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2月6日~11日 浜松オートの展望


鈴木圭一郎がレジェンドに肩を並べるか


 2024年のMVP受賞が発表されたばかりの鈴木圭一郎だが、年間114勝した昨年の勢いが今年まだ見られていない。2025年は15走して11勝を挙げているものの、敗戦した4戦はすべて決勝戦。出場4節とも優出を果たしながら優勝はゼロ。ただ、1月30日~2月2日に開催された前回浜松デイレースでは、その前節の浜松デイレースG2『ウィナーズカップ』より試走・本走とも速い時計が出ていたことはプラス要素だ。
 SG『全日本選抜』の史上最多Vは、島田信廣(引退)の6度。通算1292勝、SG通算14Vなど、ここに書ききれないほどの記録を残したレジェンドのひとりである。鈴木圭は全日本選抜をもう1度獲れば、島田と肩を並べられる。加えて、同一SGを6度制覇することも島田と、日本選手権6V飯塚将光(引退)に並ぶ史上3人目の快挙となる。


 SG全日本選抜V4の実績を持つ高橋貢の勢いが上がってきた。1月の伊勢崎デイレースG1『シルクカップ争奪戦』最終日に本走3.357秒を出して中村雅人以下に大差をつけて勝利すると、続く伊勢崎デイレース一般開催も初日予選~2日目準決勝戦ともに2着以下をブッチぎる圧勝。3日目の決勝戦は10メートルに7車の並んだ外寄り枠からスタートが決まらず4着ゴールとなったが、近況も順調に勝ち星を積み重ねており、今年中の通算1700勝到達が極めて有望だ。


 青山周平はSG全冠制覇へ足踏みの続いていた時期もあったが、2021年にこのSG全日本選抜を初制覇して史上6人目のグランドスラマーに輝いた。現存する他4タイトルのSGはすでに複数回優勝しているので、全日本選抜V2が成ればダブルグランドスラムとなる。
 直近の浜松参戦は昨年暮れのデイレースG1『スピード王決定戦』で、5戦5勝の完全V。決勝戦は本走タイム3.338秒で伊藤信夫以下を突き放し、鈴木圭一郎を5着に沈める圧勝劇だった。
 直近の出場レースは1月末の伊勢崎デイレース一般開催で、ここも3戦3勝の完全V。決勝戦6周回の勝ち時計3.338秒は、8周戦で実施された浜松G1決勝戦と同タイムであり、現状のスピードの充実度を物語る。


 青山周・高橋貢とともに伊勢崎3強を形成する早川清太郎は、かつては他レース場と比べて浜松での実績が見劣る印象があったが、今年のウィナーズカップはひと味違う走りを見せた。初日は、のちに優出する木村武之を捌いて勝利すると、2日目も内外自在にコースを走って2連勝。最終日も1着となり、5日間で3勝を挙げた。浜松での1開催中に3勝したのはデビューから3度目、2018年3月以来7年ぶり。浜松走路との相性が今後改善していく可能性を感じさせた。
 そしてウィナーズカップ2日目はスタート巧者の岩見貴史より先行、最終日は10メートルオープン戦の7枠から序盤で好位置に付けており、走路にマッチしただけでなく出足の切れ味も申し分ない。


 木村武之はウィナーズカップの2~4日目に3連勝。決勝戦でも見せ場を作って4着に入った。昨年暮れのスピード王決定戦も優出4着。調子に大きな波のない状態がしばらく続いている。
 昨年はSSトライアルの出場権利を得られなかった。昨年、同じ浜松所属の金子大輔が9年ぶりのSG制覇を果たしたように、木村武は12年ぶり4度目の栄冠をめざす。そしてSGを優勝すれば、今年末のSSトライアルの出場キップまでも手にできる。


 佐藤貴也と鈴木宏和は、1月30日~2月2日の浜松予選ではハンデ30m~50mに置かれたスタート位置から追いきれないケースもあったが、今回SGは短ハンデ戦ばかりになると想定され、追い込み力よりダッシュ力が有効な武器になるので、前節とは異なる活躍ぶりを見せられよう。
 金子大輔は今年13走して、着外1度を除けばオール2連対。1月30日~2月2日の浜松決勝戦では、雨走路で栗原佳祐にチギられたものの、岩崎亮一を捲って2着と好走。G2ウィナーズカップ優勝の好機力と勢いを漏れなく維持できている。ダッシュ力は鈴木宏や佐藤貴ほどではないかも知れないが、最近の追い込みの安定度は前記2名を上回っている。


