GII優出組がキーマンになりそうなシリーズ!
飯塚オートはミッドナイト開催が続いている。前回のGIIミッドナイトチャンピオンカップで優出した選手が連続で参戦しており、今回も活躍しそうだが、優出を逃した中にもエンジンが良好な選手がおり、優勝争いは難解なものになる。
前回のGIIミッドナイトチャンピオンカップで優出していたのは久門徹、鐘ヶ江将平、森本優佑の3人。久門は0Mオープンの3枠と絶好の位置に置かれたが、スタートダッシュが付かず最後方からの競争になった。そこから追って行ったが5着止まり。ただ、予選準決はオール連対を決めていたように、エンジン自体は良さそうだった。
0Mオープンの最内だった鐘ヶ江はトップスタートを死守した。そこからは早めに篠原睦にやられてしまったが、その後は粘りの走りを見せ準優勝。シリーズ中も全て車券に絡めていたし、本来の走りは戻ってきた印象。森本はスタートで6番手発進になってしまったが、道中で3人抜いて3着入線。鐘ヶ江と同じくシリーズ中はオール車券絡み。準決では上がり一番タイムが出ていたように、エンジンは噴いていた。
S級は久門以外に滝下隼平と小林瑞季が参戦予定。滝下は前走のGIIでは準決5着で優出できなかったが、2日目は試走28を出すなどエンジンは良さそうだった。今回は最後方から追うレースがメインになるが、強烈な伸びで先頭まで行きそうだ。小林瑞の前走は地元GII。悪くない動きを見せていたが、最終日は反則妨害で失格。乗り手の精神面への悪影響がなければいいが。
阿部仁志、田中進も好調。阿部仁は前走の2日目にフライングをして失権になったが、その後は連勝。道中でしっかりと追って行ける状態にある。田中進は準決だけスタート失敗で6着だったが、それ以外の4走はオール連対。スタートもよく切れていた。道智亮介は走りがだいぶ良くなっている。重走路は元々、好成績を残す事が多かったが、良走路でもスピードが出てきた。
川口勢では森谷隼人と相馬康夫に注目。森谷は前走の地元GIIでは上位着でまとめていた。武器のスタート力を生かして好位置に付ける事ができている。相馬は序盤の位置取りに課題を残しているが、ツボにはまると大駆けがあるタイプだ。
※6月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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滝下 隼平〔飯塚 S-27(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-30(26期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-12(29期)〕
田中 進〔飯塚 A-17(27期)〕
森本 優佑〔飯塚 A-77(31期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-91(31期)〕
森谷 隼人〔川口 A-60(29期)〕
各地区から好調者が集結し、火花を散らす!
伊勢崎恒例のGII稲妻賞は毎年この時期に開催される。今年も例外なく6月の開催で、シリーズ中は突然の降雨に見舞われる事もある。車券を買う時は、直前まで走路状況の変化に注意を払いたい。
青山周平はおおむね好調。前走の川口GIIでは、追い込みが届かず準優勝だった。その前の浜松GIでは優出3着。ここ2節は優勝していないが、3節前の地元では完全優勝を決めている。エンジンは常に仕上がっているし、乗り手の気合も満点。この大会は2019年、2020年に制しており、今回は3度目の優勝を狙う。
