Odds Park

オッズパークトップへ

オートレース情報局

オートレース情報局 TOP
オートレース情報局 オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。

カテゴリ

  • グレードレースの結果 (317)
  • グレードレース優勝戦の直前予想 (318)
  • グレードレース準決勝の直前予想 (45)
  • コラム (4)
  • 平場決勝戦の回顧 (255)
  • 平場開催決勝戦の直前予想 (256)
  • 開催前の展望 (1467)

最新記事

  • 6月29日 山陽オート 優勝戦の回顧
    (2025/06/30)
  • 第3回G2浜松記念曳馬野賞<浜松>優勝戦の回顧
    (2025/06/29)
  • 6月29日 山陽オート 優勝戦の展望
    (2025/06/29)
  • 第3回G2浜松記念曳馬野賞<浜松>優勝戦の直前予想
    (2025/06/28)
  • 第3回G2浜松記念曳馬野賞<浜松>準決勝の直前予想
    (2025/06/27)
  • 6月26日 飯塚オート 優勝戦の回顧
    (2025/06/27)
  • 6月26日 飯塚オート 優勝戦の展望
    (2025/06/26)
  • 6月25日~29日 浜松オートの展望
    (2025/06/24)
  • 6月24日 川口オート 優勝戦の回顧
    (2025/06/24)
  • 6月23日 山陽オート 優勝戦の回顧
    (2025/06/24)

過去の記事

月別

  • 2025年6月 (39)
  • 2025年5月 (34)
  • 2025年4月 (39)
  • 2025年3月 (33)
  • 2025年2月 (32)
  • 2025年1月 (36)
  • 2024年12月 (38)
  • 2024年11月 (34)
  • 2024年10月 (36)
  • 2024年9月 (33)
  • 2024年8月 (30)
  • 2024年7月 (43)

年別

  • 2025年 (213)
  • 2024年 (442)
  • 2023年 (253)
  • 2022年 (220)
  • 2021年 (216)
  • 2020年 (189)
  • 2019年 (178)
  • 2018年 (166)
  • 2017年 (160)
  • 2016年 (164)
  • 2015年 (167)
  • 2014年 (171)
  • 2013年 (124)

おすすめコンテンツ

  • オッズパーク
  • オッズパークオートレース
  • オッズパークLOTO

カレンダー

  • ▸ オッズパークオートレースとは?
  • ▸ オッズパークオートレース利用ガイド
  • ▸ オートレースを知ろう
新規会員登録 (無料)
▸ オートレースならオッズパーク
オートレース情報局(オッズパーク) RSS
<<前へ 1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11 次へ>>
10月18日~22日 飯塚オートの展望

iizuka_G1_01.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像


4度目の大会制覇をもくろむ荒尾聡


 飯塚でのランキングトップ、『地元エース』の座は今期も有吉辰也に譲った荒尾聡だが、先ごろ史上31人目の通算1000勝に到達するなど近況のムードは上々だ。
 今大会『G2オーバルチャンピオンカップ』は2015年・2019年(1月)・2023年に優勝。その『4年おき』のペースから今年は外れているが、大台達成からの2節で早くも6勝を加算している現在の勢いなら2年連続の戴冠は大いにありそう。


 有吉辰也は8月『G1ダイヤモンドレース』と今月の一般開催デイレース、同ミッドナイト(4戦4勝の完全V)と、飯塚は3連続で優出して今回に臨む。今年の優出回数すでに23回。長い年月キープできている安定感は、オートレース界の全体を見渡しても高橋貢と双璧といえる。
 オーバルチャンピオンカップ優勝歴は2019年(4月)の1度のみながら、昨年は『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』(決勝は8周戦)を制して、今年は『SGオールスターオートレース』(準決勝戦は8周戦)に優出3着と、地元飯塚の長距離戦の戦い方を熟知している。


 遠征勢の最大の目玉は高橋貢。8月の伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』は予選勝ち上がりポイントが次点の33位で準決勝戦入りは逸したが、続く8月下旬の伊勢崎ナイター一般開催は4日間を無敗で完全V。これで通算優勝回数は歴代ダントツでトップの218回。通算勝利数は来年にも1700勝に達する見込みで、王者の走りは円熟味を一段と増している。


