オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
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《G1スピード王決定戦(山陽)の展望》
昨年2月の『第59回スピード王決定戦』は、10mオープン戦でおこなわれた優勝戦の8枠から速攻を決めた金子大輔が制覇。昨年11月の山陽デイレース一般開催でも準優勝と活躍しており、連覇を狙うこの第60回大会も冬季の山陽にエンジンをしっかり合わせてきそうだ。
前回大会は金子大に1周で差されながら8周回の長丁場をフル活用して2着まで追い上げた丹村飛竜は、浜松の『G1スピード王決定戦』は優勝経験があるが山陽のスピード王決定戦は未獲得であり、今季の地元エースとして最高の結果を残したいし、もし今回の優勝戦で金子大との再対決がなればリベンジも果たしたい。
金子大のほかに前回大会で活躍した遠征車を挙げると、松本康は2日目・3日目に連勝して準決勝戦3着。当時まだ2級車だった福岡鷹は準決勝戦には進めなかったものの5戦3勝。青山周平は初日から3連勝して準決勝戦3着。青山周は先月の飯塚デイレースG2『オーバルチャンピオンカップ』でも初日から3連勝して準決勝戦3着だった。
そのオーバルCC準決勝戦で青山周を破ったのは長田稚也。前の節、伊勢崎デイレースG1『シルクカップ』優勝戦でも青山周を2着にくだして優勝しており、オーバルCCでは2節連続グレード制覇をもくろんだのだが、優勝戦は2着に大差をつけて1着ゴールしながら道中の反則妨害により失格と残念な結果になってしまった。今回は、昨年9月・10月G2『若獅子杯争奪戦』・12月と現在3連続で優出していて相性の良い山陽デイレースの舞台で名誉回復の走りを披露したい。
昨年7月にナイターで実施された『G2小林啓二杯』に準優勝するなどレベルアップして、10月から適用の全国ランキングで自身初めてS級入りした山本翔は、昨年の秋以降は山陽デイレースでは今ひとつ活躍できなかったが(ただし山陽ミッドナイトでは優出が2度ある)、先月下旬の山陽デイレース一般開催3日制は本走タイム3.3秒台を連発。気候に車が噛み合ってきた可能性がありそうだ。
山陽ホープのひとり村田光希は、補充選手としての参戦を含めても2度目、正選手としては初めてG1開催に出場する。村田も山本翔と同じように昨年6月の山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』に2級車を駆って準優勝し、一躍名を上げた。そして今年1月には待望の1級車への乗り換えを果たし、3節に出走して2度優出し正月は準優勝、直近節は優勝と目覚ましい活躍を挙げている。
区切りの通過点である通算1700勝と220Vを昨年暮れに達成した高橋貢は、年末の川口デイレース『SSシリーズ戦』や年明けの地元シルクカップでも鋭い捌きを見せて輝きを放ち続けている。山陽デイレースは昨年10走して3着以内が7度と安定感はさすがだ。
佐藤摩弥も昨年1年間の山陽デイレースにおける着取りは19走して着外は6度のみと高水準。昨年4月には山陽G1『令和グランドチャンピオンカップ』優勝戦で4着に入っている。
荒尾聡は昨年7月のG2小林啓二杯と9月の山陽デイレースG1『プレミアムカップ』に優出。今回は先月オーバルCC優勝戦で落車して以来の実戦となるが、前々節シルクカップからエンジンは上昇基調にあった。
鈴木宏和は昨年9月以降、プレミアムカップと若獅子杯争奪戦を含む山陽デイレース3節14走で9勝。先月は飯塚オーバルCC優勝戦で他落をこうむったが、続く飯塚ナイター一般開催は3戦2勝して、昼夜は替わったがオーバルCCと同等の本走タイムが出ていたので、落車によるエンジンの変調はなさそうだ。
伊藤正真は昨年9月プレミアムカップ、10月G2若獅子杯と一般開催の山陽デイレース3節14走が未勝利に終わったが、12月の山陽デイ一般開催は3戦2勝、そして先月下旬の山陽デイ一般開催は優勝戦まで駒を進め、山陽走路との折り合い面の不安を払拭してみせた。
今年出場した4節のすべてに優出している栗原佳祐。デイレース出走は正月開催ぶりになるが、3節前は山陽ミッドナイト4日制の初日から3連勝。優勝戦は丹村飛竜と互角に渡り合い準優勝した。昨秋のG2若獅子杯も好走しており、時間帯を問わず山陽走路で安定した成績を残している。
