日本選手権の興奮冷めやらぬ中で、約半月ぶりの開催となる川口オート
選手権メンバーが不在で、今節の主役となるのは佐藤励。地元で1級車初Vを決めると、飯塚のミッドナイトでも優勝と勢いに乗ってきた。スピードに乗った果敢な攻めに注目したい。ナイトレースで復活のVを決めた池田政和は本来ならば日本選手権を走る選手。マシンも安定した動きを見せており素早い仕掛けで追い上げて行きそうだ。落車明けでマシンの立て直しを図るのは森且行。冷え込みと共にスピードが上がってくるタイプなので、まずは試走の気配に注目したいところ。
秋田貴弘は飯塚GIIの中盤からエンジンが上向いてきた。どんな展開でも追い上げていけるタイプではないが、捲りが決まりやすい状況になると車を押し上げていける。吉田祐也もレース展開が向くと車速を発揮できる。
遠征勢で注目したいのは山陽の女子レーサー松尾彩。試走タイム以上にレースアシは鋭く、近況は川口走路でも好走が目立っている。レース中盤から後半にかけての捲り追い込みで見せ場を作りそうだ。緒方浩一も好調。直近の飯塚ミッドナイトでは準優勝だった。ハンデ的に後方からの競走になったが、しっかりと追い込めていた。冬場になりつつあり、タイムが出やすい条件だと存在感が増してくる。
そのレースで優勝を決めたのは飯塚の宮地朗。0ハンに4車並んだ最内から、稲原瑞穂のスタートを突っ張り独走態勢を築き、最終的には後続をチギって上がり413でゴール。エンジンの仕上がりはかなり良さそうだった。その飯塚勢では新村嘉之も調子を上げている。前走ではオール車券絡み。一度、好調モードに入るとしばらく続くタイプなので今回も注目だ。
元気が良いのは鈴木章夫。前走では自身が持つ最高齢公営競技勝利記録を塗り替えた。今回もその1走1走には注目が集まる。赤堀翼、斎藤正悟といったあたりもエンジン状態は良く上位着が狙える。
そして、山陽から36期の4名が川口初登場。石田啓貴は練習参加だが、古谷匠、祐定響、三宅真央は正選手での参戦。どんな動きを見せてくれるのか、フレッシュな走りに期待したい。
※11月4日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 励〔川口 A-100(35期)〕
池田 政和〔川口 B-112(23期)〕
森 且行〔川口 A-16(25期)〕
松尾 彩〔山陽 A-38(34期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-72(30期)〕
新村 嘉之〔飯塚 A-161(27期)〕
鈴木 章夫〔浜松 A-216(2期)〕
宮地 朗〔飯塚 B-43(25期)〕
村瀬月乃丞、帆景岬の逃げに注目!
まさに開催ラッシュの飯塚オートだが、今回のミッドナイトは5日間のロングシリーズ。SG開催と日程が重なっているのでS級はいないが、若手の中で成長を見せている選手もいるのでレースは白熱する。
前回のミッドナイトで優出していたのは中原誠と稲原瑞穂。中原は今年、なかなか調子が上がらないでいたが、9月後半から徐々に状態が良くなり、前走で今年初優出となった。結果は5着だったが、予選準決ではスピードが出ていたので、この流れを大事にしたいところ。稲原瑞は6着。優勝戦では好スタートを決めて2番手で粘っていたが、最終コーナーを立ち上がってから車が滑り、大きく着を落としてしまった。その滑りがなければ準優勝だっただけに悔やまれるが、車の動きはかなり良さそうだった。その前の節からの良い流れが続いている。
前々回の飯塚で準優勝だったのは北原岳哲。前を走る竹中修二を捕まえられなかったが、試走タイムは一番時計タイが出ていたし、ここ4節は上位着でまとまっている。1級車に乗り換わってから着実に力を付けている一人だ。その優勝戦には藤川竜も乗っていた。その後の節では思うような結果にならなかったが、藤川竜も確かな成長を見せている。
最も若手の36期では村瀬月乃丞と帆景岬に注目。村瀬は最近、上がり40を切るタイムをマークしている。10月5日に初優勝を決めてからは自信を持って走れている様子。それに成績も伴っている。2級車だけに、多くの車を交わすレースでは苦戦するケースもあるが、2車か3車ぐらいなら捲って抜け出せる。もちろん、いきなり独走に入れるようなら後続を突き放せる。帆景は散発的に好走を見せることはあったが、前走ではコース取りがだいぶ安定していた。上がりも426の自己最高タイムを叩き出した。これからもっとこの数字を上げていくだろう。
中堅の域に入りつつある中では東小野正道と桜木公和が活躍しそう。東小野は前走の最終日は欠車になったが、準決までの動きは悪くなさそうだった。絶頂期ほどのキレはないが、今の状態でも今回のメンバーなら実力上位。強気な仕掛けで車群を縫っていく。桜木も攻めの積極性は上位級。近10走はほぼ車券に絡めているようにエンジンは好仕上がり。際どい突っ込みを見せてくれるだろう。