 佐藤励は昨年末の『SSシリーズ戦』を2年連続で優勝し、今年はG2ウィナーズカップに優出して3着。0メートルオープン戦5番手発進から佐藤摩弥と木村武之を捌いて番手を上げると、金子大輔と鈴木宏和の先頭争いに仕掛ける動きを見せた。
 まだデビューして3年と少しなのに、黒川京介に続く川口所属SGレーサー誕生を予感させるほどの風格とスケールをすでに身にまとっている。今大会で、その機会が早くも訪れるかも知れない。
 その黒川は過去の当欄グレードレース展望で述べたように浜松は相性の良い走路だが、先月ウィナーズカップは今ひとつな結果で終えた。最終日は笠木美孝に何周回も大苦戦したうえ岩科鮮太に競り負けるという内容。2冠目のSG獲得をめざすには勢いに欠ける印象だが、開催5日間とも試走タイム3.2秒台が出ていたのは好材料。あとは歯車が嚙み合えば、良い流れを引き寄せられるはず。


 佐藤励は昨秋から暮れにかけて自身初の10連勝、その8日後には青山周が自身7度目の10連勝をそれぞれ達成した。
 SG連続優出記録19回という、空前絶後の金字塔を2000年代に打ち立てた有吉辰也。それほどの安定感を今に至るまで保ちながら、実は10連勝した経験がない。だが今大会は川口デイレース→飯塚ミッドナイトの2節を完全Vで9連勝して臨むことになり、新たな記録を加えられるか注目の一戦となる。川口デイレース決勝戦では本走タイム3.340秒をマーク。勢いとスピードに乗っている今こそ大チャンスであり、達成すれば今大会の活躍にもつなげていけるだろう。

 

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主な出場予定選手
______________________________


鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-22(26期)〕


青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-17(29期)〕


 文/鈴木


2月6日~11日 浜松オート初日の1日出走表

2025/02/05
開催前の展望
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1月22日~26日 浜松オートの展望

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 来月の浜松SGへ繋げたい鈴木圭一郎


 2024年SG優勝なしの状態で臨んだ年末のSS王座決定戦を優勝し、青山周平を逆転して賞金王にも輝いた鈴木圭一郎が、年明けは浜松デイレース2節に出場しながらどちらの節も優勝できず、最高の流れという雰囲気ではない。その2節とも予選~準決勝戦はオール1着(1節目はスーパーハンデ)。しかし決勝戦はいずれも後輩若手のハイペースに敗れる展開だった。
 浜松デイレース『G2ウィナーズカップ』は2018年に初めて制覇。そして翌年から2023年の前回までの5大会とも優出はしているが優勝はできなかった。年によって開催時期が四季の全てにわたる稀有な大会であるのも、エンジンを完璧に仕上げることを難しくしているのかも解らないが、この大会に初めて優出したのは冬季12月に開催された2016年であり、目下のエンジン状態も決して悪くないので、地元グレードレースで2025年の初笑い(初優勝)を挙げて、2節後の浜松SG『全日本選抜』への良い流れも作りたい。


 SS王座決定戦のスタートを大きく遅らせてしまい7着に沈んだ黒川京介は、直後のお正月開催4日制を全勝して完全Vと勢いを取り戻した。続く伊勢崎デイレースG1『シルクカップ』は準決勝戦どまりだったものの、試走タイムは5日間とも3.2秒台、本走タイムも3.36秒台を複数回マークしていたので、高いスピードを備えて今節を迎えられる。
 浜松は、1級車に乗り換わってわずか4か月でSG『オールスター』に優出、2023年には前回のこのウィナーズカップを制覇、先月にはG1『スピード王決定戦』も好走して、とても相性が良い走路。黒川も当然、全日本選抜への出場を控える身であり、まずは今回、地元エースにして全国ランキングS1の鈴木圭を倒して、2冠目のSGを狙う態勢を整えたいはず。


