
14日(土)、岩手県の初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」の行進行事が行われた。今年は昨年より4頭多い64頭がきらびやかな装束をまとい、滝沢市の鬼越(おにこし)蒼前(そうぜん)神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロを練り歩いた。
チャグチャグ馬コはかつて馬産地で名を馳せた岩手ならではの伝統行事。田植えが終わった時期に、農作業を手伝った馬に感謝し、無病息災を祈願したことが始まりとされる。年々、参加頭数の減少が深刻さを増していたが、今年は4頭増。関係者が伝統行事を守り、また繁栄させるための努力が一部実った。
チャグチャグとは装束に多くつけられた鈴の音から。みなさんもチャンスがあったら参加してほしい。滝沢市から盛岡八幡宮までをゆっくり行進するだけの祭りだが、間違いなく感動すると思います。
16日メインはC1級特別「種山高原賞」(水沢1400m)。フルゲート12頭で争われ、前走1着馬が5頭、2着馬が4頭。C1級に在籍する好調メンバーが顔をそろえた。
中心はロードディフィート。中央芝2勝から南関東へ移籍。6戦して6着2回が最高に終わり、岩手へ転入。最下級へ格付けされてあっさり4連勝をマークした。盛岡に替わって2戦連続2着に終わったが、今度は4戦4勝の水沢が舞台。2戦2着に敗れたうっ憤を晴らし、首位を奪回するチャンス。
ピヤージュは2歳時に門別から転入。初戦2着から2連勝をマークし、南関東へトレードされたが、2戦10、4着から再転入。スランプ時期が長かったが、昨年11月、B2戦を快勝。以降はコンスタントに上位を確保し、前回完勝。これで上昇ムードに乗った。
グッバイアイザックは中央4戦0勝、園田を経て転入。いきなり3連勝を飾った。B2昇級後は3着が最高だったが、前回快勝。本調子を取り戻した上、今回はC1へ降格。これまで水沢戦は3着1回が最高だが、メンバー緩和。逆転2連勝まで十分。
ヤマニンビローは昨年12月30日のC1戦を快勝。今季初戦はB2級に格付けされて6着に終わったが、以降はC1へ降格。持ち味の決め手を発揮して前々走・新緑賞7着をはさんで2着2回3着3回。勝ち星4勝はすべて水沢戦。コース替わりも味方にする。
サムズアップは大井2勝、門別2勝・A1、園田B1から一昨年転入。格付けがきつく久しく鳴りを潜めていたが、今季は2勝2着3回。前走も0秒1差1着だった。引き続きマーク欠かせない。
ファームフレッシュは前走B2戦でグッバイアイザックの0秒2差2着。相手なりに駆ける堅実さを身上とする。
◎⑪ロードディフィート
〇①ピヤージュ
▲③グッバイアイザック
△⑫ヤマニンビロー
△⑧サムズアップ
△②ファームフレッシュ
<お奨めの1頭>
2R トラネスハープ
B1からC2降格後もなかなか勝てなかったが、前回快勝。待望の岩手初勝利を飾った。同じ850m戦ならもう一丁いける