 中村雅人は9月山陽『特別G1プレミアムカップ』と川口2節、デイレースに3連続で優出中。直近の飯塚は8月ダイヤモンドレースに優出した他、昨年秋の飯塚デイレース『G2オートレースメモリアル』と『G1開設記念』にも優出しているので、夏~秋の飯塚にエンジンを合わせる整備のコツを会得しているか。


 さきに触れたダイヤモンドレースの準決勝戦で中村雅・有吉を破って勝利したのが伊藤信夫。このレースはフライングを喫して勝ち上がり権利を失ったため翌日の優勝戦へは進めなかったが、近年の飯塚では勝ち星を多く挙げられていなかったのが、この1節は5戦して1着2回・2着1回と好走。近年は濡れた走路での上位着順がレース場を問わず急増していることも付け加えておきたい。


 加賀谷建明は既得のグレード6タイトルのうち2つを、ここ飯塚で制している。2017年のオーバルチャンピオンカップ優勝は小雪舞う1月、2022年のG1開設記念の優勝は雨上がり重走路の11月と、秋~冬の飯塚に実績を残している。事実いま現在も、暑さが落ち着き始めた先月下旬から成績が急上昇中で、9月プレミアムカップ最終日から11戦7勝、オール3着以内。それ以前の11走が1勝のみだったのとはきわめて対照的だ。


 今週14日に閉幕したばかりの山陽デイレース『G2若獅子杯』から、31期以降の若手が数多く転戦してくる。
 今年デビューしたばかりの新人37期ながら最重ハンデの20メートル前で戦った福岡鷹は開催3日目の準々決勝戦、1級車の角貝拓海を並ぶ間もなく捲って快勝し、翌4日目の準決勝戦入りを果たした。
 同じく最重ハンデの20メートル前に置かれたデビュー2年目36期の村瀬月乃丞は、準決勝戦には進めなかったが4日目の一般戦、今期ランキングA-125の米里崇徳にスタート叩かれる試練の展開から道中で捲って逆転すると、残り1周半で稲原瑞穂・本田仁恵・桝崎星名の1級車3名を次々と捲り、ゴールでは10メートルの差をつけて圧勝した。
 いま挙げた2個レースとも出走して後方に沈んだ中村杏亮は、当開催は初日から車券に絡めないレースが続いたが、最終日5日目は5日間で最高の試走タイム33秒を計時し、レースでも強い足色を見せた。オーバルチャンピオンカップは昨年3月の前々回大会、雨走路で鈴木圭一郎を大差でくだして優勝した。
 長田稚也は4日目の準決勝戦、レース中盤まで福岡鷹に抵抗されてスピードアップできなかったのと、2番手を走る佐藤摩弥へ迫った5周回4コーナーで滑って車間が開き優出は逸したが、開催初日から好気配を維持し続けた。
 森本優佑も初日から好調をキープし、8月『SGオートレースグランプリ』以来のグレードレース優出。その決勝戦は2周回1コーナーやや外へ張り気味になり、ちょうど後ろにいた佐藤励の進む道を空ける形になってしまったが、優勝した佐藤励と前日の準決勝戦で接戦できたのだから、エンジンは状態はかなり高いハズだ。

  
______________________________

主な出場予定選手
______________________________

 
有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-31(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-32(34期)〕
森本 優佑〔飯塚 S-46(31期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-101(37期)〕
村瀬 月乃丞〔飯塚 A-226(36期)〕


高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-14(27期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕


 文/鈴木


10月18日~22日 飯塚オート初日の1日出走表

2024/10/17
開催前の展望
この記事へのトラックバック(0)

10月10日~14日 山陽オートの展望


 年間100勝が見えてきた鈴木圭一郎


 『2024スーパースターガールズ王座決定戦』の出場権を争うべく5月の第1戦から繰り広げられてきたトライアルの最終戦となる第6戦が、今節『G2若獅子杯争奪戦』初日に実施される。第5戦を終えての選考順位トップは佐藤摩弥。ただ佐藤摩は『スーパースター王座決定戦トライアル』への出場が有望な情勢であり、ガールズ王座トライアル得点2位の松尾彩や4位の西翔子は、この第6戦で好成績を挙げて得点上位をキープするとともに、開催の本編である若獅子杯の勝ち上がりにもつなげたいところ。


