★重賞・留守杯日高賞はダンストンレガーメが勝って重賞連勝
日曜日に行われた3歳牝馬の重賞『留守杯日高賞』は、ここまでのGRANDAME-JAPANポイントトップにいるスターレーンが競走除外(前売り発売開始後の出走取消)となる波乱を思わせる幕開け。レースでは3番人気ニードアフレンドと1番人気グラマシーが先行争いを繰り広げる中、その直後で機をうかがっていたダンストンレガーメが直線抜け出して、最後は粘るグラマシーをクビ差捉えて勝利。前走に続く重賞連勝を果たしました。
3着は4番人気メドゥシアナ、僅差の4着には11番人気のダンストンリアンが食い込んでいます。
本命は(2)コミュニティです。前走の『桃花特別』は2着ではあったものの、やや距離不足と言えるマイル戦で最後までしっかりと脚を使っての2着確保は見せ場十分。身のこなしなども一時の不振を払拭した感がありました。
今回は前走より距離が伸びての得意の1800m戦。相手関係は、転入馬が多く読みづらい所がありますが、そして馬場傾向の変化も気になる点ですが、今の勢いなら勝ち負けを期待していい段階にあるでしょう。
対抗(7)ミラクルフラワーにとっては馬場傾向の変化が大きな味方になりそう。今週の水沢は先週までとうって変わってかなりの先行有利。逃げタイプのこの馬にとってはもってこいのコースになっています。正確に言えば「内枠の逃げ馬」がより有利なのですが、外枠からでもすんなり主導権を奪えれば特に問題なし。ここはどちらかといえば差しタイプの馬たちばかりだけにすんなりハナを獲るのも難しい話では無いでしょう。
それゆえ(3)サプライズハッピーにとってはやや戦い方が難しいのかもしれません。ただ、この馬は本来は中団からある程度早めに動いてくるレースをするタイプですし、休み明けで動ききれなかった前走のイメージは捨てていいと思います。
この他をどう選ぶかが難しい。実績では(6)プリムラブルガリスなのですが骨折による長期休養の影響と距離面のハンデは気になる所。であれば1800mという距離を苦にしなさそうな(8)アドマイヤコリン、(4)マイネルマークをヒモに・・・としてみます。ここは当日気配等を見てから選んでもいいのかもしれません。
●10Rの買い目
馬単(2)=(7)、(2)→(3)、(7)→(3)、(2)→(8)、(2)→(4)
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★オッズパークLOTO 5重勝/4月24日(対象7R~11R)
7R/評価A: 4番、 9番 評価B: 3番、 5番
8R/評価A:11番、 2番 評価B: 4番 穴:8番
9R/評価A: 7番 評価B: 3番 穴:4番
10R/評価A: 2番、 7番 穴:3番
11R/評価A:11番 評価B: 7番 穴:3番
23日メインは"グランダム・ジャパン2017"3歳シーズン第5弾「第17回留守杯日高賞」(水沢1600m)。
留守杯日高賞がグランダム・ジャパンに組み込まれたのは2010年。その年に優勝したエレーヌは総合優勝も果たし、初代3歳女王の座を手にした。
以降も遠征馬に凱歌が上がり、昨年サプライズハッピーが初の地元優勝を果たしたが、遠征馬はベッロポモドーロの1頭のみ。今年は5頭が参戦。果たして遠征馬が勝つか、それとも岩手勢の2連覇なるか。
主軸に園田スターレーンを推すが、仮に優勝すれば園田所属馬初の岩手重賞制覇の快挙も果たすことになる。
園田の場合、岩手で行われる重賞への参戦自体が少ないが、それでも何頭かはやってきている。例えば園田三冠馬ロードバクシンがダービーグランプリ(当時GI)に参戦したが、しんがり14着。
地理的なこと、日程的なことが大きいと思うが、園田所属馬が留守杯日高賞へ参戦するのも2011年ハッコー以来、スターレーンが2頭目。
