28日(水)、園田1400mで行われるJpnIII「第16回兵庫ゴールドトロフィー」へラブバレットが遠征する。
今年のラブバレットは積極的に交流レースへ参戦。黒船賞7着、かきつばた記念6着、さきたま杯7着と上半期は苦戦を強いられたが、クラスターカップでダノンレジェンドに真っ向勝負。直線で突き放されたが、見せ場を作って3着を確保した。
続く青藍賞2着後、テンコートレセンへ移動。英気を養って笠松グランプリへ。1番人気オヤコダカの追撃を封じ、見事な逃げ切りを決めて完勝。2連覇を果たすとともに笠松1400mレコードを更新した。
昨年も兵庫GTへの登録があったが、体調が整わず自重。今年はリベンジがテーマとなる。JRAの壁は当然厚いが、53キロのハンデ差が魅力。通算13勝のうち5勝が1400m戦。園田は未経験だが、小回りの時計かかるダートは間違いなく合う。朗報に期待したい。
25日メインはオッズパーク杯「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」(B2 水沢1600m)。第1戦は1位・山本聡哉騎手、2位・高松亮騎手、3位・陶文峰騎手という結果だったが、8番人気→3番人気→7番人気で決着。3連単549250円の大波乱。果たして2戦目も荒れるのか、それとも人気サイドとなるか。
本命はマックスキュア=齋藤雄一。2歳11月に北海道2勝から転入したが、強さとモロさが同居。大きく出遅れながら一気マクリを決めたかと思うと、今度は馬群に沈んで大敗。信頼度ひと息だった。
しかし名古屋から里帰りすると一変した。馬群に包まれても怯まず、インを強襲。再転入後、<5.4.3.0>とすべて馬券対象。完全にひと皮むけた。
目下2連勝中。馬体重も410キロ近くをキープして、パワーアップ。ひと息入れたのも間違いなくプラスに作用するはず。
イチフジキング=坂口裕一の良化ぶりは目を見張るものがある。9歳の転入で登り目は薄いと思っていたが、4走前2着を前後して6勝。前走・ディセンバーカップでは初の1900mもアッサリ克服して完勝。
今回はフルゲート12頭。道中で脚を溜めたいタイプゆえ、できれば前につけたいところだが、大外12番枠。これが微妙だが、勢いでカバーするか。
アキツシマ=関本淳は東京ダート1300m戦3着1回から転入初戦を快勝。続く2戦凡走で評価が下がったが、前々走を逃げ切り、前走は7馬身差で圧勝。自分の型に持ちこめると強さを発揮する。強力な同型はトウショウパシオン1頭のみ。展開を味方に3連勝を狙う。
ヤマタケデュック=陶文峰は叩かれながら調子を上げて夏場に5連勝。水沢でも期待を集めたが3、5着。陣営も首をかしげていたが、前回1着でもやもやが吹っ切れた。自在脚質でここも好勝負必至。
キャンディッド=村上忍は成績安定しないタイプだが、前回快勝したように水沢1600mがベストの舞台。引き続き警戒を怠れない。
サクラインペリアル=阿部英俊は相手なりに駆ける堅実さが身上。常に人気以上の結果を出し、マークを欠かせない。
◎⑦マックスキュア
〇⑫イチフジキング
▲④アキツシマ
△⑤ヤマタケデュック
△⑩キャンディッド
△⑪サクラインペリアル
<お奨めの1頭>
8R コスモタウルス
好メンバーがそろった錦秋湖賞を完勝。これで岩手6戦5勝2着1回。どこまで成長を続けるか楽しみ
12月31日大晦日に行われる「第42回桐花賞」のファン投票結果が発表された。
1位・ナムラタイタン
2位・ナリタポセイドン
3位・コミュニティ
4位・ライズライン
5位・ラブバレット
6位・チョイワルグランパ
7位・エンパイアペガサス
8位・ユッコ
9位・ダイワマッジョーレ
10位・マツリダアンバター
以上がベスト10だが、2位・ナリタポセイドンは北上川大賞典圧勝後、脚部不安が判明し休養に入った。5位・ラブバレットは当初の予定どおり兵庫ゴールドトロフィー(12月28日)へ向かい、7位・エンパイアペガサスはダービーGP2着後、浦和へ移籍。初戦20日、浦和・けやき賞(A2以下)を4馬身差で圧勝。幸先のいいスタートを切った。9位・ダイワマッジョーレは11月5日、スプリント特別後、休養。
