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オートレース情報局 オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。

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3月4日~8日 川口オートの展望

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《開設記念グランプリレースの展望》


 今回で第74回を迎える川口G1『開設記念グランプリレース』。前回大会は高橋義弘が6年ぶり通算3度目の大会Vを飾り、このタイトルとの相性の良さは参加選手の中でトップクラスといえる。今季の高橋義弘は2月に川口デイレース一般開催を優勝し、浜松デイレースSG『全日本選抜』で悪くない動きとタイムを記録。大会2連覇を狙える良い流れとムードを備えている。


 川口25期SGホルダートリオの永井大介・若井友和・森且行は全員、この大会のタイトル保持者でもある。
 その中で最も直近に制したのは2023年の永井。3度目の制覇となったこのレースは、2番手まで追い上げてきた青山周平をレース後半は逆に突き放すという完勝だった。
 同じく3度の大会V歴がある若井は、昨年12月から優出するペースが上がっている。先月のSG全日本選抜は準決勝戦で反則失格になってしまったが、それ以外の5走は全て3着以内に好走しており状態はかなり良い。
 2009年大会の覇者である森は前節SG全日本選抜の2日目、ほぼ6周回を鈴木圭一郎にジカ付けして背後から攻め立て続けるパワーを見せた。


 その鈴木圭一郎の近況は、浜松デイレース一般開催の完全VからSG全日本選抜の準決勝戦まで8連勝。川口デイレースの実績は、おととし『スーパースター王座決定戦』制覇、昨秋はG2『オートレースメモリアル』に優出、暮れのスーパースターはトライアル中の整備に苦しみながらも王座決定戦まで駒を進めている。開設記念グランプリはデビューまだ3年あまりの2016年に制している。
 2021年のグランプリ覇者である有吉辰也は、前節の全日本選抜は準決勝戦でまさかの試走落車。4日目まではオール3着以内に着取りをまとめていただけに、戦えず敗退したことが惜しまれるが、最終日6日目は展開を読みきった自在の捌きで勝利している。
 高橋貢は1997年、丹村飛竜は2017年に当大会を優勝した。ともに今年2月以降の勢いは今ひとつながら、高橋貢は昨春ここ川口でおこなわれたSG『オールスター』に優出した実績があるし、丹村飛竜は今年1月に山陽で3節連続優出・2節Vと活躍していた。その底力から今節に活躍する可能性は十分にある。


 A級の遠征車の中で活躍する可能性が比較的に高そうなのは、全日本選抜の予選を好走した鈴木聡太、全日本選抜で鋭いダッシュ力を披露した山本将之、昨年暮れの川口SSフェスタ内『スーパースターガールズ王座決定戦』2着のあと年明け以降は伊勢崎デイレースを中心に捌き足が上向いている高橋絵莉子の名前を挙げたい。


 黒川京介は全日本選抜の決勝戦は青山周に差されて準優勝だったが1~5日目まで全勝。今年の川口はデイレース2節に出場して6戦6勝のV2。全国ランキングは4月から適用される2026年度上期を含めて3期連続4度目の川口トップに立った。昨年は準優勝だったグランプリの冠を、地元エースとして今年こそ勝ち取るか。
 佐藤励は初めてのSG制覇となった昨年の『オールスター』は川口での開催だったが、ずっと川口にのみ受け継がれてきた伝統のタイトル戦はまだ手中にしていない。全国ランキングは順位を着実に上げてきて今期は初のS級トップ10入り、そして次期は鈴木圭に続くS4の位置まで登ってきた。今年2度の川口決勝戦とも後塵を拝した黒川への雪辱もここで果たしておきたい。
 

______________________________
主な出場予定選手
______________________________

黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
若井 友和〔川口 S-17(25期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
森 且行〔川口 S-34(25期)〕
高橋 義弘〔川口 S-37(29期)〕


鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕


 文/鈴木


3月4日~8日 川口オート 初日の1日出走表

2026/03/03
開催前の展望
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2月18日~23日 浜松オートの展望

