★重賞・寒菊賞/ベンテンコゾウが勝って重賞2勝目
金杯トライアルとなる2歳重賞・寒菊賞は1番人気ベンテンコゾウが快勝。南部駒賞に続いて重賞2勝目を挙げました。
ベンテンコゾウが断然の1番人気、少し離れたオッズでビギナーズカップ優勝馬サンエイリシャールと北海道からの転入初戦を勝ったオールザベストが追う単勝オッズ。レースもその3頭の戦いになりましたが、オールザベストの3コーナー手前からの仕掛けに難無く対応したベンテンコゾウが逆に突き放して優勝。最後は流すくらいの余裕を見せてなお4馬身の差を付ける圧勝といっていい内容でした。
オールザベストは2着、サンエイリシャールは3着。以下も4着に5番人気スティックセニョル、5着に4番人気ヤコウレッシャと、人気上位馬が掲示板を占める結果となりました。 なお、勝ったベンテンコゾウはこの後休養に入り、金杯には向かわない予定との事です。
(8)ブライティアスワンは水沢でなら少々の事では崩れない馬。距離はさほどの問題にはならないと判断するなら怖い存在。(6)コスモロングソードはB1でも通用しているし距離も問題ないでしょう。展開次第で最大の惑星馬になりそうです。
●10Rの買い目
馬単(4)=(2)、(4)=(10)、(4)→(8)、(4)→(6)
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★オッズパークLOTO 5重勝/12月12日(対象7R~11R)
7R/評価A: 6番 評価B: 1番、 5番、 3番
8R/評価A: 7番、 3番 評価B: 5番 穴:6番
9R/評価A: 3番、 6番 評価B: 5番 穴:10番
10R/評価A: 4番 評価B: 2番、10番 穴:6番
11R/評価A: 8番 評価B: 1番、12番 穴:4番
11日メインは金杯トライアル「第15回寒菊賞」(水沢1600m)。早いもので2歳戦線もこの寒菊賞と年明け1月2日の金杯を残すのみ。2歳馬の入厩緩和により例年以上に頭数がそろったし、思った以上に層が厚かった印象がある。
駆け足で今シーズンの2歳戦線を振り返ってみたい。今年の勝ち馬第1号はダズンフラワー。盛岡芝1000mを59秒7の好タイムで逃げ切った。
その後、順調さを欠いた時期もあったが、4戦目の芝交流・ジュニアグランプリを快勝。地区レベルから上位3番人気を北海道勢が独占したが、6番人気の低評価を覆した。
続いて福島2歳ステークス(芝1200m)へ挑戦。ペースも相手も違ったが、6着に善戦した。父はバトルプラン。400キロそこそこの小柄な牝馬だが、パワーアップすればさらに飛躍が期待できる。
前後するが、トライアル・若鮎賞を制したのはメドゥシアナ。後方待機策から直線一気を決めた。また牝馬交流・プリンセスカップでも2着を確保。浦和・スターインパルスが圧倒的な強さを見せたが、ダートでも切れる脚を披露した。
一方、ダート戦線はサンエイリシャールがリードした。距離延長とともに頭角を現し、ビギナーズカップ、若駒賞を連勝。ロングスパートが見事だった。
そしてベンテンコゾウ。デビュー前から注目の1頭だったが、期待どおりアッサリ2連勝。抜群のレースセンスを見せてくれた。
しかし好事魔多し。3戦目に若駒賞を選び、単勝1・5倍の圧倒的1番人気に支持されたが、枠内躁狂。ゲートだけが心配と語っていた菅原勲調教師の不安が現実のものになってしまった。結果も2着。
それゆえ南部駒賞はパドックから二人引き。万難を排して臨み、幸いスタートも抜群。北海道スカイロックゲートが徹底マークに出たが、それをモノともせず6馬身差で圧勝。
水沢1600mで1分39秒8は2009年、ロックハンドスターがマークした南部駒賞レコードタイ。ちなみに金杯でも1分40秒を切って優勝した馬は1頭もなし。2歳時点で水沢1600mを1分39秒台で走るのだから能力は推して知るべし。ゲート難を抱えてはいるが、ベンテンコゾウの動向に注目してほしい。
サンエイリシャールは南部駒賞5着。重賞2戦で見せたロングスパートが不発に終わったのは気がかりだが、高速決着も合わなかったか。当日の馬場次第だろう。
オールザベストは転入初戦を4馬身差で圧勝。レースぶりも文句なく、3角で早々と先頭。北海道2勝2着6回はダテではなかった。2番枠も望むところ。アッサリまで十分あり得る。
スティックセニョルの成長力も楽しみ。母は中央未勝利から岩手4勝のケイビイスペンサー。母系はスリードーター、チヨダマサコにさかのぼる一流血統。
