★あすなろ賞 コミュニティが待望の今季初重賞タイトルを手に
23日、古馬ダート1800mの重賞・あすなろ賞が行われ、1番人気に推されたコミュニティが2番人気モズをクビ差で凌いで優勝。待望の今季初重賞を手にしました。
コミュニティはこの春ここまで赤松杯4着、シアンモア記念4着とナムラタイタンらの後塵を拝し続けてきましたが、1800mに距離が伸び、また先の両レースの勝馬もいない今回は本来の走りを見せてくれました。この先向かうであろう一條記念みちのく大賞典は昨年制した桐花賞と同じ水沢2000m。この勝利でみちのく大賞典制覇に一歩近づいたのではないでしょうか。
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馬単(9)=(6)、(9)=(4)、(6)=(4)、(9)=(3)、(9)=(1)
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24日メインはC1級「新緑賞」。盛岡競馬場=OROパークの名物レースに定着した芝1000mが舞台。
コースレコードはOROパークの創設年1996年、カツヤマリュウホーがマークした57秒8。同馬は中山芝1200m(新潟競馬場が馬場改修のため代替)で行われたダリア賞2着。
この時の1着シンコウスプレンダはその後、京王杯オータムハンデを優勝し、マイルチャンピオンシップはタイキシャトルの5着。またダートでもエルムステークスを優勝した実力馬。カツヤマリュウホーの実力も推して知るべし。
この57秒8のレコードは、OROパーク20年目に突入した今も破られていない。ただ、記者席で時計を取っている大場トラックマンはネイティヴハートが57秒6で走ったと断言する。彼はストップウオッチの鬼で絶対の自信を持っているし、もう一人の時計班も同じタイムを計測していた。
ネイティヴハートはその後、中央挑戦を試み、朝日杯3歳ステークス(当時)3着。NHKマイルカップは4着。さらにはオーシャンステークスで悲願のJRA重賞を手にした伝説の馬。
もちろん記録は記録。幻のレコードを信じる人もいれば、信じない人がいるのも良し。しかし、ネイティヴハートが盛岡ターフ史に残る最強馬であったのは間違いのない。
本題に戻る。今年も新緑賞にスピード自慢がズラリ顔をそろえ、非常に楽しみな一戦となった。目指せ!OROターフスプリント。
主軸にデサフィナードを指名する。中央500万下から最下級C2へ編入。格付けにも恵まれてアッサリ3連勝。一戦ごとに着差を広げ、C1昇級戦も難なくクリアーした。
今回の芝1000mは新潟芝1000mで1勝。直線コースと小回り盛岡芝は比較にならないかもしれないが、実際に当該距離を勝っているのは強み。
今年開業したばかりの小林俊彦調教師に初特別をプレゼントするか、期待が膨らむ。参考までにきゅう舎初出走が4月18日。わずか1ヵ月余りのスピード制覇の快挙となる。
ヤマニントレフルのスピードもすばらしい。中央未勝利から転入後、すべて逃げ切りを決めて7戦7勝。前走・ダート1000m戦も2着に6馬身差をつけて圧勝した。
芝1000mは新潟で経験して0秒3差8着。デサフィナードの最高タイムが56秒1に対し、56秒3とまったくそん色はない。逆転単まで十分。
コスモドガも芝短距離実績は勝るとも劣らない。デビュー2戦の中山芝1200mで連続2着。南関東C1から転入後も3勝2着2回と連対パーフェクト。抜群の安定感を誇っている。
トウケイカガヤキは前走、ヤマニントレフルにはちぎられたが、2着死守。短距離適性を証明した。阪神芝1200mで1分9秒5のタイムがあれば当然、勝ち負けに持ち込めるはず。
ユメノナカヘも短距離が合う印象。最後の詰めに課題があるなら芝1000mで巻き返し可能。あとは盛岡芝1000m1勝2着1回の成績が光るコスモケリアもマーク欠かせない。
◎(2)デサフィナード
