鈴木圭一郎が嬉しい記念初優勝!
川口の第64回GI開設記念グランプリレースの優勝戦は、32期実力ナンバー1の鈴木圭一郎が制した。これが鈴木にとって記念初優勝。
試走タイムは永井大介が一番の29。次いで、金子大輔が30。鈴木圭一郎が31。篠原睦と荒尾聡が32。岩崎亮一が33。佐藤摩弥と青島正樹が36と大きく数字を落とした。
まずは佐藤がしっかりスタートを残して逃げ態勢に入る。10線からスタート決めたのは鈴木だった。その鈴木は早々と佐藤を交わし独走態勢。永井も1周バックストレッチで車群のインに潜り込み、好位置に付けた。永井も佐藤をパスし、鈴木を追う展開。残り周回が多くあったので、永井が鈴木を捕らえるのは時間の問題かと思われた。しかし、鈴木は永井との差を保ち、そのままゴール。素晴らしい上がりタイムで勝ち切った。3着には荒尾や金子の攻めを抑え切った篠原が食い込んだ。
デビュー前から評価の高かった鈴木。その期待を裏切らず、デビューしてからも1級車に乗り替わってからも着実に力を付けていった。ただし、大きな舞台でも1着を重ねるようになっていたが、記念タイトルには一歩届かない状況が続いていた。それが今回は優勝という結果を残せた。大きなレースの勝ち方を体得した。これからも快進撃を続けていくのは間違いない。
永井大介が完全V目指す!
好天に恵まれた川口の開設記念グランプリレースも優勝戦の日を迎えた。準決では青山周平が敗れるなど、多少の波乱はあったが、優勝戦は豪華なメンバーになった。数日前の週間天気予報では優勝戦当日は雨の可能性も出ていたが、直前の予報だとなんとか持ちそうだ。
エンジン評価...単純なエンジン比較で言えば、永井大介と鈴木圭一郎が一歩抜け出ている。準決の試走でも30を切るタイムをマークしているし、レースでも車の動きは良かった。次いで、篠原睦と岩崎亮一か。佐藤摩弥を攻略できなかった荒尾聡はもう一息の状態。金子大輔も準決で鈴木圭に逆転を許すなど、完調にはもう少し足りない状態。青島正樹は準決で大幅良化があったのか、上がりタイムもソコソコの数字が出ていた。
レース展開...まず0ハンの佐藤はスタートが早いので、10線勢に叩かれる不安はないだろう。10線7車はスタート巧者揃いで、ほぼ枠ナリ発進とみた。紛れがあるなら、荒尾や篠原の先行か。どちらにしても、レース序盤から中盤までは佐藤が引っ張って行くと思われる。それを交わすのは誰か。10線最内の青島がすんなり交わせば展開有利だが、むしろ佐藤のイン走法に詰まって手間取りそう。この両者がインを抑えると後続は楽には交わせない。渋滞レースになる可能性も大だ。
当ブログでの本命には永井を推す。永井はここまで無傷の4連勝。1ヶ月の休み明けとは思えないレース運びを見せている。エンジンの方も仕上っている。準決でも上がり一番時計の3・354をマークした。スタートはそこまで行けなくとも、1周バックストレッチでイン潜り込み、好位を奪うとみた。早い段階で佐藤を追う態勢を作れそう。あとは、溢れんばかりのエンジンパワーを操り、一気に先頭に踊り出る。4月から川口所属になる意思表明代わりとばかりに存在感を見せ付けそうだ。
その永井を打ち負かす可能性があるのは鈴木圭。今回の優勝戦はそうそうたる顔ぶれだが、枠順的にチャンス十分。鈴木圭はこれまでの優勝回数は3。この数字は、鈴木圭の実力を考えれば少ないモノだし、記念タイトルとも無縁なのは不思議な話。いつ記念レースで優勝してもおかしくない力を持っているし、今回は位置も良いので初の栄冠が待っているかもしれない。永井の人気が一本被りになるようなら、鈴木圭のアタマから狙うのも一つの選択肢だ。
他で連対ありそうなのは佐藤や岩崎。今回、地元川口から優出したのは佐藤のみ。地元の期待を一身に背負っているし、ハンデが最重ハンの10M前なら展開は有利。ペースを上げる走りができれば上位に食い込める。岩崎も仕上がりは悪くないし、枠順的にも魅力。しっかり枠ナリスタートを死守すれば好走できる。最後に抑えたいのは青島か。角度のある10Mの最内から本来のスタートが切れれば、十分残り目もありそうだ。もちろん、荒尾や篠原もスタート後の位置取り次第では、車券に絡んでこれる。金子に関しては明らかにエンジン不足。ただし、優勝戦で一変させてくる事もあるので、試走の動きには注視したい。
◎永井大介
○鈴木圭一郎
△佐藤摩弥
△岩崎亮一
▲青島正樹
第64回GI開設記念グランプリレース開幕!