森下輝はこの1月に1級車へ乗り換えて、まだ優出できていないものの4節16走して8勝と、非凡さを改めて示している。2級車時代の終盤、昨年11月中旬の山陽デイ一般開催では3戦3勝の完全Vを果たしている。
黒川京介も昨年11月下旬の山陽デイ一般開催3日制を完全V。その前月にはG2若獅子杯に準優勝。今年は伊勢崎シルクカップと飯塚オーバルCCの優勝戦で上位争いし、直近節の川口デイレースは永井大介・佐藤励に完勝してVと、勢いは申し分ない。2019年の第54回大会以来2度目の優勝を狙えるムードだ。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
山本 翔〔山陽 S-35(34期)〕
村田 光希〔山陽 A-166(37期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
文/鈴木
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《G2オーバルチャンピオンカップの展望》
施行時季も昼夜も開催年によって大きく変動するため、この大会ならではの傾向と対策は立てにくい。それならば普段走り慣れている地元勢に有利かというと遠征車、特に川口勢の優勝や活躍が目立つ。2022年の1月、レース前に小雨が降り始めたナイターのもと実施された優勝戦は、永井大介・若井友和・加賀谷建明が確定掲示板を独占した。
また、鈴木圭一郎や高橋貢が、さまざまな条件下で実施されてきた本大会に数多く優出しているのは、全国ランキングのナンバーワンを幾度となく経験してきた彼らの総合力ゆえか。
今回は鈴木圭と高橋貢は参加しないが、今期S1青山周平とS2黒川京介が出場する。
青山周は昨年末の『スーパースター王座決定戦』を制して2025年の賞金王に輝くと共に、史上3人目となる『同一SG 6度目の優勝』まで成し遂げた。明けて1月の伊勢崎G1『開場記念シルクカップ』の方は大会6連覇を逸したが、飯塚走路ではおととしにSG、昨年にG1を優勝しており、出走機会が多くない中でもさすがの走路実績を持っている。
対照的に黒川は飯塚での優勝はデビュー10年目を迎える現時点でわずか1度。それも2級車時代のもので、1級車では飯塚は未踏峰となっている。そして近況はシルクカップ優出3着、浜松デイレース一般開催は準決敗退と、勢いに欠ける印象ではある。
有吉辰也はSSトライアルのラスト1走で勝負駆けが決まって王座決定戦へ進んだものの8着、年明けはシルクカップ落車・早退と、現状の動向は不透明だが、2019年以来2度目の大会Vへ立て直したい。
荒尾も川口スーパースター~伊勢崎シルクカップの2節は大活躍とはならなかったが、伊勢崎の最終日11レースは前日準決勝戦の本走タイム3.392秒から大幅に上昇した3.344秒で圧勝(この2戦とも6周回)。12レース優勝戦4着の金子大輔が計時した3.341秒が8周回でのものだったことを考慮すると、荒尾は優出していたらレース展開に参加できたであろう水準へ調子を上げていたとみて良さそうだ。
金子大輔はSS王座決定戦の準優勝で昨年を締めくくり、年明けに臨んだシルクカップも優出。そして今月14日~17日に出場した浜松デイレース一般開催は4戦4勝利の完全V。準決勝戦で木村武之を、優勝戦では鈴木宏和を軽々と交わして、鈴木圭一郎には影をも踏ませなかった。直近に出場した飯塚デイレースは、今と気候が大きく変わらない昨年11月に準優勝している。
金子大が今年の初優勝を挙げた翌日には、飯塚ナイター優勝戦へ若井友和と永井大介が出走して若井が準優勝。昼夜の違いはあれど、直近の飯塚の気候や走路を肌で感じ取れたことは今節にプラスとなりそう。
先月下旬の浜松デイレースG1『スピード王決定戦』は鐘ヶ江将平がグレード初優勝し、今月の伊勢崎シルクカップは長田稚也が約2年半ぶり2度目のグレード制覇。中村杏亮や石本圭耶と合わせて、ここ数年は飯塚の若手が続々とG1・G2レースの頂点に立っている。