地元2番手は早川清太郎。前走の地元では準決3着で優出を逃したが、試走は29出ておりエンジン面は心配なさそうだった。特に地元で強い早川。最後方からの競争でも強烈な追い込みを見せてくれる。実績断トツなのは高橋貢。前走の川口GIIでは準決4着だったが、それ以外は2勝を含むオール車券絡み。地元の記念ではほぼ優出する安定感がある。前年度の今大会を制しており、今回は連覇がかかる。
外来勢で最も強力なのは荒尾聡。前々走の浜松GIでは準決で落車したが、その後の山陽では初日から連勝を決め、優出4着の結果だったので、落車による悪影響はなさそうだ。今、青山周平に最も抵抗できるのはこの荒尾だ。飯塚勢は他に篠原睦が好調。前走の地元GIIミッドナイトチャンピオンカップで優勝。優勝戦は0Mオープンの大外から好ダッシュを決め、速攻でケリを付けた。シリーズ中も全て車券に絡めており、乗り手のリズムは良い。岩見貴史もその優勝戦に乗っていた。結果は7着だったが、その前も優出しており、調子は上向いている。田中茂は同じ開催中に白星はなかったが、エンジン自体はそこまで悪くなさそうだった。
山陽からは強力なS級2者が来場。佐々木啓は一時期、調子が上がらない時もあったが、現在は3節連続で優出中。強引な仕掛けはしなくても、しっかりと番手を上げられる状態。丹村飛竜は前走の浜松の優勝戦で落車。その影響は心配されるが、それまでは長らく好調が続いていた。初日の試走で周りと変わらない数字を出せれば問題はない。
浜松S級もおおむね好調。金子大輔は前走でオール連対の準優勝。その前の地元GIでも優出しており、エンジンを高位で保てている。佐藤貴也は近況優出は少ないが、車券に絡むシーンは多いし、前々走の伊勢崎でも悪くない動きを見せていた。青島正樹は前走の地元で優出。この時は得意の差しがよく決まっていた。
川口勢は山田真弘と泉田修佑がS級として来場。どちらもエンジンはイマイチだが、上積みがあれば車券に絡んでくるかも。
※6月7日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
泉田 修佑〔川口 S-44(33期)〕
篠原睦が速攻を決め、ミッドナイトチャンピオンカップを制した!
飯塚オートで行われていたGIIミッドナイトチャンピオンカップは地元の26期・篠原睦が制した。0Mオープンの大外から好ダッシュを決めると、道中も冷静なレース運びで勝利をもぎ取った。
良走路で行われた優勝戦は岩見貴史と森本優佑が試走一番時計の29。篠原睦が30、鐘ヶ江将平と久門徹が31、桝崎陽介と木山優輝が32だった。
スタート争いは、最内の鐘ヶ江が外枠勢のプレッシャーを跳ね除けて先行。大外から篠原が2番手発進。2枠の岩見は3番手に付け、6枠の木山も好位置に付ける事ができた。
鐘ヶ江はマイペースで走っていたが、早い段階で篠原が差していく。逃げに入った篠原はペースを上げたかったが、後続を引き離す事ができないでいた。それでも、自分のコースをしっかりと守り切り、後続車に割り込まれる隙を与えなかった。残りの周回を丁寧に走り先頭ゴール。2着には鐘ヶ江が入り、3着には道中で木山と岩見をまとめ差しした森本が入った。
スタート巧者が並ぶ0Mオープンの1コーナー想定は難しかった。当ブログで本命に推した久門は、まさかの7番手発進。大外でどこまでスタート行けるかと思われていた篠原は2番手発進。最内の鐘ヶ江は意地を見せてトップ旋回。何かが一つでも変われば、レース展開も大きく変わるだろう。しかし、篠原は0Mオープンの経験が多いからか、大外からでも好スタートを決めてみせた。エンジンの仕上がりは突き抜けてはいなかったが、そのエンジン状態に合わせた走りができた。これまでの実績が優勝につながったと言える。現在44歳の篠原だが、記念タイトルはまだまだ積み上げていく事ができるだろう。
鈴木圭一郎が断然の優勝候補!