 先週の飯塚デイレースを5戦5勝の完全Vで駆け抜けた鈴木圭一郎は、昨年の大みそかに青山周平が更新したばかりの『年間最多勝利数』記録を大幅に塗り替える見込みが極めて濃厚。今年の山陽には全てデイレースの6節へ出場して、G1プレミアムカップ(春)、G1令和グランドチャンピオンカップ、G2小林啓二杯、8月の一般開催と、出場機会4節に連続優勝。加えて2月には前回大会の若獅子杯を準優勝し、先月のG1プレミアムカップ(秋)は優出3着と、成績が全く崩れていない。若獅子杯は3年前の11月に1度制している。


 前回若獅子杯を制したのが黒川京介。過去に獲得したグレードタイトル6つのうち3つが山陽でのもので、外来勢としての山陽との相性の良さは鈴木圭にも劣らない。先月のG1プレミアムカップ決勝戦は鈴木圭の追撃を振り切る形で準優勝している。


 前々回(2022年)若獅子杯の覇者は佐藤励。昨年暮れには『G1スピード王決定戦』も制して、獲得タイトル2つとも山陽デイレースであり、今年3月の山陽デイレース一般開催では良走路の競走は全勝してV。先月のG1プレミアムカップは初日・2日目を連勝して準決勝戦へ進みながら、4・5日目はスタートが決まらなかったが、その最終日の4日後に開幕した地元川口のデイレースは4戦4勝の無敗で優勝し、再び勢いを増してきた印象だ。


 佐藤摩弥も若獅子杯の歴代覇者に名を連ねる。過去に4度制したグレードタイトルのうち3つは夜開催で、唯一デイレースで実施されたのが2020年の若獅子杯だった。2年連続でSGオールスター(飯塚ナイター)準優勝、7月G2ミッドナイトチャンピオンカップ制覇など、今年も夜開催での活躍が目立っているが、デイレースでも『SG全日本選抜』(川口)などグレード3節に優出しており、オールラウンダーといえる。


 鈴木宏和は前回大会で通算2度目の若獅子杯優出。初回の2018年はいきなり準優勝。ちなみに勝った中村杏亮は自身の初優勝がグレード大会という快挙だった。
 今年2月の若獅子杯は決勝戦5着だったが、この夏は7月の伊勢崎ナイターから前々節まで6節連続で優出し、長らく好機力をキープできている。その6節にはSGオートレースグランプリやG1プレミアムカップが含まれる。連続優出が途切れた前節、先週の飯塚デイレース5日制でも、準決勝戦と最終日はそれぞれ地元車の激しい抵抗に遭って厳しい位置取りをしいられたが、3日目にはハンデ単独30メートルの最後方から雨走路で追い込み勝ちを決めており、機力は良かったことと雨の乗り方に進境がうかがえることは留意しておきたい。


 鈴木宏と同様に初タイトルを狙える雰囲気が出てきたのが森本優佑。ここ数か月の傾向として、スタートが遅れる場面の減少が挙げられる。最近のレーススタイルは最重ハンから1~2周目で4~5番手くらいまで上がり、後半の周回は先頭争いに加わる展開が増えている。今年の山陽は2月のナイターに優出し、5月のデイレースを3戦3勝でV。8月にはオートレースグランプリで初めてのSG優出も果たし、ランキングは2023年の上期・下期A級から今期はS級へ復帰しての昇格と、さまざまな角度から流れが上向いている。


 今年も女子レーサーの躍進は止まらない。パイオニア佐藤摩が昨年までと比較してレベルアップしている他、小椋華恋が5月に『G2川口記念』でグレード初制覇。その前節と前々節は山陽デイレースとミッドナイトで上位着順を数多く取った。2月の前回若獅子杯5日間も2・3・4・4・1着と好走し、山陽走路への適性は高い。
 新井日和が先月プレミアムカップでG1初優出。決勝戦は0ハンデオープン戦の大外8枠に置かれて、ゴール入線は8着だったが、発走してスタートラインの通過は1枠の青山周や4枠の鈴木圭より早い3番手発進。3月の前回プレミアムカップでは本走タイム3.376秒で1勝を挙げた。山陽デイレースにおけるスピードの上げ方やスタートの感覚を掴めていることは強みとなりそう。
 松尾彩は2023年の上期以降、ランキングがA級上位に定着しつつある。今年は2月の若獅子杯~SG全日本選抜~3月の山陽ミッドナイトチャンピオンカップと好走を続けた。加えて例年を越える3度もSGに挑戦し、その全てで勝利を挙げているのが成長の証しだ。
 