しかもスマートファルコン産駒の重賞勝ち第1号。いろいろな意味で応援したくなるのも心情だろう。
最大の不安は輸送をクリアーできるか否か。ル・プランタン賞を優勝したが、若草賞(名古屋)からマイナス10キロ。佐賀までの長距離移動がこたえたに違いない。
今度は九州から北の岩手水沢。中1週のローテーションも影響する可能性は低くない。馬体重が減っていないことを祈るのみ。
牝馬は概して牡馬以上に繊細。多少の変化にも過敏に反応するケースも少なくない。後に記すセミプレナもル・プランタン賞で北海道から佐賀まで輸送。シーズン初出走ながらマイナス21キロで出走した。
そうなるとメドゥシアナ、ダンストンレガーメは地の利を生かせる。メドゥシアナはデビュー2戦目の芝・若鮎賞を優勝。ダートは未勝利ながら2歳牝馬交流・プリンセスカップでスターインパルスの2着と気を吐いた。
前哨戦・あやめ賞は2着だったが、これは1番人気に支持されたニードアフレンドをの逃げを捕えに動いたため。結果、ダンストンレガーメが漁夫の利を得た格好だった。
メドゥシアナは強烈な差し脚が武器。ほかの有力馬も差しタイプが多いが、距離延長は望むところ。あやめ賞の雪辱を果たす。
ダンストンレガーメは知床賞に続く重賞2勝目をマーク。気になるのは久々の実戦だったにもかかわらずマイナス2キロ。飼い食いの細いタイプで反動が若干不安だが、併せ馬を消化して出走。態勢が整ったと見ていいだろう。
セミプレナは大幅に体重を減らしてもル・プランタン賞3着に健闘。今度は一度プリンセスカップで走った水沢が舞台。輸送も短縮され、平常心で臨めれば怖さ十分。
ニードアフレンドはあやめ賞3着に敗れ、距離も1600mへ延長。一見するとマイナス要素が多いが、人気が下がった時の逃げ馬は侮れない。有力馬がけん制し合えばマイペースに持ち込めるかもしれない。
グラマシーは中央から名古屋へ移籍後、5戦4勝。キャリア的には見劣るが、意欲的な攻め馬をこなして意欲満々。
◎②スターレーン
〇⑥メドゥシアナ
▲③ダンストンレガーメ
△⑫セミプレナ
△①ニードアフレンド
△④グラマシー
<お奨めの1頭>
5R・アイティワイルド
今シーズン初戦だが、C2では能力の違いが明白。仕切り直しの一戦を勝利で飾る
ベンテンコゾウがやってくれました。4月18日、門別1600mで行われた「第41回北斗盃」へ挑戦。遠征馬はただ1頭だったが、4コーナー手前で早め先頭。ストーンリバー以下の追撃を封じて2馬身差をつけて完勝。まずは北海道一冠目を手にした。
環境へ慣れるため10日に門別入り。レースでは初の長距離輸送、初コース、初ナイターなど初ものづくめに加え、不安だったゲート入りに若干手こずったが、好スタートを決めてひと安心。いかに門別1600mが内回りで直線218mだったにせよ、前半35秒2-上がり43秒5の超ハイペースをしのいだ勝利は価値がある。
次のターゲットは6月1日、北海優駿。今度は距離が2000mへ延長。果たしてサウスヴィグラス産駒がこなせるかどうか。またストーンリバーなどはシーズン初出走のハンデがあったのも事実。クリアーすべき課題は少なくないが、ベンテンコゾウも底を見せていない。今後の動向に注目してほしい。
22日メインは「田沢湖賞」(C1 水沢1600m)。今週3日間でひとまず水沢開催が終了。舞台が盛岡へ替わる前に水沢巧者たちは好成績を残したいところだろう。
主軸をオレノカッチーにするか、マイネルコランダムにするか迷ったが、転入初戦のパフォーマンスが強烈だったオレノカッチーを本命に推す。
中央6戦0勝から北海道へトレード。4戦2勝2着2回の成績をあげ、再び中央入り。3戦0勝(うち1回は川崎条件交流)後、岩手入り。初戦の4月10日、C1戦で1番人気に支持された。
レースは前半4番手インを追走。掛かるシーンもあったが、鞍上・山本聡哉騎手がうまくなだめて折り合いをつける。
