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12月13日~17日 飯塚オートの展望

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佐藤励の進境が著しい


 64周年大会以来のナイター開催となる『G1開設68周年記念レース』、デイレースで実施された第67周年のウイナーは鈴木圭一郎。ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった今回は私病により欠場となった。
 鈴木宏和は前回の開設記念レース決勝戦を残り1周半まで逃げて、鈴木圭に差されて準優勝。飯塚の夜は7月『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』以来になるが、その後8月と9月に伊勢崎ナイターのSG・G1へ連続して優出し、いずれも上位争いに喰い込んでいる。


 皇帝・池田政和の復活グレード制覇で幕を閉じた伊勢崎デイレース『G2レジェンドカップ』から中3日で、多くのレーサーが飯塚の前検日へ移動してくる。
 トップで触れたいのは三浦康平だ。レジェンドカップ初日は3着だったが若井友和に競り勝ち、準決勝戦では浦田信輔を捌き2日目からの3連勝を決めて優出。そして決勝戦では久門徹と有吉辰也を捌いて1度は先頭に立った。この4名いずれもすでにオートレースの歴史に記録を刻んでいるSGホルダーである。前期ランキングA-51の選手が、並み居るSGレーサーたちを次々と捌いたことが、今季の充実ぶりを示している。飯塚ナイターは昨年8月ぶりで、着順は5走すべて6着以下だったが、当時は長いスランプに陥っていて今とはエンジンの仕上がりがまるで違う。通常マフラーだが地元伊勢崎ナイターでは最近まで安定して活躍していた。
 有吉辰也は決勝戦を逃げて3着。試走タイムが優出メンバー8名中8番目と劣勢であっても粘りを見せられたのが底力の表れ。地元飯塚への出走は10月下旬のデイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』優出3着以来。その前の節は飯塚ミッドナイトで4戦4勝の完全Vを決めている。
 永井大介はレジェンドカップ初日と最終日に勝利。4日目の準決勝戦は内山高秀を猛追して僅差3着、翌5日目は防御力の高さに定評のある篠原睦を攻略して快勝した。飯塚の夜開催は今年4月の『SGオールスター』以来で、本走3.359秒の好タイムをマークしている。
 開設記念レース過去4度のV歴を誇る浦田信輔は、レジェンドカップに優出してゴール通過は7着だったが、0メートルオープン戦の大外8枠から鋭いダッシュを放ち、序盤周回のコーナーの開けっぷりは迫力があった。今期ランキングがA-64なので最重ハンの内寄りの枠に置かれるケースが多めになりそうな今回は、前節3日目・4日目に披露した高いスタート力を生かしての活躍は十分にある。


 レジェンドカップ最終日と同日の今月8日に閉幕した飯塚ミッドナイトからも有力選手が、こちらは飯塚の夜に連戦という形で出場する。
 新井日和が丸2年ぶり通算2度目の優勝を遂げた決勝戦で、2着へ猛追したのが長田稚也。7車立ての7番手発進と厳しい位置取りになったが、後半3周の伸びはすさまじく、パワーがありすぎてコーナーを回りきれないように見えたほど。昨年のダイヤモンドレースで初のタイトル獲得。連覇を狙った今夏のダイヤモンドレース決勝戦で小林瑞季と繰り広げた壮絶な一騎打ちは見応え満点であった。
 中村杏亮は11月の川口デイレース『SG日本選手権』に優出し、0メートルオープン戦の7枠から好スタートを放って3着に喰い込んだ。続く飯塚ミッドナイトは3連勝で優出。浜松デイレース1節を挟んだ前回ミッドナイトにも優出した。昨年3月のオーバルチャンピオンカップ(2015年と2020年~2023年はナイターで開催された)は本降りの雨の中、鈴木圭を大差にくだして優勝。今春のオールスター決勝戦で計時した試走3.27秒は青山周平と並ぶトップタイムだった。飯塚の夜開催における信頼度は若手の中では相当に高い方だといえる。


 今年10月オーバルチャンピオンカップの覇者は中村雅人。この優勝戦も雨中決戦となり、荒尾・有吉・篠原・高橋貢といった雨の猛者たちを破っての大会初制覇だった。次節のSG日本選手権は初日から3連勝したのち優勝戦まで駒を進めて、今月上旬の川口ナイトレース4日制も初日から3連勝で優出して2着。飯塚の夜は8月ダイヤモンドレースぶりだが、そこでも優出しており、今回も車の状態をキッチリ合わせてくるだろう。


