オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
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G1キューポラ杯の展望
川口レース場伝統のタイトル戦のひとつである『G1キューポラ杯』、2016年の第40回大会をもってナイター開催へ移行してから、今年で10年目となる。昨年の前回決勝戦は、鈴木圭一郎が岩見貴史に抵抗される間に黒川京介がリードを拡げて大差で勝ち、キューポラ杯の初制覇&地元G1初獲得の、ダブルでメモリアルな結果となった。
昨年後半~今年前半の黒川はまさに充実一途だ。『日本選手権』でのSG初制覇を含めて、この12か月間に12度の優勝。今年3月下旬からの3か月間だけでG2レースを4度も優勝している。その内訳には消音・夜開催の『G2川口記念』と『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』(3月と6月の2連覇)を含んでおり、キューポラ杯連覇への視界はきわめて良好といえる。
今期ランキングは黒川に次ぐ川口第2位、全国ランクS4の中村雅人も目下の流れは非常に良い。直近節は今月上旬の川口ナイター一般開催3日制に全勝しての完全V。その前はデイレースだが川口で4節連続で優出していたし、4月には川口ナイター『SGオールスター』にも優出していた。
通算10度目となるG1制覇、そして初めての川口グレードタイトル獲得を成し遂げれば、お盆のSGを含めて8月後半まで出場の決まっているグレードレース3連戦にも一層の弾みが付く。
最近はデイレースでの活躍が目立つ佐藤摩弥だが、夜の消音開催での実績は折り紙つきだ。近年に限っても2023年に川口ナイター『G1キューポラ杯』、2024年に飯塚『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』を制しているほか、今年2月の川口ナイトレース決勝戦は本走3.334秒の好タイムで準優勝している。
今年5月の消音ナイター『G2川口記念』は未勝利ながら5日間すべて2着と3着に好走。6月前半は川口デイレース優勝1度、6月下旬から現在まで3節連続で優出中とエンジン状態は高水準で安定している。
ちなみに直近節として出走した飯塚ナイターでは『スーパースターガールズ王座予選』の第3戦に勝利し、年末の『王座決定戦』出場権をかけた選考順位のトップに立っている。
佐藤励は今年4月の川口ナイター『SGオールスター』を6戦6勝してSG初制覇。翌週の浜松デイレース『G1ゴールデンレース』は成績ふるわなかったが、5月中旬から昼夜・レース場・マフラー種別を問わず7節連続で優出して今大会に臨む。近1年間の川口・夜開催への優出回数は黒川と並ぶ6度で、これは中村雅人(3度)や佐藤摩弥(2度)を上回る。
佐藤励も中村雅と同様に川口レース場のG1・G2トロフィーは手にしたことがない。未来の川口エース候補、いや全国ナンバー1候補のひとりとして、そろそろ地元の勲章を獲得したいところだ。
森且行が上昇気流に乗ってきた印象だ。4月『SGオールスター』は6戦2着1度にとどまったが、5月に入ると2連対する回数が増え始めて、6月は上旬に川口デイレース準優勝。そこから現在まで浜松G2を含む4節に出場して全て優出している。6月の川口ナイトレースと先週の川口ナイター、2節の予選~準決勝戦は5戦3勝・2着2度と2連対パーフェクト。今の時季の川口の夜にエンジンがマッチしていることは確実だ。
ナイター開催へ移行して2年目の2017年と翌2018年にキューポラ杯を連覇した永井大介は今年まだVゼロながら、先週の山陽ナイター『G2小林啓二杯』で今年のグレード初優出を果たした。初日から3日目までは勝ちきれなかったが、4日目の準決勝戦は10線6車並びの大外枠からダッシュを決めると、2着の木村武之に1秒の大差をつけて圧勝した。最終日の決勝戦は中枠からスタート後手を踏んで展開が悪くなったが、近況は総体的に勢いを増している印象がある。
川口S級は他に小林瑞季・平田雅崇・加賀谷建明・山田達也が今年6月以降に好成績を挙げており、小林瑞と加賀谷は過去5年以内にキューポラ杯への優出歴がある。
そしてA級勢では6月中旬の川口ナイトレースで早津康介がV、小椋華恋が準優勝したほか、森谷隼人、石井大輔、牧野貴博、間中大輔が6月~7月の川口ナイター・ナイトレースで好走している。