勝負どころの3コーナーで外に出すと馬なりで先陣へ進出し、4コーナーで先頭。あとは後続を突き放し、余裕でゴールへ入った。直線で山本聡哉騎手がムチを入れたのは、おそらく悪さを出したから。レースに集中していたらタイムはもっと詰めていたに違いない。
逆転筆頭はマイネルコランダム。一昨年、A級で2勝マークしたが、昨年は未勝利に終わり、今季はC2へ一気に降格。初戦と3戦目で豪快なまくりを披露して7馬身差で圧勝。間をはさんで2着に敗れたが、当時は外を回った馬には厳しい馬場状態。あとはハブーブの瞬発力もすばらしかったが、前走でお返しをした。
何よりも前走はオレノカッチーと同じ日に走り、0秒2上回るタイムで1着。こちらも直線は余裕があり、甲乙つけがたい実力。格で4歳馬をねじ伏せる可能性も十分。
マイネルラヴィーンは盛岡未勝利に対し、水沢8勝。今季2戦3、2着も水沢巧者ぶりを裏付けている。前走・大屋梅賞は勝ったヴィグラスムーヴが強く、むしろ2着確保を評価するべき。身上とするのは強烈な末脚。2頭の出方次第では一気台頭のシーンまで。
ヤマニンレガリーノは転入後、相手が強力だった3走前のC2一組8着以外はすべて入着。相手なりに駆ける堅実さを身上とし、今シーズンも3、2着。勝ち負けはどうかだが、連下マークは欠かせない。
ヒライズミナンバーは外10番枠が痛かったが、順調なシーズン入りを果たし2、1着。マイペースに持ち込めばマイルも我慢できる。
ラブミージェームスは再転入戦を快勝。水沢初勝利を飾り、弾みついたのは確か。
◎④オレノカッチー
〇⑧マイネルコランダム
▲③マイネルラヴィーン
△⑥ヤマニンレガリーノ
△⑩ヒライズミナンバー
△⑦ラブミージェームス
<お奨めの1頭>
3R ワールンガ
前走は相手が強すぎたが、非凡なスピードを披露して2着。走破タイムがここでは抜けている
★ナムラタイタン号の引退式が行われる
先の4月8日、重賞『赤松杯』に出走し3着だったナムラタイタン号が現役を引退して種牡馬入りする事となり、4月15日の水沢競馬場で引退式が行われました。
赤松杯の4連覇を視野に入れて登場した王者にとっては今期の始動の戦いのはずが思いがけず現役最後のレースとなってしまいました。
電撃引退・そして今年の種付けシーズンに間に合わせるための急遽の出発となって慌ただしい旅立ちでしたが、パドックには多くのファンが集まってナムラタイタンとの別れを惜しんでいました。
なお同馬は、アロースタッドにてスタッドインすることになっています。
8頭立てとはいえ近走の成績が様々なこのレース。本命は(2)フォールドインを狙います。水沢マイルでは安定しているのが最初のアピールポイント。転入間もない馬は別として昨年から岩手で戦っていた馬たちの中で比較すればそのコース・距離実績は上位と言えるもの。また、3月の初戦で9着に終わった後4月2日の2戦目で大きく差を詰めて5着に食い込んだ点も、叩き良化型と思えるこの馬だけに3戦目の今回への期待が高まってくるというものです。
(5)ビービーガザリアスは対抗格に。昨年の今頃は旧地の重賞でも勝ち負けレベルの戦いを演じ、直近にしても遠征のグレードレースは別としてA級戦準重賞では上位を確保してきているのですからやはり格上なのは間違いなし。どちらかと言えば大きなコースの方がより良いという戦績から今回は対抗にとどめますが、笠松もこなしているのだからそれほど大きな問題ではないのかもしれません。
3番手は敢えて(8)ラブミーリルを。春二戦の内容を着順や着差の数字で見ると奮わない感じですが、この春のコース傾向は展開によって馬の力量以上に差が付いたりするのが常。それは気にしなくて良いのでは。
(3)ロジカロンは力量的にもクラス的にも通用の手応えがあります。ただ、JRA時代からやや"人気の逆を行く"タイプの気配も。人気になりそうなここは逆に控えめにとどめてみたいところ。一方の(6)スコルツェッテ。前走くらい動ければ通用するし距離もやはり長めの方が良い印象。穴ならこれでは。
