今年、岩手クラシックは大幅見直しが図られた。昨年まで岩手ダービー・ダイヤモンドカップ→不来方賞→ダービーグランプリが岩手三冠。いずれもコース問わず2000mを舞台に行われた。
今年度から東北優駿を新設(名称、回数は復活)。"ダービーシリーズ2019"の一環に組み込まれ、「東北優駿(岩手ダービー)」を水沢2000mで実施。
それに伴い、岩手ダービー・ダイヤモンドカップが「ダイヤモンドカップ」へ名称変更。距離も2000mから1600mへ短縮された。
最終決戦は9月16日、盛岡ダート2000m「第51回不来方賞」。元々、岩手伝統の3歳ダービーは不来方賞。個人的には本来の姿に戻ったと思う。
頂点競走は10月6日、地方競馬全国交流「第32回ダービーグランプリ」。今年から舞台は水沢2000mから盛岡ダート2000mへ移行。
以上の変更により、岩手三冠→ダービーグランプリ→JBCクラシックの体系が確立。非常に分かりやすいレース体系となった。
あとはダイヤモンドカップが1600mで実施されるのが興味深いところ。三冠とも2000mは変化がないし、ダイヤモンドカップのイメージは創設当初の1800mから1600m。スプリンターにもチャンスがあるのは将来的にもプラスになるはず。
本命はパンプキンズで異論がないだろう。今季2戦目の準重賞・スプリングカップ(水沢1600m)を逃げ切り、東北優駿ではやまびこ賞でグレートアラカーに完敗した雪辱を果たした。
何よりも強調できるのは一戦ごとに力をつけていること。敗戦を糧に東北優駿では2000mを克服した。たとえグレートアラカーが後ろを追走エムワンピーコを意識したにせよ、スターリングローズ産駒が距離を克服したのには驚いた。
その後は北海道へ移動してリフレッシュ。BTCの坂路でも乗り込まれ、どんな形で戻ってくるか再会が楽しみ。
担当厩務員の鈴木君はずっとパンプキンズと苦楽を共にしてきた。水沢に戻ってきたのは7月29日。その後も順調に乗り込まれたそうだが、鈴木君が別の馬の下敷きになって背骨を圧迫骨折。場所が場所だけに非常に心配だったが、先週の盛岡開催で馬を引いていたのには驚いた。
おそらくコルセットを巻いているとは思うが、とても仕事をできる状態ではなかったはず。それでも彼は自身の意思で仕事に復帰した。すべてはダイヤモンドカップのために。
逃げがベストのタイプに1600m大外は微妙だが、他の馬とは実績が違う。順当に二冠を制し、不来方賞へ向かってほしいと願わずにはいられない。
ヤマトタケルは北海道から昨年暮に岩手入りし、1戦1勝から南関東へ移籍。3着最高だったが、岩手再転入後、<2.2.0.1>。出遅れを喫して8着以外はオール連対を果たしている。前走の3歳A級戦でも2着に5馬身差をつけて圧勝。弾みつけて重賞へ殴り込みをかけた。
リュウノボサノバは南関東1勝から転入。やまびこ賞、ウイナーカップで3着を確保した。東北優駿の時のように内に包まれると戦意を喪失するが、自分の競馬ができれば重賞通用を証明済み。岩手初勝利を飾って臨めるのも心強い。
ヒノキブタイは中央から転入後、5戦4勝。馬格にも恵まれてパワーで押し切るタイプ。前走タイムはヤマトタケルとほぼ互角なら相手強化でも狙いは十分に立つ。
ニシノヴォーカルは小柄な牡馬だが、パンチ力一目。切れ味が冴え渡っている。台風の影響による不良馬場は基本歓迎。前が速くなるようだと一気台頭。
エバーフレイムは2連勝をマークして3歳牝馬重賞・ひまわり賞へ挑戦。絶対的存在エムワンピーコには離されたが、2着ラフレシアオジョーとはハナ差3着。これでオープン通用のメドが立った。
◎⑨パンプキンズ
〇⑥ヤマトタケル
▲③リュウノボサノバ
△⑦ヒノキブタイ
△②ニシノヴォーカル
△①エバーフレイム
<お奨めの1頭>
6R スズヨローズ