内山雄介や町田龍駿は車の伸びがそこそこ良い。内山雄は無理な仕掛けをする方ではないが、エンジンが良い時は車なりに番手を上げていける。町田は成績が安定しない方だが、時折り見せる大駆けは魅力。穴党向けと言えるかもしれない。
※11月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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東小野 正道〔飯塚 A-56(25期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-96(30期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-120(24期)〕
村瀬 月乃丞〔飯塚 A-206(36期)〕
稲原 瑞穂〔飯塚 A-225(33期)〕
中原 誠〔飯塚 B-33(26期)〕
北原 岳哲〔飯塚 B-37(35期)〕
帆景 岬〔飯塚 B-97(36期)〕
S級不在でシリーズは大混戦模様!
浜松オートでSG日本選手権が行われている3日目からは、伊勢崎オートでアフター5ナイターが始まる。昼間のレースでの興奮そのままに、ナイターでも盛り上がりたい。
今、最も乗りに乗っているのは中野光公。前々回の伊勢崎ナイターでは、初日からオール1着の完全優勝を達成した。その数節前からずっとエンジンは良かったし、今後もしばらくはこの状態が続きそう。スタートもしっかりと枠ナリに出ることができているので、連続優勝も不可能ではない。
中野光の優勝は10月22日のものだが、その前の13日の優勝戦を制していたのは竹本修。その後は10月26日からの開催に出場していたが、ここでは初日から2着を3本重ねて優出7着。今は連続で優勝戦に進出できている。その優勝戦に乗っていたのは吉田恵輔と田崎萌。吉田恵は6着だったし、いまだに優勝の経験はないが、今はエンジンもスタートも良い状態。メンバー的に手薄な今回の開催で悲願達成といきたい。田崎は優出5着。エンジン状態はまずまずで、大混戦になるレースだと展開に揉まれるケースも多いが、前を走る車と一対一になれば交わしていけるだけの技量は持っている。
同じ女子レーサーの新井日和は、今回出場する中でランク最上位。スピードはかなりのモノを持っている。捌きもしっかりと抜く態勢が整えば交わしていけるが、攻めあぐねる場面も少なくない。その辺の判断力が巧くなってくると、もっと成績を向上させることができるだろう。高橋絵莉子も捌きが少しずつ良くなっている。スタートのセンスは高く、短ハンデ戦なら速攻を決めてくるシーンも多い。
緩やかに状態が上向いてきているのは金山周平。ここ最近は1着を取る機会が多くなってきたし、前走の4走は全て車券絡みと上昇モードに入っている。長らくスランプに入っていた三浦康平は、前走の後半2走で連勝。その節からハンデが最重ハンの20M前になったことも影響しているが、好成績を取り続けていれば乗り手のレース感覚も戻ってくるかも。
外来は浜松からのみ。その中では米里崇徳が注目の一車。5節前には地元で完全優勝を決めていたし、前走でも優出を果たしている。前団を追って行く時に、まだ差しを使うことは少ないが、捲り攻めにある程度の迫力が出てきた。スピード面での強化も図れている。石貝武之はここ数節、車券に貢献する機会が増えてきた。エンジンが安定しているのはもちろんのこと、スタートが切れており速攻が決まりやすい状態。鈴木辰己は現在70歳だが、まだまだ気を吐いている。変わらずスタートは冴えているし、インコースを抑えての粘りが光っている。
※10月31日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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新井 日和〔伊勢崎 A-10(35期)〕
中野 光公〔伊勢崎 A-87(25期)〕
吉田 恵輔〔伊勢崎 A-66(29期)〕
竹本 修〔伊勢崎 A-126(25期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-119(27期)〕
田崎 萌〔伊勢崎 A-153(33期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-154(28期)〕
米里 崇徳〔浜松 A-76(34期)〕
第55回SG日本選手権オートレース開幕!