〇(6)ヤマニントレフル
▲(9)コスモドガ
△(8)トウケイカガヤキ
△(11)ユメノナカへ
△(5)コスモケリア
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2R マイネルサフィルス
転入初戦をハイタイムで圧勝。出遅れもモノともしなかった。好調メンバーがそろったが、地力は一枚上
5月27日(水)、浦和1400mで行われる「第19回さきたま杯」にラブバレット(牡4歳 菅原勲きゅう舎)が挑戦する。
ラブバレットはデビューから無敗3連勝を飾り、先日のシアンモア記念を逃げ切ったライズラインと同期生。2歳戦線でしのぎを削り、若駒賞、南部駒賞は2着に敗れたが、金杯で雪辱。最終的に重賞で3勝をマークした。
昨シーズンは距離の壁などで未勝利に終わり、7月の3歳A級戦後に骨折が判明。戦線離脱を余儀なくされたが、8ヵ月の休養が奏功。馬が一回りも二回りも成長して帰郷。復帰2戦とも圧勝した。
特に前走・水沢1300m戦ではレコードに0秒4差まで迫る1分20秒6をマーク。当日は馬場が深かったことを考えれば驚異的なタイムをマークした。
菅原勲調教師「8ヵ月の休養で馬が成長したことを実感します。1400mがベストの条件ですので、あえて挑戦します。グレードレースが甘くないことはジョッキー時代に何度も経験しているので分かっていますが、現時点でラブバレットがどこまで通用するか。それを試す意味もあってさきたま杯に行きます」
27日、さきたま杯はJRAを始め、そうそうたる顔ぶれとなりそうだが、ラブバレットの健闘を祈らずにはいられない。
23日(土)メインはみちのく大賞典トライアル「第16回あすなろ賞」、舞台は盛岡ダート1800m。ケイジータイタンが出走を見送り、コミュニティに絶好の勝機を迎えた。
コミュニティは敗戦を糧にたくましく成長。昨年大みそかの桐花賞でついに打倒ナムラタイタンを果たした。
今季は赤松杯4着、A級一組2着、シアンモア記念4着と未勝利だが、いずれのレースでもメンバー最速の上がりをマーク。展開に泣いたのも否定できなかった。
しかし今回は1800mが舞台。マイルの忙しい競馬は本質的に合わず、1ハロンでも延長は大歓迎。勝機をがっちりと掴み、みちのく大賞典に弾みをつけたい。
コウギョウデジタルは4ヵ月半ぶりの前走・水沢1300m戦で3着。逃げたラブバレットの2番手を追走し、直線でも渋太く粘った。
この一戦を叩かれて盛岡に替わったのは心強い材料。重賞6勝のうち5勝が盛岡コースに加え、昨年あすなろ賞で牡馬を退けて圧勝。連覇に燃えている。
モズは気性面に課題を抱えているが、絶対能力はナムラタイタンに次ぐ。その証明が赤松杯2着。笠松遠征・オグリキャップ記念は6着に沈んだが、マイナス17キロの大幅な体重減と初コースで物見をしてレースに集中しなかったため。
今回も盛岡は初めてだが、笠松遠征よりは楽なはず。気性難さえ出なければアッサリまで十分。
ランドオウジもコウギョウデジタルと同様、盛岡巧者、というより鬼的存在。前走の初の1000m戦だったが、難なくクリアーした。守備範囲はマイルまでだが、弾みついた今なら克服できる可能性も大きい。
ボストンリョウマは詰めの甘さが課題だが、堅実さに定評がある。距離延長を味方に上位をもくろむ。
◎(6)コミュニティ
〇(7)コウギョウデジタル
▲(1)モズ
△(5)ランドオウジ
△(9)ボストンリョウマ
<お奨めの1頭>
6R マイネルカサドール
岩手転入後、2勝2着1回の好成績。ここでは一連の走破タイムからもリードと見ていいだろう。
★はまなす賞はレジェンドロックが重賞初制覇
16日の盛岡競馬場で行われた芝の3歳重賞・はまなす賞は3番人気のレジェンドロックが優勝。重賞初制覇となりました。1番人気シークロムはゴール前の攻防に敗れ2着、2番人気シーキングザライトは3着でした。
