
木村武之VS佐藤貴也、再び!
浜松オートは約2週間ぶりの開催。S級の参戦は多くないが、前回の浜松優勝戦で死闘を演じた佐藤貴也と木村武之は再び登場。この両者がシリーズの核となっていく。
その優勝戦を制したのは木村武。佐藤貴との激しい競り合いを制し完全優勝を達成した。その後は川口で走っており、優勝戦には進めなかったが、初日から連勝を決めるなど動きは活発だった。エンジン状態は良いので、地元での連続優勝に突き進む。佐藤貴は前回の浜松で準優勝の後は伊勢崎に行っていた。そこでも優出し5着。優勝戦は速い流れに苦戦していたが、レース道中では高橋貢や早川清太郎を捌くなどエンジンは変わらず良さそうだった。今回、木村武と再戦する機会があれば、前回優勝戦の借りを返すべく、強烈な突っ込みを見せてくるだろう。
他にS級は青島正樹、内山高秀、田村治郎、吉原恭佑など。青島の近況の動きは悪くない。インが空く展開になれば、しっかりと差しを多用して車を押し上げていける状態。スタートも変わらず切れている。内山高は前々走で優出しているし、近況は車券絡みが多い。エンジンは中堅上位といったところで、十分戦える状態にはある。ただ、優勝を狙うとなるともう少し上積みは必要か。田村治郎も前々走では優出していた。ここ数節は上位着を取ることが多いし、エンジンもある程度の位置で安定している。エンジン状態なりの走りはできる。吉原はエンジン悪くはないが、もう少し良くさせたい感じ。良くなれば強気な走りで上位に浮上できる。
浅田真吾は前走の浜松で優出し6着。0ハンから先行してみせたが、ペースを上げる前に後続に割り込まれてしまった。それでも前々走で落車した影響はなさそうで、エンジンも乗り手も状態は良い。中村友和は前走の川口で優出し6着。優勝戦ではスタートが決まらず、最後方からのレースになってしまった。まだスタートは不安定な面があるが、最大の武器であるスピードは魅力。これからはタイムが出やすい気象条件になるので、中村友にとっては稼ぎ時だ。
松山茂靖、辰巳裕樹、岩科鮮太、西村龍太郎あたりも動きは活発。2級車の栗原佳祐は前走の後半2走で連勝。今はA級4位にランクされているが、それに見合うだけの力はつけている。A級中堅までの相手だったら捲りで突破できる。
※11月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-34(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-31(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-40(32期)〕
中村 友和〔浜松 A-40(32期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-54(27期)〕
調子上げているのは栗原俊介、好調持続は三浦康平!
今回の伊勢崎アフター5ナイターは浜松から数名の参戦はあるが、ほぼ地元勢による戦いになる。前回のアフター5ナイターで優出した7名が今回も参戦。レースの時間帯は同じ、気候も大きくは変わってなく、今回も上位争いを演じそうだ。
優勝戦を見事に制したのは栗原俊介。栗原俊は成績が良くならない時期が長く続いていたが、最近では上位着が取れるようになってきた。その流れを持続させて前走では最高の結果を出してみせた。その時は最重ハンの20M前からの競走だったが、元々持っている走りのセンスはもっと高い。今節はハンデ重化があるかも知れないが、そこでも十分通用するだけの技量はある。エンジン状態が良い今なら好走できるはず。
その優勝戦で惜しくも準優勝だったのは三浦康平。好スタートを切ると、そこから順当に番手を上げていき、最終3コーナーで栗原俊のインに突っ込んだが車が流れてしまった。優勝とはならなかったが、近況のエンジンの高さを改めて見せつけた。この好リズムはしばらく続きそうだ。優出3着は伊藤正司。20線3車並んだ最内からしっかりスタートを決めると、0ハンを交わして1回は先頭に立ってみせた。伊藤正司も近況はエンジンがそこそこ良い。その息子・伊藤正真は優出5着だった。単独最重ハンからの競走で展開が厳しくなった。それでも前々走では優勝しており、エンジンは好調を保てている。今回出場する中ではスピード上位級。ナイターレースで自身の強みを遺憾なく発揮してくるだろう
優出4着だったのは塚越浩之。エンジンにやや上下動はあるが、走りの方は変わらず積極果敢。スピード戦になるよりも混戦の方が力を出しやすい。優出6着は仲田恵一朗。仲田は10月中旬からほぼ8着のレースが続いていたが、前々走から急激に良化。そして前走では優出。長らく続いた不調を取り戻す勢いでこの流れを続けたい。優出7着はB級の伊藤弘幸。伊藤弘はここ数節、スピードがよく出ている。有利なハンデ位置から一杯に残るシーンが多く見られている。
今回の中でランク最上位は浅香潤。前走の初日はブチ走路で7着だったが、そこからは連勝で締めていた。最終日は上がり383の好タイムをマークしており、今回も快速派としての存在感を示すだろう。岩沼靖郎も同様に車速は良く出ている。凡走も少なくないが、動く時はしっかりと勝ち切るので車券を買うならアタマからがいい。新井裕貴と高橋義徳は、今のハンデ位置なら戦えるだけの機力がある。捌き巧者は鈴木聡太。今回は後方からのレースがメインになるが、じっくりと番手を上げていくだろう。
※11月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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浅香 潤〔伊勢崎 A-7(23期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-18(33期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-60(29期)〕
栗原 俊介〔伊勢崎 A-104(31期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-134(20期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-154(28期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-168(23期)〕
伊藤 弘幸〔伊勢崎 B-68(16期)〕
山田真弘が調子を上げてきた!