そうした流れに続けそうなムードを森本優佑(31期)や高宗良次(32期)も身にまといつつある中で注目したいのは、今年の正月に2級車から1級車へ乗り換わった福岡鷹(37期)だ。今月はナイター~ミッドナイト~ナイターの飯塚3節に参戦して、1節目は優出して2節目には早くも1級車では初V。3節目は落車して勝ち上がれなかったが最終日に追い込み勝ち。1級車の操縦に不慣れな面はまだみられるが、強い相手にも名前負けせず果敢に挑み、落車明けでも結果をしっかり出す。めざす高みへのステップアップを今大会に果たせるか、大器の走りに熱い視線が注がれる。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-48(31期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-7(37期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
文/鈴木

《G1開場記念シルクカップの展望》
昨年の大みそかに『スーパースター王座決定戦』通算6Vを決めて通算6度目の年間賞金王にも輝いた青山周平が、『G1シルクカップ』6連覇をめざす。今回のSS王座決定戦はトップスタートから後続を封じ込めて勝利したが、シルクカップ決勝戦は序盤に好位置へ付けてから逃げ選手を捌く展開が多かった。
SS王座決定戦の2着は金子大輔。ほぼ10周回、青山周へ仕掛けられる距離を追走しながら攻略できなかったのは、青山周のコース取りが絶妙だったからで、金子大はスタートもエンジンも高水準だった。
佐藤励もまた、この両者に続く3番手に付け続けるも攻撃のチャンスを掴めなかった。それでも今回が初出場だった『スーパースタートライアル』を勝ち抜いて王座決定戦にまで進んで上位に入着したのは見事だった。昨年は『オールスター』でSG初制覇して、年間の獲得賞金額は第4位。現在S-6から今年は全国ランキングの更なる上昇も十分にありそうだ。
「どうしても獲りたい大会」とSS王座決定戦の前夜に語っていた黒川京介。レースは後手を踏んだが荒尾聡・鈴木圭一郎・佐藤励をインから捌き3着まで追い上げて、成長を改めて示すことにもなった。そして今年の正月開催4日制は天候の影響で開催中止になった2日目を除いて3戦3勝。決勝戦はスタートダッシュを決めると、追い上げてきた佐藤励に10メートルの差を付けて快勝した。
高橋貢は今節の2節前になる浜松デイレース3日制に完全V。その余勢を駆って川口デイレース『SSシリーズ』の初日~2日目も勝利して通算5連勝。準決勝戦と最終日はどちらも2連対まであと少し届かなかったが、予選中に見せた華麗な捌きは、絶対王者の輝きそのものであった。
平田雅崇・小林瑞季・山田達也は、先月中旬の伊勢崎デイレース3日制と年末のSSシリーズに揃って優出した。その両レースとも3名の中で最先着した平田は年明けまで9連勝するも正月開催は優出できなかったのに対して、小林瑞と山田達は正月開催にも優出している。
昨秋の『SG日本選手権』は他落が1度あったが6日制の5走を3着以内に好走した佐藤摩弥は、次節の川口G2以降、飯塚G1や『スーパースター王座決定戦』を含めて目下6節連続で優出しており長らく堅調だ。そして昨年1月の前回シルクカップは優出3着。どこのレース場でも安定した成績を残している中でも、ここ伊勢崎ではデイレース・ナイターを問わず活躍できている。
前回シルクカップ決勝戦で有吉辰也は佐藤摩に次ぐ4着だった。先月は伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』の準決勝戦まで進出して、川口『スーパースタートライアル』は4走目の勝負駆けが決まって王座決定戦に進出。シルクカップは2001年に1度制している。
有吉が5戦1勝だった先月『レジェンドカップ』を、荒尾聡は5戦3勝。『スーパースター王座決定戦』では有吉に先着した。2023年と2024年に伊勢崎G2『稲妻賞』を連覇していることでも、走路適性の高さを証明している。
現在キャリア7年目の長田稚也は伊勢崎デイレースに1度だけ優出したことがある、それが2024年1月のシルクカップだった。昨年終盤は飯塚の夜開催を2度優勝し、SSシリーズにも優出して昇り調子で今回へ臨める。
吉林直都は1級車に乗り換わって1年未満の昨秋に『日本選手権』でSG初優出。年末にはスーパースタートライアルにも出場し、選手権に続いて高いダッシュ力を披露した。キャリア3年弱の現在、まだ伊勢崎デイレースを走ったことがないが、未経験は未知の可能性でもある。最重ハンでの戦い方に早くも慣れ始めている今、更なる進化を示すか。
