SG優出組が今回も躍動するか!
今回の川口オートは、8月15日に終わった伊勢崎SGからの転戦組が主力の選手層。そこで好成績を残した選手には今回も活躍の期待がかかる。前走がそれ以外の中にも好調な選手はおり、シリーズの行方は複雑なものになっていく。
伊勢崎SGで優出していたのは黒川京介、鈴木宏和、佐藤貴也の3名。その中で最も結果が良かったのは黒川の準優勝。初日から3連勝を決めるなど、シリーズ序盤から目立っていた。優勝戦でもスタートが良かったし、道中の動きも良さそうだった。SGは5度の優出があり、準優勝が2回。いつSGで優勝してもおかしくないぐらいの実力が身に付いている。当然、今回も優勝戦まで進んでくるだろう。
鈴木宏は優出4着。優勝戦ではスタート後から2番手に付けていたが、レース中盤からペースが落ちていた。それでもSGの優勝戦で見せ場たっぷりの走りを見せていたし、スタート力の高さを改めて証明してみせた。佐藤貴は0Mオープンの大外からのレースで、展開が厳しくなり結果6着。準決までの5走は全て車券に絡めていたし、その前の地元では優勝もしている。エンジンは高いレベルにあるとみていい。
若井友和は準決6着だったが、最終日は1着を取っていたし、それ以外のレースも車の動きは良さそうだった。小林瑞季や泉田修佑も随所にセンスを感じさせる走りを披露していた。エンジンは悪くない。伊藤信夫は準決3着で優出はならなかったが、本来のスピードは出ていた様子。松本康も準決は3着だった。自身初となるSG優出はならなかったが、好走を連発し地元の伊勢崎ファンにアピールはできていた。丹村飛竜はエンジンが仕上がらなかった。シリーズ中は2着以上の結果を残せなかったので、エンジンの底上げは必要か。
若手の上和田拓海は準決4着。しかし、シリーズ中は大きな着を取らなかったし、非凡な才能を見せ付けていた。佐藤励は準決5着。優出はできなかったが、最終日は試走27を出すなどエンジン状態は良かったし、シリーズ中は4回の2着があった。この両者は今後の成長が楽しみ。
前走がSGでなかった選手の中では篠崎実と武藤博臣が前節の川口で優出。篠崎は5着だったが、そこまでの3走はオール1着。まだまだ果敢な走りを見せている。武藤は6着。予選準決はオール連対を果たしていたのでリズムは悪くない。山陽の若手・永島潤太郎は1級車に乗り換わってから快進撃が続いている。ほとんどのレースで車券に貢献できており、川口のファンを驚嘆させる走りを見せるかも。
今はB級にランクされていながら、実力的にはA級以上の選手が何人かいる。その代表格が池田政和と森且行。池田は前走の初日こそ8着だったが、そこからは3連勝。やはり底力が違う。森は前走で優出6着。準決までの4走はオール連対だったし、その前までもほとんどのレースで車券に絡めている。
※8月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
小林 瑞季〔川口 S-18(32期)〕
黒川 京介〔川口 S-30(33期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-10(24期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-20(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕
泉田 修佑〔川口 S-42(33期)〕
優出後の選手は特に狙いか!