同時期に高石光将はハンデ30m~40mの位置に置かれ続けて6着~8着が並んでしまったが、グレードレースの今回はハンデ0mや10mから早めに抜け出せる番組構成が増えると想定されるので、先月とは見違える姿を披露できるかも。
鈴木宏和は前々回2023年のキューポラ杯に準優勝(優勝は佐藤摩弥)。昨年のキューポラ杯は5戦中の良走路3戦は1着・1着・2着。今年は『SGオールスター』と『G2川口記念』に出場して、良走路は8戦4勝、着外は4着が1度のみと、川口の夜開催では高い安定感を長らく維持している。
今年の6月以降は浜松消音アーリー準優勝に『G2浜松記念 曳馬野賞』にも優出と近況の状態も良いので、天候および走路状態がネックながら活躍を見込める。
2023年のキューポラ杯に優出した金子大輔は翌2024年にも参戦したが、当時は調子を崩していて活躍ならず。しかし今年の『SGオールスター』は予選中にフライングで失権したものの6戦オール2連対と実力は示した。
直近節は浜松アーリー4日制に完全V。今大会とは昼夜が逆転するが、消音マフラーを装着してのライディングのバランスを掴めていることは大きい。
今年の『SGオールスター』は6日間1勝の予選モレに終わった中村杏亮だが、西日本2場での消音・夜開催は今年は例年以上の成績を挙げている。25戦して着外たったの4度。濡れ走路に至っては7戦5勝・オール3着以内。地域は異なるが消音マフラーでエンジンが安定して動いていることはセールスポイントとなろう。
福岡鷹は『SGオールスター』で中村杏亮を上回る6戦3勝を挙げて、5日目には準決勝戦へ進出。パワーが劣る2級車の身で初日から最重ハンの10メートル前で戦ってのこの戦績は見事というほかない。
今大会の初日を迎える時点からみて3節前にフライングを切っており、実際その日から後ろにスタート叩かれるケースが増えて7戦未勝利と、リズム下がっているが、車と乗り手がマッチした際の破壊力は37期の中で5本の指に入る。
『SGオールスター』6戦を未勝利で終えてから約1か月ののち『G2川口記念』で再び川口の地を踏んだ岩見貴史は、初日いきなり妨害・勝ち上がり権利喪失となったが、2日目からの4走すべてを3着以内にまとめると、またも1か月を空けての実戦となった飯塚ナイターに優出。そして6月末からの飯塚ミッドナイト2節は7戦6勝、1節目に準優勝からの2節目は完全Vと、走るごとに勢いを増して今年3度目の川口・夜開催へ乗り込める。
2021年のキューポラ決勝戦。隣の外枠であった青山周平をスタート後の加速でみるみる引き離して大会初制覇した鈴木圭一郎は、翌2022年のキューポラ杯にも優出して3着、昨年は優出2着と、本大会でも毎年のように活躍している。
そして先週13日には、山陽ナイター『G2小林啓二杯』決勝戦に圧勝。消音マフラーでの夜開催の8周回で見事な走りを披露して、今春『SGオールスター』優出ぶりとなる川口ナイターへやって来る。
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主な出場予定選手
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黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-9(31期)〕
佐藤 励〔川口 S-11(35期)〕
永井 大介〔川口 S-12(25期)〕
森 且行〔川口 S-16(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-6(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-26(26期)〕
浅倉 樹良〔伊勢崎 A-69(37期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-91(37期)〕
文/鈴木
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『G2小林啓二杯』の展望
2016年に創設されてから第10回を迎えた今年、大会史上初めて消音マフラーを使用してのナイター開催として実施されることになった。
ちなみに過去9回のうち鈴木圭一郎に2度のV歴があるものの他7回すべて優勝者が異なり、連覇もなし。新設から第4回大会までは年ごとに開催時期が変動していたが、2020年の第5回以降は6月下旬~7月の実施で定着している。