浅倉樹良にとって、この1月という時季は躍進する機会となってきた。2024年1月のデビュー戦からいきなり13連勝して、2連続V。翌2025年1月は、このシルクカップへ2級車で参戦すると初日・2日目に連勝して準決勝戦まで進んだ。今節2日目が実施される1月9日にデビュー丸2年。1級車で初めての実戦がこのG1開催と、大いなる挑戦を迎える。
この5年間に青山周が連覇を継続してきた陰で、もうひとりのレーサーも高い実績を挙げている。三浦康平は2021年・2022年に3着、2024年・2025年に2着と、シルクカップ決勝戦で常に上位争いしているのだ。
昨年シルクカップに準優勝した1か月前、三浦は伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』決勝戦で池田政和と大激闘。ほぼ5年ぶりに池田政がグレード復活Vを遂げたこの1戦は『ベストマッチ・オブ・ザ・イヤー2024』に輝く名勝負であった。
三浦自身は直近のタイトル獲得から13年あまり経つが、いま述べてきたように近年も大レースで活躍しており、相性の良いこの大会で銅・銀ではなく久しぶりの金メダルをめざしていきたい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-33(28期)〕
浅倉 樹良〔伊勢崎 A-34(37期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕
小林 瑞季〔川口 S-28(32期)〕
吉林 直都〔浜松 S-29(36期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
文/鈴木

《スーパースターフェスタ2025の展望》
2025年に開催されたSGレースを制覇した青山周平・鈴木圭一郎・佐藤励に、全国ランキング今期S2まで上昇した黒川京介を加えた4名が、今年の『スーパースター王座決定戦トライアル』出場16名の中で勢いが優っている。
ただ、この4名ともそれぞれ直近に出場した開催では優勝できず、その節間いずれも雨走路で敗れていることは留意しておきたい。
昨年のSS王座を制した鈴木圭一郎は、今から1か月前には飯塚デイレースG1『開設記念レース』に優勝しており、先週の浜松デイレースG1『スピード王決定戦』は良走路で好時計をマーク。優出はできなかったが最終日は鋭い飛び出しを見せて2着。スタートの切れ味が上向いたことは好材料だろう。
その最終日、雨走路で鈴木圭を捌いて勝利したのが金子大輔。今年はSG優勝こそないが、山陽G1と浜松G2を1度ずつ制しており、SSトライアル出場権をめぐる得点順位は堂々の1位。近20走で着外は2走のみと、安定感の高さは近況も健在だ。
青山周平は丸4か月、グレード優勝できていない点が意外に感じられる。とはいえ全国ランキングは今期も全国ナンバーワンを堅持。2節前から前節にかけて7連勝して、その間の最も速かった本走タイムは3.356秒(2度)とエンジン状態は高水準である。
『G1スピード王決定戦』準決勝戦を着外に敗れて、最終日は前日に続いて青山周と同レースに組まれた佐藤貴也。その最終日第10レースは、青山周・鈴木宏和との大激戦の末に勝利した。その節間はそれほど速いタイムを出せなかったが、2節前には3.365秒が出ており、スピード戦にも対応できそうだ。昨年はSSトライアルの4日目に他落。しかし翌日の王座決定戦は0mオープン戦の8号車という不利な枠から3着に好走し、不屈の精神を見せた。
この秋はSG日本選手権ではなく別路線を歩んできた黒川京介。他落をこうむった1走を除き近40走、3着以内を外しておらず、今大会と異なり夜開催だったが今月11日に川口で本走3.330秒という猛スピードを計時している。直近節の川口ナイトレース優勝戦は雨走路で平田雅崇と中村雅人に大きく水をあけられての3着だったが、最後に出場した昼開催である11月下旬の山陽は雨走路の優勝戦を金子大輔に10メートルの差をつけて優勝している。
黒川が3.330秒で優勝した川口ナイトレースをスタート後手で2着になった佐藤励は、その8日前の山陽ミッドナイト優勝戦では黒川を捌いて優勝している。直近節の浜松スピード王決定戦は初日にフライングを喫して勝ち上がり権利を喪失。それでも節間に計時した最高タイムは本走3.369秒で、これは鈴木圭の節間最高タイムと全く同じだから、高いレベルの機力を有していることは確かだ。