前回の山陽ミッドナイトは新人の石田啓貴の優勝で幕を閉じた。その石田は今回、飯塚遠征に行っており不在。それでも前回の優出者は2名連続参戦となるし、外来から好調者も出場する。
今回出場する中で地元のランクトップは藤岡一樹。前走の最終日は被害があり落車。その影響は心配されるが、初日の試走タイムで周りと変わらない数字が出れば問題ない。大外をグリップ全開で回っていく。前節の山陽で優出していたのは高木健太郎と番田隆弘。高木は3着で、予選準決はオール連対で通過していた。その前からだいぶ気配は出ていたし、今は乗り手の方の捌きも良くなっている。追い込むレースでも信頼感が増してきた。番田は優勝戦で6着。末着に終わったが、ここ数節の動きはそこそこ良い。昔から変わらぬスタート力を武器に速攻が決まっている。
外来勢は浜松と伊勢崎からやって来るが、特に浜松勢に好調な選手が多い。柴田紘志は前走の浜松で自身2度目の優勝を決めた。優勝戦は得意の重走路で、0ハンに3車並んだ大外から先行してみせた。そのまま軽快に周回を重ねて先頭ゴール。その節では全て1着の完全優勝だった。近況は課題のスタートにも一定の改善が見られている。この勢いのまま今回も初日から好走するか。
その優勝戦には松山茂靖、鈴木静二、西翔子も乗っていた。松山は重走路の優勝戦で6着だったし、エンジン仕上がっている訳ではないが、良走路ではある程度の着は残せている。試走タイムに関わらず狙って妙味がある選手だ。鈴木静は優勝戦で3着。重走路も苦にしないので、急な走路状況の変化にも対応できる。また、レース序盤の動きが特に鋭く、一気に先頭まで躍り出るケースが少なくない。西は準優勝だった。ここ2節は6走してオール連対の好成績。重走路でも結果を残しており、選手としての幅が広がっている。
近況の調子が良いのは山本翔、岡本信一、藤本剛あたり。山本翔は近4走で3勝を含むオール車券絡み。逃げる展開でも追い込む展開でも結果を出せている。岡本信は前走の後半で連勝締め。一度、好調モードに入るとしばらく続く傾向がある。藤本剛も今はおおむね好調。勝ち切るまではなくても、車券圏内に入ってくることが多い。
※8月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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藤岡 一樹〔山陽 A-12(29期)〕
高木 健太郎〔山陽 A-163(32期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-172(31期)〕
番田 隆弘〔山陽 A-184(24期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-29(26期)〕
鈴木 静二〔浜松 A-65(20期)〕
柴田 紘志〔浜松 A-195(28期)〕
西 翔子〔浜松 B-15(35期)〕
飯塚オートはナイターの3日間開催!
今回の山陽オートは直前までSGが行われていた関係でS級選手が不在。A級とB級による戦いになるが、それなりに好調な選手が多くいるのでシリーズは盛り上がる。注目の選手を挙げていく。
今回の地元ランクトップは別府敬剛。前走は飯塚GIIだったが、ここでは準決まで進めなかった。それでも随所に見せ場は作れていたし、今回出場する中では実力上位。その存在感を見せ付けそうだ。そのGIIで優出していたのは丹村司。前走の山陽では初日2着の後は開催が中止になってしまったが、エンジン自体は変わらず高い位置にありそうだった。同じGIIで車券絡みが多かったのは川口裕司。スタートの切れはまずまずだし、スピード面も良化している。エンジンが良さそうなのは藤川幸宏。ハンデ位置を生かして早めに逃げ態勢を作ることが多い。
8月9日に行われていた浜松アーリーレースの優勝戦に乗っていたのは和田健吾。その前の節でも優出しており、好調の波に乗れている。佐藤大地は7月31日の優勝戦で2着に入り準優勝。最近ではグリップの開けっぷりが良くなり、大きなコースをスピードに乗って走れている。長谷晴久もエンジンは上々。前走の最終日の後半レースは不成立になったが、それまでは連勝を決めていたし状態は良さそうだった。
川口勢では岩田裕臣が有力。前走の準決は5着だったが、最終日と初日に1着。今は最重ハンの10M前に置かれているし、武器のスタートも決まっているので展開作りがだいぶ楽。今回も速攻に期待できる。
山陽勢では角南一如と林弘明が前走で優出。角南は徐々にエンジンが上向いてきているし、林の方は長らくエンジンが中堅上位で安定。その優勝戦で見事に自身初優勝を決めたのが石田啓貴。36期の新人で、2級車に乗っているが、だいぶその特性を掴んで走ることができてきた。今回からは最重ハンの40M前の位置になるが、レース序盤でリズムに乗れれば後続を振り切れるだろう。
35期勢では北原岳哲と中村颯斗が成長中。1級車に乗り換わってからは成績が急上昇している。北原は前走の川口で連勝で終えているし、すでに優出の経験もある。中村颯も前走の川口では後半3走は全て車券絡み。というより、1級車になってからは13走して10走で車券に貢献できている。ハンデが軽い今は絶好の狙い時だ。
※8月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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別府 敬剛〔飯塚 A-9(23期)〕
丹村 司〔飯塚 A-83(29期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-20(31期)〕
角南 一如〔山陽 A-6(27期)〕
林 弘明〔山陽 A-85(24期)〕
佐藤 大地〔浜松 A-121(34期)〕
和田 健吾〔浜松 A-127(28期)〕
石田 啓貴〔山陽 B-105(36期)〕
若手からベテランまで織り交じりシリーズは形成!