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《SG第39回『全日本選抜』の展望》


 オートレース界は青山周平と鈴木圭一郎によるW巨頭体制が何年も続いていた。まずそこへ先陣を切って黒川京介が新たな風を吹き込ませた。
 33期の黒川はデビューから長年月を経ずしてグレード戦線の常連になりながら、大レースの決勝戦で青山周の鉄壁のブロックに完封されて勝利できないシーンが数年間に何度かあったが、2024年に自身のホームグラウンド川口で開催された『日本選手権』に6戦6勝して、ついにSG初制覇。翌2025年には、鈴木圭一郎が前年に打ち立てた『年間勝利数記録』を更新して1年間に120勝。2025年後期適用ランキングでは鈴木圭一郎をS3にくだして、全国第2位であるS2となった。


 黒川より2期後輩35期の佐藤励も早い時期から頭角を現した。黒川がデビュー約2年半で初めてグレード優勝したのに対して、佐藤励は2022年、デビュー10か月でグレード初制覇。2023年と2024年にもタイトルを獲得すると、2025年は成長と大躍進の年になった。
 4月に『オールスター』を6戦6勝で制してSG初優勝。決勝戦は青山周・黒川・鈴木圭を大逆転した殊勲の星であった。9月の伊勢崎G1『ムーンライトチャンピオンカップ』は黒川と鈴木圭をくだして優勝。そして11月、日本選手権の決勝戦は有吉辰也の逃げを捌いて2度目のSG制覇。青山周に対しては10メートル以上の差を付ける完勝だった。
 今月に発表された2026年前期適用ランキングでは自身最高位のS4まで駆け登り、その審査基準となる平均競走得点はS5以降の選手のそれを大きく引き離し、S3の鈴木圭とは大差がなかった。そして2025年に複数のSGを制したのは青山周と佐藤励だけと年間MVP級の活躍を見せて、名実ともにトップレーサーの仲間入りを果たした。


 31期の青山周は2026年度前期をもって3期連続、通算12度目のS1、全国ランキングのトップに輝いた。昨年10月にはデビュー14年83日という史上最速での通算1000勝と、自身9度目の10連勝を相次いで達成。大みそかには単独で史上最多となる6度目の『スーパースター王座決定戦』優勝。初めてSGタイトルを獲得してから丸10年間、オート界のトップランナーとして君臨し続けている。
 最近の推移としては、今年はグレード開催にのみ3節へ出場して優勝をまだできていないことと、昨年12月以降は濡れた走路に苦戦するケースがやや目立っていることがやや気がかりな点。年明けから3節12戦を走って11勝・2着1回・優勝2回の勢いをもって全日本選抜のおこなわれる浜松へ乗り込み、6戦6勝の完全Vで2度目の大会制覇を果たした昨年とはムードが異なる。だが、節間の流れが良くはない時でも最後には何度も結果を出してきた、若武者にはない経験値と底力がある。昨年のスーパースター王座決定戦を制した際に述懐したチャレンジャー精神を胸に、3度目の大会Vを狙う。


 32期の鈴木圭は2017年に初めて全国ランキングのナンバー1に立つと、そこから6期続けて王位を維持。2020年以降は冒頭で触れたように青山周とランキングS1・S2を奪還し合いながら両雄で独占し続けてきた。だが2025年度後期と2026年度前期は連続で黒川にS2の座を奪われて、当時の史上最多勝利数記録を塗り替えて勝ちまくった2024年に比べると、昨年の秋以降は白星を挙げるペースが下がっているし、車券圏外である4着以下の敗戦を喫するケースが増えている。
 しかし、この全日本選抜の優勝回数は青山周をはるかに上回る通算V5。青山周のSGグランドスラム達成を長年にわたり阻止してきた。そして昨年8月には、青山周に幾度も阻まれてきた『オートレースグランプリ』初制覇を果たして、ついに自身がSGグランドスラマーとなった。あのときからまだ半年も経っていない。歯車さえ噛み合えば、爆発的な速攻力と独走力をまた見せてくれるはずだ。