 佐藤励は地元川口1月2日のレースを身体不良で欠車、そのまま開催から早退したので、浜松ぶっつけでの今年緒戦となるが、昨年末は川口デイレース『SSシリーズ戦』を5日間無敗で前年に続く2連覇。決勝戦は池田政和の内枠から先行して振り切った。
 浜松は、2022年に1級車へ乗り換えてから遠征した2節は成績ふるわなかったが、昨年は2月のデイレース一般開催で試走24秒の本走330秒、SSシリーズ戦の直前に参戦した先月の一般開催は試走26秒の本走353秒を計時していて、持ち前の高いスピード能力を冬季の浜松でも存分に発揮できている。


 佐藤摩弥は、ランキングS級に定着し始めた時期とちょうど重なる2019年4月から、浜松グレード戦で上位の着順に入るケースが格段に増加。さらに2022年9月以降は浜松グレード戦へ出場した際に優出する頻度が高まっている。2023年2月には全日本選抜、11月には日本選手権と、SGレースに2度も優出した。
 近況の推移は、昨年11月に浜松の一般開催とG1のデイレース2節で9走して6勝。年末はSSトライアルを勝ち抜いて王座決定戦まで進むと、中団発進から最後尾まで後退しながら4着まで挽回してみせた。そして今年はシルクカップにも優出し、10メートルオープン戦の6枠から4枠の三浦康平に続く2番手発進。青山周には捌かれたが有吉辰也の追撃を防御して3着と好走した。


 2024年の金子大輔は復権を果たした1年といえそうだ。2023年の暮れ、3年ぶりにSS王座決定戦まで進出すると、直後の川口お正月開催に優勝。そして翌月の全日本選抜で9年ぶりにSGタイトルを獲得したのだ。6月には浜松アーリーレース2節に7連勝して連続V。12月はG1開催2節とSS王座決定戦を含む4節すべてに優出。今年最初の1節も初日から3連勝で優出。決勝戦こそ5着だったが予選中の動きは非常に鋭かったので、今大会も有力な1車と評価できる。


 試走も本走も他者と比較して速いタイムが出ることが多くない印象のある佐藤貴也が、昨年11月~12月から数字的にスピードアップ。その車速を生かしてSSトライアルも好走したが4日目に他落。ところが翌日の王座決定戦は0メートルオープン戦の8枠という厳しい位置から3着に突っ込むと、今月17日の浜松デイレース決勝戦でも同期の金子大輔に道中で競り勝ったのち、栗原佳祐を退けて2着まで追い上げた。不屈の闘志、逆境にも諦めないファイトを大いに発揮して、2022年の前々回大会いらい3度目のウィナーズカップ制覇をもくろむ。


 鈴木宏和は先月にグレード覇者の仲間入りを果たしたばかり。その後に挑んだスーパースターも含めて、今年度に開催された4つのSG開催すべてに優出するという目下の充実ぶりが遂に結実したわけだ。全国ランキングは前期が全国4位、今期はS15と順位を下げたが、伊藤信夫と木村武之に対しては現在3期連続で上位のランクを維持している。
 ようやく射止めたグレードレースの優勝トロフィー。となれば次に狙うのはSGの冠と名誉だ。来月の全日本選抜にも優出すれば、2024年度SG優出フルコンプとなる。もちろん目指すのは「優出」でなく「優勝」の2文字だ。その大目標へ向けて今大会は武器のスタートにも磨きをかけていきたい。


 ここ浜松では今年早くも、若い芽が次々と台頭している。
 6日~8日の浜松デイレースは、この1月から1級車へ乗り換わったばかりの吉林直都が優勝。決勝戦で2着にくだした相手はスーパーハンデでスタート位置が30メートルも離れていたとはいえ、あの鈴木圭一郎である。前日の準決勝戦は自身最高の本走タイム3.367秒で渡辺篤らをチギって圧勝している。
 14日~17日の今年3節目の浜松は、35期の西翔子がV。本走タイム441秒で5着となった初日から一転、2日目は本走375秒で佐藤貴也を引き離して独走。3日目の準決勝戦も鈴木宏和に同じくらいの差をつけて勝利すると、決勝戦では、浜松お正月開催に優勝するなど充実ぶりを誇っていた栗原佳に対する車間をレース後半に拡げていく快速の逃げで3連勝。鈴木圭を今年初めての着外にくだす結果ともなった。
 この3節を終えた時点で吉林は最重ハンの10メートル前まで出世しており、優勝した西も吉林と並ぶハンデ位置へ重化するケースを想定しておきたいが、この両名ともポテンシャルの高さ、今の勢いと充実度をもってすれば、G2の大舞台へステージを移しても活躍する可能性が大いにある。その活躍は今節にとどまらず今後のSG戦線へつながるものともなるだろう。