川口の伝統あるGI・開設記念グランプリレースも64回目を迎えた。冬場に行なわれることが多いこの大会は、過去にも数々のスピードレースを生んできた。さて、今回は誰がその栄冠を勝ち取るのか。
地元勢はランク筆頭の佐藤裕二が中心。今年の初頭はいきなりの連続優勝で勢いを付けたが、その後は平凡な結果が続いた。それでもエンジンが崩れているわけではなく、それなりに戦える動きは保っている。ランク次位の若井友和も状態はマズマズ。前走の浜松GIIでも良い走りを見せていた。同期の森且行もエンジンは仕上がっているので、この2人で外来勢を迎え撃つ態勢を整えたい。大木光も前走の伊勢崎で優出し4着。予選道中も成績は良かった。
その大木が優出したレースに出ていたのは青山周平、浜野淳、池田政和の3人。青山は昨年末にSG初優勝してから走りの幅が広がった感じがある。以前は道中で前の車を攻めあぐねていたシーンでも、最近は落ち着いて対処できるようになっている。浜野は3連勝で優出し6着。動きは問題ない。池田はシリーズ中に白星はなかったが、今回の川口は全レース場の中で最も相性の良い走路。初日から存在感を示してくるだろう。
地元飯塚で優勝しての参戦は荒尾聡。4日間シリーズをオール連対での優勝。優勝戦でも素晴らしいタイムが出ていたので、今回のスピードレースでも対応できそう。以前のようなレース後半のタレが少なくなっているのが強み。荒尾が優出したレースで、他に乗っていたのは鈴木圭一郎と篠原睦。鈴木は初日から3連勝で優出し、優勝戦でも2着に入る好内容。エンジンはここ何節も安定している。篠原も初日から3連勝で優出し、優勝戦では5着。優勝戦では他の選手と比べてエンジンが負けていたが、3連勝を決めているように決して悪いわけではない。
前走が浜松GIIだった選手達で、動きが良かったのは中村雅人、金子大輔、岩崎亮一、佐々木啓など。中村は優勝した飯塚SGからの動きを保ち、この大会でも優勝。道中も力強い攻めで本来の走りができている。ただし、直前になって私病により欠場になってしまった。金子は地元で1着を量産しているように、地元に関しては折り合っている。あとは川口走路にどこまで合わせられるかかカギ。岩崎、佐々木の両者は持ち味の安定感が戻ってきている。
また、私病により約1ヶ月戦線離脱していた永井大介がどんな走りを見せてくれるか。これも楽しみの一つだ。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-5(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-22(29期)〕
中村雅人が底力を見せ付け劇的勝利!
