9月25日に行われた古馬ダート1200mの重賞『絆カップ』は1番人気に推されたキラットダイヤ号が快勝。昨年に続くこのレースの連覇を達成しました。
休み明けとあってか今回は2番手から進む形になったキラットダイヤでしたが、逃げたグランエスポワールの外を追走している間も手応えは十分。「スタートはもっさりした感じでしたが勝負所からは馬が勝手に仕掛けていくくらいの手応え。自分は進路を決めてあげるだけでした」とレース後の鈴木祐騎手が語っていたように3コーナーあたりからはこれまで通りのワンサイド。直線もほとんど追うところなく馬なりでゴールを駆け抜けて7馬身差・1分10秒6の圧勝。絆カップ連覇を果たした同馬の次戦はJBCスプリントになる模様です。
9月27日のメインレースは8Rになります。芝1000mの地方競馬全国交流重賞『OROターフスプリント』。発走時刻は16時25分と早くなっておりますのでご注意ください。
先週は台風による雨の影響を受けた盛岡の芝コースでしたが今週は、やはり土曜日にまた別の台風の影響による雨が降りましたが、その後は好天に恵まれて馬場状態は回復傾向にあります。
以前にも触れましたが今の時期の芝コースはさすがに夏前までの好状態というわけにはいかず走破タイムも徐々にかかり気味になってきています。
一方で、例年は10月下旬に行われてきたこのレースですが、今年は他の重賞との兼ね合いもあって9月下旬に移動。例年よりは良い状態の芝という条件での一戦にもなります。
昨年はホッカイドウ・クラヴィスオレアが58秒0の好タイムで制したOROターフスプリント。昨年以上のタイムを、あるいは57秒7の現レコードを上回るタイムを、期待する事もできるでしょう。
このレースの本命は(3)スギノヴォルケーノを採りました。
岩手転入後の3戦はいずれも芝。1700mのかきつばた賞で3着、1000mのOP特別で4着となったあとの前走、準重賞ハーベストカップを制して"三度目の正直"に。JRA時代には芝の短距離でオープンまで出世していた馬ですから短距離で変身する事に不思議は無いのですが、注目したいのはその内容。直線一気に突き抜けた脚は上がり3ハロン34秒0、展開面の比重もあったにせよこの末脚は見事と言っていいものでした。
過去のこのレースを見てもラストは35秒台で決まる事がほとんど。スギノヴォルケーノは二走前のOP特別でも敗れはしたものの35秒3のメンバー最速級の末脚を繰り出していますし、この脚はそれだけで大きな武器になるし上位争いの期待もかける事ができるというものです。
対抗は(8)ケイアイサクソニーを。こちらもJRA時代は芝短距離でオープンまで進んだ実績の持ち主。ホッカイドウに転じてからも当地の上位クラスの短距離で健闘し、当時やはりホッカイドウ所属だった◎との対戦でも先着しています。地方では最高2着ですがあくまでダートの話、芝なら当然変身を見込めるでしょうし、ダートでそれだけやれているのなら力の衰えもないと判断できるでしょう。
三番手は(12)リンシャンカイホウを採りました。芝はどの距離もこなしていますがベストはやはりこの1000m。盛岡では3度走って2勝2着1回の好相性ぶりをみせています。昨年は前哨戦のハーベストカップを制したもののOROターフスプリントには出走できず。1年越しの念願の重賞タイトルを狙います。
以下となると悩むだけに敢えて少し穴っぽいヒモ候補を。まず(4)スターオブケリー。自身はダートのみの戦績ですが父母とも芝の実績があり血統的には戦えていいものがあります。短距離ベストという事もハヤテスプリントで証明済み。芝で同様の競馬ができれば・・・の狙い目はあるでしょう。(11)ツーエムマイスターはこのレースを勝った一昨年ほどの勢いは薄れたとはいえ芝1000mの条件ではやはり堅実。差す形になっても崩れなかった前走の印象からは上位争いの手応えを感じます。
●8Rの買い目
馬単(3)=(8)、(3)=(12)、(8)=(12)、(3)→(4)、(3)→(11)