替わって繰り上がりでアントニオピサ、トーホクアロー、シャーク、サプライズハッピーが選ばれ、報道推薦でナリタスーパーワン、メテオライトが選ばれた。
ナリタスーパーワンは岩手未出走で桐花賞へ選ばれたのは初のケース。実は初戦で白嶺賞を使う予定だったが、降雪のため競馬開催を取りやめ。しかし開催取り止めだったため1出走とみなされ、晴れて桐花賞へ出られる運びとなった。当然だが、既成勢力とは未対決。最大の惑星馬となるかもしれない。
24日メインはB1・水沢1600m「銀嶺賞」。注目は3歳馬2頭。岩手実績ではウインバーニングがリードしているが、デルマオカルの逆転も十分考えられる。
ウインバーニングは中央未勝利ながらダート1800mで3着2回。ほかに大井遠征2着1回から転入。
初戦の盛岡ダート1600m戦でロングスパートを決めて4馬身差で圧勝。続く3歳重賞・不来方賞でも2着確保。ダービーグランプリは相手が一気に強化され8着に沈んだが、地元B1に戻って快勝。オープン入りはいずれ時間の問題だろうと言われている。
デルマオカルは福島芝1200m・2歳新馬戦1着。すずらん賞12着後、エーデルワイス賞へ参戦して9着。その後も500万下で頭打ちで岩手へ新天地を求めてきた。
初戦の不来方賞7着、ダービーGP10着は明らかに距離の壁。2000mが合わなかったが、転入2戦目の盛岡ダート1600m戦を8馬身差で圧勝。
また前走は大本命ケイジースワロー相手に逃げ切って完勝。2キロ(牝馬だから実際は4キロ)のハンデ差はあったが、直線で突き放して3馬身差で逃げ切った。
今回の舞台は水沢1600m。ウインバーニングは1800m以上が合い、デルマオカルは本質的には短距離向き。ちょうど分岐点の一戦で、どちらが勝っても不思議なし。外目11番枠を引いたが、スンナリなら逆転首位まで。
タフガイはなかなか連勝できないが、それでもB1で3勝。ほかもJRA交流10着、前々走・ひいらぎ賞8着以外は堅実に着を拾っている。前記2頭がもつれれば割って入るシーンもあり得る。
むしろ怖いのはセカンドユウゼンかもしれない。北海道、佐賀、浦和でそれぞれ1勝。南関東C1から転入し、初戦を0秒5差4着にまとめた。道中でもたつきながらも直線の伸びはマズマズ。水沢2度目もプラス材料となる。
あとは前走3着で復調のメドが立ったアクティブボス、ここにきて上昇気配アサクサニッポンも軽視できない。
◎⑥ウインバーニング
〇⑪デルマオカル
▲①タフガイ
△②セカンドユウゼン
△⑧アクティブボス
△⑨アサクサニッポン
<お奨めの1頭>
7R ゴールドアラシ
前回、好位抜け出しを決めて完勝。待望の初勝利で弾みがついた。走破タイムも抜けており、同じ1300m戦ならば連勝濃厚
★重賞・白嶺賞は降雪のため取り止めに
12月17日の土曜日に行われる予定だった重賞「白嶺賞」は、降雪の影響で当日の水沢競馬が開催取り止めになり代替開催も行われないため、レースが実施されない事になりました。
さて本命は。ここは(6)シャークの堅実さに期待しましょう。今季のここまでの勝ち星は一つに留まっているものの掲示板を外したのは二度しかないという安定した戦いぶり。昨季あたりまでよりひとまわり強くなったメンバー相手にこれなら、たとえ勝ち星一つといえど評価は下げたくない所です。
実際、直近も2着が続いてはいますが二走前で敗れたスフィンクスは昨季に重賞を勝った馬、3走前に敗れたアントニオピサは北上川大賞典2着でした。今回はそんな戦いの中で先着してきた馬たちが相手になりますから、勝機は十分にあると考えるのが妥当でしょう。
相手はちょっと悩みましたが(5)メテオライトを。最近は難しさを出しているのか以前の堅実さが薄れた印象。ただ、本来の地力ではこのメンバーの中でも上位ですし、この馬も戦いやすくなっただろう相手関係で変化を期待したい所。
三番手。これもやや悩みつつ(1)ビッグバンドジャズ。昨季同様の過程で岩手に移籍し転入初戦を迎えます。ここまでの戦績は"いわゆる格上"ですが、今季の北海道での成績は昨季のそれほどではない印象でもあり、また今週の馬場傾向が追い込みタイプに厳しいものになった事も含め、あくまでも底力期待で...になりそうです。
