有吉辰也、岩見貴史、中村杏亮などが好調!
9月は6度目の開催となる飯塚オート。今回は昼間の4日間開催となる。特別GIプレミアムカップ以来のレースになる選手や、直前のミッドナイトで走っていた選手、伊勢崎からの転戦組などが織り交ざりシリーズは形成される。
シリーズリーダーは荒尾聡。前走のプレミアムカップでは初日に被害があり落車したが、それほど悪影響はなさそうだった。準決こそ4着だったが、最終日は白星で締めており、機力的には十分戦える状態にある。今回も猛ダッシュ、そして強烈な追い込みを披露してくれそう。そのプレミアムカップで優出していたのは有吉辰也。優勝戦ではスタートが決まらず7着になったが、準決までの4走はオール連対。エンジンは全く問題ないだろう。
越智尚寿、高宗良次もプレミアムカップでは見せ場を作れていた。越智は2日目の8着が響き3日目から一般戦回りになったが、そこからは1、2、3着と好成績を残していた。良い流れで今回に臨める。高宗は苦しい時期が続いていたが、3節前から良化の兆しが出ている。エンジンが良い時は攻めの方も強気になる。
直前の飯塚ミッドナイトで優出していたのは岩見貴史、中村杏亮、藤川幸宏。そこで見事に優勝を果たしたのは岩見。前々走のプレミアムカップからエンジンは良かったが、前走で優勝という結果を残してみせた。中村杏は準優勝。岩見を追い切れなかったが、試走タイムは29。ミッドナイトとは言え、この時期としては異例の数字だ。エンジンは仕上がっている。藤川幸は7着。得意の速攻が決まらなかったが、エンジン自体は変わらず高い位置にある。
9月21日の伊勢崎優勝戦に乗っていたのは矢野正剛と金山周平。矢野は準優勝だった。優勝戦は試走後に雨が降り、レースは重走路になったが、柔軟に対応できていた。良走路ではやや機力が不足している状況だが、準優勝後の勢いで今回も乗り切るか。金山は優出6着だった。逆に金山は良走路での動きが良くなってきた。
同じ伊勢崎の開催では永島潤太郎が健闘していた。準決は3着だったが、全3走でオール車券絡み。近況は上位着が多く、着実な成長を見せている。池田康範も近況はまずまず。伊勢崎の最終日に白星を挙げていたし、3節前の飯塚では優勝戦まで進んでいた。
B級では岩元毅が前走の川口で優出していた。このところ渋太い走りができている。米里信秀も持ち味の粘り強さが出ている。前走の伊勢崎でもよく健闘していた。
※9月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-40(33期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-26(25期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-89(29期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-90(27期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-172(31期)〕
プレミアム組がシリーズの中心に!
前節の浜松オートは特別GIプレミアムカップで、青山周平の優勝で幕を閉じた。その青山は今回不在だが、そこで活躍し連続参戦となる選手は多い。
今回出場する中でプレミアムカップの優勝戦に乗っていたのは佐藤貴也、木村武之、佐藤摩弥。その中で最も成績が良かったのは佐藤貴の3着。優勝戦の枠は厳しかったが、スタートダッシュと道中の追い上げで上位に食い込んでみせた。予選準決は2勝を含むオール車券絡み。近況はエンジンが高位で安定しているし、攻めの方も冴えている。今回は十分、優勝も視野に入っている。
木村武は優勝戦で6着。前々走まではスランプに入っていたが、前走からエンジンを乗り換わり動き一変。初日にいきなり白星を挙げると、準決でも1着を取り優出を決めた。乗り換わりは大正解のようで、木村武らしい走りができるようになった。今まで苦しんでいた分もこれから取り戻すだろう。佐藤摩は優勝戦で8着。8枠からスタートが決まらず道中も車を押し上げることができなかったが、木村武と同様に3節前までは不振にあえいでいたことを考えれば、特別GIでの優出は明るい材料。このまま上昇気流に乗りたい。
金子大輔と伊藤信夫も動きは悪くなかった。共に準決は3着だったが、金子はそれ以外の4走はオール連対。伊藤信も車券によく絡んでいた。どちらもエンジンは8割がた仕上がっている。レース間隔も空いていないので、今度こそ優勝戦まで進出してくるだろう。
外来S級で他に有力なのは新井恵匠と岩崎亮一、西原智昭など。新井恵はシリーズ後半は失速したが、中盤までは果敢な走りが見られていた。岩崎は4日目に白星。試走タイムが出た時はしっかりと上位争いに加わってこれる。西原は成績が散発ながら2度の連対。いいスタートが切れて展開が向けば、快速を発揮できる状態だ。
9月18日に行われた飯塚ミッドナイトの優勝戦を制したのは片野利沙。これが自身初の優勝となった。前走からエンジンが上向き、逃げ展開になればそれなりのペースで走ることができる。そこで準優勝だったのは野田光宏。野田は逃げてペースを上げると言うよりは、インコースをしっかりと抑えて粘り込むタイプ。エンジンが良い今は簡単に抜かれないだろう。優出3着だったのは筒井健太。予選準決はオール連対。武器の速攻がよく決まっている。
B級では桝崎星名が奮戦中。ここ3節は3着以内に入るレースが多い。しばらく大きな着が続いていた青嶋裕治は、時折り好走ができる状態になってきた。同じく上昇気配が出ているのは木村直。今はハンデ位置も魅力。栗原佳祐と吉林直都の新人はハンデが重くなってから苦戦が続いていたが、前走では動きが良くなっていた。
※9月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-10(24期)〕
金子 大輔〔浜松 S-12(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-19(30期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
片野 利沙〔川口 A-174(32期)〕
各級別に優勝を狙える選手が存在!
