッドナイトならスピードある走りを見せられる。
他では速攻力ある藤川幸宏と青山文敏、鋭い捲りで番手を上げる田中進、パワーある攻めがウリの松尾隆広、復調の兆しが出ている高宗良次、A級に陥落し巻き返しを図る田中茂などにも注目だ。
※9月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-14(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-17(34期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
久門 徹〔飯塚 A-8(26期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-59(25期)〕
絶好調の青山周平が優勝へと突き進むか!
今回の伊勢崎オートは前回のアフター5ナイターからのリレー開催。そこで優出していた選手が全員連続参戦となる。他にも遠征から帰ってくる選手が入り交じり、シリーズは構成されていく。注目の選手を挙げていく。
まずは青山周平。前走は特別GIプレミアムカップで、ここでは見事に優勝を果たした。優勝戦は0Mオープンの5枠から好スタートを見せると、レース序盤で先頭に立って押し切り勝ち。ナンバー1の実力を遺憾なく発揮して見せた。このシリーズでは準決だけ2着で、他のレースは全て1着。エンジン状態は申し分ないし、スタートの切れや道中の走りも良い。今回は当然の優勝候補筆頭に挙げられる。
早川清太郎はプレミアムカップの後、川口の一般開催に出場していた。ここでは準優勝。先行した黒川京介を捕まえ切れなかったが、レース中盤から後半にかけての走りは鋭さにあふれていた。エンジンの仕上がりは上々で、乗り手の攻めも冴えている。青山の快進撃を止めるとしたらこの早川だ。
外来S級は木村武之、伊藤信夫、岩崎亮一の3人。木村武はプレミアムカップで優出すると、その後の浜松一般開催でも優勝戦まで進んでみせた。一時期は全くレースができていなかったが、今のエンジンに乗り換わってからは以前の走りが戻っている。このまま好調の波に乗りそうだ。伊藤信も前走の浜松一般開催で優出していた。結果は4着だったが、予選準決は1着で通過。その前のプレミアムカップからエンジンを良い状態で保てている。岩崎亮一も前走は浜松一般開催だった。ここでは初日の4着が響いて準決に乗れなかったが、大きな着はなかったし最終日は白星で締めていたので、そこまで悪くはないか。
その浜松一般開催で優勝したのは米里崇徳。優勝戦は苦しい展開だったが、我慢の走りを見せ、最後の直線で前を走る2車を交わしてみせた。試走一番時計のエンジン力は相当なもので、その機力で今回も走れれば注目の存在になれる。
直前の伊勢崎開催で優出していたのは松本康、田村治郎、新井恵匠、谷津圭治、新井淳、岩沼靖郎、竹内正浩。松本は準決で素早い仕掛けを見せて1着通過。エンジンは十分な状態にある。田村と新井恵の30期両者は準決2着ながら、その前からの良い流れを引き継いでいる。谷津はレース巧者ぶりを示している。エンジンが多少足りていなくても、腕とコース取りでカバーできる。新井淳は変わらずスタートが切れている。一時期はレース中盤から伸びが止まる傾向もあったが、今はエンジンが立ち直り、序盤の勢いのままゴールまで走れる状態にある。岩沼は成績が散発傾向ながら、レース序盤でリズムをつかめた時は激走するケースが多い。竹内は長らくエンジンが安定。ハンデ位置も魅力で、車券によく貢献している。
※9月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-10(24期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
松本 康〔伊勢崎 S-31(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-19(30期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-34(30期)〕
平田雅崇、大木光が地元勢を鼓舞!
ナイターの開催が続いていた川口オートだが、今回は昼間開催に移行する。5日間のロングシリーズで、楽しめるレースの数は多い。優勝戦まで進みそうな選手をピックアップする。
地元のS級は平田雅崇と大木光。平田は前走の準決で6着。予選中の重走路では好走していたが、良走路ではエンジンが不足気味だったので、まずはエンジンの底上げを図りたい。大木は記念レースでの競争が続いていたが、前走は久々に一般開催だった。初日こそ白星を挙げたが、そこからは失速。車券に絡むことはできなかったが、エンジン的にはそこまで大崩れしているわけではないので、今回は今年4月以来の優出を目指せる。
外来S級は伊勢崎から1車、山陽から3車の予定。伊勢崎の内山高秀はプレミアムカップでは力を出せなかったが、その前の地元GIでは悪くなかったし、その前の地元では優出している。その動きが戻れば十分戦えるだろう。
山陽のS級3人は3人とも川口連続参戦。松尾啓史は初日白星で、そこからは3着を3本並べた。その前までが良くない状態だったので、立て直しのきっかけはできている。このまま好調モードに入りたいところ。長田恭徳は見せ場を作れなかった。このところ試走タイムは出ても、レースの結果につながっていない状態が続いている。岡部聡も前走は動きが良くなかった。エンジンが良くなれば的確な捌きを発揮できるので、まずはエンジンを上昇させたい。
A級では落合淳が前走の伊勢崎で優勝していた。それも、3日間開催でオール1着の完全優勝だった。ただ、その3走とも重走路での競争であり、良走路でのエンジンはやや不足気味。それでも優勝後の好リズムで良走路もこなしていくか。
地元川口勢ではB級が元気一杯。森且行は現在4節連続で優出中。長期療養から復帰しての優勝はまだないが、いつしてもおかしくないぐらいのエンジン状態。スタートの切れも悪くないので、今回こそ優勝を決めるか。池田政和も現在4節連続で優出中。その中で準優勝はあるものの、優勝からは1年以上経過している。森と池田はB級にランクされながら、ハンデ位置的にその恩恵は受けておらず、S級と同等の実力を持っている。今回も優勝争いに加わってくるだろう。他にも押田幸夫、吉田祐也などが車券に絡んできそうだ。
外来B級では交川陽子が好調モードに入っている。エンジンもスタートも良く、序盤で先頭を走れる展開になればペースを保って逃げることができている。伊勢崎勢の小林晃、猪熊龍太、松村真などもエンジン状態上々で、渋太さを発揮できる状態にある。
※9月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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平田 雅崇〔川口 S-35(29期)〕
大木 光〔川口 S-39(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-41(26期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-81(29期)〕
森 且行〔川口 B-2(25期)〕
池田 政和〔川口 B-99(23期)〕