 
 
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主な出場予定選手
______________________________


鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
吉林 直都〔浜松 A-157(36期)〕
西 翔子〔浜松 A-151(35期)〕


黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-11(31期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-13(26期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-32(34期)〕
野本 佳章〔伊勢崎 A-23(34期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-232(32期)〕


 文/鈴木


1月22日~26日 浜松オート初日の1日出走表

2025/01/21
開催前の展望
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1月9日~13日 伊勢崎オートの展望


シルクカップ5連覇めざす青山周平


 大会初制覇した第44回から昨年の第47回まで『G1開場記念シルクカップ』を4連覇している青山周平。
 スーパーハンデで戦った前回大会は初日1着のあと準決勝戦までの3走は勝てなかったが、決勝戦は10メートル前(通常の最重ハンデ)の永井大介と松尾啓史を叩いて出るスタートから、三浦康平→早川清太郎の逃げ態勢を5~6周回で切り崩し、ゴールでは後続に大差を付けて圧勝した。
 第44回と46回は5戦5勝の完全V。第45回を制した2022年は年初のシルクカップ優勝を皮切りに6月まで伊勢崎6節連続Vと、大会との相性自体も良いし、2020年代は年頭にこの開催を好走してその1年の活躍につながっているケースが続いている。


 高橋貢はシルクカップ通算7Vの実績を誇る。11月以降は2着・3着が多くなっている印象だが、大崩れが少ないのはエンジン状態が安定しているからこそ。
 早川清太郎は2023年に続いて昨年も自身の年間ラストレースで優勝を飾った。2025年は2月下旬までSGを含むグレード開催に4連投する予定となっており、3度目のシルクカップ制覇を果たして今後への勢いを付けたいところだ。ちなみにこの大会は過去10年間に、第38回と44回を除く8度も優出している。
 三浦康平は今年正月の川口を身体不良で早退したが、伊勢崎デイレースは先月『G2レジェンドカップ』決勝戦を池田政和と激闘のすえ準優勝。年末のSSフェスタは5走して2着1回、3着2回と好乗。前回シルクカップ決勝戦は先述したように逃げ粘って準優勝。第44回と45回大会も優出3着に健闘している。


 黒川京介は昨年大みそかの『SGスーパースター王座決定戦』を「力が入りすぎてスタート空回りさせてしまった」が、前日のSSトライアル4走目では本走3.310秒という猛烈なタイムを計時。さらに年明け5日の川口デイレースは3日目に本走3.324秒、決勝戦は3.304秒という驚異的な時計で圧勝。今年の初優勝を遂げた。
 夏場のナイター開催ではあるが、おととし・去年と『SGオートレースグランプリ』に連続で優出しており、伊勢崎走路への適性は年々上向いている感がある。今回は青山周の最大のライバル、逆転候補一番手に位置付けたい。


 伊勢崎デイレースG2レジェンドカップは2023年に2度開催されて、1月は若井友和、12月は加賀谷建明が優勝。いずれも冬季の伊勢崎8周回に本走3.35~36秒の好タイムで勝っており、今大会もエンジンがマッチする可能性が大いにある。
 その若井とともに昨年8月の伊勢崎ナイターSGオートレースグランプリに優出したのが佐藤摩弥と森本優佑。佐藤摩はこの年3度目のSGファイナリスト、森本は自身初めてのSG優出であり、年末のSSトライアル出場にもつながった。
 中村雅人は昨年1月の伊勢崎デイレースに優出。10月には飯塚デイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』に優勝、翌月の川口デイレース『SG日本選手権』にも優出しており、良い状態を長らくキープできている。
 