一戦ごとに力をつけて若駒賞3着。前走で2勝目を飾り、上昇一途。母も好馬体だったが、その良さをスティックセニョルも受け継いだ。
ミスターシーバスは芝ダート兼用のタイプ。若駒賞こそ大敗を喫したが、その前後はすべて3着以上。まだ伸びしろもあり、目が離せない。
◎⑦ベンテンコゾウ
〇⑥サンエイリシャール
▲②オールザベスト
△⑧スティックセニョル
△⑩ミスターシーバス
<お奨めの1頭>
9R スクリーンハッピー
目立たないが、着実に成長を続け身上の粘りが強化。今度はマイルへ短縮され、メンバーも有利。首位をがっちりキープ
1週遅れになったが11月30日、「レディスヴィクトリーラウンド・名古屋で岩手の鈴木麻優騎手が第1戦1着、第2戦を2着にまとめ、1位を獲得。
先の盛岡ラウンド2位から総合でも暫定首位の座に就いた。名古屋第1戦は1番人気キタノキャンパスで逃げ切りを決め、2戦目は3番人気ヘイゲルで中団をキープ。別府麻衣=トーホウハンターが大逃げを打ったが、宮下瞳=スリーネルソンが交わしてゴール。鈴木麻優騎手=ヘイゲルもトーホウハンターをゴール前で捕らえて2着を確保した。
2戦の結果から鈴木麻優騎手26ポイントを獲得。2位・宮下瞳騎手{20ポイント)に6ポイント差をつけて年明け1月9日、佐賀ラウンドへ向かうことになる。
振り返れば昨年1月29日、同じ名古屋競馬場で行われた「レディス&ヤングジョッキーズ2015」を優勝。続く2月28日、佐賀「なでしこチャレンジカップ」でも優勝する快挙をやってのけた。
地元岩手では現在、21勝で17位(遠征を除く)。決して目立つ成績ではないが、改めて『何か』を持っているなと思った。
一昨年、12年ぶりの開催で湧いたJBC盛岡でも9番人気(3R ヤマニンロゴス)で逃げ切って大観衆の前で存在をアピールしたことも思い出す。
先週日曜(4日)、鈴木麻優騎手に「おめでとう。この勢いで総合優勝を狙えよ!」と声をかけたら、「無理で~す」と即答。拍子抜けをしたが、この自然体がいいんだろうね。
10日メインは開催替わり初日恒例の岩手県調騎会騎手部会協賛による「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」(B1二組 水沢1600m)。騎手部会から進上金の一部が"いわての学び希望基金"へ寄付される。
主軸はウインバーニングで大丈夫だろう。中央ダートで3着2回、大井2着1回。編入格付けB2にも恵まれて初戦を0秒6差で圧勝。
続いて岩手2冠目・不来方賞へ駒を進め、エンパイアペガサスの2着。実力の確かなことを証明した。さすがにダービーグランプリは8着だったが、反動もなく今回出走。B1にクラスは上がったが、強化感なし。順当に勝利をモノにする。
オールドラゴンは中央芝で2着2回。岩手初戦も芝を選んでタイム差なし2着、続く一戦は0秒2差3着。もうひと伸びが足りなかった。
それでひと息入れてダートで復帰。舞台も水沢に替わったが、好位抜け出しを決めて快勝。待望の初勝利を飾った。
先週は砂が深く時計が非常にかかる馬場で正直苦戦かと思ったが、中間に雪が降って軽くなりそうな気配。脚抜きのいい馬場ならば好勝負必至。
フジノピューマは前走、味なレースを披露した。内でじっくり我慢をさせて直線は外に出して快勝。1600m克服できたのが最大の収穫。
今回は11番枠に入り、同様の競馬はできないだろうが、折り合いがつくタイプなら不安材料にはならないはず。3歳ラインを崩すとすれば、この馬だろう。
トウカイチャームは前走2着。フジノピューマには交わされたが、渋太く粘った。今回は強力な先行馬が不在で流れは落ち着きそう。最後の詰めは甘いが、連対確保のシーンまで。
レイズアスマイルは折り合いがすべて。前走も道中で掛かって終いの伸びを欠いた。その意味で1枠は好材料。うまく壁を作って脚を貯めればアッサリ十分。
レディアントデイズはこの季節が合うが、現状は他力本願。前が崩れた際に浮上あるか。
◎④ウインバーニング
〇⑥オールドラゴン
▲⑪フジノピューマ
△⑨トウカイチャーム
△①レイズアスマイル
△⑤レディアントデイズ
<お奨めの1頭>
5R トーコーブリザード
転入初戦をアッサリ逃げ切って好発進。走破タイムも文句なく、このクラスでは能力の違いが明白
★重賞・北上川大賞典/ナリタポセイドンが制覇!桐花賞へ向け勇躍前進