2022年と昨年の2度、本大会を制している鈴木圭は6月は14走して、2連対を外したのは雨の2度のみ、5月までと比べて1着率が上昇傾向にある。
山陽の夜開催は2022年6月のナイター(優出3着)以来とかなり久しぶりになるが、山陽デイレースは昨年3月~8月に出場した4節すべて無敗で優勝。今年4月の『G1令和グランドチャンピオンカップ』も5戦5勝の完全Vを果たしている。
雨中決戦となった2020年大会を制した有吉辰也は昨年2月と今年4月に山陽ナイター2節へ出走して、合計7戦6勝・優勝2度。そして今大会までの近1か月は各地のデイレース・ナイター・ミッドナイト3節に出場して3節とも優出。どんな条件にもエンジンを仕上げてくる適応力の高さはさすがだと改めて評価したい。
木村武之が夜の山陽を直近に走ったのは昨年10月のナイター3日制で、初日2着、2日目2着から3日目V。その決勝戦は内枠の浜野淳や外枠の松尾啓史・金子大輔を置いて飛び出すと、前団の前田淳や永島潤太郎に対しては自在の捌きを放って快勝した。
直近に消音マフラーで走ったレースは今年5月、朝~お昼に走る浜松アーリーながら、4日制の初日と2日目に2連勝している。
伊藤信夫は2022年の9月、山陽ミッドナイトに2連続で優出して1度優勝。翌2023年の6月にも山陽ミッドナイトで準優勝している。
今月上旬の浜松デイレースは決勝戦で反則妨害を犯してしまったが、準決勝戦を走り終えた直後のコメントからエンジンに好感触を掴めている様子だった。
上和田拓海は川口の消音ナイトレースでおととしと昨年に1度ずつ優勝。今年4月に消音ナイターでおこなわれた『SGオールスター』では3着が4度。キャリアのごく初期から消音マフラーとの相性の良さに定評がある。
過去3年間における山陽の夜開催は3節・11走して、4着1度の他は1着7度・2着3度と完璧に近い成績を挙げている。
永井大介・荒尾聡・早川清太郎は過去3年以内に山陽の夜開催を走っていないが、永井は昨年6月から今年4月にかけて川口の夜開催に『G1キューポラ杯』を含む7連続優出。早川は今春の川口ナイター『SGオールスター』で6戦2勝。荒尾は過去1年間に飯塚ミッドナイトとナイターを1度ずつ優勝し、飯塚ナイターG1(2度)や川口ナイター『SGオールスター』にも優出している。
本大会の初代覇者である丹村飛竜は今期のランキングはA級ながらS級の総合力を備えていることは周知のとおり。今年3月の山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』はフライングにより勝ち上がり権利を喪失したが5日間に3勝を挙げてエンジンは相当に良かった。1か月後の川口ナイター『SGオールスター』でも初日から破竹の3連勝と活躍している。
いま山陽の若手で最も伸びざかりなのが山本翔。今期はまず3月末の山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』5日制をオール3着以内にまとめて、直後の山陽ナイター3日制は2着・2着・1着で優勝、2週間後の山陽ナイター4日制も2着・1着・1着・2着で準優勝。そして6月下旬に出場した山陽ミッドナイト2節とも優出して決勝戦3着と1着。通算7Vのうち山陽の夜では6度目となる優勝を決めた。
あとは伏兵として注意を払いたい数名をピックアップ。
筒井健太は昨年に山陽ミッドナイトへ2度優出。先月は浜松デイレース『G2曳馬野賞』5日制に出場して3勝、2着1度。そのうち1勝は近況の連対率が高くない雨走路で鈴木圭や佐藤貴也を相手に逃げきってのもので、目下の仕上がり度の高さをうかがわせた。
赤堀翼は過去1年間に山陽の夜開催で16走して、優出こそないものの1着5度・2着6度と高確率で車券に絡んでいる。先月は浜松デイレース一般開催5日制を3連勝で優出したあと『G2曳馬野賞』でも高いスピードを連日披露して優出。準決勝戦は森且行・高橋貢・金子大輔を寄せ付けない独走勝利だった。
吉松憲治は6月に山陽ミッドナイト4節へ出走して2度の優出。特筆したいのは3日間とも濡れ走路となった2節目。それまで連対率の低かった雨を乗りこなして1着・2着・2着の準優勝。梅雨空が戻ってきたとしても軽視できない1車だ。直近節の浜松デイレースで落車した影響が懸念されるが、連勝した初日・2日目も、他落をこうむった決勝戦5周目までの動きも、エンジン気配はかなり良かった。
