
★重賞・かきつばた賞/サンエイゴールドが快勝
せきれい賞トライアル・古馬の芝2400m重賞『かきつばた賞』は1番人気のサンエイゴールドが2着に4馬身差をつけて快勝、人気に応えました。
6頭立てとなったレースではまず3番人気ブレークビーツがハナを主張。横に2番人気ブレイズアトレイル、直後にはサンエイゴールドの順で人気3頭がレースの流れを作ります。
勝負所で仕掛けたサンエイゴールドに対しブレークビーツも粘りますが及ばず、サンエイゴールドは直線だけで4馬身引き離す完勝。そして2着争いはブレイズアトレイルが交わして先着。勝ったサンエイゴールドは初の古馬重賞タイトル獲得となりました。
★重賞・早池峰スーパースプリント/9歳エーシンシャラクがV
日曜日に行われたダート1000mの重賞『早池峰スーパースプリント』。こちらも1番人気のエーシンシャラクが勝ちました。
スプリント戦らしい猛烈な先行争いを凌ぎ切って勝ったエーシンシャラクは今年9歳馬。一昨年の転入後から何度も重賞に挑んできたものの最高で2着とタイトルに届きませんでしたが、9歳の夏にして待望の重賞制覇を果たしました。
近年は高齢馬の活躍が多くなり、岩手でもナムラタイタンが高齢になっても好走していたので目立たなくなりましたが、9歳馬の重賞制覇、それも9歳にして初重賞という例はなかなかレア。エーシンシャラクに脱帽ですね。
本命は(13)ダイワスペシャルを狙います。以前は短距離戦をメインに戦っていましたが年齢を重ねた最近はズブさが出てきたのかむしろ長めの距離の方が好相性。そして芝との好相性ぶりも前走を見る限りまだまだ健在ですから、距離が長いということで軽視されるのなら逆に狙い目になる存在と見ます。
相手は(9)ユナイテッドボス。こちらも最近は勝ちきれずにいますが、激戦でこそ上位に飛び込んでくるのはベテラン馬の地力なのでしょう。もとより芝も距離も問題ない馬。魅力は十分。三番手は(8)ダンストゥナイトを。盛岡芝の経験は少なめながらも崩れたことがほとんど無い隠れ芝巧者です。ここにきて調子が上がってきている印象もあり、鞍上も意外性十分。一発ならこれでしょう。
あとは(5)カタオモイ、(3)シャンテヴィーヴァと鞍上のわりに人気がなさそうな馬をピックアップ。昨年のこのレースではそれまで芝は未勝利だった8番人気馬が激走して3連単27万円越えの大波乱になりました。もともと一筋縄ではいかない騎手対抗戦だけにそのつもりで組み立てた方がベターでしょう。パドックの気配が良さそうなら人気薄でも押さえておくのも手かも。
●11Rの買い目
馬単(13)=(9)、(13)=(8)、(9)=(8)、(13)→(5)、(13)→(3)
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★オッズパークLOTO 5重勝/6月5日(対象8R~12R)
買い目:2,4→4,11→4,13→9,11→8
8R/評価A: 4番、 2番 評価B: 7番
9R/評価A:11番、 4番 評価B: 7番
10R/評価A:12番 評価B: 4番 穴:14番、3番
11R/評価A:13番、 9番 評価B: 8番 穴:5番、3番
12R/評価A: 8番 評価B: 3番 穴:5番
好評を博す芝1000m交流・OROターフスプリントは今年7回目を迎える。超スプリント決戦は当然のことだが、スピード満点。一瞬で決着するのがファンの支持を集めている。
そして4日、ダート1000mを舞台に行わる「早池峰スーパースプリント」は今年で2回目。前身は旧盛岡のオープン特別・早池峰賞(1100m)。当時、長距離偏重の流れの中、個性派が続々と優勝馬に名乗り。個人的にも大好きな一戦だった。
それを引き継いで水沢1400m、新盛岡競馬場(OROパーク)ダート1200mで実施していたが、発展的に解消。昨年、潔く第1回として早池峰スーパースプリントを名称も変更して実施した。
