S級以外では伊勢崎勢に好調な選手が多い!
今回の飯塚オートは昼間の3日間開催。各レース場では走路温度の高まりと共に、試走も上がりもタイムが出にくい状況になっている。特に軽ハン勢の活躍が目立っているが、今節もそのような傾向になるのか。
地元S級は有吉辰也、岩見貴史、篠原睦、浦田信輔。有吉は前走の地元ミッドナイトで完全優勝。ミッドナイトの時間帯ではあるが、優勝戦の上がり3・407は、この時期にしては良すぎるタイム。昼間の時間帯にしっかり合えば連続優勝の可能性も十分だ。岩見は前走の伊勢崎で優勝戦まで進み3着。全3走して全て車券に絡めていた。ようやく良くなってきたか。篠原も前走は伊勢崎で優勝戦まで進んでいた。そこでは4着の結果だったが、予選準決は1着で通過していた。浦田も前走は伊勢崎だったが、浦田は成績が振るわなかった。今回の地元で立て直しを図りたい。
外来S級で有力なのは金子大輔。前走は川口GIだった。準決は3着で優出はならなかったし、シリーズ中に白星はなかったが、5日間全てのレースで車券に絡めていた。エンジン自体はまずまずの位置で安定している。仲口武志は、前走の地元はそこまで悪くなかった。
S級以外では田村治郎が好調。7月7日のレースで優勝を決めてきた。なかなか調子が上がらない時期もあったが、ここにきて完全復活を遂げたと言える。そのレースには栗原俊介も乗っていた。こちらは準優勝。その後も地元で走っており、上々の結果を残している。同じく伊勢崎勢では、B級の高橋絵莉子が前走の地元で初優勝を決めていた。それも完全優勝。優勝戦では0ハン単騎から逃げに入り、最後まで誰にも抜かせなかった。この勢いは本物だ。その優勝戦には谷津圭治と田中哲も乗っていた。こちらも調子は上昇ムード。
地元A級は越智尚寿が前走の地元ミッドナイトで優出し3着。藤川幸宏は前走の伊勢崎で優出し5着と、この両者に注目。
伏兵的存在として怖いのはB級の小林晃、木部匡作、交川陽子、広瀬豪彦、新井日和など。小林晃は直線での伸びが良く、インコースをがっちり抑えると後続に抜かれづらい状況になる。木部は前々走で優出。独走に入れる展開なら持ち味を出せる。交川は前走の地元で優出7着。初日からは連勝を決めていた。広瀬豪もエンジンは良好。レース序盤で軌道に乗ると、ペースを上げて走る事ができる。新井日は2級車ながら、前に人がいても交わせる技術が身に付いてきている。
※7月18日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-7(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-16(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-22(23期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 A-51(30期)〕
栗原 俊介〔伊勢崎 A-90(31期)〕
高橋 絵莉子〔伊勢崎 B-7(33期)〕
鈴木圭一郎がGII小林啓二杯を初制覇!
山陽オートで行われていたGII小林啓二杯は浜松の32期・鈴木圭一郎の優勝で幕を閉じた。鈴木圭はこの大会初制覇。GIIは5つ目のタイトルとなった。
最終日は10Rあたりから雨が降り、優勝戦は重走路で行われた。試走は松尾啓史が一番時計で64、次いで鈴木圭が65、松尾彩が66、久門徹が69、長田恭徳が71、西村龍太郎が73、伊藤信夫が79、大木光が80だった。
スタートは0ハンの松尾彩が残して出る。10線からは西村が飛び出し、松尾彩をマーク。大外の鈴木圭もダッシュ乗せて3番手に付けた。松尾啓も悪くないスタートだった。
レース展開は西村が早い段階で松尾彩をパス。その松尾彩は2番手で踏ん張っていたが、鈴木圭が交わしていく。松尾啓は大きなコースを回って車を押し上げる。先頭を走る西村は、インコースをしっかりと抑える走りで粘り込む。鈴木圭はピタリとマークしていたが、なかなか仕掛けどころが見つからない。外から交わそうとするとタイヤが掛からず車速が落ち、インから抜こうとしても西村がコースを塞ぐ。動きがあったのは最後の周回の前。青旗を過ぎるあたりで鈴木圭が西村のインに車をねじ込む。これがうまくいき先頭を奪取。最後は松尾啓が外からプレッシャーをかけてきたが、なんとか振り切ってゴール。
このレースでは鈴木圭の落ち着きっぷりが目立っていた。逃げていた西村は、ほぼミスのない走りを続けていた。隙を与えないで走れていた。鈴木圭は少ないチャンスを逃さなかった。西村はミスした訳ではないが、7周回の4コーナーで僅かにインが空いてしまった。そこを逃さず、鈴木圭は差しを決めてみせた。もしも道中で焦って無理な仕掛けをしていたら、西村との車間は離れていただろう。仕掛け時が来てもモノにはできなかったはずだ。しかし、鈴木圭は我慢して走り続ける事ができた。さまざまなレース展開をこなす事で選手としての幅が広がる。鈴木圭はまだまだ進化できる。
鈴木圭一郎が異次元の走りを披露する!