いずれにせよここは頭数の割には差が少なく、またどの馬にも不確定要素が残る構成。波乱にも対応できる組み立てがベターでしょう。
●10Rの買い目
馬単(2)=(5)、(2)=(8)、(2)=(3)、(2)=(6)
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★オッズパークLOTO 5重勝/4月17日(対象7R~11R)
7R/評価A: 4番 評価B: 2番、 6番
8R/評価A: 4番 評価B: 2番、 8番 穴:12番
9R/評価A: 9番 評価B: 1番、 穴:10番
10R/評価A: 2番、 5番 評価B: 8番 穴:6番
11R/評価A:11番 評価B:10番 穴:4番
4月18日(火)、門別1600mで行われる北海道三冠の一冠目「北斗盃」にベンテンコゾウが挑戦する。
ベンテンコゾウは昨年5戦4勝2着1回の成績で2歳最優秀馬の座を獲得。今季初戦に奥州弥生賞を選び、5馬身差で圧勝した。
あえて特別開催(3月18日)の重賞・奥州弥生賞を今季初戦を選んだのは北斗盃から逆算してのこと。4月1日のスプリングカップから始動すると日程が過密になるとの判断だった。
門別の環境に慣れるため、4月9日に水沢を出発し10日に早々と入厩。万全の態勢で臨む。
菅原勲調教師「課題だったゲートも解消傾向にありますし、テンコートレセンで鍛え直した成果もつかんだので遠征に踏み切りました。目指すのは三冠ボーナスの2千万円。負けたら終わりですから、一戦一戦が必勝態勢。北海道勢はなかなか強力ですが、どこまでやれるか。期待を持って挑戦します」。朗報を心待ちにしたい。
16日メインはB1級・水沢1800m「駒形賞」。成績に加え、1800m対応がカギを握る一戦となるだろう。
主軸にコスモタウルスを指名。中央6戦0勝、地方交流4戦4着2回から転入。4戦目の盛岡1600m2着をはさんで7勝マーク。終盤4連勝が圧巻だった。
今季初戦は3着だったが、勝ったのは元A級トーホウパルサー。負かしに行った分、末が甘くなった印象で前走でお返し。アッサリ直線突き抜け、B1昇級も突破した。
ただ不安がない訳ではない。牡馬にしては430キロときゃしゃ。1800mも気持ち長い印象があるが、素質の高さで克服。ここも勝つようならA級入りは確実。
スパンコールは昨年4勝2着5回。毎回のように上位争いを演じた。今季はB1へ降格して2戦2着。前回はコスモタウルスに完敗だったが、前々走の1800m戦で先着2着。マイルより1800m向きは誰の目にも明らか。流れ速くなれば単まで十分。
トーホクアローは初戦のA級戦でインを鋭く突いて2着。この一戦でB1降格は恵まれた。しかも駒形賞は一昨年2着、昨年優勝。水沢1800m2勝2着3回と連対パーフェクトも強気にさせる材料。
それを承知の上で序列を上記のようにしたのは3頭とも主戦が山本聡哉騎手だったから。長所はもちろんのこと短所も十分把握しているはず。現在、同騎手はリーディング首位を独走中。これが最終決断の決め手となった。
マウントマズルは昨年8月、大井から再転入後、A級で5、4、4、JRA交流10着。その後は寒露特別が開催取り止め、霜月特別は出走取消。前走が実質6ヵ月ぶりの実戦でプラス27キロ。見た目にも太かったが、それで4着には正直びっくり。改めて能力の高さを実感した。叩かれた変わり身は一番になるはず。
ノンシュガーは今季2連勝と好調なシーズン入り。時計比較で評価は下がったが、勢いに賭ける手も十分にあるだろう。
◎⑦コスモタウルス
〇⑤スパンコール
▲③トーホクアロー
△⑥マウントマズル
△②ノンシュガー
<お奨めの1頭>
11R・ハーモニーフェア
前走は強いの一語。B1昇級戦だが、メンバー強化感もなくアッサリ突破する