山陽オートはリレー開催の予定だったが、前回のナイターは初日の11、12Rが中止。2日目以降も照明設備の不具合や台風接近の影響により開催中止。2日空いてのミッドナイトレースとなる。エンジン的に突き抜けた存在はなく、誰にでも優勝のチャンスが訪れる。
今回出場する中でランクトップは角南一如。前走の初日は4着と、走りはイマイチだった。近況のエンジンは、大崩れこそしていないもののもう一つピリッとしない状況。角南らしい強烈な捲りが見られていない。しかし、今回はメンバーが手薄なので、今のエンジン状態でも通用するかもしれないし、もっとエンジンを上向かせてくるかもしれない。どちらにしても上位争いに加わってくるのは間違いない。藤岡一樹も角南同様に走りのスタイルはスピードタイプ。近況のエンジンはまあまあといったところで、仕上がってはいないが時折りスピードに乗せて走ることができている。更にエンジンの底上げができれば優勝戦まで進出できるだろう。
エンジンが良い状態で安定しているのは満村陽司。ここ数節は上位着でまとまっており、ハンデ位置も今は魅力。このエンジン状態を保ち続けることができれば、安定した成績を残せるだろう。林弘明は前々走で優出6着。前走の初日は2着とエンジン状態はそこそこ良い。道中の走りも昔から変わらず落ち着いたレース運びができている。不安視されているスタートは変わっていないが、後ろの選手に叩かれることなく出れば、鋭い捌きで車群を交わしていける。
穴見和正と岡松忠のベテラン両者も健在。穴見は前々走の飯塚GIIで最終日に1着。前走の初日は4着だったが、イン一本の走りは変わっていない。どちらかと言うと混戦になるレース展開で持ち味を最大限に発揮できるだろう。岡松も前々走は飯塚GIIだった。ここでは尻上がりに状態が上向き、後半2走は共に1着。前走の初日も2着だったので、エンジン的には十分戦える状態にある。スタートの切れも悪くないので、速攻を仕掛けていくこともできる。
若手では永島潤太郎が力を付けている。前々走の飯塚GIIでは5走中4回、車券に貢献できていたし、1着も2回あった。スタートも巧い方。あとは競り合いになった時にどこまで気持ちで負けずに乗れるかどうかや、道中のレース展開の読みを身に付けていけるかどうか。その辺が総合戦力アップのカギになりそう。重富英雄はエンジン状態が良く、特に直線での車の進み方が良さそうだった。早めに先頭を走る展開になれば、強豪相手でも振り切れる機力がある。
B級では36期の石田啓貴が力を付けてきている。前走の初日は1着だったし、その前の最終日も1着を取っていた。ここからどこまでタイムを上げてくるか、また楽しみが増えた。佐伯拓実も前走の初日に1着を取っており、今後の動向が気になる存在。
※8月9日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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角南 一如〔山陽 A-6(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-12(29期)〕
満村 陽司〔山陽 A-51(26期)〕
林 弘明〔山陽 A-85(24期)〕
穴見 和正〔山陽 A-93(12期)〕
岡松 忠〔山陽 A-149(17期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-210(35期)〕
重富 英雄〔山陽 A-221(24期)〕
青山周平が連覇を狙って激走を連発する!