 8月1日の飯塚ナイターにおいて『36期新人王決定戦』が実施されて、11名いる36期の中でもスピードが抜きん出ている栗原佳祐・村瀬月乃丞・吉林直都が同ハンに並んで直接対決し栗原佳が快勝した。
 栗原佳の直近の山陽デイレースは2月の若獅子杯、3月のプレミアムカップ、4月の令和グラチャン。まず、デビュー2年目でこれらの大レースへあっせんされること自体が凄いのだが、この3節すべてで車券に絡む走りをできたことがまた非凡さを表している。
 村瀬はもう半年以上、飯塚でしか実戦を走っていない点が気がかりだが、3節前の飯塚ミッドナイトで優勝して勢いは十分。前回若獅子杯では2着と3着を1度ずつ獲っている。
 吉林は昨年の晩秋あたりからエンジンがハイパワーを維持した数か月間があり、2月の若獅子杯は初日から3連勝。3日目の選抜予選では20メートル後ろの鈴木圭一郎・青山周平を振り切って勝利した。そして、ミッドナイトとはいえ先月末に山陽走路で実戦を経験できているのは好材料といえそう。
 37期は今年のデビュー当初は浅倉樹良・福岡鷹・森下輝が大活躍して37期3強のように称されたが、夏前ごろから田中崇太・丹下昂紀・村田光希の山陽3車が足並みを揃えて急速に成長してきた。ハンデが重くなってから勝ち星をなかなか増やせないでいる浅倉の通算勝利数に10月9日の時点で、田中崇は同数で並び、村田は追い抜いている。
 36・37期は1級車よりパワーの劣る2級車で戦うため、優勝戦線をリードするほど活躍できるかは不透明だが、それは未知の可能性を秘めているということ。将来の伸びしろを発見できるかも知れず、連日の走りに注目していきたい。

 
______________________________

主な出場予定選手
______________________________

 
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
黒川 京介〔川口 S-10(33期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-11(31期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
森本 優佑〔飯塚 S-46(31期)〕
浅倉 樹良〔伊勢崎 A-32(37期)〕
松尾 彩〔山陽 A-56(34期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-65(35期)〕
栗原 佳祐〔浜松 A-117(36期)〕


 文/鈴木


10月10日~14日 山陽オート初日の1日出走表

2024/10/09
開催前の展望
この記事へのトラックバック(0)

9月19日~23日 山陽オートの展望

sanyo_G1_02.jpgのサムネール画像


 『ミスタープレミアム』永井大介の大会10Vあるか


 『特別G1プレミアムカップ』通算V9を誇る永井大介が、大会との相性の良さを活かして青山周平・鈴木圭一郎の前に立ちはだかりたい。
 今年3月に山陽で開催された前回大会は、予選2日間の雨に勝ち上がりを阻まれたが、3日目の一般戦は試走・本走とも好タイムで快勝。走路温度40度台でおこなわれた5月の山陽デイレースは予選~準決勝戦を2連勝して優出。今開催もそれくらいの本走時計で争われることが想定されるので、経験と実績が有利に作用するか。


 最近の山陽走路との相性でいえば、鈴木圭の右に出る者はいまい。今年の山陽はデイレースのみに23走して、2月『G2若獅子杯争奪戦』での2着2回の他は全勝。3月の前回プレミアムカップ、4月『G1令和グランドチャンピオンカップ』、7月『G2小林啓二杯』の全てを無敗の5連勝で完全V。今年すでに84勝を挙げて、青山周に20勝以上の差をつけている。
 近況はナイター出場が続いているが、直近のデイレースは山陽の一般開催で全勝Vと、無双できる条件が今回は整いすぎている。先月の『SGオートレースグランプリ』決勝は青山周に完敗したが、開催地の伊勢崎は青山周にとって、いわば『庭』であり、今季ほぼ完璧な実績を挙げている山陽へ舞台を移せば、鈴木圭が青山周より優秀な、最高の成績を挙げる可能性は大いにある。現S1青山周をここで倒した上で10月からは、通算9着目の全国ナンバー1勝負服を身にまといたい。


 青山周は2月~4月の山陽グレード戦3節では立て続けに決勝で鈴木圭の後塵を拝したが、4月飯塚ナイター『SGオールスター』と8月伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』はいずれも鈴木圭を下して優勝。重箱の隅をつついて死角を挙げるなら、デイレースの実戦が4か月ぶりである点。だが実力と整備力の卓越している青山周にとっては、その程度はマイナス要素ではないか。