 有吉辰也はSSトライアル4日目に他落をこうむってしまい翌日の王座決定戦は8着となったが、11月以降はデイレースで安定した走りを見せていたし、荒尾聡もSSトライアルで落車しながら最終日は0メートルオープン戦の6枠から好スタートを放って2着と好走したので、大きな悪影響がなさそうなのは今回に向けての好材料だ。そのレースで荒尾の逃げを終盤に捕えて勝利した松尾啓史は、SSフェスタの前はG2レジェンドカップと伊勢崎の一般開催に優出しているから、伊勢崎デイレースへの備えも既にできていそうだ。


 この1月から36期生たちが1級車に乗り換わって早くも次々と好走している中、37期の浅倉樹良は2級車でグレードレースの大舞台に挑む。
 過去1か月の推移は、まず浜松デイレース『G1スピード王決定戦』3日目の準々決勝戦をハイペースで独走して1着。鈴木圭を3着にくだす大金星を挙げて、グレードレースの準決勝戦に初めて進出した。12月中旬の伊勢崎デイレース最終日は、ハンデが20メートル後ろの丸山智史に大差をつけて勝利。そして年末の川口デイレースはSSシリーズ戦の方に出場し、初日から2着・3着・1着・準決勝戦3着と活躍。3日目までと比較してハンデが10メートル重くなった4日目準決勝戦は、最重ハンの10メートル前から序盤は逃げる展開を作り、山田真弘・森且行というSGホルダーに抜かれてからもゴールまで全く離されず喰い下がれたのだから、やはり能力は一級品だ。
 今回も、活躍して準決勝戦まで進んだ場合は厳しいハンデ位置で戦うことになるだろうが、前述した3開催の全てで本走タイム3.38秒台をマークしており、2級車にして自身初のグレード優出をやってのけそうな雰囲気を漂わせている。

 
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主な出場予定選手
______________________________

青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-17(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-34(28期)〕


有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-11(31期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-13(26期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-14(27期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕


 文/鈴木


1月9日~13日 伊勢崎オート 初日の1日出走表

2025/01/08
開催前の展望
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12月27日~31日 川口オートの展望


 青山周平が史上最多の6度目SS王座へ


 近5年のうち4度SS王座を制している青山周平は目下、山陽G2と浜松G1を含む4節連続V。今年ラストの伊勢崎出走となった今月20日の優勝戦を快勝し、地元ファンの前でウイニングラン。ここで受けた声援と拍手もエネルギーに換えて、史上初・最多となる6度目のスーパースター戴冠へ最高の流れをみずから作った。


 2022年のSS王座を本走3.308秒で大差勝ちして青山周の4連覇を阻止した鈴木圭一郎は、今月21日~23日の浜松デイレースを3戦3勝の完全V。こちらも地元ファンと喜びを分かち合った。
 2016年に初めてSGを獲得して以降、2020年を除いて毎年SGに優勝してきたが、今年2024年もまだスーパーグレードを獲っていない。全国ランキング今期S1の重みも力に換えて、通算3度目となる王座奪還へ攻勢をかける。


 黒川京介が今年の『日本選手権』を6戦6勝で制して、ついにSGウイナーの称号を得た。SS王座決定戦は2021年に2着、2023年の前回は3着と、どちらもレース序盤は先頭を走る展開に持ち込みながら2度とも青山周に捌かれて敗戦しており、今回は『3度目の正直』を体現したい。さらに今年2度目のSG制覇となれば、年間のSG優勝回数が青山周と並び、2024年の最優秀選手、MVPの獲得まで視野に入ってくる。


 鈴木宏和もごく最近に新たな勲章を手に入れた。今月17日の飯塚ナイター『G1開設記念レース』決勝戦を10メートルオープン戦の6枠から猛烈ダッシュ。そのまま8周回を逃げ切って、ついにグレードレース初優勝を成し遂げたのだ。スタートに一層の磨きをかけるとレース後のインタビューで語っていた鈴木宏は、今回まずはトライアルを勝ち抜き、まだ経験したことのない王座決定戦の8名に入ることをめざす。
 今年度は『SGオールスター』、『SGオートレースグランプリ』、『特別G1プレミアムカップ』そして日本選手権の全てに優出し、SSトライアル出場権利を得るために必要なSG・プレミアムC優勝戦ポイントが堂々の1位。地力アップは明らかであり、ファンからは日本一とも称されるスタート力を武器に、今度はSG制覇へ向けて新たな一歩を踏み出す。