今年もこの時期がやってきた。伊勢崎オートでSGオートレースグランプリが始まる。ナイターの6日間開催なので、合計72レース楽しめることになる。その最終日の最終レースで走る8人は誰になるか。シリーズを展望していく。
全国ランク1位にして昨年の当大会の覇者は青山周平。前走の川口では優出4着だったが、その前の2節は伊勢崎で完全優勝を成し遂げていた。地元走路でのセッティングは見つかっており、今回も初日から良い状態でレースに臨めそう。大会連覇を目指すべく連日、快走を見せてくれるだろう。
地元の伊勢崎勢では他に高橋貢、早川清太郎が有力。高橋貢は前走の川口GIで優出。その前の地元でも優出しており、エンジンはある程度の位置で保てている。初日から順当な着取りを重ね、優勝戦まで進出してくるか。早川の前走は川口GIだった。3日目の7着が響き準決に乗れなかったが、それ以外の4走はオール連対。その前は地元で連続優出していたので、地元ならエンジンは問題ないか。西原智昭は今、スタートの切れが良いので短ハンデ戦が多い記念レースで活躍しやすい状況だ。
全国ランク2位の鈴木圭一郎も近況は好調。現在5節連続で優出中で、ほとんどのレースで車券に絡めている。SGはこれまでに14回優勝しているが、今回のオートレースグランプリだけは未冠。SGグランドスラムへ向け、気合満点の走りを披露しそうだ。同じ浜松地区には有力者が多い。佐藤貴也は3節連続優出中。その内、優勝が1回、準優勝が2回。ここ3節はオール連対の走りを見せている。同期の金子大輔も状態悪くない。前走の浜松では準優勝だったし、近況は優出するケースが多い。冷静な走りで番手を上げていくだろう。伊藤信夫は前走の浜松で優勝。最近では記念レースでも優出できており、大舞台で戦える機力は有している。鈴木宏和は前走の浜松アーリーレースで優勝。ここ5節は全て優出しており、その内3回の優勝がある。全国屈指のスタート力を武器にSG初優勝を目指す。
川口地区は加賀谷建明がランクトップだが、近況の動きはイマイチ。良い時は爆発的な走りができるので、まずは機力をアップさせておきたい。永井大介は前走の川口で優勝を決めた。エンジン的に余裕があるわけではなさそうだったが、レース巧者っぷりを発揮して結果を出してみせた。良い流れで今回に臨めるのは大きい。若手で元気があるのは小林瑞季と黒川京介。エンジンが良い今はスピードある走りができる状態。安定感からは中村雅人と若井友和。どちらもレース運びが巧く、大きな着を取ることはないだろう。悲願のSG初制覇を目指すのは佐藤摩弥。前走は不本意に終わったが、3節前には自身初となるGIを制しており、SGで優勝する準備は整っている。
飯塚地区のエースは荒尾聡。前走の飯塚GIIでは見事に優勝を決めていた。初日こそ5着だったが、そこからはオール連対。エンジンも乗り手のリズムも良い状態で今回の初日を迎えられる。そのGIIで優出3着だったのは中村杏亮。この1年で急激な成長を見せており、今年はGIとGIIでの優勝がある。スピードだけならSGでも通用するモノを持っている。長田稚也も最近では成長が著しい。前走の飯塚GIIでも優出しているし、レース道中の捌きはしっかりしている。有吉辰也、篠原睦といった実力者も近況は悪くなく、上位争いに加わってくるだろう。
山陽地区は松尾啓史がランクトップ。3節前に落車してからは成績がイマイチだが、エンジンさえしっかりと立て直せれば確かな捌きで車券圏内に浮上できる。近況の状態としては丹村飛竜が悪くない。前走では優出を逃したが、それまでは4節連続で優出できており、前々走では完全優勝も決めている。不安定走路にも対応できる点は大きな強み。
※8月7日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