混戦模様のシリーズを制するのは誰か!
今回の飯塚オートは、直後にSG競争が行われる関係でS級選手が不在。A級とB級による戦いになるが、好調な選手や走りに特徴のある選手が多くいるので紹介していく。
まずは東小野正道。10月に入ってからは14走しているが、いまだに白星がない。しかし、9月中旬までは成績が良かったし、今回出場するメンバーの中では底力上位。ここ数節続いている不調から立て直すのには絶好の機会。町田龍駿は前走で優出7着。近況の成績は安定しているとは言えないが、時折り大駆けがあるタイプで車券的に人気薄になるなら狙ってみたい一人。36期の村瀬月乃丞は現在成長中。前走の初日は上がりタイム3.383を出すなどスピード面での強化が図れている。非力な2級車なので、人を抜いていく展開では苦戦を強いられるが、一人で走れるハンデ構成ならハイペースの逃げを披露できる。
川口から出場する中でランクトップは岩田裕臣。岩田裕はSGに出場していてもおかしくない選手だが、今回はこの一般開催に登場となる。2節前の最終日から動きが上向き、成績も良くなっている。最大の武器はスタートで、同ハンに数車並んでいても置き去りにして飛び出すケースが多い。山田真弘と吉田祐也は前走で優出しての参戦。山田真は9月にも優出していたし、エンジン状態はまずまず。以前ほどの勢いはないとはいえ、SG3Vの実績を誇り、今回の中では走力がある方だ。吉田祐は9月の下旬あたりから動きが活発。元々スピードはある方で、ハンデ位置的にも魅力。レース序盤で抜け出せば快速を発揮できる。
山陽からは緒方浩一が有力。8月12日以降は白星がない状態が続いているが、前走の伊勢崎では悪い感じではなかった。大きなコースを通ることができれば、車速はそれなりに増す。ベテランでは岡松忠が活躍しそう。飯塚では前回来た時に優出している。
B級では永島潤太郎が楽しみ。今期はB級に落ちてしまったが、実力はA級並みだし、まだ成長の余地を大いに残している。スピード面は今でも良いものを持っており、これからは人を抜くレースで腕を磨いていきたい。エンジン良いのは松尾学。前走の伊勢崎では4走して3回の車券絡みがあった。スタートが冴えており、序盤で先頭に立つシーンが目立った。小里健太も前走は伊勢崎だったが、4走して全て車券絡み。スタートはやや不安あるが、道中回り出してからは車が伸びている。佳元光義、西村昭紀らもエンジンの仕上がりは良さそう。
※10月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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東小野 正道〔飯塚 A-56(25期)〕
町田 龍駿〔飯塚 A-67(32期)〕
村瀬 月乃丞〔飯塚 A-206(36期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-34(31期)〕
山田 真弘〔川口 A-65(24期)〕
吉田 祐也〔川口 A-157(29期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-72(30期)〕
永島 潤太郎〔山陽 B-17(35期)〕
伊勢崎3強が揃い踏み!
今回の伊勢崎オートは川口と山陽から外来勢がやってくるが、出場するほとんどは地元の伊勢崎勢。走りの特徴を熟知した者同士のバトル。どのようなシリーズになるのか。
青山周平の前走は飯塚GIIだった。初日からオール1着で優出。完全優勝がかかっていたが、優勝戦では岩見貴史のブロックに抑え込まれてしまった。ただ、エンジンの方は仕上がっており、9月以降は良走路で連を外していない。それどころかほとんどのレースで1着。今回も力強い走りを見せてくれるだろう。
その青山を脅かすのは高橋貢と早川清太郎。高橋貢は約一ヶ月ぶりのレースになる。その時の特別GIプレミアムカップでは準決こそ7着だったが、それ以外の4走はオール1着。その前の地元GIでは優出しており、エンジンは良い部類にある。あとは気候の変化に合わせるだけ。早川は前回の伊勢崎で優出していた。優勝戦は速い流れになり苦戦したが、準決までの動きは悪くなく、エンジンの仕上がりは良さそうだった。
S級では他に田村治郎、松本康がエンジンまずまず。田村は近況、上位着でまとまっている。攻めに強引さがある方ではないが、エンジンが良い時は車なりに進んでいくことができる。松本康は試走タイムがそこそこ出ており、スタートの切れも良いので速攻気味に仕掛けていくことができる。
前回の伊勢崎開催で準優勝だったのは佐久間健光。シリーズ中は4走してオール2着。勝ち切れてはいないが、エンジンは高い位置で安定している。スタートも以前よりは良くなっているが、優勝戦でフライングを切ってしまった点はやや気がかり。最低でも枠ナリには出たいところだ。その優勝戦には猪熊龍太、横田翔紀、荒川哲也も乗っていた。猪熊は3着だった。ここ最近は車券圏内に残れる粘り強さを見せている。調子の波は穏やかな方なので、この流れはしばらく続きそう。横田はここ3節エンジン上々。レース道中は大きなコースを回り出すとスピードが増してくる。荒川は今期からB級にランクされているが、実力的にはA級と変わらないモノを持っている。B級としてのハンデ位置を生かせる強みは大きい。
前々回の伊勢崎オートはアフター5ナイターだったが、そこで見事に優勝を果たしたのは竹本修。優勝戦では絶好の展開をものにして1着ゴール。その時は最重ハンの20M前だったが、今回はハンデ重化がありそう。それでもエンジン状態が良い今なら克服も可能だ。そこで準優勝だったのは田中哲。その後は前回補充参戦で2走したが、どちらも1着。引き続きエンジンは良好。
川口勢では深谷輝が動き良さそう。前走の川口では優出4着の結果。その前の浜松で反則を繰り返してしまったが、乗り手への精神的な悪影響はない。スピードがあるタイプなので、走路温度が下がりつつあるこの時期は特に狙い目だ。スピードと言えば武藤博臣も楽しみな存在。今は最重ハンの20Mに置かれているが、本人の実力を考えれば位置は魅力大。
※10月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-31(30期)〕
佐久間 健光〔伊勢崎 A-49(26期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-63(28期)〕
竹本 修〔伊勢崎 A-126(25期)〕
深谷 輝〔川口 A-81(26期)〕
鈴木圭一郎が仕切り直しのシリーズ!