 豊富な経験と実績を持つ強豪たちについて述べてきたが、35期の新鋭・佐藤励も優勝戦線の最有力候補のひとりだ。今月、自身初となる通算10連勝を達成。その後も白星を重ねて現在12連勝。内容がまた素晴らしく、かつ今大会へ臨むうえでセールスポイントになる。飯塚ミッドナイト2節と川口ナイトレース1節に3連続で完全優勝しているからだ。その3節では日没以降のレースしか走っていないため、今回ナイターとはいえ昼の時間帯のレースに組まれた場合どうなるかだが、12連勝はデイレースの日本選手権から始まっており、9月には川口一般開催、10月には山陽『G2若獅子杯争奪戦』と共に日中開催を優勝しているので心配ないとみたい。
 4月オールスターは初日から3連勝しながらフライングで勝ち上がり権利を喪失。8月ダイヤモンドレースは優出を果たしたものの8着に沈んだ。12連勝の看板を引っ提げて乗り込む今度の飯塚ナイターではそれ以上の成績を残して、今後の更なる成長と躍進へつなげたい。

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主な出場予定選手
______________________________


有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-31(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-32(34期)〕
浦田 信輔〔飯塚 A-64(23期)〕


金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
佐藤  励〔川口 S-12(35期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-34(28期)〕


 文/鈴木


12月13日~17日 飯塚オート初日の1日出走表

2024/12/12
開催前の展望
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12月4日~8日 伊勢崎オートの展望


絶対王者・高橋貢が君臨するか


 2004年にデビューした29期生よりも古株、20年以上オートレースを支えてきたレーサーによって争われる今年の『G2レジェンドカップ』。今回参加選手の最古参は2期生、前回の東京オリンピックが開幕する前の月にデビューしてからキャリア60年を数える鈴木章夫。通算勝利数は1400を超え、すべての公営競技を通じての最年長勝利記録を今も更新し続けている鉄人。まさに生ける伝説である。


 地元勢のリーダーは、こちらも現役レジェンドの高橋貢。史上最多勝利と史上最多Vの数を今も延ばし続けていて前期も今期も全国ランキングS級シングル。11月は気候の急激な冷え込みとレースの高速化に車を合わせきれなかったのか、出場2節とも準決勝戦3着で優出を逸したが、直近の伊勢崎デイレースとなる今年1~2月の3節は2度の優出。伊勢崎ナイターは7月と8月に優勝。そして6月に浜松デイレースG2も制覇している。あと伊勢崎の雨は今年9走して8勝・2着1回と2連対パーフェクトであることも特筆事項だ。


 29期は今大会からあっせん対象に加わり、早川清太郎が出場できるようになり地元勢の戦力が大幅にアップ。昨年12月を最後にVから遠ざかっており、今年のグレード戦線でも目立った戦歴は残せていないものの、1月『G1シルクカップ』、6月『G2稲妻賞』、9月『G1ムーンライトチャンピオンカップ』と伊勢崎のタイトル戦すべてに優出しているのはさすが。直前の浜松デイレース『G1スピード王決定戦』は予選の成績がふるわず準決勝戦に進めなかったが、以前から相性が今ひとつな浜松での不振はあまり心配しないで良いだろう。ナイターながら伊勢崎では9月から3節連続で優出しているからだ。


 今期は3期ぶりにS級へ復帰した三浦康平は、今年はアフター5ナイターにも多く出走しており、1年を通じて伊勢崎オート開催を牽引してきた1車といえる。伊勢崎では今年26節を走って優出10度。夜開催2度のVと、1月G1シルクカップ準優勝が光る。昨年の秋までは数か月間に及ぶ長いスランプに陥り、短期間ながら最重ハンの20メートル前までハンデが軽くなったが、その姿はすでに過去のもの。現況は最重ハンに戻っても安定して活躍している。昨年12月に開催された前回レジェンドカップは最重ハンの10メートル前で予選を好走し、最重ハンへ重化した4・5日目も上位に入着している。