 地元の山陽勢は、S級では丸山智史の勢いが最も高い。『G2小林啓二杯』と一般開催の山陽デイレース2節で準決勝戦へ進んだあと、8月の山陽ミッドナイト2開催に連続優勝。中~長期の推移としては、4月オールスター初日に落車してから6月頃まで崩していた調子が、小林啓二杯から上向いてきた格好だ。
 もう1人、A級の松尾彩も状態をグングン上げている。『SGオートレースグランプリ』最終日、最重ハンに8車並んだ10mオープン戦の3枠から逃げ切り快勝。丸山智と同じ山陽ミッドナイト2節の着順は411→222。2節目はオール2連対で準優勝。そして続く伊勢崎ナイター『G1ムーンライトチャンピオンカップ』は4走して1・131着(2日目は中止)。最終日はグランプリと同様に最重ハン10mオープン戦の2枠から序盤に先頭を奪うとブッチギリの圧勝劇を披露した。実はまだ優勝したことがないが、近年には中村杏亮が初優勝をグレード戦で決めた例もあり、先ごろ誕生日を迎えた年女が大活躍を見せるか。


 小林瑞季が8月下旬に飯塚ナイター『G1ダイヤモンドレース』を制覇。決勝戦での長田稚也との壮絶な競り合いは見応え満点だった。
 森且行は今月上旬の伊勢崎ナイター『G1ムーンライトチャンピオンカップ』に優出して3着。SG初Vとなった2020年『日本選手権』のあと次の優勝をできていないが、今年は7度優出して着順は8327223と上位争いするケースが確実に増えてきているので、今回の大舞台で復活Vを成し遂げる可能性は十分にある。
 グランプリは落車妨害にフライングと不本意な形になってしまった佐藤励。だがそれでメンタルを下げないのが、並みの若手でないゆえん。翌週の『G1ダイヤモンドレース』で優出を果たすと、今月上旬の川口ナイターでも好走。佐藤励と接触して他落をこうむった上和田拓海もまた『G1ダイヤモンドレース』の準決勝戦まで進むと、今月12日の川口ナイター最終日は最重ハン8枠から捌き上げて圧勝。この両名とも、狭い場所へ入っていけるエンジンの反応が上向いたことが、最近のセールスポイント。
 高橋貢の動向が近況も活発だ。8月下旬の地元ナイター4日制を全勝優勝。続く『ムーンライトチャンピオンカップ』にも優出。プレミアムカップは過去4度制覇、G1タイトル獲得のべ28度、通算218Vと、勝利の方程式を熟知している。
 その方程式をもうすぐ会得できそうなのが鈴木宏和。『ムーンライトチャンピオンカップ』決勝戦は10mオープン戦の外寄り7枠でも2番手発進すると、2枠からトップスタート決めた岩田行雄を1周で差して逃げ態勢。3周で青山周平に捌かれたが、後続を大きく離す2着でゴール。いつかは獲れるはずのグレードタイトル。それは今回になるかも知れない。
 浜松車では金子大輔が上昇ムード。8月『SGオートレースグランプリ』準決勝戦で落車して最終日は身体不良により開催を早退したが、今月の川口ナイターで戦列に復帰すると4日制の着順は1431。最終日は、競り合う木村武之と佐藤励、その前にいた阿部剛士をまとめて差す『はなれわざ』を披露。今年2月には川口デイレース『SG全日本選抜』を制しており、翌3月には山陽デイレース『G1プレミアムカップ』にも優出。総体的に今年は例年と比較しても良い流れで来れている印象。
 荒尾聡は優勝争いとは別の角度からも注目される形で参戦することになった。現在の通算勝ち星が999勝。前節の飯塚デイレースは5戦して3勝。敗れた2走のどちらかを勝てていれば地元ファンの前で大台到達の喜びを分かち合えたのだが持ち越しとなった。それでも、全国のオートレースファンの注目が集まるプレミアムカップの舞台で記録を達成すれば、大会そのものも一層盛り上がることになろう。
 その飯塚の決勝戦で荒尾を捌いて優勝したのが久門徹。今年11回している優出のうち、6月以降の3か月間だけで6度も優出。その全てが飯塚デイレースで、今年3Vも全て飯塚デイ。山陽デイレースでも7月の『G2小林啓二杯』5日制で2勝を挙げており、今夏の西日本の気候にエンジンが合っていると判断できる。
 森本優佑の着取りが安定してきた。今年5月あたりから大敗が減り始めて、今月の飯塚デイレース一般開催は5日間オール3着以内と好走を重ねて準優勝。近況はスタート遅れが減っただけでなく、2周回あたりで3~4番手に付ける走りが明らかに増えている。今年初めての山陽出場となった2月のナイターに優出すると、4月デイレース『G1令和グランドチャンピオンカップ』ではすでに春の気候へ変わっていたにも関わらず本走タイム3.38秒を連発。そして同月下旬のデイレース一般開催は3日制3連勝でV。先月には伊勢崎『オートレースグランプリ』において初のSG優出を成し遂げて、最近の成長と目下の充実ぶりが光る1車だ。