浜松オートは前回のGII以来、約2週間ぶりの開催となるが、今回は3日間の一般開催。地元S級はほぼ参戦し、A級やB級も地元勢がメインになる。次の浜松はSG日本選手権が控えているので、そこに出場する選手にとっては最終調整の意味合いもある。
浜松不動のエース・鈴木圭一郎は前走が飯塚GIIだったが、準決では好ダッシュを決めたものの1周バックストレッチでひと滑りして後退。そこから必死に追い上げていたが4着で優出はならなかった。ただ、エンジン自体は良かったし、その前の浜松GIIでは優勝している。エンジンも乗り手も良い状態なので、優勝候補筆頭に挙げられる。
今の浜松勢は層が厚い。2番手は金子大輔で、前々走の浜松GIIでは準優勝だった。その後は飯塚GIIに出場していたが、3日目に家事都合で欠車し、そのまま早退となった。エンジン的には変わらず好調の部類なので、前回の分まで今回は頑張りたい。同期の佐藤貴也は、前走の浜松GIIの3日目に8着。軽ハン勢が作った速い流れに苦しんでいたが、残りの2走はともに1着。エンジン面は問題ないだろう。
鈴木宏和はエンジンが日替わり。良い時は試走タイムに表れる方なので、その数字は必ずチェックしておきたい。伊藤信夫は前走の浜松GIIで準決7着。重走路で結果を出せなかったが、良走路での動きは軽快だったので、雨さえ降らなければ上位着が望める。木村武之は今のエンジンに乗り換わった直後の2節は良かったが、近2節は結果を残せていない。それでも試走タイム自体はまずまず出ているので、レースでも通用するようにアレンジを加えたい。青島正樹はここ何節もエンジンが安定している。最大の武器である差しがよく決まっている。
外来S級は川口から中村雅人と佐藤摩弥、山陽から佐々木啓が出場。中村雅は現在、記念レースで2節連続優出中。優勝とまではいっていないが、予選準決は順調な走りを見せている。勝ち切れないことも少なくないが、今回のような一般開催なら車券圏内にまで車を押し上げていける。佐藤摩は遠征回りが続いていた。前走の飯塚GIIでは優出できなかったが、シリーズを通して見れば悪くない動きだった。佐々木はエンジン悪い訳ではないが、もうちょっと上積みが欲しいといった現状。
A級では山脇孝志が好調。前走の飯塚GIIでは準決5着以外はオール連対。それも3勝を含んでの好結果だった。追い込むレースでは不安あるが、逃げるレースならペースを上げられる。石貝武之も前走は同じ飯塚GIIで、尻上がりにエンジンが良くなっていた。前回の浜松GIIでは深谷俊太や金田悠伽、西翔子が随所に見せ場を作れていた。
B級では長谷川啓が渋太い走りを展開中。岩本君男もスタートが切れており、序盤で好位置に付けての粘りが光っている。桝崎星名は走りが良くなり車券絡みが増えてきている。
※10月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-6(31期)〕
前回好走の選手は今回も狙い目!