鈴木宏和は浜松スピード王決定戦の初日から3連勝。4日目の準決勝戦は雨走路のレース終盤にコーナー流れて着外となったが、再び雨で迎えた最終日は得意技のダッシュを利かせて奮戦し3着。SSトライアルへは2023年に初出場して、2024年は王座決定戦まで勝ち進み5着。今年のSGおよび特別G1開催6節のうち4節に優出して、SSトライアル出場権ポイントは並みいるSGホルダーたちを上回って第2位。いつ冠を獲っても不思議でない雰囲気を漂わせている。
今大会の第1レース~第10レースでは『SSシリーズ』が実施されて、SSトライアル出場権獲得まであと一歩だった高橋貢、今期の山陽ナンバーワン丹村飛竜、先月に川口G2『オートレースメモリアル』を優勝した永井大介、川口ナイトレース完全V後の平田雅崇、飯塚ミッドナイト優勝後の長田稚也など、そうそうたる顔ぶれが集結するが、ここでは西翔子にスポットライトを当てたい。
先月下旬の川口ナイトレースで3.368秒という素晴らしい本走タイムを計時した西は、翌週に開催が再開した新走路の浜松3節でも活躍。G1スピード王は優勝戦の終盤まで先頭を走り続けて3着。佐藤摩弥や小椋華恋に続く近い将来の女子タイトルホルダー誕生を予感させた。
今年は『オートレースグランプリ』に初出場した。ファン投票によって選ばれるオールスターとは異なり、自身の成績のみによって出場資格を得られるSG大会へ参戦するのは、このグランプリが初めてであった。今期の全国ランキングは自身最高位のA-33。今大会へ出場する浜松7名のうち6名はSSトライアル出場組なので、SSシリーズは西が地元ファンの期待を一身に集める。
今節初日の10レースには第7回『スーパースターガールズ王座決定戦』がおこなわれて、西は3年連続3度目の出場となる。前々回は3着、前回は4着だった。過去6回は地元川口と伊勢崎の所属選手が3度ずつ制している。浜松の旗手である西がガールズ王座に新たな風を吹き込ませるか。そして今節活躍して来年以降の飛躍につなげられるか、注目したい。
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主な出場予定選手
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黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
西 翔子〔浜松 A-33(35期)〕
文/鈴木
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《G1スピード王決定戦(浜松)の展望》
今月上旬の伊勢崎G2『レジェンドカップ』は5年連続で遠征勢による優勝となったが、今回で67度目となる浜松G1『スピード王決定戦』は近10年に地元車が7度の優勝を収めており、今回も地元勢は今期のS級11名を勢ぞろいさせて遠征勢を迎え撃つ。
鈴木圭一郎は、松尾啓史が優勝した2018年の第59回から昨年12月の第66回まで8大会連続で優出していて、3連覇1度を含み通算V4。そして、走路改修を経て先月下旬に開催が再開された浜松デイレース4日制は、4戦全勝して完全V。その前の節の飯塚デイレースG1決勝戦1着から5連勝と、目下の勢いも申し分ない。
今大会が開幕する12月17日は、鈴木宏和にとって思い出深い日かもしれない。昨年、自身初めてグレード制覇したのがこの日である。その獲得タイトルは飯塚の『開設記念レース』だった。今度は地元での初タイトルをめざす。
新走路の浜松には1節目から優出。その優勝戦は後日に『コース取りを失敗しました』と振り返ったとおり、先頭を走っていたレース最終盤にインを締めたら鈴木圭に捲られたが、計時したタイムは優秀でエンジンも出足も高水準といえる。
再開1節目の浜松優勝戦、速攻で先頭へ立ったが鈴木宏に捌かれて、しかし最終回4コーナー鈴木圭に追随する形で鈴木宏を捲って逆転した栗原佳祐。今年は11月までに15度の優出に5Vと、年明けから1級車に乗り換わって素質が一段と大きく花開いた。先月には自身初めてのグレード優出も果たし、初タイトルを手中にする日へまた一歩近づいた感がある。
栗原佳と同期の吉林直都は、デビュー2年目~3年目の前半あたりまでは全国ランキングの順位が栗原佳に大きく上回られ続けていたが、今期は2人揃って初のS級入り。そして先月の『日本選手権』において、栗原佳より先に初めてのSG優出をやってのけた。