 今月1日に閉幕したばかりの浜松G1スピード王から転戦してくる選手は早川以外にも大勢いる。まずは優出した4名から。
 伊藤信夫は青山周平には離されたが金子大輔を捌いて価値ある準優勝。木村武之は10線7車並びの中枠からトップスタートを切って力走した。松尾啓史は予選~準決勝戦の仕上がりが非常に高かった。青島正樹は決勝戦は後方に置かれたが5日制3日目の準々決勝戦では浦田信輔を捌き、鈴木圭一郎の追撃を振り切って2着に好走した。松尾啓は1月G1シルクカップに、青島は10月アフター5ナイターに優出した実績がある。
 永井大介と有吉辰也は予選~準決勝戦で速い本走タイムを計時。佐藤貴也と久門徹は日を追うごとにタイムを上げてきていた。加賀谷建明と荒尾聡は落車事故に遭い早退しており、復帰戦は試走から動向に注意を払いたい。
 

 森且行は前回レジェンドカップに優出。今夏オートレースグランプリの節後半に状態が上向いて、続くムーンライトチャンピオンカップでは優出3着と活躍を見せた。地元川口では9月から10月にかけてデイレース3連続優出。SG日本選手権も初日5着のあと3着3回に1着2回と好走した。直近の出走レースが先月下旬の伊勢崎ナイターであり、今の気候での走路を実戦で体験・体感できている点もプラス材料だ。


 丹村飛竜は、SGオートレースグランプリは開催直前に他落事故に見舞われて欠場、6月のナイターG2稲妻賞は3着1度を除いて大敗が続いたが、1月デイレースのG1シルクカップは優出。4日目の準決勝戦は本走3.347秒のスピードで佐藤貴也や黒川京介に大差をつけて圧勝した。それ以前にも近3年間は1月~2月の伊勢崎で活躍しているため、冬期の伊勢崎デイレースである今回も初日から気配に注意したい。


 佐久間健光も今季の活躍ぶりはめざましい。8月下旬と9月上旬のG1開催2節でマズマズの成績を挙げると、9月下旬から仕上がり上昇。11月中旬まで伊勢崎ナイター5節に連続して優出。その4節目と5節目は最重ハンへハンデ重化しての好成績だった。最近のランキングはA級40位前後で推移しているが、昨今のスピードに乗った捌きはS級レベルと評して差し支えない。
 A級中堅ランクが続いている田中哲も数か月間おおむね好調をキープできている。お盆の伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』は全国トップクラスの強豪に苦戦を強いられたが、8月下旬に勢いを取り戻すと伊勢崎ナイターや飯塚デイレースで好走したのち、11月は山陽デイレース2節で活躍。その山陽2節目の後半から次節の伊勢崎ナイターにかけて調子を崩したが、11月下旬の伊勢崎アフター5ナイターでエンジン復調。この秋の特徴としては、スタート力が上がって10メートル前の選手を叩くシーンを何度も見せていることが挙げられる。
 伊勢崎のA級には他にも、SGホルダーであり9月G1ムーンライトチャンピオンカップに優出した岩田行雄、最重ハンの10メートル前なら速攻力を発揮できる新井淳・鈴木聡太・亀井政和、冬場にスピードを増す傾向のある桜井晴光、現ランクA162ながら捌きの技術はA級上位選手レベルの中野光公、現在のハンデ位置は最重ハンの20メートル前だが10メートル前でも戦える底力のある戸塚尚起・竹内正浩・北渡瀬充、2節前に快速の逃げを連発して優勝した白次義孝といった、S級勢の脅威になりうるレーサーがひしめいている。
 

 


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主な出場予定選手
______________________________
 
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-17(29期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-18(15期)〕
佐久間 健光〔伊勢崎 A-44(26期)〕


有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-13(26期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-14(27期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-22(26期)〕
森 且行〔川口 S-35(25期)〕


12月4日~8日 伊勢崎オート初日の1日出走表

2024/12/03
開催前の展望
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11月27日~12月1日 浜松オートの展望