 近3年のSGタイトルほとんどが青山周と鈴木圭に席巻されている状況へいち早く風穴を開けて、今年の2月に『SG全日本選抜』を制したのが金子大輔だ。この開催は6日制でおこなわれて金子大は6戦5勝。濡れ走路で加賀谷建明に交わされたのが唯一の敗戦だった。スーパースターは昨年も王座決定戦まで進んで4着。川口の日中開催の大レースに実績を挙げている強みを生かしたい。


 SSシリーズ戦は佐藤励が今年も勢力図の中心に。去年のSSシリーズ優勝時に語った「来年の大みそかはSS王座決定戦へ」が今年も実現できず、2025年(以降)こそはの思いをもちつつ2連覇をめざす。
 池田政和が今月上旬『G2レジェンドカップ』において復活のグレードレース優勝。スーパースター王座を過去4度も制しているように冬季の高速レースが最も持ち味を出せる条件であり、勢いに乗って大レースを連続Vするか。
 高橋貢もスーパースターを通算4V。来年以降またSG戦線で活躍して、SSトライアル16名の椅子を奪還すべく、ここで存在感を示したい。
 永井大介もまた、SSトライアルに名前がないことが意外な1車だ。今年はSGに優出できなかったがG1レースには何度も優出しており、来年の捲土重来を期する意味でも、ここで活躍しておきたいところだ。


 今節初日には『スーパースターガールズ王座決定戦』が実施される。片野利沙や藤本梨恵が同レースを過去に勝っているが、今年の有力候補には小椋華恋の名を挙げたい。今年5月の『G2川口記念』で、佐藤摩弥に次ぐ史上2人目のグレードレース制覇。この開催はナイターで、展開は単独0ハンから逃げる形だった一方、今回は何車か捌いて追い上げる展開になりそうだが、最近はインの狭い場所へ切り込む走りもできているし、キャリアの浅い頃から池田政和と同様に冬場にエンジン上向く印象があるので、今回はタイトルホルダーという格上の走りを披露したい。
 
 


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主な出場予定選手
______________________________


黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
池田 政和〔川口 S-26(23期)〕
小椋 華恋〔川口 A-74(35期)〕


鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕


12月27日~31日 川口オート初日の1日出走表

2024/12/26
開催前の展望
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12月13日~17日 飯塚オートの展望

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佐藤励の進境が著しい


 64周年大会以来のナイター開催となる『G1開設68周年記念レース』、デイレースで実施された第67周年のウイナーは鈴木圭一郎。ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった今回は私病により欠場となった。
 鈴木宏和は前回の開設記念レース決勝戦を残り1周半まで逃げて、鈴木圭に差されて準優勝。飯塚の夜は7月『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』以来になるが、その後8月と9月に伊勢崎ナイターのSG・G1へ連続して優出し、いずれも上位争いに喰い込んでいる。


 皇帝・池田政和の復活グレード制覇で幕を閉じた伊勢崎デイレース『G2レジェンドカップ』から中3日で、多くのレーサーが飯塚の前検日へ移動してくる。
 トップで触れたいのは三浦康平だ。レジェンドカップ初日は3着だったが若井友和に競り勝ち、準決勝戦では浦田信輔を捌き2日目からの3連勝を決めて優出。そして決勝戦では久門徹と有吉辰也を捌いて1度は先頭に立った。この4名いずれもすでにオートレースの歴史に記録を刻んでいるSGホルダーである。前期ランキングA-51の選手が、並み居るSGレーサーたちを次々と捌いたことが、今季の充実ぶりを示している。飯塚ナイターは昨年8月ぶりで、着順は5走すべて6着以下だったが、当時は長いスランプに陥っていて今とはエンジンの仕上がりがまるで違う。通常マフラーだが地元伊勢崎ナイターでは最近まで安定して活躍していた。
 有吉辰也は決勝戦を逃げて3着。試走タイムが優出メンバー8名中8番目と劣勢であっても粘りを見せられたのが底力の表れ。地元飯塚への出走は10月下旬のデイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』優出3着以来。その前の節は飯塚ミッドナイトで4戦4勝の完全Vを決めている。
 永井大介はレジェンドカップ初日と最終日に勝利。4日目の準決勝戦は内山高秀を猛追して僅差3着、翌5日目は防御力の高さに定評のある篠原睦を攻略して快勝した。飯塚の夜開催は今年4月の『SGオールスター』以来で、本走3.359秒の好タイムをマークしている。
 開設記念レース過去4度のV歴を誇る浦田信輔は、レジェンドカップに優出してゴール通過は7着だったが、0メートルオープン戦の大外8枠から鋭いダッシュを放ち、序盤周回のコーナーの開けっぷりは迫力があった。今期ランキングがA-64なので最重ハンの内寄りの枠に置かれるケースが多めになりそうな今回は、前節3日目・4日目に披露した高いスタート力を生かしての活躍は十分にある。