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先週18日は牝馬クラシック三冠目「OROオータムティアラ」(盛岡ダート2000m)が行われ、逃げの手に出たアップテンペストを徹底マークしたトーセンキャロルがゴール前で交わして快勝。ひまわり賞(オークス)に続いて牝馬二冠を獲得した。
山本聡哉騎手「優勝できてうれしいです。ひまわり賞では大きく減っていたが、今回はしっかり乗り込んでプラス体重。いい状態で臨めたと思います。アップテンペストは前回(やまびこ賞)強かったし、(ひまわり賞と)タイムも同じでしたから、アップテンペストをマークする形にした。勝負どころでは手応えがなくて、もしかすると負けるかもと思ったが、直線では前回同様、しっかり伸びてくれた。無事、本命に応えて勝ちましたからホッとしました」
佐藤浩一調教師「状態は間違いなく前回より良くなったと思う。体重も回復していましたからね。今日はペースが遅かったので、2番手につけたジョッキー判断がすばらしかった。ひまわり賞のように中団では絶対届かない。好騎乗だったと思います。二冠制覇が最大目標でしたから、次回以降のことはまったく考えていません。ただ、今日の内容を見れば2000mはちょっと長い感じ。1600mから1800mがベストだと思うので条件が合うレースをゆっくり選びます」
20日は2歳重賞「第42回若駒賞」。当初予定は芝1600mだったが、馬場状態の悪化によりダート1600mで行われた。優勝はケープライト。逃げたフユノソラの3番手インを追走し、直線抜け出しを決めて快勝。初の重賞制覇を果たした。
山本聡哉騎手「前回(若鮎賞)、出遅れたので砂を被らせる競馬をやってみたが、問題なかった。スタートが速ければ行っても良かったし、周りが行くなら控えてもいいと思った。3、4番手イン追走は想定内の位置。スローの流れだったので、脚を貯めることができたのも好走要因。直線で逃げている馬(フユノソラ)がフラフラしていましたし、今日は内が重い傾向なので外に出したかった。それも勝因だったと思います」
佐藤浩一調教師「前回の若鮎賞、今回の若駒賞と連続でダート変更になったが、芝を使ってみたかった―が本音。一度、芝で敗れているが、違う結果を見たかったというのが正直なところ。とはいっても重賞を勝ってくれましたらね。前々日(OROオータムティアラ)と同様、ジョッキーがうまく乗ってくれたし、これだけ仕上げてくれたスタッフのおかげ。今後はジュニアグランプリが最大目標と考えています」
28日メインはC1特別「姫神賞」(盛岡芝1600m)。盛岡芝の経験有無、降格馬、上がり馬などが入り混じり、非常に難解な一戦となった。
ホープホワイトは2歳新馬(福島芝1200m)を快勝し、小倉2歳Sに駒を進めて9着。その後も芝1400mで3着2回の成績を残して岩手入り。獲得賞金からA級へ編入したが、重賞・栗駒賞で4着に健闘した。
盛岡に替わって芝1本のローテーションを組んで7、4、2着。B1・浜木綿賞好走で盛岡芝にも慣れたことを証明した。今回は2ヵ月ぶりの実戦だが、前開催は芝レース全休。その間にB1からC1へ降格し、メンバーが大幅に弱化。好走条件がそろった。
ジェミニテソーロは中央芝2着1回3着3回。今年春に園田入りしたが、ダートが合わず4着最高。中央時代にも一度ダートを使ったが、大敗を喫し、明らかに芝向き。初戦のC1・芝1600mは8着に終わったが、置かれすぎたのも敗因。しかしメンバー最速の上がりを駆使し、盛岡芝2度目で反撃に転じる。
ホウショウエポックは中央芝1800m(新馬)2着、芝1600m2着。岩手転入後も堅実さを発揮し、芝でも5戦2着2回3着1回。3走前も休み明けをはねのけて2着を確保した。詰めが課題だが、適性上位。
チャオコーリーは中央芝で3着2回。岩手でもC1だったが、芝1700mで3着の実績。近走は精彩を欠いているが、芝で一変の可能性がある。
トーセンアレックスは園田代表で3歳芝交流・オパールカップへ参戦して3着。ほかに2着1回3着1回と盛岡芝が合うのは証明済み。