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黒川京介が新時代の扉を開くか


 キャリアの浅い頃からグレード戦線に参入し、2019年には『SGオールスター』にデビューから丸2年経たずして優出、山陽G1『スピード王決定戦』でグレード初優勝するなど非凡な才能を表していた黒川京介。それでも現在の躍進へとつながるきっかけの1つは、2023年4月に浜松デイレースで開催された『G2ウィナーズカップ』を5戦5勝の完全Vで制したことではなかろうか。この開催までの黒川は、2022年末の『スーパースター シリーズ戦』を最後に3か月間、優出できないでいた。それが浜松V後は年末までの7か月間に15度も優出。暮れには自身2度目の『SGスーパースター王座決定戦』進出も果たした。
 平成後期から令和の今に至るまで、鈴木圭一郎と青山周平が全国ランキングトップのS1を交互に奪い合う『2強』の状態が続いている。この状況に黒川がクサビを打ち込み、第3の男として名乗りを挙げられるか。今大会も黒川が再び2強をくだして優勝するようなら、次に3名が集結する『スーパースター王座トライアル』の結果次第では『3強』時代が到来する未来まで見えてくる。


 地元浜松のエースにして今期S1の鈴木圭は、今年は浜松10節に出場して全て優出。決勝戦の着順は1着が6度、2着が3度、残る1度は2月に4着と、ほぼ完璧に近い。『G2若獅子杯争奪戦』と『SG日本選手権』で優出を逸するまさかの流れから臨んだ前節の山陽デイレース『G2オートレースメモリアル』は、初日~準決勝4連勝と勢いを取り戻して準優勝。
 本大会は『秋のスピード王決定戦』を含めて過去4度制覇。第60回から第62回まで3連覇し、今回は今年1月の第65回からの2連覇をめざす。


 今年9月以降の青山周はG1を2度、G2を1度優勝し、SG準優勝も1度。9月から10月にかけて16連勝し、今大会を迎える時点で鈴木圭に大きく差をつけて今年の獲得賞金トップを快走している。この大会を終えた数日後には40代となるが、むしろ走りは30代に入ってから今に至るまで進化し続けていて、スピードもここ数年の方が上がっている印象だ。浜松は今年5月以来ちょうど半年ぶりとなるが、その開催は1・1・2・1・2着とオール連対で準優勝している。


 SG日本選手権の2日目、前述した青山周の連勝をストップさせたのが鈴木宏和。8月SG『オートレースグランプリ』決勝戦では1枠青山周・3枠鈴木圭の外5枠からトップスタート。このレースは1周回で青山周に抜かれたが、同じく0メートルオープン戦で実施された選手権2日目の対決は、またも5枠からダッシュを放つと、4枠から2番手発進し追撃してきた青山周をまるまる6周回ブロックして先頭ゴール。夏の経験が秋の収穫、成長につながったと捉えたい。その日本選手権は決勝戦まで進んで4着。次節に臨んだ今月18日~21日の浜松デイレース一般開催は3日目の準決勝戦が雨に見舞われて大敗したが、他の3走はいずれも快勝している。
 今年度の浜松グレード開催は『G1ゴールデンレース』『G2浜松記念曳馬野賞』ともに優出は果たしながら優勝には手が届かなかった。初のタイトルを、ぜひとも地元で。掛ける想いは人一倍強いはず。


 佐藤摩弥も先週の浜松デイレースに出走し、鈴木宏と同様に良走路3戦全勝。前回のスピード王決定戦は決勝まで勝ち上がり、有吉辰也や佐藤貴也に先着しての3着と活躍を見せた。昨年の秋に浜松デイレースで開催されたG1プレミアムカップとSG日本選手権、今年6月のG2曳馬野賞にも優出しており、浜松走路との相性はかなり良いと言えそうだ。


 第57代のスピード王でもある金子大輔が切れ味を増してきている。今年の浜松は6月にアーリーレース2節・7日間を無敗で駆け抜けて完全Vの2連発。そして再開なった先週のデイレースは岩科鮮太に振り切られたが準優勝。その決勝戦の2周回、3コーナーから4コーナーにかけて永井大介と斎藤正悟へ対して放った長距離の突っ込みが実に鋭かった。
 有吉辰也は今年3節、荒尾聡は今年2節、浜松に参戦して全ての節に優出。中村杏亮は今年1月の浜松デイレース3日制オール2着で準優勝。吉原恭佑は今年お正月の浜松でいきなりV。通算して今年4節に出場して3節に優出と、走路との相性がいい1車。松尾啓史は3月に3日制1節のみ出場して1着・1着・優勝戦3着。2023年も2022年も11月に浜松で優出しており、近年の浜松では総体的に見て春夏よりも秋冬の方が着取りが良い。