とすると期待度を上げてみたいのが(2)リトルキング。2500mの前走はさすがに守備範囲を超えていたと言う他はないのでしょう。自己条件と言えるここなら変化あり。(7)スペクトルは徐々に良化しているのは間違いない所か。距離が、二走前・三走前に大敗しているだけに強気になりづらいですが、すんなり先行の希望が叶えば粘り込みも。
いずれ今週の馬場は土曜日の大雪と日曜の気温上昇の影響で先週までとは様相が大きく異なりました。馬場状態の変化にも気を付けつつ最終決断を下す...という姿勢が必要になるでしょう。
●10Rの買い目
馬単(6)=(5)、(6)=(1)、(6)=(2)、(6)=(7)
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★オッズパークLOTO 5重勝/12月19日(対象7R~11R)
7R/評価A: 3番 評価B: 4番、 1番 穴:6番
8R/評価A: 8番 評価B: 4番
9R/評価A: 7番、 6番 評価B: 5番
10R/評価A: 6番、 5番 評価B: 2番 穴:7番
11R/評価A: 7番 評価B:11番、 9番 穴:5番
先週11日、水沢1400mを舞台に行われた「第15回寒菊賞」は、圧倒的1番人気に応えてベンテンコゾウが4馬身差で圧勝した。これで5戦4勝2着1回。南部駒賞に続いて重賞2連勝を飾り、今シーズンは休養に入る。
菅原勲調教師「まだゲート難の課題を抱えていますが、走ることが改めて分かったので金杯は見送ります。当初から寒菊賞で終えようと思っていましたから予定どおり。金杯は僚馬メモリーダンスに任せ、ベンテンコゾウはテンコートレセンへ移動します」
寒菊賞を振り返ってみたい。逃げたヤコウレッシャ、2番手リュウノビーナスの3番手外をベンテンコゾウが追走。3コーナーからオールザベストが一気にまくる奇襲戦法に出たが、まったくあわてることなし。同時にスパートをかけ、直線でオールザベストをアッサリ突き放した。
テンコートレセンと言えば古くはメイセイオペラが。最近ではラブバレットが大きく成長したところ。ベンテンコゾウもさらに飛躍を期して坂路で鍛え直すという。
父がサウスヴィグラス、母父がスキャターザゴールド。今後、長い距離でどうかの不安点は正直あるが、同じサウスヴィグラス産駒ナムラタイタンは距離も柔軟にこなしている。鍛え方次第では2000mも十分対応できるに違いない。春の再開を楽しみにしている。
18日メインはこの時期恒例の「ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦」(C1 水沢1400m)。全3戦の総合ポイントで争い、優勝騎手にはボーナス50万円が支給される。第1戦は好調馬がそろって実力伯仲。ジョッキーの駆け引きも加味され、激戦必至となった。
迷った末の主軸はマッセ=関本淳。中央4戦0勝、北海道2勝2着1回から転入。初戦は輸送の影響もあったのかマイナス11キロと体重減。スタートでも出遅れたが、タイム差なし2着。C1通用を証明した。
今度はひと叩きされて変わり身必至だろうし、小回り水沢2度目。北海道2勝が1200m戦から距離1400mも歓迎のはず。勝利をがっちりモノにする。
トーコーキズナ=高松亮は大井から転入して3勝2着1回。勢いに乗ったかと思ったが、その後は入着が精一杯。久しく鳴りを潜めていたが、4走前2着で再び上昇。ここ2戦も短距離戦で連続連対と好調サイクルをキープしている。通算3勝が1400m戦も強調材料となる。
カタオモイ=村上忍は前走、待望の初勝利をマーク。積極策が功を奏し、マッセとの叩き合いをクビ差制した。マイルがメインは番組の関係。大井2着1回が1200m戦なら1400mは望むところ。
クインズジュエリー=菅原俊吏は新潟芝1000m3、4着だが、転入後は芝1000m5着、水沢850m5着と忙しい競馬が合わない印象。前々走、1300m戦でマクリを決めて快勝なら、この舞台も合う。
テンツクテン=高橋悠里は10月のC1戦5着後、態勢を立て直して復帰。前走2着にまとめ、良化気配。切れを生かせるハイペースがベスト。
ダンストンスリル=山本政聡は850m戦0秒5差4着。叩かれながら本調子を取り戻しているのは見逃せない。
◎③マッセ
〇⑫トーコーキズナ
▲②カタオモイ
△⑥クインズジュエリー