休み明け2戦目をきっちり2着。上昇ムードで得意の水沢を迎え、今日こそ地力の違いを見せつける
先週12日、第11Rでポートフィリップ騎乗の岩本怜騎手(三野宮通きゅう舎・水沢)が鮮やかなまくりを決めて快勝。地方競馬通算100勝を達成した。
昨年、岩手競馬記録となるデビュー年に48勝をマーク。今年は上半期で早くも52勝を達成。岩手競馬史上最短で100勝の大台に乗せた。
岩本怜騎手「「周囲に今日12日には100勝を決めると宣言していましたから、そのとおりの結果を出せてうれしいです。初勝利まで48戦とだいぶ時間がかかりましたが、デビュー当時に比べて周りを見てレースができるようになったのが大きいと思います。いい感じで勝ち星をあげているので、今後もこのペースを維持していきたいですね。昨年は惜しいところでヤングジョッキーズファイナルラウンド出場を逃しましたから、今年こそはの気持ちです」
クラスターC当日に行われた『2019ヤングジョッキーズ・トライアルラウンド盛岡』で1、2着にまとめた岩本怜騎手。今後の動向に注目してほしい。
今週から舞台は盛岡競馬場から水沢競馬場へ移る。期間は17日(土)から26日(月)までの1開催2週間。あっという間だろうが、次の盛岡までの狭間でどんな競馬になるか。
過去の例では開催替わりは荒れる傾向。さらに台風の影響がどれほどあるか、現時点では読めないところ。ひとまず仮説で馬もジョッキーも手探りで臨むとすれば予想的には先行有利と見て印を打った。それが吉と出るか凶と出るか。
慎重を期せば前半は傾向把握が先決だが、第1Rに逃げ馬②マイネヴァイザーが出る。枠順も手ごろで逃げ切り有望と見るが、水沢に替わって③ロンサールが反撃するか。勝ち負けを含め、手応えもしっかりチェックしたい。
第2Rは好枠①ダイチヴュルデに本命を打ったが、好スタートを切れば⑤エイシンヘラクレスの逃げも想定できる。エイシンヘラクレスが残れば先行有利。出遅れた場合はダイチヴュルデが逃げ。これである程度の傾向がつかめるはず。
17日メインはB1特別「ムーンライトカップ」(水沢1800m)。人気はアドマイヤホルンが集めると思うが、伏兵も散在。波乱も十分考えられる。
アドマイヤホルンは中央1勝クラスから再転入後、8戦2勝2着4回。3走前、ハイペースがたたって11着に大敗したが、それ以外は安定。前走も2着に0秒9差で逃げ切った。
カギは未経験の1800mだが、逃げて掛からなければ克服。無理に競りかける可能性あるのはウインカルナヴァルだが、共倒れになるのを避けるはず。逃げ切り有望。
相手は悩んだが、筆頭はシーセクション。毎年、活躍の季節が夏。今年も叩かれながら緩やかに調子を上げて前回快勝。本質的には盛岡向きだが、水沢もひとまず問題なし。水沢1800mの絶好枠も心強い。
プラトンイミシャンは相手なりに駆ける堅実派だが、一つ条件がある。内に入ってうまく脚を貯めることができた場合。9頭立て8枠が微妙だが、1800m戦は馬群がばらけ、内に入れることができれば直線で確実に脚を使う。
ノッキングオンは南関東B1から転入。初戦は4着だったが、以降はすべて3着以上。毎回上位争いを演じている。1800m戦ならコース違うが、3走前の再現まで。
マイティーゴールドは待望のシーズン初勝利を飾って弾みついた。陣営は短い方がいいとの判断だが、中央2勝をダート1800mでマーク。むしろ距離歓迎だろう。
トゥザキングダムは速いタイム決着の盛岡より水沢が合い、前開催の水沢で2連勝。スンナリ追走できれば上位争いに参加できる。
◎⑤アドマイヤホルン
〇①シーセクション
▲⑧プラトンイミシャン
△④ノッキングオン
△⑦マイティーゴールド
△⑨トゥザキングダム
<お奨めの1頭>
1R マイネヴァイザー
前走2着はスローに落として逃げたのが仇。上り勝負となって2着に敗れた。ここは攻めの一手。