 ここまで、2強から4強へ体制が変化しつつあるように述べてきたが、さらにまた新たな波が姿を現しつつある。34期・長田稚也の台頭である。2022年の賞金順位は全国47位。それが2023年から2025年へかけて16位、13位、12位と上昇し続けて、2023年の秋には日本選手権でSG初優出。全国ランキングも2023年度の後期以降はS級を維持している。
 今節へ臨むにあたっての今年3節の流れは山あり谷ありだった。伊勢崎G1『シルクカップ』決勝戦は青山周と黒川を引き離して優勝。ところが飯塚G2『オーバルチャンピオンカップ』決勝戦はブッチギリの先頭でゴールしながら1着失格。その次節に挑んだ山陽G1『スピード王決定戦』は2着の黒川に大差をつけて優勝。近況の成績をみると、先述してきた4選手との実力差を縮めてきていることが良く判る。
 全日本選抜は、複数回優勝している選手が多かったり、すでにSGタイトルホルダーである選手が2冠目以降として獲ったりするケースが多いのだが(SG初制覇を遂げるケースが多いのはオートレースグランプリ)、いまの長田稚の勢い・流れをみると、初SGが今回になったとしても不思議ないムードがある。


 新世代としてグレード戦線の舞台へ上がってきた36期の栗原佳祐・吉林直都、37期の浅倉樹良・福岡鷹も、今回出場する経験を将来の糧とするだけでなく、非凡な素質を武器に今大会での準決勝戦進出・優出をめざす。

 

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主な出場予定選手
______________________________


鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
 

青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤  励〔川口 S-6(35期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕


 文/鈴木


2月18日~23日 浜松オート初日の1日出走表

2026/02/17
開催前の展望
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2月7日~11日 山陽オートの展望


《G1スピード王決定戦(山陽)の展望》


 昨年2月の『第59回スピード王決定戦』は、10mオープン戦でおこなわれた優勝戦の8枠から速攻を決めた金子大輔が制覇。昨年11月の山陽デイレース一般開催でも準優勝と活躍しており、連覇を狙うこの第60回大会も冬季の山陽にエンジンをしっかり合わせてきそうだ。
 前回大会は金子大に1周で差されながら8周回の長丁場をフル活用して2着まで追い上げた丹村飛竜は、浜松の『G1スピード王決定戦』は優勝経験があるが山陽のスピード王決定戦は未獲得であり、今季の地元エースとして最高の結果を残したいし、もし今回の優勝戦で金子大との再対決がなればリベンジも果たしたい。
 金子大のほかに前回大会で活躍した遠征車を挙げると、松本康は2日目・3日目に連勝して準決勝戦3着。当時まだ2級車だった福岡鷹は準決勝戦には進めなかったものの5戦3勝。青山周平は初日から3連勝して準決勝戦3着。青山周は先月の飯塚デイレースG2『オーバルチャンピオンカップ』でも初日から3連勝して準決勝戦3着だった。
 そのオーバルCC準決勝戦で青山周を破ったのは長田稚也。前の節、伊勢崎デイレースG1『シルクカップ』優勝戦でも青山周を2着にくだして優勝しており、オーバルCCでは2節連続グレード制覇をもくろんだのだが、優勝戦は2着に大差をつけて1着ゴールしながら道中の反則妨害により失格と残念な結果になってしまった。今回は、昨年9月・10月G2『若獅子杯争奪戦』・12月と現在3連続で優出していて相性の良い山陽デイレースの舞台で名誉回復の走りを披露したい。

 

 昨年7月にナイターで実施された『G2小林啓二杯』に準優勝するなどレベルアップして、10月から適用の全国ランキングで自身初めてS級入りした山本翔は、昨年の秋以降は山陽デイレースでは今ひとつ活躍できなかったが(ただし山陽ミッドナイトでは優出が2度ある)、先月下旬の山陽デイレース一般開催3日制は本走タイム3.3秒台を連発。気候に車が噛み合ってきた可能性がありそうだ。
 山陽ホープのひとり村田光希は、補充選手としての参戦を含めても2度目、正選手としては初めてG1開催に出場する。村田も山本翔と同じように昨年6月の山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』に2級車を駆って準優勝し、一躍名を上げた。そして今年1月には待望の1級車への乗り換えを果たし、3節に出走して2度優出し正月は準優勝、直近節は優勝と目覚ましい活躍を挙げている。