今年5月~6月に開催された山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』で大活躍した村田光希と松尾彩も、経験の浅さを補ってあまりある可能性と爆発力を内に秘めている。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-26(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-31(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-10(29期)〕
松尾 彩〔山陽 A-33(34期)〕
山本 翔〔山陽 A-89(34期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-7(25期)〕
永井 大介〔川口 S-12(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-20(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-23(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-27(24期)〕
上和田 拓海〔川口 S-30(34期)〕
文/鈴木

G2浜松記念 曳馬野賞の展望
昨年1~6月に7度優勝した鈴木圭一郎。今年の前半は優勝まだ2度のみ。その2Vは山陽G1『令和グランドチャンピオンカップ』と浜松G1『開場記念ゴールデンレース』のグレードレース2つだが、昨年1~6月は17度の優出で最も大きかった着順は4着(3度)。今年はここまで13度優出して着外を7度も喫している。例年に比べると波に乗りきれていない感はあるが、歯車が噛み合ってスムーズに回転し始めれば、賞金王と年間114勝の新記録を達成した昨年の勢いを取り戻してくれるはず。
2節前の浜松デイレース5日制は、初日に昨年10月ぶりの妨害判定をくだされて勝ち上がり権利を失ったが、残る4日間に全勝。直近節の浜松デイレース4日制は決勝戦で20メートル前の石田啓貴に振り切られたが初日~3日目は3連勝。勝利のリズムをつかめてきた様子がうかがえる。
黒川京介が直近に浜松へ出場したのは今年3月のデイレース『G1プレミアムカップ』で、5日制の初日から4連勝して優出3着(優勝は青山周平、準優勝は鈴木圭一郎)。近1か月間には、夜開催だが川口『川口記念』と山陽『ミッドナイトチャンピオンカップ』のG2レース連続で制覇している。2023年4月のデイレース『G2ウィナーズカップ』に5戦5勝で完全優勝、今年2月のデイレース『SG全日本選抜』へ優出と、浜松走路にもしっかりした実績があり、今回の活躍も大いに期待できる。
今月中旬の川口ナイトレース決勝戦の道中に黒川を捲ってゴールでも先着したのは森且行。浜松では今年の『SG全日本選抜』と『G1プレミアムカップ』でそれぞれ1勝ずつを挙げて、『G1ゴールデンレース』では2度の2連対がある。
その決勝戦で彼ら10メートル前のハンデ位置から抜け出して優勝したのは早津康介。浜松は昨年11月『G1スピード王決定戦』の初日から1着・2着・3着と好走。準決勝戦は道中に大きな不利を受けて優出は逸したが、走路との折り合い面は心配なさそうだ。
青山周平の直近の浜松は準決勝戦3着で優出できなかった5月『G1ゴールデンレース』だが、その前に参戦した3節、昨年11月『G1スピード王決定戦』~今年2月『SG全日本選抜』~3月『G1プレミアムカップ』の全てに全勝優勝。まさに非の打ち所がない実績を残している。
今月中旬の伊勢崎ナイター『G2稲妻賞』は、この大会ならではの傾向どおり不順な天候に見舞われたが、晴雨が日替わりの条件でも連日エンジンを安定させて4戦3勝で決勝戦へ進んだ安定感はさすがといえる。
『G2稲妻賞』で青山周や佐藤励と同ハンで戦って撃破し、念願のグレードレース初制覇を果たしたのが、青山周と同じ31期の渡辺篤。その決勝戦の2日後から参戦した浜松一般開催は、直前のナイターから熱路のデイレースへ替わってコメントによるとタイヤの滑りに苦しんだようだが、その1節で走路の感触を体感できた今回は対策を施して臨めるはず。
『G2曳馬野賞』前年覇者の高橋貢は、『G2稲妻賞』は5戦1勝・3着3回にとどまったが、過去1年間の浜松では12走して着外わずか3度と、高い安定度を示している。『稲妻賞』の前節までは川口ナイター『SGオールスター』から3節連続で優出しており、エンジンは高水準をずっと維持している。