______________________________

主な出場予定選手
______________________________


 丸山 智史〔山陽 S-36(31期)〕
 松尾 彩〔山陽 A-37(34期)〕


 青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
 鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
 鈴木 宏和〔浜松 S-4(32期)〕
 高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
 荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
 金子 大輔〔浜松 S-11(29期)〕
 永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
 佐藤 励〔川口 S-15(35期)〕
 森 且行〔川口 S-22(25期)〕
 森本 優佑〔飯塚 A-9(31期)〕


 文/鈴木


9月19日~23日 山陽オート 初日の1日出走表

2024/09/18
開催前の展望
この記事へのトラックバック(0)

9月4日~8日 伊勢崎オートの展望

isesaki_G1_03.jpgのサムネール画像


月光のように輝く青山周平


 『G1ムーンライトチャンピオンカップ』に青山周平は2019年から連続で優出中。決勝戦の成績は2019年が準優勝、2020年が3着、2021年が準優勝、そして2022年と2023年に優勝して3連覇を狙うのが今回。大会初制覇となった2022年はスーパーハンデに置かれての8番手発進から追い込んで、残り1周の時点で3番手から荒尾聡と高橋貢を差して優勝し、「記憶に残るレースになると思う」と語った。『SGオートレースグランプリ』を5度制していることでも判るように、夏の伊勢崎ナイターに無類の強さを誇る。
 ムーンライトとの相性の良さでは、高橋貢と早川清太郎もヒケを取らない。両者ともに過去トータル5回ずつ優勝している。先月末の伊勢崎ナイターにおいて、高橋貢は完全優勝。雨の4日間を無敗で駆け抜けた。同じ節の早川清太郎は逆に、雨続きで実力を出しきれなかった感があるものの初日は勝利し、グランプリ最終日に他落していた機力・体調の不安を払拭した。
 新井恵匠は今年3度目、5か月半ぶりの優出を先週に果たした。6走中5度が着外だった前々節のグランプリよりも成績がアップし、このまま上昇カーブを描きたいところだ。
 亀井政和はグランプリ初日から2連勝。4日目にハンデ重化すると成績は下がったが、翌週の伊勢崎アフター5ナイターでは重いハンデのままで悪くないレース内容の走りを見せて4戦1勝した。
 新井日和はグランプリ4日目から補充選手として参加すると、出走した3戦に全勝。その前の節~グランプリの次節にかけて6連勝してみせた。
 

 お盆の『SGオートレースグランプリ』で川口勢は3名を決勝へ送り込み、黒川京介が4着、若井友和が5着、佐藤摩弥が7着。今年5月のナイター『G2川口記念』にも3車は揃って優出し、佐藤摩は7月上旬の飯塚『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』、黒川は同中旬の川口ナイター『G1キューポラ杯』をそれぞれ制覇した。
 中村雅人はグランプリは未勝利に終わったが(それでも準決勝戦には進んだ)、6月の伊勢崎ナイター『G2稲妻賞』には加賀谷建明とともに優出。加賀谷はグランプリ最終日に落車しており、優勝争いできる実力の持ち主なだけに初日の気配に注意を払いたい。