★重賞 若鮎賞/シーサンプーターが今季初の2歳重賞勝ち馬に
今シーズンの岩手で最初の2歳重賞となる『若鮎賞』。芝マイルの戦いは6番人気のシーサンプーターが見事な勝利を収めました。
スタート直後こそ控え気味な位置を進んだ同馬でしたが向こう正面からは手応えよく馬群の中を縫って動き勝負所に入る頃には先行勢を射程圏に。4コーナーを回って先頭に立つ1番人気サンエイシャトルを一完歩ごとに追い詰めると最後は半馬身抜け出してゴール。同世代同士の戦いをまず一歩リードする勝利を挙げました。
2着にはサンエイシャトルが粘りきり3着争いも7番人気コンバットファストが食い込んでここまでがジュニアグランプリの優先出走権を獲得。またシーサンプーターを管理する小林俊彦調教師は2015年の開業以来初めての重賞制覇ともなりました。
8月12日はいよいよクラスターカップ。今年は例年よりも層が厚い好メンバーになった感があります。約70秒の戦いの後、ダートスプリントの頂点に立っているのは果たしてどの馬なのか?では予想をしていきましょう。
本命はJRA(9)コパノキッキングです。昨年の今頃はまだ条件馬だった同馬ですがその後トントン拍子に出世して昨年12月のカペラS、今年1月の根岸Sを優勝。G1挑戦となったフェブラリーSは結果は5着だったものの存在感は十分に示しました。いまやダート短距離界の最有力馬の一角を占める存在です。
東京スプリントのあとは北海道スプリントCに向かう予定がフレグモーネで休養し、ここは4月以来の休み明けになる点がひとつの懸念材料。しかしコパノリッキーでこのコースに向けたローテーションをよく知る陣営が同じように調整してきたという事であれば大きな心配は無いでしょう。もとより1200mはコパノキッキングが最も得意としている条件でもあります。
しかし(6)ヒロシゲゴールドもここは差が無いと考えたいですね。筋肉が詰まった馬体から繰り出す力強いフットワークで加速していく走りは父サウスヴィグラスを彷彿とさせるものがあります。4月の東京スプリントでの3着はバシャバシャの雨馬場がその走りに合わなかったのでしょう。父サウスヴィグラスが2002年のクラスターカップを勝っているようにパワーとスピードを兼ね備えたタイプの馬と盛岡1200mは好相性に思えます。鞍上も盛岡で先行すれば天下一品。
三番手は(10)ヤマニンアンプリメ。クラスターカップの前哨戦ともいえる北海道スプリントCを完勝、短距離路線ではこの馬も主役候補の一頭だと改めてアピールしました。その北海道スプリントCは終始レースの流れを支配しての勝利でありフロック感は全くありません。左回りの実績がやや薄い分三番手としましたが優勝を争う力は当然備えているはず。
ヒモはまず(2)ブルドッグボス。一昨年のこのレースの勝ち馬は今回はホッカイドウ競馬所属として参戦。1年あまりの長期休養明けからの3戦目は前走で勝っているからといっても過信できない臨戦過程ですが、一昨年にクラスターカップを勝っているだけでなくその前年も僅差の2着だったように盛岡コースと非常に相性が良い馬。そこに着目。岩手の(12)ラブバレットは岩手に戻ってきてからの2戦が決して絶好調ではないものの今まで通りの強さを見せています。今回は先行するにしても控えるにしても同型が複数いて例年以上に展開面は厳しいかもしれませんが、この馬にとってもここは好相性のコースだけに期待したい所です。
●10Rの買い目
馬単(9)=(6)、(9)=(10)、(6)=(10)、(9)→(2)、(9)→(12)
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12日(月)、盛岡ダート1200mを舞台に行われる「第24回クラスターカップ」(JpnIII)の枠順が確定した。
...①イッセイイチダイ
...②ブルドッグボス