山陽オートで行われているGII小林啓二杯は優勝戦のメンバーが出揃った。34期・松尾彩が初日から3連勝。準決でも2着に食い込む活躍を見せ、優勝戦はハンデ戦になった。
ここまで最も成績が良いのは先述の松尾彩と鈴木圭一郎。松尾彩は3連勝からの準決2着。鈴木圭は2日目に2着だったが、それ以外の3走は全て1着。その2着のレースは大きな被害があったものの、怒涛の巻き返しで2着入線だった。この両者が好調と言えるだろう。
優勝戦のスタート争いはまず、0ハンの松尾彩は後ろに叩かれず残して出そう。10線は多少、スタート力に差があるが、10線の並びとなると枠ナリ発進とみている。飛び出しがあれば久門徹、伊藤信夫あたりか。大外から鈴木圭も内枠勢を何車か置いて出るかも。
レース展開としては松尾彩がまず逃げ態勢を築く。このペースだが、今節はよく走れているように簡単には崩れないと思われるが、GII優勝戦で8周戦になると逃げ切るまではあるかどうか。道中で誰かに捕まってしまいそう。長田恭徳や西村龍太郎、大木光は今節のエンジンの仕上がり的に簡単には捕え切れないか。久門や伊藤信が早めに一対一の態勢に持ち込めば、仕掛けて行けるまでの機力がある。しかし、最終的に先頭に立つのは鈴木圭とみた。
鈴木圭の仕上がりはケタ違い。今節、唯一の黒星はレース道中で大きな不利があってのもの。それをものともせず連対を果たしたのは流石のひと言。準決は最終12Rでタイムが出やすい時間帯だったとはいえ、圧倒的な数字を叩き出した。優勝戦はスタートである程度の位置に付ける可能性があるし、そうでなくても8周戦なら最後方からでも追い込んでいける伸びがある。
対抗格としては伊藤信を挙げる。10線から2~3番手発進までは望めそうだし、道中の進み方も良さそう。早めに松尾彩を交わし、大きなリードを作れれば鈴木圭を振り切るシーンもあるか。次に松尾啓史。ハンデ位置やレース展開は楽なものにならなそうだが、レース運びの巧さには定評がある。地元山陽の大将格として、強烈な追い込みを見せてくれそうだ。そして松尾彩。初の8周戦で不安な面はあるが、今節は1走ごとに成長を感じさせる。準決以上の走りをして、後続が激しく競り合うような状況になれば、そのまま押し切りもなくはない。最後に久門徹。スタートで外枠勢を張って出て、先手の攻めが決まれば勝機が近づく。今年は記念での活躍も目立っている。
◎鈴木圭一郎
○伊藤信夫
△松尾啓史
△松尾彩
▲久門徹
好調者が多い28期勢に注目!
伊勢崎オートはほぼ連続開催。前回のナイターは高橋絵莉子の初優勝で幕を閉じた。今度はアフター5ナイターとして無観客での開催。外来は川口からのみで伊勢崎VS川口の様相だが、優勝者はどちらの地区から現れるのか。
地元伊勢崎のS級は2人参戦予定。新井恵匠と岩田行雄だが、どちらも前走の初日に白星を挙げている。ただし、準決では2着までに入る事ができず、優勝戦には進めなかった。エンジン的には悪い、という訳ではないが上積みは必要な現状。それが叶えば、今回のメンバーなら優勝戦まで進めるだろう。どちらも気合を全面に出して走るタイプ。気迫のこもった攻めに期待したい。
川口のS級は4人参戦予定。その中でランクトップは中村雅人だ。前走の地元GIでは準決3着で優出はならなかったが、節間に2勝があるなどシリーズを通して見れば悪くはなかった。今回出場している選手の中では断然の実力トップ。今のエンジン状態でも十分、優勝争いを演じられるだろう。
若井友和は前走のGIで準決に進めなかったが、後半の2走は共に連対。ある程度の軌道修正はできている。山田真弘は日によって成績にムラがあった。良い走りができる日もあるので、その動きを保てれば楽しみ。鈴木清は準決まで進んだが、そこでは6着。残念な結果になったが、山田真と同じく良い走りができる日もあったので、それを継続して出したい。
今節のシリーズリーダーになりそうな中村雅と同じ28期には好調な選手が多い。地元の三浦康平は前走の地元で準優勝。優勝戦では逃げる高橋絵莉子を追い詰めたが、僅かに届かなかった。シリーズ中は3走して全て2着。スタートは切れていたし、道中の走りも一時期のスランプからは完全に脱出している。今はハンデが最重ハンの10M前に置かれているが、今回もそれが据え置きならチャンスは倍増。
川口の28期では高石光将と石井大輔に注目。どちらも前走の地元GIで優出していた。高石は初日こそ7着だったが、そこからは3連勝。優勝戦は8着だったがシリーズ中に見せ場は十分作れた。石井大は初日から3連勝で準決に進むと、そこでは2着で優出を果たした。優勝戦は7着だったが、このシリーズでは3日目から軽ハン勢のハンデが重化した。それをも石井大と高石は克服していた。この経験は大きな糧になるだろう。