新走路の今月浜松デイレース1節目は、栗原佳が準優勝したのに対して吉林は未勝利。だが2節目の吉林は準決勝戦で高橋貢・佐藤貴也という超一流レーサーに捌かれたもののスタート速攻から逃げ展開を作っており、走路を掴めてきたことが判る。
2025年は、大躍進した佐藤励のほかにも川口勢がグレード戦線で例年以上のインパクトを放っている。
今月7日の伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』は、高橋義弘が優勝。今年3月の川口デイレースG1『開設記念グランプリレース』に続く今年2度目のグレードVとなった。その前にタイトルを取ったのが6年前だから、今年の好調持続ぶりがうかがえる。昨年までの10年間は全国ランキングA級に位置することが多かったが、前期と今期は(そして次期も)ふたたびS級に定着しそうなムードが出ている。
佐藤励は今年SGを2度制したばかりでなく、今節を迎えるまでに23度も優出して8度の優勝。1級車へ乗り換わって以降2年あまり、浜松ではG1に2度、G2に1度優出している。
浜野淳は今年5月、なんと約9年ぶりに浜松で優出した。それも一般開催ではなくG1『ゴールデンレース』であり、浜松グレード開催に優出したのは約10年半ぶりであった。
全レース場を通じてもグレード優出回数は2022年と2023年はゼロだったのが、2024年はG2レース4度、今年2025年はG1レース2度と、近年は再上昇の気配が見えていて、更に直近は山陽ミッドナイトとデイレースの2節に連続で優出し、目下の勢いも右肩上がりだ。
青山周平は8月の飯塚ナイターG1優勝までは勢いをキープしていたが、9月上旬の伊勢崎ナイターG1準決勝戦で反則妨害の判定を受けたあたりから流れが若干下がっている感がなくもない。9月下旬『G1プレミアムカップ』、11月『SG日本選手権』と『G2オートレースメモリアル』の全てに優出はしながら優勝はできなかった。それでも、同期間に出走した一般開催は4節とも優勝、うち3節は4日制4連勝の完全Vを決めており、エンジン状態は決して悪くない。
浜松では2024年11月から2025年3月までSGレースを含むグレード3節16戦に16勝して3節とも完全V。今大会と気候の似通った冬季に抜群の実績を挙げている。ここで最高の成果を出して、10日後の川口『SSトライアル』へ良い道筋を付けたい。
今年の有吉辰也は伊勢崎G1『シルクカップ』優出に始まり、続く川口デイレース一般開催と飯塚ミッドナイトの2節を連続で完全V。夏場は落車事故からのブランクがあったが、秋はSG日本選手権の初日から準決勝戦まで5連勝して準優勝。ここ数年と比較しても2025年は高い戦歴を残してきた。
近3年の浜松では気候を問わずどの季節でも活躍。秋冬シーズンに限っても2023年秋のSG日本選手権と今年2月のSG『全日本選抜』に優出している。2010年のプレミアムカップを除いた浜松独自のG1タイトルはまだ獲得したことがなく、充実の今季に新たな勲章を手に入れるか。
上記の面々と比べたら実績・格付けは見劣るが、浜松新走路にマッチすれば活躍する可能性があると思われる1車を紹介したい。
藤川竜は今期に適用中の全国ランキングが初めてA級シングルまで上がってきた。今年3月にはデビュー7年目で初優勝。グレード開催、昨年は10節に出場してトータル3勝だったのが、今年は7節に出場して8勝を挙げた。明らかに成長している。
今年の秋ごろから顕著な傾向はスタートの切れ味の増加。その鋭さは11月後半から一段と増して、現時点での過去10走は1着3度・2着5度と優秀な着取りを示している。前節の飯塚ミッドナイトでは最重ハンへハンデ重化したにもかかわらず、5戦中4戦で3着以内に入った。
過去3年間の浜松では38走して、うち19走で3着以内に入っている。遠征若手の中では(実績は旧走路ではあるが)浜松との相性がいい1車といえそうだ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
吉林 直都〔浜松 S-29(36期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
高橋 義弘〔川口 S-37(29期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-9(34期)〕
文/鈴木