今年4月上旬の他落事故から約2か月間の休養。今月上旬に復帰してから3節に出場した栗原佳祐は、走りの内容が休養前のレベルへ着実に戻りつつある。
1級車へ乗り換えたばかりにもかかわらず、今年1~3月の間だけで7度も優出して3V。キャリアがまるで異なるのに、同じ期間に8度優出して5Vの黒川京介と横並びに近いペースで優出&優勝していた。
直近に出走した今月中旬の浜松デイレースは、4日制の3日目準決勝戦に他落をこうむってしまったが、第5レースに出走した最終日4日目は試走タイムを前日よりも上昇させて、2日目に捌いた鈴木辰己を再び内から交わして勝利し、落車の影響にまつわる不安を吹き飛ばした。その勝ちタイム3.435秒はこの日の全選手の中で、第11レース決勝戦1着の石田啓貴、2着の鈴木圭一郎に次ぐ3番目の速さ。同じく決勝戦を走った木村武之・佐藤貴也・伊藤信夫よりも優秀なタイムだった。
早くも最重ハンにすっかり定着した本年。自身のデビューと同じ2023年にグレード開催へ格上げされた、いわば同い年の『曳馬野賞』で、タイトル戦への初優出を果たせるか注目したい。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-6(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-36(31期)〕
栗原 佳祐〔浜松 A-25(36期)〕
北市 唯〔浜松 B-20(37期)〕 ※まだB級ながら追加斡旋。昨年『G2若獅子杯』以来2度目のグレード出場
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
森 且行〔川口 S-16(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 A-5(23期)〕
松尾 彩〔山陽 A-33(34期)〕
早津 康介〔川口 A-55(34期)〕
文/鈴木
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GII稲妻賞の展望
意外に思われる方は少なくないのではあるまいか。実は青山周平は今年3月の浜松デイレース『G1プレミアムカップ』を最後に優勝から遠ざかっている。しかしその後2か月あまり、そう感じさせないだけの活躍を見せている。山陽デイレース『G1令和グランドチャンピオンカップ』、川口ナイターの『SGオールスター』に準優勝。そのほかの一般開催も含めた近3か月間の着順は、32走して良走路は3連対パーフェクトである。
過去1年間の伊勢崎における成績は、それ以上の凄さだ。39走して良路2着1度と雨4着1度の他37走はすべて1着。出場した10節のうち9節に優勝し、伊勢崎では昨年9月から通算21連勝中と、「無双」や「破竹」の表現でも足りない。ひとり無敵艦隊となっている。
青山周のV3を上回る『稲妻賞』通算V4を誇る高橋貢も、昨年の秋ごろから地元走路での安定感を増している。伊勢崎に限ると過去半年間に3連勝を2度と5連勝を1度。昼夜を織り交ぜて伊勢崎では4連続で優出中だ。
昨年6月の前回『稲妻賞』は準決勝戦4着で優出ならなかったが、2週間後の浜松デイレース『G2浜松記念 曳馬野賞』を制覇。年は変わってもこの時季の気候にエンジンを仕上げてくる可能性は高そう。その後の1年間も優勝回数を重ねて現在は219V。今年中の通算1700勝も濃厚な情勢だ。4月の『SGオールスター』から3節連続で優出中と、目下の勢いも申し分ない。
昨年の自身ラストレースを伊勢崎デイレース優勝で締めくくった早川清太郎も、地元での安定感は相当に高い。年明けのデイレース『G1シルクカップ』は準決勝戦どまりだったが、3月から伊勢崎ナイターに5節連続で優出しており、うち2節に優勝している。直近に出場した夜のグレード開催は4月の『SGオールスター』で、後半2日間に連勝して節間の最高タイムは3.391秒をマークしている。
今開催において上記の伊勢崎3強に次ぐ存在、地元勢第4の使者へ指名したいのは伊藤正真。未勝利に終わった2月~3月から一転、1月以来の伊勢崎ナイター出場となった4月上旬にいきなり優出すると、5月に出走した伊勢崎の夜3節もオール優出。そのうち5月20日の決勝戦は高橋貢や早川清太郎を大差でくだす圧勝だった。
全国ランキングは前期S級から今期はA級へ降格したが、この春以降の好調ぶりなら次期のS級復帰を大いに望めそうであるとともに、そろそろ初のグレードタイトル獲得も実現させたいところだ。
伊藤正真のほかに注意を払いたい地元のA級車としては...