...③ショコラブラン
...④シャドウパーティー
△⑤ノボバカラ
▲⑥ヒロシゲゴールド
...⑦メイショウオセアン
...⑧ポッドジョイ
◎⑨コパノキッキング
〇⑩ヤマニンアンプリメ
...⑪アシャカダイキ
△⑫ラブバレット
△⑬メイショウアイアン
...⑭ミスティカル *印は松尾予想です。
注目は早々と参戦を表明したコパノキッキング=藤田菜七子騎手。東京スプリントは出遅れを喫し、最後方から中団まで押し上げたが、極端な不良馬場。先行2頭キタサンミカヅキ、ヒロシゲゴールドの行った切りかと思ったが、ラスト100mから猛追。最後は驚異的な伸びで2着に突っ込んだ。
それがコパノキッキングの武器だが、クラスターカップは基本的に先行有利の傾向。ヒロシゲゴールドが逃げて2、3番手にヤマニンアンプリメが追走。ペースは落ち着きそうで、できればコパノキッキングは3コーナー入りで5番手をキープしたいところ。
本線は⑨コパノキッキング=⑩ヤマニンアンプリメだが、⑥ヒロシゲゴールドのタテ目も押さえたい。あとは当日、どんな馬場傾向になるか。テシオ・ツイッターでも傾向をお伝えしたいと思っている。
11日メインは2歳第一弾の重賞「第20回若鮎賞」(盛岡芝1600m)。1着馬から3着馬に交流・ジュニアグランプリの優先出走権が与えられる。
サンエイシャトルは船橋競馬場で行われた千葉サラブレッドセールで牝馬ながら1600万円(税別)で落札され、水沢へ入厩する前から話題を集めていた。
満を持して盛岡芝1000mのフューチャー競走・2歳新馬戦に出走。圧倒的1番人気に支持された。
スタートはそれほどでもなかったが、加速ついてからのスピードがすばらしかった。またコーナーでふらついたり、直線でものめっていたが、2着に大差(1秒8)をつけて圧勝。能力の違いを見せつけた。
回転の速い走法で距離延長は若干微妙なところだが、デビュー戦を見る限り時計はもっと詰めることができたはず。やはり最有力候補に位置する。
リックポコーも芝1000mも逃げ切った。こちらはスタートセンスが素晴らしく、そのまま押し切ったが、最後は脚色が怪しくなっていた。
そのあたりが気になって橘調教師に聞いたところ「直線はとぼけていたが、後ろから馬が接近したらまた伸びていた」とコメント。それならば1600m延長も問題ないと判断していいだろう。
フェリスウイングはサンエイシャトルと同じタイキシャトル産駒。大井1400m・2歳新馬戦は大きく離された4着だったが、ひと叩きされて2戦目を4馬身差で逃げ切った。
こちらも管理するのは橘調教師。「オーナーが芝適性を見込んで岩手へ来ました。激戦区・南関東2戦1勝ですからね。力が入るところです」。初芝にとまどわなければ地区レベルからアッサリまで考えられる。
ラブロックは水沢850mを大差勝ち。母は岩手13勝したハーツコンセンサス。初仔ながら馬格にも恵まれた。
気になるのは2戦目。デビュー戦はおっとりしていたが、盛岡輸送の影響かパドックで入れ込んでいた。イラついていた感じが出遅れにもつながったかもしれない。
その後は順調に乗り込んでいると菅原勲調教師。「初芝なんで何とも言えないが、前回より上向いているのは確実です」。血統的には芝はむしろ歓迎。一発を秘めている。
シーサンプーターは前走ラブロックとはタイム差なし4着。芝未経験だが、血統、脚質から1600m延長は歓迎。
エゾノゴーカイオーは北海道2着1回から転入。「砂を嫌がるので芝を走らせたいとうちのきゅう舎へ来ました。まだソエが固まっていませんが、確かに芝が合いそうです」と工藤調教師。軽視はできない。
◎②サンエイシャトル
〇①リックポコー
▲⑦フェリスウイング
△③ラブロック
△⑥シーサンプーター
△⑧エゾノゴーカイオー
<お奨めの1頭>
9R スターライトキス