フィーユブランシェは盛岡芝2勝2着2回。マイペースの逃げに持ち込むと粘りを発揮する。大外が痛かったが、それでも強気に攻めて逃げ残りを狙う。
◎③ホープホワイト
〇②ジェミニテソーロ
▲⑨ホウショウエポック
△④チャオコーリー
△⑦トーセンアレックス
△⑫フィーユブランシェ
<お奨めの1頭>
1R トミケンエンデレア
A級からC2降格戦を圧勝。スピードの違いを見せつけた。1000m短縮でも追いかける手
25日メインはオープン重賞「第12回絆カップ」(盛岡ダート1200m)。創設は2011年10月10日。マイルチャンピオンシップ南部杯が「岩手競馬を支援する日」として東京競馬場で実施。南部杯の売上げの一部が岩手競馬支援のために、またこの日の売上げの一部が被災地支援のために、それぞれ拠出された。
その支援に応えるべく盛岡では「絆カップ」を創設。東京競馬場のターフヴィジョンでもレース実況を放映。当日、小生は東京競馬場でトークショーに出演したが、画面越しに絆カップを熱く観戦した。
2014年、JBC盛岡開催年は地元重賞で実施。それ以外の第10回まで地方競馬全国交流で行われ、一昨年から地元重賞へ移行。また昨年、距離がダート1600mからダート1200mへ短縮され、今年も同じ1200mで実施される。また昨年は11月7日だったが、今年は1ヵ月半ほど早まった。
キラットダイヤは札幌ダート1000m2勝から昨年転入。2戦目から早池峰スーパースプリント、岩鷲賞、ヴィーナススプリント、絆カップと短距離重賞4連勝。最優秀短距離馬に選出された。
今年は4月、栗駒賞から始動。ロックスピリットに交わされたが、ハナ差2着に惜敗し健在を誇示。2戦目から早池峰SS、岩鷲賞を圧勝。堂々2連覇を果たした。特に岩鷲賞では1分10秒1の破格タイムもマーク。地元同士では敵なしを印象づけた。
その後は昨年同様、遠野馬の里へ移動。リフレッシュと坂路で乗り込まれ、予定どおり復帰。レース日程の変更で今回は絆カップだが、ヴィーナスSと同じ盛岡ダート1200m戦。あらゆる角度からほぼ死角なしの大本命と見ていいだろう。
カミノコはダート1200m1勝、ダート1400m2勝から南関東A2級を経て岩手入り。初戦のマイル戦で2着に粘り、得意の1200m戦に臨んだが、内に包まれて伸びを欠いて6着。案外の結果に終わったが、続くクラスターカップで地方最先着5着。本来の能力を発揮し、前回は余裕の直線抜け出しを決めて完勝した。今回もベストの1200m戦。キラットダイヤは抜けた存在だが、以下は強力馬が不在。順当に2着を確保する可能性は非常に高い。
エイシンハルニレは名古屋から再転入。B2編入にも恵まれて5勝2着1回3着1回。着外一度もなしと抜群の安定感を誇っている。前走4着が若干不満だが、3歳時に3歳交流・ハヤテスプリントを快勝し、1200mは望むところ。自分の競馬に徹して上位進出をもくろむ。
ボサノヴァは北海道1勝、金沢2勝。2歳牝馬・シンデレラカップを優勝し、牝馬路線をにらんで転入。距離1800mが長かったオークス・ひまわり賞11着以外は安定した取り口を披露している。前走は3歳条件だったとはいえ、好タイムで完勝。父がノボジャック、母父デュランダルのスピード血統を生かした。今回は古馬一線級が相手だが、53キロのアドバンテージが魅力。斤量差を味方にどこまで。
ゲンキチハヤブサは中央芝1200m3勝、北海道A1を経て昨年7月に岩手転入。昨年の絆カップでキラットダイヤには離されたが、2着を確保した。今年10歳だが、元気一杯。前々走・盛岡1200mを快勝し、現状ベストの条件。
グランエスポワールは南関東3勝・B2から転入。850mで2勝マークした。近走は足踏みが続くが、大崩れなし。3着候補には押さえたい。
◎⑨キラットダイヤ
〇⑥カミノコ
▲⑦エイシンハルニレ
△②ボサノヴァ
△⑧ゲンキチハヤブサ
△③グランエスポワール
<お奨めの1頭>
2R サラサワン