 シリーズの惑星となりうる若手も何名かピックアップしたい。
 地元浜松のホープ栗原佳祐は9月下旬の飯塚ミッドナイトから高い機力をずっとキープしている。今節を迎えるまでの18走で着外たったの2度と素晴らしい安定感で、山陽デイ若獅子杯は準決勝戦まで進んだ。浅倉樹良は若獅子杯は予選モレとなったが、続く伊勢崎ナイターから上昇気流に乗った印象だ。この両者ともごく最近、1級車に対して内から攻撃を仕掛けるシーンが見られて、やはりポテンシャルが高い。
 早津康介は先月までは目立った動きはなかったが、最重ハンで戦ったSG日本選手権では持ち前の先行力を発揮して、節の後半は3着・3着・2着と好走。そして次節、先週の浜松デイレースでも良走路3戦はオール3着以内に入った。2日目は今年4月以来、その半年間の夜開催でも出なかった試走タイム2秒台を計時して、本走も3.383秒と優秀な時計で快勝。10メートル前の選手がしっかりスタートを切っても割り込んでいける強烈なダッシュ力を武器に、今節も活躍を見込める1車だ。
 


______________________________

主な出場予定選手
______________________________
 

鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-22(26期)〕


青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-11(31期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-13(26期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕


 
 文/鈴木


11月27日~12月1日 浜松オート 初日の1日出走表

2024/11/26
開催前の展望
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11月13日~17日 山陽オートの展望


 SG並みの豪華メンバーが集結


 『オートレースメモリアル』は2022年に誕生して今年が3度目の開催となる新興グレードレースながら、今期の全国ランキングS級シングルの大半が参加するなど、G2ながらSGにもヒケを取らない顔ぶれとなった。
 栄えある初代チャンピオンは加賀谷建明。昨年の前回大会は岩見貴史が制して、今回は連覇を狙う立場となる。


 過去の当欄において、今年の山陽デイレースでは完璧に近い成績を挙げていると何度も触れてきた鈴木圭一郎。だが今回に関しては少しばかり流れが良くない。直近の山陽デイレース出場である10月の『G2若獅子杯争奪戦』も5戦中4勝したものの、準決勝戦の前日3日目に落車妨害を犯して4・5日目は一般戦回り。続く川口デイレース『SG日本選手権』でも同じく予選最終日であった4日目に雨で大敗、準決勝戦もリズムに乗れず4着、最終日6日目はレースは快勝したがフライングを喫してしまった。しかしそれでも今年は前人未到の年間100勝を達成、今季は全国ナンバー1の座を奪還と、総体的には充実している。


 その鈴木圭に若獅子杯(2月)、『G1プレミアムカップ』(3月)、『G1令和グランドチャンピオンカップ』(4月)と山陽デイレース決勝で後塵を拝し続けてきた青山周平が、9月のプレミアムカップでは黒川京介・鈴木圭を抑えて優勝し溜飲を下げた。先週の川口デイレース『SG日本選手権』決勝戦は黒川に敗れたが6日間オール2連対と、エンジンは高いレベルで推移している。


 このS1・S2両雄と黒川・佐藤励に今年の山陽タイトルほとんどを席巻されてきた地元勢だが、今回はひと味違う結果を出す可能性がある。ランキング上位選手たちがここにきて上昇ムードに転じてきたからだ。
 まずは今年下半期の山陽エース・松尾啓史。日本選手権は未勝利ではあったが6戦して2着と3着が各2回。スタートが上向いたことと、道中の捌きの切れ味を増したことが今回に向けてのセールスポイント。
 それから今年上半期の山陽エース・丹村飛竜。こちらも同じく選手権は未勝利ながら2着3回と3着1回。初日・2日目に本走3秒台の速いタイムをいきなり連発し、気候の冷え込みにつれてスピードを上げてきた印象だ。
 続いて佐々木啓。選手権は4日目に雨走路で1勝。スタートが切れていなかったため目立った活躍はできなかったが、伸びは直線もコーナーも最近の中ではかなり良かった。後方から3着まで押し上げた3日目は丹村飛を一発で交わし、2着に入った佐藤貴也と比較しても直線の威力は上回っていた。
 丸山智史は逆に選手権の雨1走は大敗したが良走路5走では3着以内に4度入り、本走3秒台を2度マークした。
 浜野淳は山陽ナイター、飯塚デイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』、山陽ミッドナイトに3節連続で優出と昇り調子にある。
 西村龍太郎は先月の山陽ミッドナイトから前節の山陽デイレースにかけて4節14走して着外わずか2度。しばらく続いた低迷を最近は脱出して速攻力がよみがえった上、競り合う展開にも強くなった。前節の最終日は雨巧者ぶりを発揮し内外自在に捌いて快勝した。