転入後、4戦ともワンサイドで圧勝。距離延長もまったく関係なし。連勝をどこまで伸ばすか注目
すでにご存じの方も多いと思うが、8月10日、イギリス・アスコット競馬場「シャーガーカップ」へ女性騎手選抜チーム代表で出場する藤田菜七子騎手は、レース終了後に盛岡へ移動。
8月12日、『2019ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド盛岡』へ出場し、さらにクラスターカップ(JpnIII)では1番人気に支持されるであろう、コパノキッキングに騎乗予定。初の重賞制覇なるかで話題を集めている。
また先月のマーキュリーカップをグリムで優勝した武豊騎手も来盛。ほかにヤマニンアンプリメ=岩田康誠騎手、ノボバカラ=松山弘平騎手、アシャカダイキ=三浦皇成騎手と超豪華な顔ぶれ。
他地区地方もブルドッグボス=御神本訓史騎手、ショコラブラン=吉原寛人騎手、メイショウアイアンは岩手の岩本怜騎手と同期・落合玄太騎手と人も馬も役者がズラリ。
迎え撃つ岩手の大将格ラブバレットは5年連続でクラスターカップへ出走。過去2着1回3着3回の成績を残し、悲願のダートグレード制覇の夢もかかっている。
今週の岩手競馬は10日(土)、OROカップ・トライアル「第42回桂樹杯」、11日(日)はジュニアグランプリ・トライアル「第20回若鮎賞」、そして12日と3日連続で好レースが組まれ、興奮の3日間となるのは確実だ。
10日メインは準重賞「第42回桂樹杯」(盛岡芝1600m)。人気はある程度集中すると思うが、一筋縄ではいかない。伏兵も結構そろい、印が足りなくなってしまった。
コスモリョウゲツは一昨年、中央未勝利から転入して5勝後、再び中央入り。3着最高だったが、メンバー最速の上がりを4回マーク。結果はもう一つだったけど、いい脚を使っている印象を持った。
岩手再転入戦に準重賞・かきつばた賞(芝2400m)を選び、5番人気ながら豪快なまくりを決めて快勝。周囲をアッと言わせた。
これで交流・せきれい賞の優先権を獲得したが、陣営はスキップを選択。この2か月間、びっしりと乗り込んで桂樹杯に照準を絞って調整を進めてきた。
かきつばた賞を含めて盛岡芝は5戦5勝とパーフェクト。万全の仕上げで臨み、準重賞2連勝へ王手をかけた。
コスモロングソードは年を重ねるごとに成長を続け、実績の低かったダートでも今季2着2回。オープンでも勝ち負けを演じている。
かきつばた賞は芝2400mでは珍しくハイペースになり、マークきつかったのが致命傷。直線一杯4着に敗れた。
その後は一度放牧に出て帰郷。こちらも桂樹杯制覇に意欲満々で臨む。何といっても今度は6戦5勝の盛岡芝1600m戦。逃げにこだわるタイプではなく、持ち前の先行粘りを存分に発揮する。
ウインルーカスは今シーズン伸び悩み気味だったが、芝に活路を求めたのが正解。前々走快勝、前回2着と芝で盛り返した。前走はスローに落とされたため2着も仕方なし。前々走のタイムがすばらしく、一発あって不思議はない。
マイネルスカイも中央から再転入組だが、かきつばた賞2着など芝ダートを問わず活躍している。
せきれい賞は逃げて標的となったのが仇。自分の競馬に徹すれば反撃に転じる可能性は十分。
ワキノヒビキは盛岡芝は初めてだが、中央芝1400mで3勝マーク。ダートで見せた先行力を武器に、好枠から一気押し切るシーンまで。
サレンティーナは転入初戦のせきれい賞で5着入線。一瞬だが鋭い脚を披露した。中央2勝を芝1600m、芝1200mであげ、距離短縮は望むところ。鞍上に山本聡哉騎手を迎えて臨む。
◎⑩コスモリョウゲツ
〇⑨コスモロングソード
▲⑦ウインルーカス
△③マイネルスカイ
△④ワキノヒビキ
△⑤サレンティーナ
<お奨めの1頭>
7R ヒカリチャン
前走タイムがここでは抜けている。先行馬がそろい、展開も味方につけた