中央1戦0勝から転入初戦で余裕の抜け出しを決めて圧勝。岩手で素質開花する予感を抱かせた。同じ1200m戦なら追いかける手
9月18日に行われた3歳牝馬の三冠最終戦『OROオータムティアラ』は1番人気のトーセンキャロルが優勝。ひまわり賞に続いて二冠を獲得しました。
前走のひまわり賞は中団から追い上げる形を採ったトーセンキャロルでしたが今回は逃げたアップテンペストの二番手に付ける競馬。「ひまわり賞では大きな差を付けて勝った相手ですが、向こうはその後のやまびこ賞でひまわり賞の優勝タイムと同じ時計で勝っている。相手はこの馬と思って決して油断しないよう戦うつもりでした」とレース後の山本聡哉騎手。
実際、直線に向いてからの2頭の競り合いではアップテンペストの方が優勢に見えた瞬間もありましたが、最後はトーセンキャロルがねじ伏せて先着。自身は岩手転入後2連勝がいずれも重賞制覇、そして3歳牝馬三冠のうちの二冠を制する勝利となりました。
9月20日のメインレースは9Rになります。2歳馬によるダート1600mの重賞『若駒賞』です。発走時刻は16時50分と早くなっておりますのでご注意ください。
※9月20日、走路状態悪化により芝1600m→ダート1600mに変更となりました。ご注意ください。
また、4番キタカラキタオペラ、5番イイヒニナルの2頭が出走取消となっております。あわせてご注意ください。
さて、盛岡でJBCが行われる今年は、例年だと9月の今の時期に行われている2歳芝の地方全国交流重賞『ジュニアグランプリ』が11月3日のJBC当日の実施に。それにあわせる形で例年はダートマイル・南部駒賞トライアルとして行われるこの若駒賞が"芝マイルの重賞・ジュニアグランプリトライアル"の位置づけとなりました。時期的にも条件的にも今回限り(将来また盛岡でJBCが行われる事になって、今年同様にレースが動く可能性はありますが)の「芝の若駒賞」です。
特に今年は2歳芝の重賞として行われる予定だった若鮎賞が、これもやはりコース状態悪化によりダートに変更して行われているために「芝の重賞での前哨戦」は事実上ここが最初で最後。ジュニアグランプリを目指す馬たちにとっては芝での力関係を量るためにも、また地元コースのアドバンテージを求める意味でも芝で戦いたいところ。
・・・だったのですが、残念ながらダート変更となりました。
本命は(1)ケープライトです。
前走はそのダート変更になった若鮎賞。ここで芝を舞台にした力関係をはっきりさせたかったところでしたが無念のダート変更。ここが仕切り直しの一戦になります。
盛岡芝はデビュー3戦目のマイルで2着。内容的には勝ちに等しいものでしたし芝マイルの経験値でもリードしている形。
ダート変更になった事で状況が変わりました。もちろん一番芝でやりたかったのはこの馬でしょうが、ダートマイルでも前走の若鮎賞では単独2着を確保、今回のメンバー中では最上位の実績があります。勝機は変わらずこの馬が一番近いのでは。
対抗は(9)フユノソラを改めて。期待された前走は何かがかみ合わずじまいで見せ場のない大敗。ただその一戦だけで見限るのは早いでしょう。シニスターミニスター産駒だけにダート替わりも歓迎のはず。本来の走りを発揮してくれる事に期待。
三番手は(10)ストレイトアップでどうでしょうか。デビュー戦の芝1000mでは中団から上がり3ハロン34秒9の脚で3着に食い込んできました。マイルの方が追走しやすそうな走りで、実際若鮎賞でも大きく離れているとはいえ5着確保。流れに乗り切れればもっと上も狙えていいはず。
絞りづらいヒモ候補ですが、まずは(8)レジーナ。若鮎賞で大敗しましたがその次戦、前走のダート1400mでは巻き返しているだけにダートが悪いわけではなく、あくまでもレース経験を積んでいる段階での上下ということなのでしょう。ダートマイル2戦目での変化に期待して。(11)フラワーテイルはここまで短距離主体の戦績ですがラブリーデイ産駒ならマイルあたりも対応できるはず。連続好走の勢いを買ってみるのも手。
●9Rの買い目
