再快進撃へ、青山周平!
年末のSSを制した青山が勢いそのままに優勝戦まで勝ち進んだ。連日、タイムも出ており、ここも本命視。オープン戦なら切れに切れまくっているスタートを武器に、一気に独走態勢に持ち込む。かつては不安視されていた独走のペースも、近況では大幅に改善されている。コース取りがやや大きくなっており、タイムが出やすい走りになった。
相手は浦田信輔。
あまり評価されることはないが、実はかなりのスタート巧者。準決でも、10mオープン戦の大外からダッシュを決め、好位置に付けていた。ここも序盤戦を制し、早めの決着に持ち込む。
藤岡一樹も怖い存在。
現在はA級にランクされているが、実力的にはS級となんら遜色ない。オープン戦でのスタートも全く不安はない。今節の中でも一番時計を出している日があるように、スピード面でも全く見劣りしない。仮にトップスタートを切るようなら、後続を寄せ付けず逃げ切りもあり得る。
記念タイトルには縁が薄い篠原睦にもチャンスは十分ある。デビューしてから代名詞であるスタート力は全く衰えていない。以前はレース後半のペースに課題があったが、近年はだいふ改善されている。序盤の位置取り次第では、優勝を狙う者を脅かす存在になる。
最後に木村武之。
最近はエンジンを仕上げ切れず、大きなレースでは結果を残せていないが、乗り手の実力的には全国で5本の指に入る巧者。
◎青山周平
○浦田信輔
△藤岡一樹
△篠原睦
▲木村武之
GI開設記念レース開幕!
飯塚の新年初の開催はいきなりの記念レース。年末の川口のスーパースターシリーズを盛り上げた選手達が多数参戦。今回もハイレベルな戦いが展開されそう。
スーパースター王座決定戦で念願のSG初優勝を決めたのは青山周平。いつ獲ってもおかしくない実力を持っていたが、キッチリと結果を残すことにより、本人にとっては更に自信を増したことだろう。今年は1級車に乗り替わった時のような快進撃が再び見られるかもしれない。
その王座決定戦に乗っていたのは他に永井大介、浦田信輔、佐藤貴也、藤岡一樹、木村武之の5人。永井は惜しくも準優勝に終わったが、エンジン的にはかなり高いレベルを保っていた。昨年は納得のいく一年ではなかったそうだが、今年は巻き返しにかかりたい。地元大将格の浦田は王座決定戦で4着。さすがの安定感を見せた。今回は地元走路なので、外来勢に好き勝手はさせない。佐藤は8枠の厳しい位置から序盤で好位を奪い5着入線。連日スタートの切れが良く、今回も速攻を決めそう。。藤岡は王座決定戦で6着。昨年は年末にかけて調子を上げていたので、今回もいい形で臨めそう。木村は8着だった。しかし、王座決定戦は出場するだけでも難しいレース。けっしてエンジンが悪いわけではない。
トライアルポイントで王座決定戦には乗れず、順位決定戦に回ったのが荒尾聡、鈴木圭一郎、田村治郎、岩崎亮一、桝崎陽介の5人。荒尾は近年、成績がやや落ち気味だったが、昨年は年末にかけて立て直してきていた。鈴木は大舞台でも通用する能力を証明し、田村もスタート良化とともに成績が良くなってきた。岩崎はここ2年で更に進化し、桝崎も着実に腕を上げてきている。
SSシリーズ戦で優勝戦まで進んだのが篠原睦、山田達也、早川清太郎。3人とも優勝戦では掲示板に乗れなかったが、予選道中の動きは良かった。篠原はシリーズの後半よりも前半の方が成績が良い。山田と早川はシリーズを通してじっくりとエンジンを仕上げるタイプ。
他にも森且行、佐々木啓、田中茂などエンジン良い選手が参加しており、シリーズを大いに沸かせそうだ。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
永井 大介〔船橋 S-5(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-4(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-22(29期)〕
新春第1弾は5日間のロングシリーズ!