川口勢では前回のGIで活躍していた選手が多い。吉田幸司は3日目に8着を取ったが、それ以外の4走は2勝を含むオール車券絡みだった。鋭い飛び出しからの渋太い走りができていた。柴山信行と古木賢は準決まで進めていたし、シリーズ中は3回、車券に絡めていた。ハンデ位置を生かしての力走が目立っている。岩田裕臣もだいぶ復調ムードが出ている。
※7月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-47(15期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
山田 真弘〔川口 S-42(24期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-36(28期)〕
高石 光将〔川口 A-162(28期)〕
石井 大輔〔川口 A-170(28期)〕
今の松尾啓史なら鈴木圭一郎に抵抗できる状態だ!
山陽オートでGII小林啓二杯が始まる。かつて山陽オートを率いた名選手・小林啓二の名をタイトルにした記念大会。地元山陽勢が主な選手層だが、外来も有力選手が多く参戦。どのようなシリーズになるのか。
地元山陽のエースは松尾啓史。前走の飯塚では予選準決をオール連対で通過し優出5着。その前の伊勢崎でも優勝戦まで進み3着だった。このところエンジンは高い位置で推移しており、今回へ向けての準備は万端。地元勢を盛り上げるべく、リーダーとしての存在感も示すか。
佐々木啓は近況、エンジン状態がイマイチ。いつもならエンジンを中堅上位に保ち続ける整備力を持っているが、最近はなかなかエンジンが立ち直らない。それでも地元での開催なら整備面でのやりやすさがある。記念レースでも通用するようにまで仕上げてくるか。丹村飛竜も前走の浜松では振るわなかった。地元開催の今回で立て直したい。
浜野淳、丸山智史といった捌き巧者も、エンジン自体は並の域を出ていない。今回はメンバーも多少揃うので、並以上には仕上げておきたい。エンジンさえ良くなれば道中はスムーズに車を押し上げるだろう。
外来で最も注目なのは鈴木圭一郎。前走の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を達成した。準決と優勝戦は不安定な走路コンディションではあったが、柔軟にこなして勝利に結びつけた。その前の川口GIでは優出3着。エンジンは絶好調だし、乗り手の方も対応力が増している。よほどの事がない限り、優出は逃さないだろう。
同じ浜松地区からは伊藤信夫と鈴木宏和がS級として参戦。伊藤信は前走の地元で優出し6着。予選準決は共に連対なのでエンジンは悪くない。鈴木宏は初日5着で準決に乗れなかったが、後半2日間は両方連対。状態としては悪くないか。A級ではあるが、鈴木辰己が前走の地元で準優勝。シリーズ中はオール連対の安定感。武器のスタート力は健在だし、今は車の進み方も良い。
川口勢は永井大介と加賀谷建明が前走の地元GIで優出。永井は早川清太郎を捕え切れず準優勝だったが、5日間のシリーズで全て車券に絡めていた。強い永井が戻ってきた。加賀谷は優勝戦では5着だったが、2日目からは3連勝を決めていた。加賀谷らしいスピードある走りを展開している。小林瑞季は前走のGIで準決に進めなかったが、後半2日間は1着2本。エンジンは上向いている。
他に外来S級では速攻力ある西原智昭や久門徹、レース後半の追い込みが強烈な滝下隼平などが有力。
A級では矢野正剛が前走の飯塚で準優勝。その時は最重ハンの20M前だったが、ハンデが据え置きなら今回も楽しみ。同じレースには人見剛志も乗っていた。結果は6着だったが、ある程度戦えるエンジン状態にある。松尾彩は前走の浜松で優出し3着。同ハンの鈴木辰己にスタート行かれた分、展開は苦しくなったが、近況は走力を上げている。
※7月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-19(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-27(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-31(28期)〕