岩手競馬で最長距離の2500mで行われる重賞・北上川大賞典は、1番人気のナリタポセイドンが快勝。重賞2連勝、転入後3連勝を挙げました。
人気の一角・ライズラインが主導権を握ろうとしてハナを切った所から始まった長丁場。途中からはオメガブレインがやはりハナに・・・とこの距離のレースにしては慌ただしい部分が多い流れになりました。
そんな展開を中団で眺めていたナリタポセイドンは2周目の向こう正面から動き始めるとあっという間に先頭に。直線は楽な手応えで後続を引き離し、最後は7馬身差の大きなリードを付けてゴール。次戦となるだろう桐花賞へ向け強烈なアピールをしてみせました。
●11Rの買い目
馬単(3)=(5)、(3)=(1)、(5)=(1)、(3)→(11)、(3)→(12)
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★オッズパークLOTO 5重勝/12月5日(対象7R~11R)
7R/評価A: 2番、 7番 評価B: 1番 穴:3番
8R/評価A: 8番、 2番 評価B: 3番 穴:11番
9R/評価A: 4番 評価B: 7番、 8番 穴:2番
10R/評価A: 3番 評価B: 5番、 1番 穴:12番
11R/評価A:10番、 5番 評価B: 2番 穴:4番
今年で39回目を数える岩手競馬ロンゲストレース「北上川大賞典」。過去の注目すべき点は連覇が多いことだった。
第2回、3回スリーパレードを皮切りに第8回~10回ボールドマックス、第13回~15回グレートホープ。第16回、17回トウケイニセイ、第18回、19回モリユウプリンス。第21回、22回メイセイオペラ、第23回、24回グローバルゴット。
ボールドマックス、グレートホープは3連覇の偉業をやってのけたほか、名うてのステイヤーがずらり。舞台は盛岡、水沢と替わったことはあるが、それでも歴史に残る名馬ばかり。メイセイオペラは本質的にはマイラーだが、絶対能力で2500mもこなした。
ただ2001年、グローバルゴットを最後に連覇を果たした馬はいないが、実は2年連続で出走するケースが減っているからでもある。
昨年はライズラインが優勝。前半スローは例年のことだったが、残り800mから一気にスパート。完全に上がりの勝負に持ち込み、ラスト3ハロンを37秒3でフィニッシュ。コミュニティも早めに動いてメンバー最速の上がりを駆使したが、3馬身差まで。村上忍騎手の絶妙のプレーが光った。
今年の主役はナリタポセイドンで異論はないだろう。距離不足が懸念された絆カップ(盛岡ダート1600m)を快勝。ナムラタイタンがスローに落としたが、きっちりゴール前で捕らえた。
ナリタポセイドンは東京ダート2100m2勝、中京1900m1勝とまさしくステイヤー。2500mはもってこいの舞台だが、身上とするのはマクリ脚。北上川大賞典は例外なく超スローに落ちて、残り800mからが勝負。そこでどの位置を取れるかが最大焦点となる。
鞍上はベテラン・関本淳騎手。レースの駆け引きには定評があり、どんなレースを見せてくれるか興味深い。
コミュニティは前回1着でようやく勢いを取り戻した。一昨年、桐花賞でナムラタイタンを破る金星を飾ったように水沢2000m以上がベストの条件。
昨年は村上忍騎手の奇襲に屈したが、今年は二の轍を踏まないはず。3度目の北上川大賞典挑戦で初制覇になるか。
ライズラインは史上8頭目の北上川大賞典2連覇を賭けて出走する。父は人気種牡馬の仲間入りを果たしたスクリーンヒーローの初年度産駒。重賞勝ち馬第1号となったのは、ほかでもないライズライン(若駒賞)だった。
かつてマイラーだったシロキングが3200mの天皇賞を優勝したとき、岡部幸雄騎手はこうコメントした。「1600mを2度走らせれば3200mもこなせる」と。昨年の北上川大賞典がそれだった。
当然だが、今年はマークがきつくなると思うが、自分の競馬をしたときのライズラインは本当に強い。どこでスパートをかけるかに注目。
アントニオピサは中央ダート4勝、南関東2勝と激戦区でしのぎを削ってきた。初戦をアッサリ逃げ切り、実力を誇示した。今回も逃げの手は必至。マイペースで逃げればアッサリまで十分。
◎①ナリタポセイドン
〇②コミュニティ
▲③ライズライン
△⑦アントニオピサ
<お奨めの1頭>
8R クインズジュエリー
移籍2戦目の水沢1300m戦を快勝。中央時代に短距離をメインに使われてきた実力を披露した。850mでも能力の違いを見せつける