記念すべき第1回の覇者はサカジロヴィグラス。逃げたエゴイストを徹底マークから競り落として59秒1。1000mレコード(当時 後にトドイワガーデンが58秒8に更新)に0秒1に迫る好タイムをマークした。果たして今年優勝するのはどの馬か。
総合力でエーシンシャラクがリード。最有力候補にいる。岩手転入後、着外に沈んだのは昨年7月、調子を崩していた重賞・すずらん賞8着一度のみ。ほかはすべて入着を果たし、抜群の安定感を誇っている。
今季も3戦2勝。さすがに前々走・水沢850mの超スプリントは忙しすぎて4着だったが、前走・盛岡ダート1000m戦を3馬身差で完勝。きっちりお返しをした。
59秒前半の決着になると年齢的にも厳しいが、1分を切るぐらいなら前走の再現濃厚と見るのが妥当だろう。
逆転候補はスマートアレンジ、キングオブロー。スマートアレンジもエーシンシャラクと同様、短距離のスペシャリスト。中央ダート1000m2勝、ダート1200m2勝と実績は一番。
岩手でも移籍3戦目のヴィーナススプリント(水沢1300m)を6馬身差で圧勝。周囲の度肝を抜いた。
続くハーベストカップ6着後、リタイアを余儀なくされて今年4月、水沢850m戦で復帰。いきなりタイム差なし2着にまとめ、絶対スピードを誇示した。
気になるのは前走3着だが、競馬に二走ボケはよくあること。そう解釈すれば休み明け3戦目の今回こそ真の実力を発揮。
キングオブローは中央ダート1200m2勝、芝1200m3勝でオープンまで出世。転入直前の芝1200m戦も11着ながら0秒8差。
岩手初戦は4ヵ月半ぶりの実戦に加え、850mが合わず3着だったが、前走2着。1000m延長も味方にした。格でアッサリまで。
タイセイメテオが最大の惑星馬。中央未勝利、園田1勝・C1から転入でオープン格付け。厳しい条件かと思ったが、芝・OROターフスプリント、桂樹杯2着。すずらん賞3着など重賞でも活躍し、大変身を遂げた。
冬場は南関東へ移籍して4着最高。再転入戦も6着だったが、昨年の早池峰スーパースプリントでエーシンシャラク4着に先着3着。高速馬場になれば、大物食いの可能性も十分ある。
カミノマンボは南関東から里帰り初戦の水沢850m戦を逃げ切り勝ち。スマートアレンジとのマッチレースを制した。前走・盛岡ダート1000m戦でも先手を奪ったが、直線一杯4着。マイペース条件付きで押さえ。
あと注目はスティルプリンス。現在、C1。いきなりオープン馬が相手でしかも同斤量57キロ。常識的には厳しいが、前々走タイム1分1秒3は通用のタイム。格度外視で狙える要素はある。
◎②エーシンシャラク
〇③スマートアレンジ
▲⑧キングオブロー
△④タイセイメテオ
△⑤カミノマンボ
△⑦スティルプリンス
<お奨めの1頭>
4R レオチェックメイト
前走2着は相手が強かった。このメンバーなら首位は譲れない
先週の3歳芝2400m重賞・サファイア賞はブラックロードが優勝。直線半ばで一旦サンエイジャックに交わされながら、差し返す味な芸当で初重賞を手にした。
ブラックロードはシンボリクリスエス産駒で南関東2勝から岩手転入。初戦のやまびこ賞で穴人気に支持されたが、伸びひと息6着。続いて芝・はまなす賞へ挑戦したが、忙しい競馬が合わず8着。
母父がブライアンズタイムなら長距離2400mは歓迎だろうが、移籍2戦の結果から7番人気に甘んじたが、その低評価を見事覆した。
阿部英俊騎手「前回、はまなす賞を使って芝適性があると思いましたが、距離が短すぎた印象でした。それで先生(佐々木由則調教師)に、芝2400mのサファイア賞を使いたいとお願いしました。
レース前から行けるなら行こうと考えていたので作戦どおり。速からず遅からず、後ろから突かれないように逃げたのも良かったんでしょうね。
直線で一旦サンエイジャックに交わされましたが、自分の馬に手応えがあったので慌てることはないと。向うは捕えるのに脚を使っていたでしょうしね。並ばれてから、またハミを取ってくれました。