浜松のGIIウィナーズカップは中村雅人が制した。佐久間健光がハイペースの逃げを見せる中、中村が執念の追い込みを見せ、自ら引き寄せた勝利。また、中村の勝負強さを見せ付けられたレースだった。
レース展開は0ハンの佐久間が福村唯倫に先行し逃げ態勢を作る。10線からは森且行が好スタートを見せ、佐久間を追い込む形。しかし、森は佐久間との差を詰めるどころか徐々に引き離されていく。10線大外からマズマズのスタートを切った中村が、まずは森をパス。そして、佐久間との一騎打ちに持ち込んだ。中村が2番手に立つ前に、大きなリードを作っていた佐久間だが、周回を重ねるごとに少しずつ差が詰まっていく。そして、最後には佐久間を捕え切り、中村が1着でゴール。佐久間がそのまま2着に残り、3着には森を交わした人見剛志が浮上し入賞。
地元期待の伊藤信夫はスタートで後手を踏み、終始後方のままだった。新井恵匠も追い込む態勢を作れず厳しい展開。浅香潤も外枠の森にスタート行かれ、レース序盤にダッシュが付かなかった。
優勝した中村は次期全国ランク1位だが、まだまだ成長の余地がある。現状でもナンバー1に相応しい走りを見せているが、大きな舞台での経験を重ねるごとに、凄みを増している。ここ一番でのスタート、レースの残り周回を考えてのペース配分、前を走る選手のコース取りを判断してのイン突っ込み。GII、GI、SGに関わらず、これからも記念タイトルを積み上げていくだろう。
猛烈な追い込みで中村雅人が首位へ!
浜松のGIIウィナーズカップも優勝戦の日を迎えた。予選、準決と強風の日はあったものの、走路的には良で行われ天候に恵まれた。優勝戦当日も晴れの予報が出ており、レースは良走路で行われそう。激戦の8周回を制するのは...。
準決で意地を見せたのは福村唯倫、佐久間健光、浅香潤。福村は今節の初日からエンジンは良かった。その動きを維持したまま、準決でも良い粘りを見せていた。佐久間は準決では松山茂靖にスタートで叩かれ、更に早川清太郎に交わされる厳しい展開だった。しかし、早川が松山に対し反則を犯し、松山は被害で落車。恵まれた感はあるが、粘り強く走っての結果とも言える。浅香はここ一番での勝負強さを準決で発揮。本来の車速を見せて優出を決めた。ただし、優勝戦ではメンバーが濃くなるため、この3車は厳しい戦いになりそう。
今節、最もエンジンが高位で安定しているのは森且行。今節に限らず、ここ何節も試走タイムは出ているようにエンジンは好調。優勝戦に関しては枠も良い。スタートも切れており、好展開に持ち込めそうだ。0ハンを早めに交わせれば、早々の独走で外枠勢を振り切れるチャンス。伊藤信夫もエンジン自体は良い。かつてスピードキングと言われた時のイメージを取り戻しつつある。枠が外寄りなので、序盤でどこまで好位に付けられるかがカギ。
それでも当ブログの本命には中村雅人を推す。準決も追い込み切れず2着だったが、優勝戦は2周延びての8周戦。周回が延びるのは中村にとって好材料。飯塚のSG全日本選抜で見せたような追い込みを見せてくれるハズ。ただ一つの懸念要素は車の仕上がり具合。現状では明らかに完調とは言えない。しかし、最後のひと整備でキッチリ仕上げてくるとみた。
相手候補は森と伊藤。どちらもエンジン状態が良いのは先にも述べたとおり。好枠を生かしたい森と、地元の声援を一身に受ける伊藤はヘタな走りは見せないだろう。一発力があるのは人見剛志。準決では中村を振り切っての1着。安定感はある方ではないが、底力は高く大舞台で威力を増すタイプ。全国ランクと比べて、枠順が恵まれているので、序盤戦をこなせば大駆けがありそう。逆に新井恵匠は枠順的に厳しくなった。ランク的には5枠でもいいところを7枠に置かれてしまった。これでは展開がだいぶ辛くなる。
◎中村雅人
○森且行
△伊藤信夫
△人見剛志
▲浅香潤