4月から5月にかけて伊勢崎ナイター4連勝、直近節も伊勢崎の夜に2連勝して今回へ臨む亀井政和
4月以降の伊勢崎ナイターは22走して11勝、優勝と準優勝を1度ずつ挙げるなど高い安定感を示している田中哲
今とは気候が異なるが昨年11月の伊勢崎ナイターを本走タイム3.369秒の好タイムでV。5月末の伊勢崎ナイターでは早川清太郎・伊藤正真の追撃を振り切って優勝した大月渉
今と気候条件の近かった昨年9月の伊勢崎ナイターで悲願の初優勝。今年の『SGオールスター』では最重ハンに置かれながら2着を2本取るなど近年は地力を上げている吉田恵輔
今年3月と4月に伊勢崎ナイターで優勝し、近況は最重ハンに定着しつつあり、こちらも地力アップしている野本佳章
などは、タイトル未獲得でも銘柄級と互角に戦うシーンを見せる可能性十分。
遠征者で最初に取り上げるべきはやはり、現在『G2稲妻賞』を2連覇している荒尾聡だろう。ただ現状のエンジン状態は完調という雰囲気には見えない。今年6度優出して、まだ優勝ゼロ。2節前の5月20日は伊勢崎ナイターに優出しているが、前述した伊藤正真の独走劇に全く付いていけなかった。だがそれでも直近節は、デイレース一般開催ながら浜松5日制に1着・3着・2着・2着と好走を続けて、決勝戦のレース終盤には先頭の伊藤信夫へ詰め寄る動きを見せて準優勝。上昇曲線を描けているのは強調できる材料。
加賀谷建明は3節前に『アップテイル号』へ乗り換えてから、『G2川口記念』を含む川口ナイター2節に優出。ちなみに乗り換える前の節は伊勢崎ナイターに優出していたし、『G2稲妻賞』は昨年の前回大会に優出したので、整備データは豊富に備えていそうだ。
山本翔は昨年6月、栗原佳祐は8月に伊勢崎ナイター優出。木村武之は昨年6月の一般開催と8月『SGオートレースグランプリ』の伊勢崎ナイター2開催へ優出した。そのグランプリで福岡鷹はグレード初出場およびSG初挑戦にして1度2着に好走している。
佐藤励と金子大輔はグランプリでそれぞれ節間に失権して優出を逸する結果となった。今回は巻き返しの意味でもまず優出、そして表彰台の頂点をめざせるところまで成績を上げていきたい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-20(29期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-26(33期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
佐藤 励〔川口 S-11(35期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-15(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-23(26期)〕
栗原 佳祐〔浜松 A-25(36期)〕
山本 翔〔山陽 A-89(34期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-91(37期)〕
文/鈴木
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G2ミッドナイトチャンピオンカップの展望
前回大会の実施からわずか2か月、黒川京介の2連覇ムードが一気に高まってきた。
2024年度の最終日、3月31日の前回ミッドナイトチャンピオンカップ(山陽で実施)優勝戦は、黒川が本走タイム3.341秒で優勝。1か月後の川口ナイターSG『オールスター』優勝戦はゴール寸前、佐藤励に逆転をくらって3着となったが、さらに1か月後の5月25日。川口ナイターG2『川口記念』優勝戦は、ひとつ内枠の佐藤励より先にスタート出ると、ゴールでは20メートルのリードを作って完勝。その1着タイムは3月31日と全く同じ3.341秒だった。
2連覇を果たした川口記念に続いて、今大会も地元勢を差し置いての山陽2連覇は大いに有望な情勢だ。
その前回ミッドナイトチャンピオンカップで準優勝したのは松尾啓史。彼もまた先週の川口記念にも優出しており5着だったが、川口は黒川の庭。今度は松尾啓のホーム・山陽へ場所を移す。
課題として先行力が挙げられるが、前回ミッドナイトチャンピオンカップ優勝戦はスタート遅れての離れた最後方7番手からゴールでは黒川まで数メートルまで迫っていたし、夜が更けるほど速いタイムが出る傾向もあるので、今回の舞台では地の利も生かして、川口記念で黒川に付けられた差を詰めて、逆転・リベンジまでもっていきたい。
今期の山陽ランキングトップ、すなわち地元エースは浜野淳。前期A-13からS-19へとジャンプアップした今期は、10年ぶり16度目のタイトルを獲得してエースの看板に箔を加えたいところ。
前回ミッドナイトチャンピオンカップは準決勝戦へ進出しての5戦2勝。今回は2週間ほど前になるが浜松デイレースG1『ゴールデンレース』に優出して今回への参戦となり、機力面のレベルも高い。