今年も日本選手権の季節がやってきた。2020年の大会は森且行が優勝したが、それ以外の近年は青山周平と鈴木圭一郎のどちらかが優勝している。今年もこの両者の争いになるのか、それともそこに割って入る選手が現れるのか。注目の選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である浜松から。全国ランク1位の鈴木圭一郎は前走の飯塚GIIの準決で4着。優勝戦には進めなかったが、エンジン自体は良さそうだった。今回は地元での競走なので、整備で更なるパワーアップもあるだろう。金子大輔と佐藤貴也の29期コンビも近況の動きは上々。前走の浜松でも優勝戦まで進んでいた。レース間隔も空いておらず、良い状態で初戦を迎えられる。木村武之は今のエンジンに乗り換わってから調子を落とすこともあったが、前走でしっかりと軌道修正できていた。笠木美孝は前走の川口で準優勝。良い流れに乗れている。鈴木宏和はエンジンまずまず。まだ記念タイトルを取っていないが、いきなりSGで優勝する可能性がなくもないぐらいの力をつけている。
次に伊勢崎勢。今の伊勢崎は3強の様相だが、その中でも青山周平が抜きんでている。直前の伊勢崎開催では青山がスーパーハンデからの競走だったが、優勝戦で高橋貢や早川清太郎をさばいて見事に優勝を決めていた。オール1着の完全優勝だったし、優勝戦の試走タイムは26。ナイター開催だし走路温度が下がりつつある時期ではあるが、この数字は驚異。昨年に続いて日本選手権優勝も十分ありそう。高橋貢は前走で青山に敗れ準優勝。ただ、久しぶりのレースの不安は払拭できていた。攻めの方も落ち着いていたように、いつもの高橋貢の走りが見られていた。今回はSG22度目の優勝を目指す。早川は前走の優勝戦で青山、高橋貢に敗れ3着だった。それでもシリーズ中はオール車券絡みだったし、その前の節でも優出できていた。エンジンは高い位置を保てており、悲願のSG初優勝を狙ってくる。
川口勢は中村雅人が今期のランクトップ。近況はピンラッシュ、とまではいかないが、そつのない走りで着をまとめている。大舞台になるほど力を出せるタイプなので、今回も上位争いに加わってくるだろう。若井友和は安定感ある走りを見せている。レース序盤で展開が苦しくなっても、1車ずつ落ち着いて捌いていけている。その同期の永井大介は、約2ヶ月の休養を明けて2節を消化した。復帰戦では準優勝だったし、前走でも全て車券絡み。ブランクは全く感じさせない。今期から全国ランク6位に付けている佐藤摩弥は、エンジン状態が安定しない。それでも良い日はあるので、それを持続させたいところ。黒川京介、小林瑞季、上和田拓海らフレッシュな面々はエンジン上々。SGでも見せ場を作ってくるだろう。
飯塚勢の今期のトップは有吉辰也。今は4節連続優出中だし、その中には優勝もある。ほとんどのレースで車券に貢献できているように、エンジン状態はかなり良い。SGはこれまで3度制しているが、今回の日本選手権はまだ未冠。ぜひとも取りたいタイトルだし、それが叶う仕上がり状況になっている。荒尾聡は前々走の浜松GIIで落車。前走で4走したが、エンジン的にはもう一つといった感じだった。岩見貴史は3節前にGIIで優勝したが、その後も好調をキープしている。SGでも優勝戦に進出できる状態にある。力をつけている中村杏亮や長田稚也などもシリーズを賑わす存在になりそう。
山陽勢は松尾啓史がランク最上位。今はエンジン状態が安定していないが、前走の最終日は白星で締めていたので、今回に向けて一応の弾みにはなるか。実力者・丹村飛竜も近況はピリッとしない。前走では1着2本取っていたし、試走タイムも出ていたがレースの動きは苦しそうだった。SGで戦うとなると戦力アップは必須となる。角南一如は連続優出中。緩やかに調子を上げている。岩崎亮一も前走では優出していた。
※10月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-6(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
リレー開催でミッドナイトレースに移行!