 区切りの通過点である通算1700勝と220Vを昨年暮れに達成した高橋貢は、年末の川口デイレース『SSシリーズ戦』や年明けの地元シルクカップでも鋭い捌きを見せて輝きを放ち続けている。山陽デイレースは昨年10走して3着以内が7度と安定感はさすがだ。
 佐藤摩弥も昨年1年間の山陽デイレースにおける着取りは19走して着外は6度のみと高水準。昨年4月には山陽G1『令和グランドチャンピオンカップ』優勝戦で4着に入っている。
 荒尾聡は昨年7月のG2小林啓二杯と9月の山陽デイレースG1『プレミアムカップ』に優出。今回は先月オーバルCC優勝戦で落車して以来の実戦となるが、前々節シルクカップからエンジンは上昇基調にあった。
 鈴木宏和は昨年9月以降、プレミアムカップと若獅子杯争奪戦を含む山陽デイレース3節14走で9勝。先月は飯塚オーバルCC優勝戦で他落をこうむったが、続く飯塚ナイター一般開催は3戦2勝して、昼夜は替わったがオーバルCCと同等の本走タイムが出ていたので、落車によるエンジンの変調はなさそうだ。
 伊藤正真は昨年9月プレミアムカップ、10月G2若獅子杯と一般開催の山陽デイレース3節14走が未勝利に終わったが、12月の山陽デイ一般開催は3戦2勝、そして先月下旬の山陽デイ一般開催は優勝戦まで駒を進め、山陽走路との折り合い面の不安を払拭してみせた。


 今年出場した4節のすべてに優出している栗原佳祐。デイレース出走は正月開催ぶりになるが、3節前は山陽ミッドナイト4日制の初日から3連勝。優勝戦は丹村飛竜と互角に渡り合い準優勝した。昨秋のG2若獅子杯も好走しており、時間帯を問わず山陽走路で安定した成績を残している。
 森下輝はこの1月に1級車へ乗り換えて、まだ優出できていないものの4節16走して8勝と、非凡さを改めて示している。2級車時代の終盤、昨年11月中旬の山陽デイ一般開催では3戦3勝の完全Vを果たしている。
 黒川京介も昨年11月下旬の山陽デイ一般開催3日制を完全V。その前月にはG2若獅子杯に準優勝。今年は伊勢崎シルクカップと飯塚オーバルCCの優勝戦で上位争いし、直近節の川口デイレースは永井大介・佐藤励に完勝してVと、勢いは申し分ない。2019年の第54回大会以来2度目の優勝を狙えるムードだ。


  

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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
山本 翔〔山陽 S-35(34期)〕
村田 光希〔山陽 A-166(37期)〕

 

青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕


 文/鈴木


2月7日~11日 山陽オート初日の1日出走表

2026/02/06
開催前の展望
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1月21日~25日 飯塚オートの展望

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《G2オーバルチャンピオンカップの展望》


 施行時季も昼夜も開催年によって大きく変動するため、この大会ならではの傾向と対策は立てにくい。それならば普段走り慣れている地元勢に有利かというと遠征車、特に川口勢の優勝や活躍が目立つ。2022年の1月、レース前に小雨が降り始めたナイターのもと実施された優勝戦は、永井大介・若井友和・加賀谷建明が確定掲示板を独占した。
 また、鈴木圭一郎や高橋貢が、さまざまな条件下で実施されてきた本大会に数多く優出しているのは、全国ランキングのナンバーワンを幾度となく経験してきた彼らの総合力ゆえか。


 今回は鈴木圭と高橋貢は参加しないが、今期S1青山周平とS2黒川京介が出場する。
 青山周は昨年末の『スーパースター王座決定戦』を制して2025年の賞金王に輝くと共に、史上3人目となる『同一SG 6度目の優勝』まで成し遂げた。明けて1月の伊勢崎G1『開場記念シルクカップ』の方は大会6連覇を逸したが、飯塚走路ではおととしにSG、昨年にG1を優勝しており、出走機会が多くない中でもさすがの走路実績を持っている。
 対照的に黒川は飯塚での優勝はデビュー10年目を迎える現時点でわずか1度。それも2級車時代のもので、1級車では飯塚は未踏峰となっている。そして近況はシルクカップ優出3着、浜松デイレース一般開催は準決敗退と、勢いに欠ける印象ではある。