 中村雅人と有吉辰也は『G1プレミアムカップ』(山陽9月)と選手権に優出。選手権の有吉は、他者に不利を受けて着外に沈んだ準決勝戦を除く5戦に全勝。タイムもレース内容も優秀だったので今回も有力候補の1人だ。中村雅はプレミアムカップのあと地元川口の2節にも優出し、続くオーバルチャンピオンカップは出走レースが中止になった3日目のほか4戦を全勝してのV。そのオーバルチャンピオンカップ準優勝だった荒尾聡も選手権に優出している。
 近況の早川清太郎は地元開催での良績が多い一方、今年の山陽は20走して未勝利ではあるが、7月デイレースの『G2小林啓二杯』では優出3着と活躍した。
 渡辺篤は今年の山陽での好走が消音・夜開催に偏っている感はあるものの、走路の特性は掴めているであろうし、気候が冷え込んでタイヤの喰い付きがアップすれば活躍の可能性が拡がりそう。
 渡辺篤と同じ31期の辰巳裕樹は、今年の山陽は昼夜まんべんなく動いている。春季と秋季の若獅子杯2節10走は、着外1度のほか9走で3着以内に好走する安定ぶりを今回にも強みとして生かせれば。
 山陽のグレード開催への出場は2022年3月ぶりの久々となるが、田中哲が今回の伏兵になるか。今年の山陽は6月のミッドナイトで良走路は2戦2勝。そして今月10日に終わったばかりのデイレース5日制には6走して初日~準決勝戦までオール2連対。決勝戦も、優勝した永島潤太郎を道中いったん捲りで交わす奮闘を見せて3着。雨の決勝戦はスタート後手になったが4日目までの良走路では連日鋭い出足を放っていたので、相手が強化される今開催もスタート争いに連日注目したい。

 
______________________________
主な出場予定選手
______________________________


松尾 啓史〔山陽 S-13(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-30(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-48(23期)〕
浜野  淳〔山陽 A-13(24期)〕
丸山 智史〔山陽 A-22(31期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-110(25期)〕


鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾  聡〔飯塚 S-5(27期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕


 文/鈴木


11月13日~17日 山陽オート 初日の1日出走表

2024/11/12
開催前の展望
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10月30日~11月4日 川口オートの展望

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青山周平が現役単独最多の選手権V5へ躍り出るか


 『SG日本選手権』を最も多く優勝したのは飯塚将光(引退)の6度。2位タイの優勝4度で続くのが高橋貢・永井大介・青山周平。まずはこの3名から近況の動向をみていく。


 高橋貢は2017年の『SGオートレースグランプリ』を最後にSG制覇からは遠ざかっているが、今年は6月に浜松G2優勝。前期も今期も全国ランキングS級シングルに位置して存在感を放っており、今すでに史上最多を独走しているSG優勝回数を22度に延ばす態勢は整っている。


 永井大介は単独で史上最多となる『選手権3連覇』のレコード保持者。今年まだグレード優勝はないが、昨年2月の川口デイレース『G1開設記念グランプリレース』決勝戦では1周で先頭に立つと、2番手まで追い上げてきた青山周平をレース終盤は逆に突き放して快勝した。今月は川口のみ4節に出場して、昼夜を合わせて3節に優出と、9月に比べて上昇気流に乗ってきた感がある。


 日本選手権の2連覇を2度達成しているのはオートレース史上、飯塚将光と青山周の2名のみ。その青山周が今回は3連覇をめざす資格を持っている。9月29日の伊勢崎ナイターを優勝した直後のアフター5ナイターは身体不良で欠場。およそ1か月ぶりの競走となった10月24日~28日の伊勢崎ナイターは全日程スーパーハンデに据えられたが5戦5勝の完全V。史上3人目、自身初の15連勝を飾った。
 川口では7月ナイター『G1キューポラ杯』は節間を通して天候が不順だったこともあり準決勝戦進出にとどまったが、デイレースでは今年3月に『G1開設記念グランプリレース』優勝。そして昨年末には『SGスーパースター王座決定戦』を5戦全勝し、通算V5を決めている。