今回の川口オートはナイターの4日間開催。地元川口勢がメインの選手層になるが、外来勢も強力車が多く、地元の牙城を守れるかどうかはレースしてみるまで分からない。注目の選手を挙げていく。
地元川口勢のランクトップは加賀谷建明。ここ3節は連続でG1に出場していた。3節前の飯塚G1では優勝戦まで行けたが、そこからはやや失速。それでも前走の最終日は1着で締めたので、今回へ向けて多少は明るい要素はある。久しぶりの一般開催で持ち味のスピードを遺憾なく発揮したい。
好調なのは黒川京介。前走のプレミアムカップで準優勝だった。それも初日から準決まではオール1着。優勝戦でも一時は先頭を走っていたし、ここ数節はほとんど優出できているので勢いは断然。このまま今回も突っ走るか。小林瑞季はプレミアムカップで準決5着。それでも初日と最終日は白星を挙げておりエンジンは上々。山田達也は準決6着だったが、それ以外の4走はオール車券絡み。エンジンは良さそうだ。平田雅崇、大木光、鈴木清といったあたりは前走がイマイチだった。
外来S級で最も強力なのは早川清太郎か。プレミアムカップでは準決3着で惜しくも優出を逃したが、シリーズ中はおおむね上位着でまとまっていたし、前々走とその前のG1では優勝戦まで進んでいた。エンジンは高い位置にある。篠原睦はプレミアムカップで準決5着。ただ、シリーズ中には3回の連対があったようにエンジン的には戦えるレベルに十分ある。
山陽からのS級は松尾啓史、長田恭徳、岡部聡の3者。松尾啓はここ3節、レース内容が良くない。機力が足りていないのか本来の走りができていない。まずは追い込めるエンジン状態にまで上向かせたい。長田は前走の2日目に落車妨害。その影響が心配されたが4日目に1着を取っていたので問題ない。岡部聡もエンジン状態はイマイチ。それでも最終日は白星を挙げているので上昇のきっかけになるか。
地元A級では梅内幹雄が前走の浜松アーリーレースで優勝していた。それも4日間のシリーズでオール連対。8月に入ってからはほとんどのレースで車券に貢献できており、エンジンは安定して推移している。上和田拓海はプレミアムカップで力を出し切れなかったが、随所にセンスの片鱗を示すことはできた。
外来A級では小栗勝太が前走の飯塚で優出5着。準決までの3走はオール連対。上昇ムードが漂っている。実力があるのは長田稚也、丸山智史、藤岡一樹で、前走のプレミアムカップでもそこそこの動きを見せていた。
地元B級は池田政和、森且行などが有力。池田は今、連続で準優勝中。良走路ならほぼ連を外していない。エンジンが良いのはもちろんの事、レース感覚も完全に戻っている。森も今は3節連続で優出中。復帰後初の優勝を迎える日もそう遠くはない。
※9月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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加賀谷 建明〔川口 S-3(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-18(32期)〕
山田 達也〔川口 S-28(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-30(33期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
梅内 幹雄〔川口 A-146(19期)〕
復調気配が出ている東小野正道に注目!