開催が続く川口オート。前回は昼間開催だったが、今回はナイトレースになる。出場するのは前回走っていた選手が主で、その時の動きを中心に振り返ってみる。
前回優勝したのは山田真弘。優勝戦では10線に4車並んだ大外から先行してみせた。その後も一気に先頭に踊り出て、押し切りゴール。終わってみればシリーズ中はオール連対だったし、連日スタートも切れていた。乗り手のリズムは絶好調と言える。あとはハンデの変動があるのかどうか。重化するとさすがに展開が厳しくなる。
準優勝だったのは山田徹。1周目で山田真にやられてしまったが、そこからはズルズルと後退することなくしっかりと追走できていた。スタートは安定しない面あるが、今はエンジンが仕上がっており、スピードはかなり出ている。特に冬場は山田徹にとって好成績を残しやすい気象状況と言える。3着は鈴木清。レース序盤はそこまで良い展開ではなかったが、密集した中団のインを鋭く突いていくことができた。変わらぬイン走法は健在だし、試走タイムがそこまで出ていなくても狙える点は大きな強み。
4着は森谷隼人。エンジン的には足りていない感じはあるが、スタートはそれなりに切れており上位着に食い込んでいる。更に上の成績を目指すならエンジンの底上げは必要か。永井大介は5着だった。スタートでは20線の大外からカマシを決めていたが、道中の進み方は甘かった。試走タイム自体は出ていたので、これをレースにつながるようにしたいところ。7着は中野憲人。以前は大きな課題としていたスタートが、近況は切れるようになってきた。同ハンから先行するシーンも多く見られるし、最重ハンの10M前の位置をより生かせる状況になっている。阿部剛士は優勝戦で故障。リアタイヤがパンクし、戦線離脱となったが、準決まではオール連対だったのでエンジン面は問題ない。
今回出場する中でランクトップの佐藤摩弥は、前走は準決3着で優出はできなかった。ただ、4走して全て車券に絡めていたのでエンジン自体は上々。今回は優勝戦まで進むか。中山光も準決3着で惜しくも優勝戦には進めなかったが、初日から連勝を決めるなど迫力ある捲りが決まっていた。平田雅崇、掛川和人もエンジンはまずまずで戦える状態にある。
前々回の川口オートは今回と同じナイトレースだったが、そこで優勝していたのは佐藤励。3日間の開催でオール1着。優勝戦は試走27の上がり346が出ていた。今回と同じ時間帯で結果を出せており、ナイトレースで連続優勝もあるか。
外来S級は木村武之のみの予定。その木村武は前走の浜松で完全優勝を決めてきた。優勝戦では外枠の佐藤貴也にスタート行かれたが、道中で差すと、その後も激しい競り合いを制していた。佐藤貴の差しを封じることができるのは木村武の状態が良い証拠。今回の地元・川口に割って入れるだけの機力がある。
※11月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 S-6(31期)〕
永井 大介〔川口 S-12(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
鈴木 清〔川口 A-1(23期)〕
中野 憲人〔川口 A-35(24期)〕
山田 徹〔川口 A-46(24期)〕
山田 真弘〔川口 A-65(24期)〕
佐藤 励〔川口 A-100(35期)〕
オート界の現ツートップが参戦する!