 有吉辰也はSSトライアルのラスト1走で勝負駆けが決まって王座決定戦へ進んだものの8着、年明けはシルクカップ落車・早退と、現状の動向は不透明だが、2019年以来2度目の大会Vへ立て直したい。
 荒尾も川口スーパースター~伊勢崎シルクカップの2節は大活躍とはならなかったが、伊勢崎の最終日11レースは前日準決勝戦の本走タイム3.392秒から大幅に上昇した3.344秒で圧勝(この2戦とも6周回)。12レース優勝戦4着の金子大輔が計時した3.341秒が8周回でのものだったことを考慮すると、荒尾は優出していたらレース展開に参加できたであろう水準へ調子を上げていたとみて良さそうだ。
 金子大輔はSS王座決定戦の準優勝で昨年を締めくくり、年明けに臨んだシルクカップも優出。そして今月14日~17日に出場した浜松デイレース一般開催は4戦4勝利の完全V。準決勝戦で木村武之を、優勝戦では鈴木宏和を軽々と交わして、鈴木圭一郎には影をも踏ませなかった。直近に出場した飯塚デイレースは、今と気候が大きく変わらない昨年11月に準優勝している。
 金子大が今年の初優勝を挙げた翌日には、飯塚ナイター優勝戦へ若井友和と永井大介が出走して若井が準優勝。昼夜の違いはあれど、直近の飯塚の気候や走路を肌で感じ取れたことは今節にプラスとなりそう。


 先月下旬の浜松デイレースG1『スピード王決定戦』は鐘ヶ江将平がグレード初優勝し、今月の伊勢崎シルクカップは長田稚也が約2年半ぶり2度目のグレード制覇。中村杏亮や石本圭耶と合わせて、ここ数年は飯塚の若手が続々とG1・G2レースの頂点に立っている。
 そうした流れに続けそうなムードを森本優佑(31期)や高宗良次(32期)も身にまといつつある中で注目したいのは、今年の正月に2級車から1級車へ乗り換わった福岡鷹(37期)だ。今月はナイター~ミッドナイト~ナイターの飯塚3節に参戦して、1節目は優出して2節目には早くも1級車では初V。3節目は落車して勝ち上がれなかったが最終日に追い込み勝ち。1級車の操縦に不慣れな面はまだみられるが、強い相手にも名前負けせず果敢に挑み、落車明けでも結果をしっかり出す。めざす高みへのステップアップを今大会に果たせるか、大器の走りに熱い視線が注がれる。
 

______________________________
主な出場予定選手
______________________________

有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-48(31期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-7(37期)〕


青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕


 文/鈴木


1月21日~25日 飯塚オート 初日の1日出走表

2026/01/20
開催前の展望
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1月8日~12日 伊勢崎オートの展望


《G1開場記念シルクカップの展望》
 

 昨年の大みそかに『スーパースター王座決定戦』通算6Vを決めて通算6度目の年間賞金王にも輝いた青山周平が、『G1シルクカップ』6連覇をめざす。今回のSS王座決定戦はトップスタートから後続を封じ込めて勝利したが、シルクカップ決勝戦は序盤に好位置へ付けてから逃げ選手を捌く展開が多かった。
 SS王座決定戦の2着は金子大輔。ほぼ10周回、青山周へ仕掛けられる距離を追走しながら攻略できなかったのは、青山周のコース取りが絶妙だったからで、金子大はスタートもエンジンも高水準だった。
 佐藤励もまた、この両者に続く3番手に付け続けるも攻撃のチャンスを掴めなかった。それでも今回が初出場だった『スーパースタートライアル』を勝ち抜いて王座決定戦にまで進んで上位に入着したのは見事だった。昨年は『オールスター』でSG初制覇して、年間の獲得賞金額は第4位。現在S-6から今年は全国ランキングの更なる上昇も十分にありそうだ。
 「どうしても獲りたい大会」とSS王座決定戦の前夜に語っていた黒川京介。レースは後手を踏んだが荒尾聡・鈴木圭一郎・佐藤励をインから捌き3着まで追い上げて、成長を改めて示すことにもなった。そして今年の正月開催4日制は天候の影響で開催中止になった2日目を除いて3戦3勝。決勝戦はスタートダッシュを決めると、追い上げてきた佐藤励に10メートルの差を付けて快勝した。