今回の山陽オートは4日間のナイター開催。外来勢の超目玉は鈴木圭一郎。現在、絶好調につき、今回もシリーズの中心になりそうだが、抵抗する選手は現れるのか。
先述の鈴木圭一郎は充実しまくっている。前々走の地元GIで準優勝すると、その後は伊勢崎4日間の一般開催に出場していた。この時は初日からスーパーハンデでのレースだったが、オール1着の完全優勝を決めていた。その優勝戦は残り1周で絶望的な位置から、最後はゴール前チョイ差しを決めていた。諦めない執念の走りが見られていたし、良走路では全て試走27を叩き出すなどエンジンは噴いていた。今回も当然の優勝候補。アクシデントでもなければ、優勝戦までは間違いなく駒を進めるだろう。
松尾啓史は前走の浜松で優出。ここでは10線に6車並んだ内から4番目の位置だったが、外の2車にスタート行かれて最後方からのレースになった。道中は必死に追って行ったが3着止まり。しかし、試走は28と好タイムをマークしていた。エンジン面は良さそうだ。
他にS級は角南一如、浜野淳、笠木美孝。角南と浜野は前走が川口GII。シリーズ中に1回白星を挙げてはいたが、両者の実力を考えれば物足りない結果。エンジンがなかなか安定しないが、良い時もあるので、それを持続させたい所。笠木はこのところ調子が上がらない。エンジンを乗り換えたりもしているが、成績としては大きな着を取る事が多い。どこかで立て直しのきっかけを掴みたい。
A級では中村友和が好調。今年はなかなか波に乗れないでいたが、前々走の地元アーリーレースで優出し5着。その後の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を決めていた。優勝戦は10線に6車並んだ最内からスタートを決めると、追ってきた金子大輔を振り切っていた。独走に入れば持ち味のスピードが特に生きてくる。レース序盤で有利な展開を作れれば、今回も優勝戦線を沸かせられるだろう。
人見剛志は前走の川口GIIで優勝戦まで進んでいた。10Mオープンの最内から先行し、途中までは軽快な逃げを見せていたが、最終的には4着入線。ただ、4月に入ってからは優出が増えており、調子は戻りつつある。今年の初優勝をそろそろ決めるかも。
伏兵陣で注目なのは下平佳輝。ここ2節は地元で6走しているが、全て車券に絡めている。同ハンの中ではスタートが早く、いきなり逃げの展開を作りやすい。走路温度が上がれば更に逃げ粘れるシーンが多くなる。前走で1着を決め、自身が持つ公営競技最年長勝利記録を更新し続けているのは鈴木章夫。エンジンは良いので、今回も記録更新に期待がかかる。速攻が決まっている筒井健太や、レース中盤からの巻き返しがある長谷晴久にも注目しておきたい。
※6月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-29(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-45(22期)〕
中村 友和〔浜松 A-10(32期)〕
人見 剛志〔山陽 A-23(28期)〕
下平 佳輝〔浜松 A-215(23期)〕
久門徹が速攻勝負でミッドナイトチャンピオンへ!
飯塚オートで行われているGIIミッドナイトチャンピオンカップは優勝戦のメンバーが出揃った。予選、準決の4日間を戦い終え、しっかりとエンジンを仕上げた7人は全て最重ハンの選手。優勝戦は0Mオープンで内枠から鐘ヶ江将平、岩見貴史、久門徹、森本優佑、桝崎陽介、木山優輝、篠原睦となった。
まずはスタートだが各選手、準決では好ダッシュを決めており、優勝戦のスタート争いは難解。純粋なスタート力や実績を考えると岩見が先行しそう。これに久門が乗って出るか、大外から篠原がカマシ気味に出て行くか。桝崎は安定感の面で言えばムラがある。
レース展開は岩見がまず逃げに入りそう。これを追うのが久門や篠原。以下は鐘ヶ江、森本、木山が続き。桝崎は後方からのレースになるか。岩見のペースだが、今節は日に日にエンジン良くなっているとはいえ、記念の優勝戦で8周戦になると最後まで押し切れるかは微妙。もう少し上積みは欲しい所。今節、ここまでオール連対できている久門が、レース序盤から中盤にかけて岩見を交わしにかかるとみた。先頭に立ってからはコースをしっかりと守って、後続に抜かれない走りをしそう。そこで、当ブログでの本命には久門を挙げる。
対抗は篠原。0Mオープンの大外は厳しい位置だが、スタートの安定感は最上位。2~3番手発進が望めそうだし、もしかしたらトップスタートまである。そうなるといきなりの逃げに入れるので優勝のチャンスがぐっと広がる。トップスタートでなくても、早めの仕掛けで序盤に先頭に立つ可能性もある。次に森本。スタート争いでどこまで行けるかがポイントになるが、準決の上がりタイムで唯一40を切る数字を叩き出した機力は軽視できない。逃げに入る選手のペース次第では、道中で交わして行けるかもしれない。そして、木山。枠順は外寄りで、やはりスタート後にどの位置に付けられるかにもよるが、近況はスピード面で著しい成長を見せている。最年少者としてフレッシュな走りに期待したい。最後に岩見。2枠からトップスタートが見込めそうだし、機力アップに成功すれば最後まで粘り込める。
◎久門徹
○篠原睦
△森本優佑
△木山優輝
▲岩見貴史