飯塚オートで第67回GI開設記念レースが始まる。最近は気温が急激に低下し、それに伴い走路温度も下がってきている。走路へのタイヤの食い付きが良くなり、スピードあるレースが展開されている。
前年度の優勝者は加賀谷建明。その時は長期療養明け1節目でいきなり優勝を決めてみせた。それからも加賀谷は連続で優勝を決めていたが、今年の夏場は調子を欠いていた。それでも前走の川口では準優勝。加賀谷の持ち味であるスピードが生かせる気象状況になりつつあり、昨年の同大会のような活躍を見せるか。
前年度の準優勝は中村杏亮。自身GI初優勝とはならなかったが、今年に入ってからGIを2つ制している。記念レースで勝つだけの力量を身に付けており、前年になしえなかった今大会の優勝をもぎ取るか。前年度の優勝戦3着は浦田信輔。この大会は過去に4度優勝している相性のいい大会。一時期は調子を落としていたが、前走の飯塚開催で久々に優勝していた。今大会5度目の優勝へ向け、良い状態で初日を迎えられる。
今回出場する中で実力ワンツーは鈴木圭一郎と青山周平。どちらもSG日本選手権以来の出場で青山が優勝、鈴木圭が準優勝だった。特に青山は6日間のシリーズでオール連対。抜群の安定感で今節も初日から白星を重ねてきそうだ。前年度のこの大会は優勝戦まで進んだものの5着だった。前回の分は今回でリベンジを果たしたい。鈴木圭はSGで準優勝だったが、シリーズ中には4回の白星があった。エンジン状態はもちろん良い。
開催地区・飯塚の現トップは有吉辰也。SG日本選手権では優出し6着だった。その後の地元でもまずまずの動きだったし今回も楽しみ。今大会は過去に3度制覇している。相性は良いと言える。荒尾聡はSG以来の競争。準決ではスタートで珍しく空回りし、いきなり最後方になってしまった。そこからの追い上げも決まらなかったが、最終日は白星で締めていた。エンジンはもちろん良い部類。SGで悔しかった分まで今回に思いをぶつけてくるか。近況、力を付けているのは長田稚也。SG日本選手権では優出4着だったし、その後の飯塚開催でも準優勝していた。今年はGIダイヤモンドレースを制しており、地元GIで連続優勝も十分ある。
外来S級で他に有力なのは中村雅人、金子大輔、松尾啓史、鈴木宏和など。中村雅は前々走の伊勢崎で優勝。その後の川口はイマイチだったが、エンジンが折り合えば優勝争いに参加できる。金子は前走の浜松で優出4着。ここ数節は自分の走りができている。松尾啓は前走の浜松で優出3着。そこでは最後方からのレースになったが、試走27の一番時計を叩き出したエンジンを駆り、強烈な追い上げを見せていた。ちなみに前年度の今大会は優出6着だった。鈴木宏は未だに記念タイトルを獲得していないが、それが可能な技量は身に付いている。ちなみに前年度の今大会は優出8着。
※11月日20時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-14(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
前回優出組は今回も活躍しそう!
伊勢崎オートはリレー開催。前回の最終日が今回の前検となり、最終日の次の日が今回の初日となる。出場するのは前回走っていた選手がほとんど。レースの時間帯も、そう変わらないので前回の動きは大いに参考になる。
前回優出していた中からは5人が連続参戦予定。その中でS級は内山高秀と田村治郎。内山高は長らくエンジンがまずまずの状態を保てている。スタートでも外枠の選手に行かれることは少なく、枠ナリ発進は死守できている。前回よりはメンバーが薄くなるので、連続しての優出も十分ありそうだ。田村は初日から連勝で優出を決めていた。田村もここ数節はエンジンが高い位置で安定。レース道中の攻めに強引さだとか、派手さはないが、落ち着いた走りで番手を上げていけている。この流れはしばらく続きそう。今回も期待できる。
A級で優出していたのは新井日和、伊藤正真、落合淳。新井日はスタートの切れが良く、同ハンの外枠に置かれていても先行するケースが多い。捌きの面ではまだまだ改善の余地はあるが、スピード面ではかなりのモノを持っている。レース序盤で抜け出せる展開なら積極的に狙っていける。伊藤正真はエンジンが良いのはもちろんのこと、レースを重ねるごとにスタートが巧くなってきている。以前は外枠の選手に出て行かれるシーンも多かったが、今は最低枠ナリには出ることができている。レース序盤の展開作りがだいぶ楽になり、それが好成績につながっている。攻めの方も捲りだけではなく、インも使うようになってきた。選手としての総合力が増していると言っていいだろう。落合淳は昔から雨巧者。重走路なら自信を持って走ることができている。今はエンジンが良いので良走路でも結果を出せている。スピードはそこそこある。課題としているスタートさえこなせば上位着を取れる状態にある。
吉原恭佑は前走で結果を出せなかったが、整備で立て直してS級としての存在感を示したい。数節前から好成績が続いているのは三浦康平。ハンデが軽くなったのも一因ではあるが、走りの方にも自信が戻ってきた様子。その証拠に前走からハンデが10M重くなっても、以前のような着を取ることはなく車券に絡めていた。冬場になってきて持ち前のスピードを発揮しているのは桜井晴光。重走路では苦戦するシーンもあるが、良走路では大外を回ってかなりのスピードが出ている。他で近況の動きがまずまずなのは鈴木聡太、栗原俊介、伊藤正司、佐久間健光あたり。
B級では伊藤弘幸が好調。スタートが切れているし、直線の伸びも良い。今は重ハン勢に楽に追い込ませないだけの機力がある。渋太い走りで奮闘しているのは芝崎茂信、松本渉。好スタートからのイン粘りができているのは米里信秀。猛ダッシュからの速攻が決まっているのは矢内昌木だ。
※11月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-31(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-40(32期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-10(35期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-18(33期)〕
桜井 晴光〔伊勢崎 A-90(26期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-152(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-154(28期)〕