年が変わり新たな気持ちで迎える川口オート。今年の最初のシリーズは5日間とボリューム満点。今年の運気を占う意味でも積極的に車券にチャレンジしてみたい。また、選手では誰が優勝し、スタートダッシュを決めるのか。
S級は地元が4車、船橋から2車の合計6車の予定。
地元で最も注目なのは益春菜。直前に行われていたSSシリーズ戦で優勝戦まで進み、ポテンシャルの高さを示した。同ハンからトップスタートを決め一気に先頭に立つと、後続を振り切り歓喜のゴール。スピードではS級上位と変わらないセンスを見せ付けた。今回はハンデ戦になるため、何車か捌く展開になる。どの程度まで攻撃力を増していけるかがポイントになる。
ランクトップの佐藤裕二は、SS順位決定戦でまさかの落車。その影響が心配されるが、並の試走タイムが出ていれば問題ない。出るからには競争ができる状態にあるということ。地元勢を引っ張って行く存在になってもらいたい。鈴木清と加賀谷建明は、SSシリーズ戦で成績イマイチ。エンジンもう一息いった状態。ただし、今回はメンバーが大幅に軽化されるので、今の状態でも十分レースにはなる。鈴木清には切れ味鋭いスタートからの速攻に期待。加賀谷建明は爆発的なスピードを武器に、前団を飲み込んで行く走りを披露。足かせであったフライングの累積が少なくなっているので、スタートも本来の切れが戻ってくるかもしれない。
船橋からは強力な2車が来襲。池田政和は川口走路を得意としている。更に、前走の地元開催では優勝戦まで進み4着。優勝戦までの3日間は全て1着の好成績。全盛期ほどではないが、スピードがだいぶ戻ってきている。特に冬場のこの時期に最も力を出せるタイプで、優勝戦線に必ずや参加してくる。新井恵匠も近況は好調。前走の地元開催では優勝戦まで進み3着。10M前から快速を飛ばした岩沼靖郎を捕まえ切れなかったが、パワーある走りを見せていた。今回も力強い攻めで上位に食い込んできそう。
A級では斎藤撤二に注目。年末のSSシリーズ戦では優勝戦まで進む活躍。ここ何節もエンジンは高い位置で安定している。課題のスタートもエンジン力上昇と共に良化している。角度のあるハンデ位置ならば枠ナリのスタートが期待できる。青木治親も状態はソコソコ。素質的にはS級にいても全くおかしくない。レース展開の読みは巧いので混戦でも突破してこよう。ハンデ位置次第では深谷輝も大暴れありそう。最重ハンの10M前に置かれるようなら、すんなり抜け出しての独走がある。エンジンよりも気合で走るタイプは篠崎実。バラける展開ではなく、ゴチャ付く展開なら渋太さを活かして車券圏内に入ってくる。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-26(27期)〕
鈴木 清〔川口 S-38(23期)〕
益 春菜〔川口 S-40(32期)〕
池田 政和〔船橋 S-29(23期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-39(30期)〕
青木 治親〔川口 A-15(29期)〕
五十嵐 一夫〔船橋 A-17(21期)〕
全国ランク1位と2位が激突!
今節は出場するS級選手が少ないが、1位と2位が参戦するため否が応でもレースは盛り上がる。年末のSS戦では順位決定戦に回った金子大輔、王座決定戦に回った中村雅人。金子は今回地元走路なので、外来に好き勝手にはさせないだろう。他にも優勝を狙っている選手は大勢いる。有力選手を挙げていく。
まずは全国ランク1位の金子大輔。SS戦ではトライアル戦でのポイントが足りず次点になり、順位決定戦の方に出場となる悔しい思いをした。順位決定戦でも再試走をするなど、エンジンが思うような仕上がりにならず、不本意な結果に終わった。しかし、本人としてはエンジンの足りてない部分はしっかりと把握しており、地元での整備で立て直せる雰囲気を窺わせていた。そもそもSSトライアル戦に出る選手は、全国でも指折りの猛者達。今回は相手が軽くなるので、前走の動きでも十分通用する。それでもエンジンを自分の納得いく状態に仕上げたいという意欲は、プロ本来のあるべき姿勢を示している。
その金子にとって最も脅威の存在になるのが中村雅人。前走のSS戦では王座決定戦まで進み3着。スタートで遅れたのが響いたが、そこからの巻き返しでは中村らしさを見せた。3着ではあったが、負けてなお強さを示したレースでもあった。
伊藤信夫は前走でSSシリーズ戦の優勝戦まで進んでいる。優勝戦では序盤から見せ場はなかったが、このところエンジンは高位で安定。地元走路ならばいつも以上の力を発揮してくるかもしれない。
遠藤誠は前走のSSシリーズ戦で優勝戦までは進めなかったが、エンジン的にはマズマズの位置にある。完璧に仕上るまでの一歩手前の状況。ひと調整で完調にまで行くかもしれない。武器のスタート力も健在。早船歩はやや不安残り。前走のSSシリーズ戦では、大幅な整備を繰り返したがエンジンの上昇は見られなかった。浜松に入ってからも大胆な整備に取り組む可能性がある。急激なエンジン上昇の瞬間を狙い撃ちしたい。
地元勢はA級でも強力車が多い。青島正樹、笠木美孝の22期コンビは長らく浜松上位で活躍している実力者。2人とも素早いスタートからの速攻を得意としている。近況のエンジン自体は並だが、これまでの経験で車券圏内に入ってくる。試走タイムが出なくても一発があるのは浅田真吾。人気薄の時ほど狙ってみたい選手の一人だ。混戦で持ち味を出せるのは岩科鮮太。不安視されていたスタートも少しずつ良くなっている。
外来では岩田行雄や浅香潤などの一線級が参戦。全盛期の走りからするとやや迫力は薄れているが、今回は相手が軽いので再び輝きを取り戻してくるかもしれない。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-24(24期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-47(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
早船 歩〔船橋 S-18(27期)〕
岩田 行雄〔船橋 A-1(15期)〕
青島 正樹〔浜松 A-5(22期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-14(23期)〕