 高橋貢は今節の2節前になる浜松デイレース3日制に完全V。その余勢を駆って川口デイレース『SSシリーズ』の初日~2日目も勝利して通算5連勝。準決勝戦と最終日はどちらも2連対まであと少し届かなかったが、予選中に見せた華麗な捌きは、絶対王者の輝きそのものであった。
 平田雅崇・小林瑞季・山田達也は、先月中旬の伊勢崎デイレース3日制と年末のSSシリーズに揃って優出した。その両レースとも3名の中で最先着した平田は年明けまで9連勝するも正月開催は優出できなかったのに対して、小林瑞と山田達は正月開催にも優出している。


 昨秋の『SG日本選手権』は他落が1度あったが6日制の5走を3着以内に好走した佐藤摩弥は、次節の川口G2以降、飯塚G1や『スーパースター王座決定戦』を含めて目下6節連続で優出しており長らく堅調だ。そして昨年1月の前回シルクカップは優出3着。どこのレース場でも安定した成績を残している中でも、ここ伊勢崎ではデイレース・ナイターを問わず活躍できている。
 前回シルクカップ決勝戦で有吉辰也は佐藤摩に次ぐ4着だった。先月は伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』の準決勝戦まで進出して、川口『スーパースタートライアル』は4走目の勝負駆けが決まって王座決定戦に進出。シルクカップは2001年に1度制している。
 有吉が5戦1勝だった先月『レジェンドカップ』を、荒尾聡は5戦3勝。『スーパースター王座決定戦』では有吉に先着した。2023年と2024年に伊勢崎G2『稲妻賞』を連覇していることでも、走路適性の高さを証明している。


 現在キャリア7年目の長田稚也は伊勢崎デイレースに1度だけ優出したことがある、それが2024年1月のシルクカップだった。昨年終盤は飯塚の夜開催を2度優勝し、SSシリーズにも優出して昇り調子で今回へ臨める。
 吉林直都は1級車に乗り換わって1年未満の昨秋に『日本選手権』でSG初優出。年末にはスーパースタートライアルにも出場し、選手権に続いて高いダッシュ力を披露した。キャリア3年弱の現在、まだ伊勢崎デイレースを走ったことがないが、未経験は未知の可能性でもある。最重ハンでの戦い方に早くも慣れ始めている今、更なる進化を示すか。
 浅倉樹良にとって、この1月という時季は躍進する機会となってきた。2024年1月のデビュー戦からいきなり13連勝して、2連続V。翌2025年1月は、このシルクカップへ2級車で参戦すると初日・2日目に連勝して準決勝戦まで進んだ。今節2日目が実施される1月9日にデビュー丸2年。1級車で初めての実戦がこのG1開催と、大いなる挑戦を迎える。


 この5年間に青山周が連覇を継続してきた陰で、もうひとりのレーサーも高い実績を挙げている。三浦康平は2021年・2022年に3着、2024年・2025年に2着と、シルクカップ決勝戦で常に上位争いしているのだ。
 昨年シルクカップに準優勝した1か月前、三浦は伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』決勝戦で池田政和と大激闘。ほぼ5年ぶりに池田政がグレード復活Vを遂げたこの1戦は『ベストマッチ・オブ・ザ・イヤー2024』に輝く名勝負であった。
 三浦自身は直近のタイトル獲得から13年あまり経つが、いま述べてきたように近年も大レースで活躍しており、相性の良いこの大会で銅・銀ではなく久しぶりの金メダルをめざしていきたい。


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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-33(28期)〕
浅倉 樹良〔伊勢崎 A-34(37期)〕


黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕
小林 瑞季〔川口 S-28(32期)〕
吉林 直都〔浜松 S-29(36期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕


 文/鈴木


1月8日~12日 伊勢崎オート初日の1日出走表

2026/01/07
開催前の展望
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