 早川清太郎もまた1か月ぶりの実戦として10月24日~28日の伊勢崎ナイター決勝戦に臨み、青山周には捌かれたが準優勝。大レース制覇から少し遠ざかっているが、前回に獲得したタイトルはナイターではあるが2022年7月の川口『G1キューポラ杯』。直近の川口デイレースは今年3月の『G1開設記念グランプリレース』の5戦中4走に2連対して準決勝戦に進んでいる。
 能力はSG級と誰もが認める実力者。先述した川口グランプリレースの準決勝戦はスタート8番手に遅れて6着に敗れたが、10月27日の前節ナイター準決勝戦では鋭いダッシュを放っており、念願のSG初制覇に向けてはスタート力に一層の磨きをかけたい。


 片平巧(引退)と並ぶ選手権通算V3なのが、10月から適用中の最新ランキングで全国S1を青山周から奪還した鈴木圭一郎。近況は『SGオートレースグランプリ』『G1ダイヤモンドレース』『特別G1プレミアムカップ』と決勝戦に進みながら勝てず、前節の『G2若獅子杯争奪戦』は落車妨害で開催3日目に勝ち上がり権利喪失と、今ひとつ勢いに乗りきれていないが、今年の勝ち星を97まで延ばしており、選手権の節間に史上初の年間100勝まで到達すれば、おのずと勢いも増してくるだろう。あとは今後を含めたテーマとしては、青山周にレースで前を走られた時いかにして攻略するか。


 今年の川口デイレースでは、浜松車は金子大輔が2月の『SG全日本選抜』で鈴木圭を2着にくだして優勝。木村武之は今月の一般開催で3日間3勝の完全V。佐藤貴也は3月『G1開設記念グランプリレース』準優勝と、鈴木圭の他にもSGレーサーが高い実績を残している。
 西日本の2場は、飯塚の荒尾聡が4節に出場してSG全日本選抜を含む3度優出、山陽の山本翔と松尾彩が比較的に上位着順を多く獲っているものの、川口デイレースで際立った活躍をできている選手が多くない。

 
 中村雅人が飯塚デイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』を制して地元川口へ帰ってくる。今年は16度優出して、2度のVはいずれも川口デイレースと、年間を通じての流れも良く、10年ぶり2度目の選手権制覇へムードをみずから高めてきた。


 黒川京介の最近の優勝は川口の夜開催でのものが続いているが、8月以降のSGやG1・G2にしっかり優出しており、高い走力を長らくキープしている。佐藤励は不振に終わった『SGオートレースグランプリ』の次節、『G1ダイヤモンドレース』へ優出したあたりから成績が急上昇中だ。9月末の川口と山陽『G2若獅子杯争奪戦』のデイレース2節を連続優勝。若獅子杯の決勝戦では黒川京介をイン切り返しで捌いている。今月23日の川口ナイトレースで若井友和・黒川・永井を下して優勝した上和田拓海との川口ニューウエーブ3名はいずれも若くしてスタート力と攻撃力の高さを誇り、日本一を決めるこの舞台でさらに躍進するか注目だ。


 森且行は今年10度優出し、2着が5回に3着が2度と、落車事故による療養を経て4年ぶりの復活Vは遠くないはず。その4年前のVこそ悲願のSG初制覇となった2020年の第52回日本選手権である。
 池田政和も同様にレース中の事故から長期療養ののちに復帰。選手権は1999年と2003年の2度制覇。今月上旬の川口デイレースは3日目の決勝戦は雨に見舞われて苦戦したが、良走路の初日予選と2日目準決勝戦は快勝。特に2日目は好スタートから自在に捌き3周で先頭に立つ速攻劇。中村雅人に影をも踏ませなかった。
 この2大スターが、縁もゆかりもあり地元で開催される日本選手権で完全復活を遂げるか、動向を注視したい。


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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
池田 政和〔川口 S-26(23期)〕
森 且行〔川口 S-35(25期)〕


鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-17(29期)〕


 文/鈴木


10月30日~11月4日 川口オート初日の1日出走表

2024/10/29
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