開催ラッシュが続いている飯塚オート。今月は今回で7度目の開催となる。前回の昼間からのリレー開催で、参加する選手は前回からの流れがほとんど。調子の良さそうな選手や、車券に絡みそうな選手を挙げていく。
前回の昼間開催で優出していたのは藤川竜、井村淳一、竹中修二、松井大和、永島潤太郎の5人。藤川竜はグリップの開けっぷりがだいぶ良くなってきた。その分、スピードに乗せることも上手になっている。今回は出場する中でランク最上位。連続優出も十分可能な状態だ。
井村もスピードは申し分ないものを持っている。レース中に前団がごちゃ付いていると車を押し進めることができない時もあるが、車が密集せずにバラけているとスピードを生かして進出できる。今回はミッドナイトレースなので、持ち味のスピードが出やすい状況になっている。竹中は前回まで苦しい時期が長く続いていたが、ようやくスランプ脱出の兆しが出てきた。元々、走りのセンスは高いものを持っているので、エンジンさえ並になれば結果を出せる選手。この流れを長く保って好成績を出し続けたいところ。松井は前々走あたりから良くなってきた。そこから徐々にエンジン上積みできてきて、前走で優出という結果に結びついた。エンジン面は問題ない。走りも力強い攻めを見せる時があるので、混戦になっても先頭争いに加わってこれる。永島は35期の若手ながら冷静に走れている。無理な仕掛けをすることなく、自分のエンジン状態を把握した走りをすることができる。今はB級にランクされているが、来期はA級に復帰できるだろう。
他で有力なのは東小野正道、緒方浩一、林弘明など。東小野は前走が準決3着で優出できなかったが、初日には白星を挙げていたしエンジン状態は悪くない。今回出場する中でも実績は上位だし、底力も抜けている。前回の分は今回で取り戻したい。緒方も前走の初日は1着を取っていた。捌きに甘さを残しているが、スピードは今回のメンバーの中でも上位クラスだし、重走路になっても1着を取れる技量を持っている。林弘明は多少スタートが良くなってきたか。どちらかと言うと速攻を狙う方ではなく、レース中盤から後半にかけてじっくりと追い込むタイプ。
強気な走りができるのは松尾隆広や田中輝義。どちらも混戦は大得意で、競り合う展開になる方が持ち味を発揮できる。また、重走路も苦にしない点も似ている。速攻派は青山文敏と水口寿治。スタートでは同ハンに数車並んでいても先行するケースが多いし、レース前半で一気にケリを付ける傾向がある。変わらずアウト一本の走りを見せているのは田中進。インには目もくれないで捲りに特化した走り。アウトをぶん回って車を押し上げる。
B級では松尾学が変わらず好調。スタートダッシュを決めて一気に先頭に踊り出るのが得意の作戦。本門延唯はある程度スピードが出ている。レース展開さえ向けば上位着が取れる。宮地朗は成績にムラある方だが、スタートを決めて展開を作れれば粘り込むケースが多い。石田啓貴は前走の初日に白星。36期ながらすでに優勝の経験もある。これからの動向に注目が集まる。
※10月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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藤川 竜〔飯塚 A-42(34期)〕
東小野 正道〔飯塚 A-56(25期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-74(28期)〕
竹中 修二〔飯塚 A-220(26期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-72(30期)〕
林 弘明〔山陽 A-94(24期)〕
松井 大和〔山陽 A-142(30期)〕
永島 潤太郎〔山陽 B-17(35期)〕