開催ラッシュの飯塚オートは、前回に続いて今回もミッドナイトレース。今回もS級不在で、A級とB級による戦いになるが、各選手それぞれに個性ある走りをするのでレースは楽しくなる。
前回の飯塚ミッドナイトで優出していたのは東小野正道。優勝戦は軽ハン勢が速い流れになり追い込めず7着だったが、準決までの3走はオール連対。エンジン状態は上向いているし、今回のメンバーの中では実力上位。連続で優勝戦へと突き進むか。藤川幸宏は前走の準決で4着。優勝戦には進めなかったが、準決以外の3走はオール連対。持ち味のスタートは切れており、レース序盤で好位置を奪うケースが多い。
2節前の飯塚開催で優出していたのは石橋大。優勝戦では速攻を決めて先頭に立ったが、最後は川口裕司に交わされ2着。準優勝の結果だった。しかし、予選準決も連対していたし、エンジン自体は高い位置にある。攻めの方も積極的で、チャンスがあれば迷わずインに突っ込んでいける。今回も優勝戦まで進出してくるか。
同じ山陽地区では岡松忠や人見剛志が有力。岡松は前走の飯塚で最終日の6着以外はオール連対。2日目のフライングで勝ち上がり権利を失ってしまったが、エンジン自体は良さそうで岡松らしい走りはできていた。人見はエンジン状態がイマイチだが、捌きの腕は確かで今回のメンバーなら後方からでも捌き上げていける。もちろん機力が上向けば優勝争いにまで加わってくるだろう。
9月14日の川口ナイトレースの優勝戦に乗っていたのは西村昭紀と馬場雄二。西村は優勝戦で4着だったが、予選準決はともに2着。馬場も優出6着ながら予選準決はともに2着。どちらもエンジンは上々で、西村はB級の中では独走力がある方。早めに先頭に立てればペースを上げて走れる。馬場はペースが上がるタイプではないが、インコースを丁寧に回るので後続は攻めにくくなる。
35期の中村颯斗と小椋華恋も健闘中。中村颯は1級車に乗り換わってから急激な成長を見せている。前走でも後半2走は1着。スピードはある程度あるので、これからは人を抜いていく展開で技量を磨いていきたい。小椋は1級車に乗り換わってから3節目あたりから成績が上向いてきた。1級車の特性を掴んだ様子で、しばらくは成長を続けるだろう。
他では直線伸びている城戸徹や、試走以上の走りができる宮地朗、スタート力がある下平佳輝と岩本君男、インを抑えての粘り強さがある福田義久が車券に絡んできそう。
※9月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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東小野 正道〔飯塚 A-70(25期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-89(29期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
石橋 大〔山陽 A-148(28期)〕
岡松 忠〔山陽 A-149(17期)〕
西村 昭紀〔飯塚 B-42(25期)〕
小椋 華恋〔川口 B-50(35期)〕
馬場 雄二〔浜松 B-75(21期)〕
菅野仁翔が絶好調で3節連続優勝もあるか!
今回の伊勢崎オートは3日間の短期決戦。直前まで特別GIプレミアムカップが行われている関係で、S級やA級のランク上位の選手は不在。A級中堅以下の選手による戦いになるが、好調な選手が多くレースは白熱する。
今回の地元伊勢崎のランクトップは伊藤正真。前々走では優勝していたが、前走のGIでも見せ場たっぷりだった。準決は3着で優出こそできなかったが、5走して全て車券に絡めていた。記念レースでも十分通用する走りだったので、メンバーが手薄な今回は優勝候補にも挙げられる。その実父・伊藤正司も動きは悪くなかった。前走のGIも変わらぬイン走法で何度も車券に貢献できていた。
そのGIで優出していたのは木村享平。優勝戦こそ7着だったが、それ以外の4走はオール車券絡み。以前は成績に安定感がなかったが、エンジン状態が良い今は好成績を残し続けていられる。最大の持ち味はスピード。インが混み合っていればアウトから車を押し上げることができる。同じGIで動きが良かったのは竹内正浩。3節前に今のエンジンに乗り戻ったが、1着回数が増えている。試走タイムがそれほど出なくてもレースでは好走するケースが多い。
外来A級では穴見和正が現在連続で優出中。穴見もイン走法は健在で、前団が混戦になっていてもその内側を走っていける。今はエンジンも良く、後続の車にも簡単には抜かれない状態にある。ベテランでは鈴木章夫も元気一杯。前走の浜松では大きな着を取らなかったし、最終日には白星を挙げている。自身が持つ公営競技最高齢勝利記録を塗り替え続けている。
若手では菅野仁翔が急成長中。ここ2節は川口で走っていたが、その両方で優勝を成し遂げていた。最初の優勝は逃げ展開だったが、2回目の方は人を抜く展開であり、1級車に乗り換わってからは捌きの方も見についてきた。その同期の角貝拓海は前走の浜松で準優勝。予選道中も良い走りを見せており、いつ初優勝の日を迎えてもおかしくない。同じ35期の中では永島潤太郎も急激に成長している。スピードは十分で、人を抜く展開でも徐々に良くなってきている。
他に伊勢崎のB級では小林晃、原田富夫、深沢悟、松村真に注目。小林晃は一時期ほどスタートが悪くないし、道中回り出してからの走りの的確さは変わらず。同ハン相手ならきっちりと捌いていける。原田は独走時のスピードが豊か。序盤で先頭に立てないと凡走も多いが、先頭に立てた時は車速に乗せて走ることができる。深沢は長らくエンジン好調。直線の伸びが良く、コース取りも巧いので展開を味方に残ることが多い。松村もインをしっかり回れるし、エンジン状態も上々で今回も前残りがありそう。
※9月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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伊藤 正真〔伊勢崎 A-57(33期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-84(20期)〕
木村 享平〔伊勢崎 A-164(31期)〕
穴見 和正〔山陽 A-93(12期)〕
竹内 正浩〔伊勢崎 A-143(21期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-210(35期)〕
菅野 仁翔〔伊勢崎 B-61(35期)〕
角貝 拓海〔浜松 B-92(35期)〕