 今年4月以降の伊勢崎ナイターへ鈴木宏和は3節に出場し、全て優出した。7月の通常ナイター、連続開催のアフター5、そしてSGグランプリの3度とも決勝戦3着。依然グレードタイトル未獲得ながら、イン戦で捌く技術と雨走路の走り方を磨き続けており、今季に実績を挙げている伊勢崎ナイターの舞台で躍動するか。2022年2月の伊勢崎ナイターでは3戦3勝の完全Vも決めている。
 伊藤信夫はSGグランプリ6日制の3日目からエンジン上昇。次節の飯塚ナイター『G1ダイヤモンドレース』は準決勝戦で痛恨のフライングを犯し失権してしまったが、中村雅・有吉辰也・中村杏をくだして意地の勝利を挙げた。
 その有吉はグランプリ初日・2日目に連勝も節の後半は着取り下降。それでも続く地元ダイヤモンドレースには優出し、鈴木圭一郎・中村雅・青山周に先着する4着に入った。
 岩見貴史はグランプリ2日目~4日目に3連勝。ダイヤモンドレース5日制も初日~4日目までオール3着以内と安定感を示した。
 長田稚也はグランプリ初日1着のあとは勝てず、最終日は内線突破で失格になってしまったが、続く地元のダイヤモンドレースでは大活躍。優勝した小林瑞季との激しいデッドヒートはファンを沸かせたであろうし、自身の実力アップをアピールする機会にもなったはず。


 丸山智史もグランプリ6日間で2着4度と好走。4日目の雨走路での大敗が得点に響いて準決勝戦進出を逸したが、翌5日目の一般戦から次週の山陽ミッドナイト2節6走までの8戦で2連対を継続中。その山陽ミッドは2節とも優勝を遂げた。
 松尾彩が奇しくも似た軌跡を辿っている。グランプリ5日目2着、6日目1着。そして山陽ミッド1節目の初日に雨4着のあと2連勝。2節目3日間はオール2着で準優勝した。


 飯塚ダイヤモンドレースには伊勢崎から青山周平と、ランキングA級車が多く参戦した。
 木村享平は5日制の初日~3日目オール2連対。ハンデ重化した4日目の準決勝戦は8着に沈んだが、そのハンデのまま臨んだ最終日は10メートル後ろ最重ハンの森本優佑や中村友和をチギって圧勝した。
 佐久間健光と田中賢は初日に良い着順を取れなかったため2日目以降の勝ち上がり条件が厳しくなり準決勝戦へは進めなかったが、2日目~5日目は雨1走を含めてオール3着以内に好走。
 横田翔紀と石川哲也の34期コンビも、ともに準決勝戦は苦戦を強いられたものの、ほかの4走は同じくオール3着以内に入った。


 別路線を歩んできた選手では
 岩田行雄は6月下旬から伊勢崎ナイターのみ6節に出走し続けており、雨続きだった8月28日~31日の1節で途切れるまで3連続優出していた。
 8月19日~22日の伊勢崎アフター5では三浦康平と野本佳章が決勝戦ワンツーフィニッシュ。中山光が優出5着で、高橋義弘も節間を通して好走した。


 消音マフラー開催ながら、押田和也が飯塚ナイター、谷津圭治は山陽ミッドナイトに、それぞれ8月上旬に優出した。
 田中茂と牧瀬嘉葵もこの夏は西日本の消音・夜開催で活躍している。木山優輝は7月の落車からぶっつけ本番になるが、今年は飯塚ミッドナイトで3度も優勝している。


______________________________

主な出場予定選手
______________________________


青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-7(15期)〕


黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-4(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-17(29期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-18(34期)〕
丸山 智史〔山陽 S-36(31期)〕
松尾 彩〔山陽 A-37(34期)〕


 文/鈴木


9月4日~8日 伊勢崎オート 初日の1日出走表

2024/09/03
開催前の展望
この記事へのトラックバック(0)

8月23日~27日 飯塚オートの展望

iizuka_G1_01.jpgのサムネール画像のサムネール画像


 SG優勝翌週の青山周平と捲土重来を期する鈴木圭一郎


 今月10日~15日に開催された伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』は、ともに5戦5勝で優出した青山周平と鈴木圭一郎が決勝戦でもデッドヒートを演じたすえ青山周が無敗で通算5度目の大会制覇。青山周が優勝することによって、同時に優出していた鈴木圭のグランプリ獲得を阻んだケースは、今回で4度目である。
 飯塚『G1ダイヤモンドレース』は、青山周が通算3度の優勝歴を持つ一方、鈴木圭は2016年・2017年・2022年に優出していながら、その3度とも青山周に破れての準優勝と無念の足跡を辿ってきた。
 グランプリとダイヤモンドレースをめぐる、この8年間の流れを経て対峙する両者の動向が、今大会も最大の焦点となるだろう。