馬単(1)=(9)、(1)→(10)、(1)→(8)、(1)→(11)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
先週はトライアル3連発。11日(日)は南部杯トライアル「第30回青藍賞」(盛岡ダート1600m)。金沢遠征・読売レディス杯3着から帰郷ゴールデンヒーラーが2馬身半差で完勝。初の古馬タイトルを手にした。
佐藤祐司調教師「金沢遠征の疲れはまったくなかった。心配した暑さもちょうど谷間で、それほどでもなかったし、馬運車に乗るとおとなしくなるタイプ。読売レディス杯を使った後、ビューチフルドリーマーカップの選択肢もあったが、マイル前後がベストの判断から青藍賞を選んだ。スタートでつまづいたが、結果として2番手外を取れたことも勝因。エンパイアペガサスもそうだが、自分のところでデビューした馬が古馬重賞を取れたことを誇りに思っています。今後について現時点では白紙。まずはゆっくり疲れを取り、馬の状態とオーナーと相談の上で決めたいと思います」
12日(月)はいしがきマイラーズ・トライアル「第45回桂樹杯」(盛岡芝1700m)。2番手をキープしたソロフレーズがノーチカルチャートの追撃を封じて快勝。かきつばた賞に続いて準重賞2勝目を飾った。
齋藤雄一調教師「岩手に来てからすごく前向きになって、行きたがるようになりましたからね。長丁場のせきれい賞は距離が長かった。桂樹杯は狙ったレースなので、勝つことができてホッとしている。改めて1600mから1700mがベストだと思った。次はいしがきマイラーズへ向かいます」
12日(火)はOROターフスプリント・トライアル「第22回ハーベストカップ」(盛岡芝1000m)。スギノヴォルケーノが移籍3戦目で待望の白星を手にした。
板垣吉則調教師「転入戦を使った後、夏負けの兆候があったのか息づかいが本物じゃなかった。2戦目も伸びを欠いたのはその影響があった。まだ尾を引いている感じだが、一息入れた分、状態があがった。本当は1200mから1400mがベストだろうが、底力で1000mにも対応できた。今回、トライアルを勝ちましたからね。次はOROターフスプリントへ向かいます」
19日(月)メインはサファイア賞トライアル「第8回はまぎく賞」(盛岡芝1700m)。在厩勢力と転入馬の力量比較がカギを握る。
マニカルニカは中央芝2着2回3着2回。4走前の東京芝1600mでタイム差なし2着。惜しくも未勝利を脱出できなかった。レースを見た印象はどんな流れにも対応ができ、終いの脚もしっかり。ただ、首使いがもう一つの感じがあり、勝てなかった理由の一つはそれか。それでもこのメンバーなら地力上位は明らか。順当に勝利をゲットする。
ベアーザベルは函館芝2000mで2着2回。こちらは切れる脚が武器。直線でいい感じで伸びてきたが、前半置かれすぎが課題。盛岡芝は時計がかかり、ペースも落ち着くのは確実。追走も楽になるだろうし、函館芝も盛岡芝も洋芝。好走条件がそろい、逆転首位まで。
トーセンシュシュはデビュー戦の新潟芝1800m戦を完勝。今年7月に南関東へ移籍したが、ダートが合わず初戦8秒7差しんがり負け。2戦目は競走中止した。岩手初戦も2番手キープから失速6着に沈んだが、今度は実績のある芝が舞台。1勝クラスの実力であっさり十分。
ルクスレジーナは小倉芝1800m・2歳新馬戦2着。同じ条件で再び2着を確保し、転入後も1、3着と好調をアピール。上位の一角を形成する。
リュウノアンは4走前、盛岡芝1600m・はまなす賞を逃げ切って完勝。芝ダート兼用のタイプで軽視できない。
オンラインボスは不来方賞3着。芝は未経験だが、父グランプリボス、母父キングカメハメハならこなせる素地はある。
◎⑤マニカルニカ
〇①ベアーザベル
▲⑦トーセンシュシュ
△⑧ルクスレジーナ
△④リュウノアン
△⑫オンラインボス
<お奨めの1頭>
3R トキノソマリ
B2級からC2級へ降格戦2着。相手が強かったが、ここではタイムが抜けており、順当に勝利を飾る