近年ずっと松尾啓史との2名で山陽エースの座を争い続けてきた丹村飛竜が、今期の全国ランキングはA-10。前期のS-30から大幅に下がってしまった。しかし今年は1月~2月に7連勝、4月には2度の4連勝、そして今月は23日の山陽ミッドナイト一般開催に準優勝と、S級の輝きをバッチリ放っている。
その山陽ミッドナイト優勝戦3着の別府敬剛、4着の藤岡一樹、同開催へ優出はできなかったが2・3日目に2連勝した丸山智史、この3名も昇り調子で今節に参戦できる。
久門徹は2月中旬の山陽ナイターに優勝し、今月は伊勢崎アフター5ナイター優勝戦で3着に入っている。
2022年の本大会(飯塚で実施)を制している篠原睦は、今年1月に飯塚ミッドナイト、3月に山陽ナイターで優勝すると、前回ミッドナイトチャンピオンカップ優勝戦にも優出した。
丹村飛竜と同様に今期A級へ降格したがS級の能力を備えている佐々木啓は、今月16日の山陽ミッドナイトに準優勝。ちなみに、このとき優勝した福岡鷹が、翌週23日の優勝戦では丹村飛竜を2着にくだして連続Vを果たすこととなる。
4月の前半にレース中の妨害判定が続いてしまってリズムを崩していた永島潤太郎が、SGオールスター挑戦を経た5月の山陽ミッドナイト2節で復調した。気候が暑くなりつつあるにも関わらず直近節では久しぶりに本走タイム3.3秒台を出すなど、機力も乗り手も上向いているとみて良さそうだ。
永島とは逆に5月に入ると浜松デイ2節で勢いを下げてしまった山本翔だが、昨年10月ごろから長らく山陽の消音ではS級の強豪たちと比べても互角以上の安定感を示しており、更に最近は捌く腕を上げ続けているので、今季はグレードタイトル初獲得へそろそろ動きたいところだ。
上記の黒川など以外の遠征車に触れると、渡辺篤は過去1年間の山陽・消音マフラーへ15戦に出走して着外5度のみ。ほか10走は7勝・2着2回・3着1回と、遠征勢の中で上位級の安定感を誇る。
同期間、中村杏亮・阿部剛士・平塚雅樹・新井日和も高い確率で3着以内に入っているし、同様に好走している牧瀬嘉葵と遠藤誠はそれぞれ2度、山陽の夜に優出している。
最後は、ともにデビュー2年目と少ないキャリアで大舞台へ果敢に挑戦する地元期待の若手2名。
田中崇は今回がデビュー以来4度目のグレード出場。昨秋の山陽デイレースG2『オートレースメモリアル』は補充選手として出走した開催後半2日間に2連勝。正選手として出走した先月の山陽デイレースG1『令和グランドチャンピオンカップ』最終日は、1級車の小栗勝太や竹内正浩にアウト伸び勝って2着と好走した。
村田光希は、若手のみで争われるG2若獅子杯を除くと、大勢のSGホルダーをまじえた強豪に胸を借りる形でのグレード参戦は正選手としては今回が初めて。しかし今月中旬の伊勢崎ナイターでの走りは彼の成長を示すものであった。
4日制の初日2着、2日目1着と好走して臨んだ3日目の準決勝戦。単独0ハンから10メートル後ろの金山周平を突き放して逃げ態勢を作ると、2周回で2番手まで上がった高橋貢を5周目まで近寄らせない快走。ラスト1周で伊藤正真と高橋貢に抜かれたが本走タイム3.419秒での3着。そして最終日4日目は、当時エンジン好調だった同ハン1級車の生方将人を捲り、レース後半は中村杏亮のイン攻めをスピードで抑え込んで2着と健闘した。
同期の浅倉樹良や福岡鷹の活躍の陰に隠れてしまうきらいがなくもないが、この両名も素質・能力が非凡であり、今回はハンデ位置もそこそこ有利な条件を得られそうで、活躍する可能性は決して低くない。
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主な出場予定選手
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浜野 淳〔山陽 S-19(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-26(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-31(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-10(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 A-18(23期)〕
山本 翔〔山陽 A-89(34期)〕
黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-18(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-36(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-1(33期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-24(35期)〕
文/鈴木