 レジェンドカップ最終日と同日の今月8日に閉幕した飯塚ミッドナイトからも有力選手が、こちらは飯塚の夜に連戦という形で出場する。
 新井日和が丸2年ぶり通算2度目の優勝を遂げた決勝戦で、2着へ猛追したのが長田稚也。7車立ての7番手発進と厳しい位置取りになったが、後半3周の伸びはすさまじく、パワーがありすぎてコーナーを回りきれないように見えたほど。昨年のダイヤモンドレースで初のタイトル獲得。連覇を狙った今夏のダイヤモンドレース決勝戦で小林瑞季と繰り広げた壮絶な一騎打ちは見応え満点であった。
 中村杏亮は11月の川口デイレース『SG日本選手権』に優出し、0メートルオープン戦の7枠から好スタートを放って3着に喰い込んだ。続く飯塚ミッドナイトは3連勝で優出。浜松デイレース1節を挟んだ前回ミッドナイトにも優出した。昨年3月のオーバルチャンピオンカップ(2015年と2020年~2023年はナイターで開催された)は本降りの雨の中、鈴木圭を大差にくだして優勝。今春のオールスター決勝戦で計時した試走3.27秒は青山周平と並ぶトップタイムだった。飯塚の夜開催における信頼度は若手の中では相当に高い方だといえる。


 今年10月オーバルチャンピオンカップの覇者は中村雅人。この優勝戦も雨中決戦となり、荒尾・有吉・篠原・高橋貢といった雨の猛者たちを破っての大会初制覇だった。次節のSG日本選手権は初日から3連勝したのち優勝戦まで駒を進めて、今月上旬の川口ナイトレース4日制も初日から3連勝で優出して2着。飯塚の夜は8月ダイヤモンドレースぶりだが、そこでも優出しており、今回も車の状態をキッチリ合わせてくるだろう。


 豊富な経験と実績を持つ強豪たちについて述べてきたが、35期の新鋭・佐藤励も優勝戦線の最有力候補のひとりだ。今月、自身初となる通算10連勝を達成。その後も白星を重ねて現在12連勝。内容がまた素晴らしく、かつ今大会へ臨むうえでセールスポイントになる。飯塚ミッドナイト2節と川口ナイトレース1節に3連続で完全優勝しているからだ。その3節では日没以降のレースしか走っていないため、今回ナイターとはいえ昼の時間帯のレースに組まれた場合どうなるかだが、12連勝はデイレースの日本選手権から始まっており、9月には川口一般開催、10月には山陽『G2若獅子杯争奪戦』と共に日中開催を優勝しているので心配ないとみたい。
 4月オールスターは初日から3連勝しながらフライングで勝ち上がり権利を喪失。8月ダイヤモンドレースは優出を果たしたものの8着に沈んだ。12連勝の看板を引っ提げて乗り込む今度の飯塚ナイターではそれ以上の成績を残して、今後の更なる成長と躍進へつなげたい。

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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-31(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-32(34期)〕
浦田 信輔〔飯塚 A-64(23期)〕


金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
佐藤  励〔川口 S-12(35期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-34(28期)〕


 文/鈴木


12月13日~17日 飯塚オート初日の1日出走表

2024/12/12
開催前の展望
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