△④テンツクテン
△⑤ダンストンスリル
<お奨めの1頭>
8R ヴェニット
北海道から転入初戦を9馬身差で逃げ切り圧勝。今度はマイルが舞台だが、1600m3着1回ならまったく問題ない
17日メインは水沢1600m重賞「第26回白嶺賞」。トウケイニセイ記念トライアルだが、なぜか荒れるレースで定評がある。
昨年は1番人気ワットロンクンが逃げ切り、2着に5番人気エーシンシャラク、3着に4番人気スフィンクスが入り、馬単690円、3連単3140円。やや順当。
しかし一昨年は4番人気ライズラインが逃げ切り、2着に8番人気クロワッサン、3着に1番人気キモンレッド。馬単11240円、3連単33010円。
2年前(第23回)は順当に1番人気ドリームクラフト、2着に2番人気ランドオウジ、3着に5番人気スズヨシーズン。馬単450円、3連単1470円。
ここまでは比較的おとなしかった。ところが第22回は10番人気クレムリンエッグ1着、2着コパノマユチャン(2番人気)、3着シャイニーハリアー(1番人気)と入り、馬単12490円、3連単39630円。
さらに威力は増す。第21回は3連単761780円、第20回は443330円と超万馬券が飛び出した。
過去10年で1番人気が優勝したのは昨年(25回)ワットロンクン、一昨年(23回)のドリームクラフトの2頭のみ。ほかは1番人気が見事にコケている。1番人気1着は第12回(2002年)のハイフレンドピュアまでさかのぼらなければならず、とにかく荒れる。
また同じく10年で逃げ切り勝ちが5回、追い込みが4回。好位差しは1度のみと極端な脚質のタイプが優勝しているのも白嶺賞の特徴だ。果たして今年はどんな結末が待っているのか―。
以上を記すと本題に入りづらいが、主軸はナリタスーパーワン。絆カップ、北上川大賞典を連勝したナリタポセイドンに続く大物転入。
デビューは3歳7月までずれ込んだが、8戦連続で3着以上。3勝2着4回から一度6着に沈み、2着から連勝。4歳11月にはオープン入りを果たした。
その後、オープンで勝てず、6歳時には芝転向した時期もあったが、ダートに戻って一貫してひと桁着順をキープした。
転入前3戦は二ケタ着順に終わり、岩手へ新天地を求めてきた。とは言え、移籍直前の東京・霜月ステークス14着ながら1秒差。岩手なら十分戦力になる。
移籍初戦の舞台は水沢1600m。勝ち星5勝すべて1400mでマークしたが、小回りなら距離延長もまったく問題ない。新風を吹き込むか注目。
シークロムは南関東から再転入2戦目を逃げ切り、続く青藍賞ではラブバレットの追撃を封じ、古馬重賞を手にした。
南部杯は12着、JBCスプリント川崎11着は相手が大幅強化。自分の競馬をさせてもらえず仕方なしの結果。以降は白嶺賞1本に絞って調整を進めて態勢万全。
誤算はナリタスーパーワンの転入だろうが、絶好の1枠。逃げの手に出たいタイプゆえ、この枠順は強運だった。
アントニオピサは中央ダート4勝、南関東2勝。最終格付けはA2で初戦をアッサリ逃げ切り、2戦目の北上川大賞典はナリタポセイドンの2着。上々の滑り出しを切った。
今度は1600m戦。前走2500mから距離が一気に短縮されたが、折り合いを気にしなくていいのが強み。大井1600m2勝からも適性は十分。2頭がもたつけば首位まで十分。
ミラクルフラワーは南関東から里帰りし、4連勝。みちのく大賞典、フェアリーカップと重賞2連勝を飾った。
牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップ8着後は3戦連続2着。綺麗な数字が並んでいる。しかもここ2戦はナリタポセイドン、コミュニティが相手。強力だったが、持ち前の粘りを発揮した。スンナリの流れになるのは確実で軽視できない。
スフィンクスは昨年の白嶺賞3着。ベストはハイペースの1400m戦だが、地力でも動けるのが武器。マークは欠かせない。
◎④ナリタスーパーワン
〇①シークロム
▲⑥アントニオピサ
△⑤ミラクルフラワー
△⑦スフィンクス
△②スマートレジェンド
<お奨めの1頭>
9R ブラウンヴィーヴォ
前走はC2一組の優秀戦でチェリーピッカーが相手。巡り合わせが悪すぎた。メンバーが大幅に緩和され、首位奪取は確実