走法からダートより芝向きですし、長い距離の方が合いそうです」
さすがベテラン。ここ一番でブラックロードの持てる能力を最大限に発揮した。走破タイム2分34秒3は第7回・オールマイウェイ(2分33秒1)、第9回・レジェンドロック(2分33秒6)に次ぐサファイア賞史上3番目の時計。
レジェンドロックはその後、オパールカップ3着から古馬・せきれい賞を優勝。オールマイウェイも翌年だったが、かきつばた賞優勝、せきれい賞3着に健闘した。ブラックロードにはぜひ、せきれい賞へ挑戦してほしい。
3日は古馬による芝2400m戦「第20回かきつばた賞」。4歳の若武者サンエイゴールドで中心は動かない。
今回の6頭中5頭が前走・ターフ特別に出走。サンエイゴールドは5ヵ月ぶりのハンデがあったにもかかわらず4馬身差で圧勝。最優秀ターフホースの実力をマザマザと見せつけた。
この一戦を使ってかきつばた賞は予定どおりのステップ。盛岡芝2400mもサファイア賞優勝、せきれい賞0秒1差3着とまったく不安なし。ほぼ死角なしの大本命といっても過言ではない。
ブレークビーツはサンエイゴールドの2着を確保。ダートでは苦戦の連続だったが、芝に替わって動きが一変した。昨年はかきつばた賞を逃げ切って快勝。今年は少頭数で楽にハナに立てるのは確実。
ブレイズアトレイルは南関東から再転入初戦3着。マズマズの再スタートとなった。昨かきつばた賞はブレークビーツのハナ差2着。今年こそ雪辱を果たすか。
ナンヨーケンゴーは中央芝3勝、障害1勝から2ヵ月休養明けに転入。福島芝2600m1勝が不気味。
◎④サンエイゴールド
〇⑥ブレークビーツ
▲②ブレイズアトレイル
△③ナンヨーケンゴー
<お奨めの1頭>
4R ラヴァ―ゴールド
園田から転入初戦は出遅れながらも逃げて2着確保。メンバーが緩和され、順当に勝機をつかむ
★重賞・サファイア賞/7番人気ブラックロードが逃げ切る
芝2400mで行われた3歳馬の重賞『サファイア賞』。1番人気はサンエイジャック、2番人気はミスターシーバス、3番人気はメドゥシアナとこれまでの重賞で実績ある馬たちが上位人気を占めましたが、勝ったのは7番人気のブラックロード。逃げていったんは捉えられたものの差し返すという力強い戦いでタイトルを手にしました。
ブラックロードは当初ホッカイドウ競馬でデビューを目指しましたが果たせずに南関東に移籍、5戦2勝の成績でこの4月に岩手に転入していました。これまでの2戦は6着・8着に終わっていたものの3度目の挑戦で見事Vとなりました。
5月29日のメインレースは第10R、JRA条件交流の『フレンドリーカップ カシオペア賞』です。岩手はB1級、JRAは500万下との交流戦ですが、前回の5月15日に行われた同条件のレースではJRA勢が上位6着まで独占して終わっています。ここも、ざっと見た感じではJRA勢優勢という印象でしょうか。
本命は(5)クイックモーションを採りました。デビュー年は1戦、昨年は5戦、今年もまだ1戦のみと4歳馬ながらまだ7戦しかしていないキャリアが少ない馬。しかしその全てで一ケタ着順、直近の2戦も500万下特別でさほど差の無い競馬をしているのですから、素質面はやはり上位という見立てでいいのではないでしょうか。左回りも問題なし。
対抗は(2)ラスイエットロスでいきましょう。こちらもこれまでのキャリアで大きく崩れたことはほとんど無い堅実派。左回りの経験が少ないのが割り引き要素かもしれませんが、そこは先行力でカバー。
三番手は、ここは岩手の(4)ロケットボールを狙ってみます。昨年は芝の重賞でも健闘しており、その相手には元JRAオープンクラスの馬もいたのですからここでの力量に不足はないはず。休み明け二戦目の上積み分も魅力と言いたい所。