飯塚オートはリレー開催。22日に昼間のレースが終わるが、23日から3日間の日程でミッドナイトレースが始まる。出場するのは昼間の開催に出ていた選手の中からで、レースの時間帯が変わるものの好調だった選手はミッドナイトでも好走しそうだ。注目の選手を挙げていく。
地元S級は3人出場予定。篠原睦は優勝戦には進めなかったが、10月に入ってからは飯塚で16走しており、大きな着は取っていない。勝ち切れないレースも少なくないので、アタマ固定と言うよりはボックス車券での狙いの方が的中率は上がりそう。もちろん1着を取れそうなメンバー構成ならアタマから買う手もある。岩見貴史も準決3着で優出を逃したが、その前のGIIでは優勝しているし、エンジン自体は高い位置にある。スタート一気からの速攻も十分。滝下隼平も前走の準決は良くなかったが、ここ最近は動き活発。特に今回は得意なミッドナイトなので、そのスピードの高さを見せつけるだろう。
外来S級は丹村飛竜と黒川京介。丹村は3節前に浜松GIIで優出したが、ここ2節はエンジンが下降気味。レースでは追い込みが効かない状況になっている。乗り手の実力は今回の中でも上位級なので、エンジンをせめて並にまで戻せれば十分戦えるはず。黒川は昼間の飯塚開催で優出していた。準決では同期の中村杏亮に競り勝っての優出なので、更に自信を深めるか。エンジン状態はもちろん良い。
他に前回の飯塚開催で優出していたのは鐘ヶ江将平、牧瀬嘉葵、中尾貴志、阿部仁志の4者。鐘ヶ江は今期からA級に陥落したが、10月最初のGIIで優出していたし、今は連続で優出中と気を吐いている。最重ハンに置かれているが、スタートの切れは良いので好展開を作りやすい。牧瀬は成績にムラはあるが、エンジン自体は良い所で安定している。速攻勝負と言うよりは後半追い込みタイプ。中尾と阿部は初日から連勝で優出。だいぶ調子が上がっている。
久門徹は前走こそ優出できなかったが、その前のGIIでは優勝戦まで進出していた。ここ一番でのスタート力は大きな武器。その同期の田中茂は以前の迫力が戻っていないが、ここ数節はじわりと良化している。スピード戦になると厳しいが、スローな流れで混戦になるとインを突いて浮上してくる。泉田修佑、中山透といったあたりも近況は上々。泉田は速攻に、中山透は後半の追い込みに期待できる。
B級では直線の伸びが良くなっている重富英雄や、レース序盤で先頭に立ってからの粘り強さが出ている福田義久に注意したい。
※10月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-20(33期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-25(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-11(31期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-27(29期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-77(31期)〕
連続出場組が活躍しそうな今節!
飯塚オートは18日にGII開催が終わったばかりだが、20日から3日間の日程で一般開催が行われる。そのGIIで走っていた選手が多く参戦し、調子が良かった選手はそのまま活躍を、そうでなかった選手は巻き返しの機会が訪れる。
そのGIIで見事に優勝したのは岩見貴史。優勝戦では完璧なレース運びを見せ、更には初日から5連勝の完全Vだった。今は5節連続で優出中で、好調モードに入っている。このまま今節も突っ走りそう。
GIIで他に優出していたのは有吉辰也、滝下隼平、久門徹、長田稚也など。有吉は前々走で優勝し、その勢いを継続し優勝戦まで進出。結果は3着だったが、シリーズ中は3勝を含むオール3連対。機力はかなり高い位置にあり、優勝戦で負けた岩見との直接対決の場面があれば、借りを返すつもりで仕掛けていくだろう。滝下は4着。準決までは1着3本、2着1本と好成績を収め続けていたし、優勝戦でも悪くないスタートを切ってみせた。良い流れに乗れている。久門は優勝戦で機力不足だったものの、スタート決めて粘っていた。長田稚は優勝戦で好展開を作れなかったが、記念レースでの優出は流石。
荒尾聡は浜松GIIで落車して以来のレースとなる。機力は不透明なので初日の試走は特に注意して見ておきたい。篠原睦はGIIの準決で3着だったものの、シリーズを通して見れば大きな着はなかったし、エンジンはそこそこ安定していた。中村杏亮はGIIの2日目に内線突破で失権。勝ち上がり権利を失ったが、残りの3走は悪くない走りを見せていた。
外来S級では黒川京介や松尾啓史が強力。黒川は前走の浜松GIIでは優出できなかったが、着はまとまっていたし、その前の川口では優勝している。松尾は前走の飯塚GIIでそこそこの走りをしていた。今回はメンバーが軽くなるので、もっと鋭い捌きを発揮できるだろう。
A級では川口勢に好調者が多い。特に注目なのは佐藤励。前走の川口では優勝を決めていた。優勝戦では試走29の上がり376。この時期の昼間開催としては申し分ない数字をマークしている。35期の若手なので、一度勢いづくと手が付けられなくなる可能性がある。その優勝戦には中山透も乗っていた。優勝戦ではスタートが決まらず6着だったが、試走タイムはしっかり出ているのでエンジン状態は良い。あとは課題のスタートを克服するだけ。復調の気配が出ている泉田修佑や小原望も楽しみな存在だ。
※10月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-17(34期)〕
黒川 京介〔川口 S-20(33期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
佐藤 励〔川口 A-100(35期)〕