レジェンドロックは昨年の北海道トレーニングセールで1360万8000円(税込)、全体の12番目にあたる高額取引馬。昨年は水沢でのJRA認定距走の1勝のみに留まり、今季も4月のスプリングカップでは7着でしたが舞台が芝に変わって変身。芝では2戦して1勝2着1回となり、この後の芝路線での期待が高まります。
●10Rの買い目
馬単(9)=(7)、(9)=(3)、(7)=(3)、(9)=(4)、(9)=(6)
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前日に続いて盛岡芝の話を。17日(日)、最終11RにもB2条件で芝1600m戦が組まれている。
まずは以下のデータをご覧になってほしい。
盛岡芝1600m脚質別連対(%)全26R
逃げ 1着 6回 2着 6回 23・1%
先行 1着 10回 2着 12回 42・3%
差し 1着 9回 2着 8回 32・7%
追込 1着 1回 2着 0回 1・9%
*ダート戦では逃げ連対が差しを上回るケースが多いが、芝になると完全に逆転。後方にいても直線だけで十分届くことを裏付けている。
続いて馬番別連対 全26R(%が変わるのはレース数による)
1番 1着 4回 2着3回 26・9%
2番 1着 2回 2着4回 23・1%
3番 1着 4回 2着3回 26・9%
4番 1着 3回 2着4回 26・9%
5番 1着 3回 2着1回 16・0%
6番 1着 1回 2着2回 11・5%
7番 1着 1回 2着2回 12・0%
8番 1着 0回 2着2回 9・5%
9番 1着 4回 2着1回 27・8%
10番 1着 2回 2着2回 26・7%
11番 1着 1回 2着2回 37・5%
12番 1着 1回 2着0回 14・3%
以前から言われていたことだが、盛岡芝1600mは内枠が有利。9番以降は連対率があがるが、これは回数が少ないのに加え、多頭数は枠順より実力差による。特に3、4コーナーで内を回って伸びるケースが多く、位置取り(つまり展開)に注目してほしい。これが盛岡芝1600mの攻略法だ。
メインは9R(発走:16時50分)。B1級一組による盛岡ダート1600m戦「岩手県調騎会騎手部会協賛 震災復興 子ども達に夢と笑顔を」、12頭立て。
主軸にシャークを推す。中央未勝利から3歳時に転入。通算19勝を荒稼ぎして昨年も<7.2.3.3>。着外わずか一度のみ。驚異的な安定感を誇っていた。
身上とするのは軽快な先行力と強じんな粘り。前走も4コーナーで一旦下がり、馬群に沈むかと思ったが、直線で盛り返して1着。この渋太さには舌を巻いた。
今回も個性派がそろい予断を許さないが、勝って弾みついた点を強調。理想は逃げだが、番手も我慢でき連勝に期待する。
リトルキングも中央未勝利から成長を続けて昨年9勝。今季初戦も快勝し、幸先のいいスタートを切ったが、以降の2戦3、5着。頭打ちの印象もあるが、前走・駒形賞は出遅れがこたえた上、距離1800mも気持ち長かった。盛岡マイルに替わって反撃に転じる。
カネツパワーは南関東B3から転入初戦3着。乗り込み万全ではなかったが、終いの脚に底力を見た。この一戦を叩かれて良化必至。
ニホンピロララバイは得意の1400m戦を連勝。今季も健在を誇示した。マイル延長が微妙だが、勢いで突破の構え。
バイザスターンは前走2着。思い切った逃げの手が功を奏した。マークきつくても自分の競馬に徹して再現を狙う。
レイキッシュボーイは叩かれながら徐々に良化。東京ダート1400mの3歳新馬戦を勝ち上がった実力馬。ソロソロ大駆けがあるかもしれない。
◎(5)シャーク
〇(7)リトルキング
▲(9)カネツパワー
△(3)ニホンピロララバイ
△(4)バイザスターン
△(10)レイキッシュボーイ
<お奨めの1頭>
11R マイネリッカ
盛岡芝<6.2.1.1>と鬼的存在。前走、盛岡で3着確保して上昇ムード。しかも冒頭に記したとおり絶好の内枠を引き当てた