ヒモはまず(3)ユニゾンデライト。休養が長く計算しづらいですが、3歳時に戦った相手は結果的にハイレベルでした。本来の力が出せるならここでも差は無いはず。(1)フィールザオーロラも前走の雨で状態の悪い芝で大外枠という不利な条件での結果は度外視してみたいですね。
●10Rの買い目
馬単(5)=(2)、(5)=(4)、(5)=(3)、(2)→(4)、(5)→(1)
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★オッズパークLOTO 5重勝/5月29日(対象8R~12R)
買い目:3,6→1,4,6→5→1,4,6→2
8R/評価A: 6番、 3番 評価B: 1番
9R/評価A: 6番、 1番 評価B: 4番 穴:5番
10R/評価A: 5番 評価B: 2番 穴:4番
11R/評価A: 1番 評価B: 6番、 4番 穴:8番
12R/評価A: 2番 評価B: 8番、 9番 穴:3番
5月22日、第11R・OROターフスプリントにダイワマッジョーレが出走。1枠から好スタートを決め快調に飛ばしたが、残り100mで故障。競走中止した。
ダイワマッジョーレは鳴り物入りで岩手転入。当時、各方面から問い合わせが殺到した。盛岡に芝があればこそのビッグトレードだった。
ダート戦は未経験だったが、仮にこなせれば選択肢も増えるのでは...と陣営は踏んだ。ところが追い切りで力の要る馬場に手こずり、当初予定だったダート戦を見送り。かきつばた賞(芝2400m)まで待ったが、態勢が整っていないと判断。出走取消を選択した。
結果、岩手初戦は8月1日、盛岡ダート1600m戦。中団のまま5着に終わり、以降は芝を4戦使って入着止まりを繰り返したが、11月5日、盛岡ダート1200mで2着。思い切った待機策から最速タイの上がりを披露し、シーズンを終了。翌年に期待をつなげた。
その後は休養に入り、今年4月9日から始動。初の水沢戦で6着だったが、2戦目の1600mを逃げ切って完勝。直後に「長くかかったけど、ようやくメドが立った。ホッとしました」と瀬戸幸一調教師が語ってくれた。大物を預かった身として心から安堵したに違いない。立て直しに全力を尽くしたのだから......。
28日メインは3歳芝2400m重賞「第11回サファイア賞」。過去5年、このレースの優勝馬3頭が古馬の芝2400m交流・せきれい賞へ挑戦。レジェンドロックが優勝し、オールマイウェイ、サンエイゴールド3着。トライアルではないが、せきれい賞へ直結するレースと見ていいだろう。
主軸はサンエイジャック。ダート戦はすべて着外に対し、芝2勝2着1回と典型的なターフホース。はまなす賞はソーディスイズラヴの大外強襲に屈したが、2着確保で面目躍如。予定どおりサファイア賞へ駒を進めてきた。
芝2400mは父ジャングルポケット、母父ダンスインザダークならむしろ歓迎。サンエイジャックが優勝すれば管理する瀬戸幸一調教師は3年連続でサファイア賞を制することになる。
逆転筆頭はミスターシーバス。はまなす賞はサンエイジャックの後塵を拝して3着だったが、先行馬が総崩れの中で粘ったのは評価材料。超スロー必至の2400m戦で展開有利は明らか。
メドゥシアナはデビュー2戦目に芝1600m重賞・若鮎賞を優勝。今季初戦・あやめ賞は1番人気ニードアフレンドの逃げを早めに捕えにかかって2着。続く留守杯日高賞は先行有利の馬場に泣いて3着。運がなかったとしか言いようがない。実績ある芝で反撃首位を狙う。
ルークは間違いなく芝2400m向き。ピリッとした脚はないが、ロングスパートがきく。父がブラックタイド。一発ならこの馬。
ブラックロードは初芝・はまなす賞8着。入れ込みタイプで距離が不安だが、芝2度目はプラス材料となるはず。
12R
◎⑤サンエイジャック
〇③ミスターシーバス
▲①メドゥシアナ
△⑥ルーク
△⑨ブラックロード
<お奨めの1頭>
11R チェリーピッカー
岩手11戦11勝。すべてワンサイドで決め、オープン入り目前。貴重なカフェオリンポス産駒に注目してほしい