 飯塚・消音・夜開催での遠征車の実績を振り返りたい。
 今年4月の『SGオールスター』の決勝戦は青山周が優勝、鈴木圭が4着、佐藤貴也が6着。中村雅人・伊藤信夫・上和田拓海はいずれも準決勝戦へ進出。6戦して3勝を挙げた。若井友和は6戦して2連対4度。佐藤励は初日から3連勝したがフライングで失権。しかし後半3日間も3連対を外さなかった。昨年10月には飯塚ミッドナイトで優勝している。
 一般開催になるが、横田翔紀が今年3月に2節連続で優出した。そのうち1節目に優勝したのは金山周平。木村享平は先月下旬、鈴木聡太は今月中旬の飯塚ミッドに優出したばかりで、当時と気候の変化が少ない今回は車を合わせやすそう。米里崇徳も今月中旬の飯塚ミッドに5走して全て4着以内と好成績を残した。
 浜野淳はちょうど1年前の8月に、飯塚ミッドナイト優出1度。藤岡一樹は昨夏の飯塚ミッドナイトG2で準優勝している。


 続いて地元勢へ目を向けよう。
 通常マフラーで実施された伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』に、飯塚勢として決勝戦までただ1人コマを進めたのが森本優佑。自身初のSG優出となり、準決勝戦を突破したあとにはエンジン完調宣言まで飛び出した。
 有吉辰也は初日から2連勝しながら節の後半は着順ふるわず。だが試走・本走ともタイムは節後半の方が速くなっていた。
 荒尾聡は6戦オール3着以内に好走。準決勝戦では鈴木宏和に競り負けたものの2着とは微差の3着。仕上がりは高かった。
 岩見貴史は2日目から3連勝して準決勝戦に進出。いま述べた鈴木宏と荒尾の競り合いに割って入る反応があり、こちらも状態は良かった様子。
 浦田信輔は初日にいきなりフライングを喫してしまい権利喪失。だが最終日は、今回も出場する佐々木啓・中村友和・佐久間健光・木村享平らをくだして快勝。7月の川口消音ナイター『G1キューポラ杯』や、グランプリ前節の飯塚消音ナイター一般開催でも勝利を挙げており、本来の決め手が少しずつ戻りつつある。
 長田稚也は昨年のダイヤモンドレース覇者。グランプリは初日1着のあと車券に絡めなかったが、飯塚消音には4月下旬から5節に出走して、オールスターを含めた4節に優出している。
 グランプリ未勝利に終わった中村杏亮も地元飯塚の消音では活躍中。オールスターとミッドナイトG2の両方に優出したほか、5月にも飯塚ナイターで優出した。
 

 グランプリと別の路線組では...
 初夏の気候になって以降の飯塚・夜で吉松優輝・松尾隆広・藤川幸宏・井村淳一が優勝。
 牧瀬嘉葵が6月下旬ころから昼夜ともに勝率が急上昇。今大会はフライング持ちの状態で迎えるが(23日の時点で7走前。9走する間にフライングを繰り返すと罰則休が課される)、エンジンの充実度は高い。
 オールスターは他落をこうむり早退となった田中茂もまた、6月から上位着順が増加し始めて、グランプリの週に開催された今月13日の飯塚ミッド準優勝。グランプリ選出の採点期間であった昨年6月~今年5月の優出は3度で、出場基準の得点に届かず、今年のお盆は伊勢崎でなく飯塚を走ることになったが、今季は7月以降だけですでに3度も優出し、これまでとは勢いが違う。SG4度Vの強豪が7年ぶりのグレード制覇および19年ぶり3度目のダイヤモンド獲得へ照準を合わせてきた。


 
______________________________

主な出場予定選手
______________________________


有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-17(29期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-18(34期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-19(33期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-30(23期)〕
森本 優佑〔飯塚 A-9(31期)〕


青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-12(25期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-18(29期)〕


 文/鈴木


8月23日~27日 飯塚オート初日の1日出走表

2024/08/22
開催前の展望
この記事へのトラックバック(0)

<<前へ 1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11 次へ>>
  • 会社案内
  • サイトポリシー
  • 個人情報保護方針
  • 情報セキュリティ方針
  • 免責事項
  • リンク

Copyright © Odds Park Corp. All Rights Reserved.