先週お伝えした3歳馬の古馬編入第一週目の結果が出た。
C2・水沢1300mは3歳馬<4.3.4>、古馬<0.1.0>
C2・水沢1400mは3歳馬<4.5.3>、古馬<4.3.5>
B2は3歳馬<1.1.2>、古馬<5.5.4>
B1は3歳馬<0.1.0>、古馬<1.0.1>(当然だが、3歳馬のみ、古馬のみは除外)
C2は距離を問わず3歳馬が圧倒的優位が昨年のデータだったが、今年は古馬陣も健闘。クラスが上がると古馬優位は昨年と同様だった。
今週は水沢開催2週目に突入。中間に結構雨が降り、どこまでこれが影響するか興味深い。
29日メインは「新涼特別」(A級二組 水沢1600m)。好調メンバーが顔をそろえた。
主軸はブラゾーハリー。重賞では着外の連続だったが、前々走・岩鷲賞で5着確保。1着ナムラタイタン、2着ラブバレットとハイレベルの戦いとなったが、0秒8差は健闘。
そして前走はメンバーが大幅に緩和され、大逃げを打ったマイネヴァイザーをゴールできっちり差し切って貫禄の差を見せつけた。
どんな流れにも対応できる自在脚質が武器。コース替わりも問題なく、ここも期待に応える。
シャークは6歳馬だが、いまだ成長を続けている。昨年は7勝マーク。これで上限かとも思ったが、今シーズン早くも4勝。A級入り初戦もアッサリ突破した。
レース間隔が1ヵ月半ほど開いたが、これは3連勝へのごほうび。暑い夏をさけてじっくりリフレッシュさせた。それでも乗り込みはいつもどおり。
現時点ではどうかだが、いずれ終盤になって効果は確実に出ると思う。仮にここを突破できれば重賞でもソコソコやれるはずだ。
トウカイチャームは中央ダート2勝2着7回から転入。初戦は夏負けが残っていたが、それでも勝つあたりが底力。ひと叩きされた上昇度、季節も涼しくなり、さらに真価を発揮しそうだ。
マイネルヴァルムは前走7着に沈んだが、元々盛岡回りは得手ではなく仕方なしの結果。今度はベストの水沢1600m戦。スンナリの流れならば反撃に転じて不思議はない。
アクシアは逃げ馬だが、前走は内に包まれながらも我慢して3着。この内容は評価高く、ひと皮むけたかもしれない。
グッドギアーはひまわり賞は2000mが長すぎて6着。3歳馬が古馬A級編入は荷が重い印象もあるが、マイルでの渋太さに定評がある。
◎(7)ブラゾーハリー
〇(3)シャーク
▲(6)トウカイチャーム
△(5)マイネルヴァルム
△(1)アクシア
△(4)グッドギアー
<お奨めの1頭>
2R エイシンインカルシ
北海道から転入して初戦3着。レース内容もまずまずだったし、ここではタイム上位は明らか。初勝利に王手をかけた
★高橋悠里騎手、ソウルで活躍中!
7月から韓国・ソウル競馬場で騎乗している高橋悠里騎手。先週の8月16日に現地初勝利を挙げた所ですが、この8月21日にも1日2勝を挙げる活躍ぶりで、現地ファンの間にも徐々に「タカハシ」の名が知れ渡りつつあります。
「この2勝を起爆剤にして、この後ももっと勝ち星を挙げていきたいですね」と語る高橋悠里騎手。今後の大活躍に期待しましょう。
●10Rの買い目
馬単(1)=(2)、(1)→(5)、(1)→(8)、(1)→(9)
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今年4月にデビューした小林凌騎手(板垣吉則きゅう舎所属:水沢)が通算16勝をマーク。新人1年目の騎手は3キロ減(女性騎手は4キロ減)のアドバンテージが与えられるが、小林凌騎手は15勝を突破したので今開催から2キロ減となる。
先週も先輩に混じって3勝の活躍。積極的なレース運びが好結果をもたらしている。元々、騎乗フォームの良さには定評があった。ただ、先輩に遠慮していたわけでもないだろうが、ハナ争いになると消極的になってしまう傾向があった。
それがここ2、3週間で一変。先輩に臆することなく攻めの姿勢が功を奏し、一気に勝ち星を積み重ねていった。
3キロ減と2キロ減の差は決して少なくない。1キロでも負担重量が軽ければ競走馬も楽なのは当然のこと。
しかしアドバンテージが減っても騎乗技術があれば関係のないこと。他きゅう舎からの騎乗依頼も増え、結果も出している。これからさらに技術に磨きをかけてほしい。
23日メイン10RはB1・水沢1800m戦「ムーンライトカップ」。各馬のハンデも微妙に影響しそうだし、展開もカギを握り、波乱の要素もある。
主軸にトーホクアローを指名する。ちょうどA級とB1のはざまにいてクラスを行き来しているが、その中でみちのく大賞典5着。マーキュリーカップにも挑戦した。
前走は再びB1へ降格。速い流れにも恵まれたが、早めマクリから直線突き抜けて圧勝。2着リトルキングに5馬身差をつけた。
これはうれしい今季初勝利。コース替わりはむしろ歓迎だし、距離が1800m延長も望むところ。追い込み一辺倒の脚質ゆえ、スローに落とされると末脚が不発に終わる可能性もあるが、底力でカバーするに違いない。
逆転筆頭はサダルスード。水沢を得意とし、ゆったりと流れる1800mがベストの舞台。しかも絶好枠を引き当て、マイペースの逃げ必至。
58キロのトップハンデが若干気になるところだが、好走条件はほぼそろったとみていいだろう。
リトルキングは前走トーホクアローに完敗を喫したが、2着死守で面目。今季も安定感は目を引く1頭。こちらもサダルスードと同様、58キロを背負うが、自在脚質を武器に人気2頭に割って入る。
イキナヤツはシーズン当初は精彩を欠いていたが、叩かれながら着実に上昇。3戦連続で馬券対象を果たしている。詰めの甘さがネックだが、さらに良化傾向は間違いない。
コスモイフリートは今季1勝2着4回。マイルもこなせるようになったのが収穫。ここ2戦は伸びを欠いたが、水沢1800mは6戦1勝2着3回と自信の条件。乗り方一つで首位争いに参加できるはず。
マンボプリンスは堅実な差し脚がセールスポイント。前走は離されたが、2着確保。引き続きマークが欠かせない。
◎(7)トーホクアロー
〇(2)サダルスード
▲(5)リトルキング
△(1)イキナヤツ
△(6)コスモイフリート
△(8)マンボプリンス
<お奨めの1頭>
8R アフリカンブルー
転入後、すべてワンサイドで決めて6戦6勝。一連の走破タイムもすばらしかった。昇級もまったく問題にしない
今週22日(土)から水沢競馬場が舞台。開催替わりは毎回のことだが、手探り状態。先行有利か差しが有利か。内が有利か、それとも外が有利か。特に実力が拮抗している条件戦は位置取りひとつで大勢が決まる。
ジョッキーたちもレースに騎乗しながら対策を練っている。基本は手探りゆえ、先行有利の傾向が強い。それを念頭に馬券検討をしてほしい。
加えて今開催から3歳馬がすべて古馬へ編入する。これが難解さに輪をかけているが、昨年の同時期の3歳馬の活躍を以下に記してみたい。
C2・1300mは頭数も多いが、3歳馬が圧倒的優位に立っている。3歳馬<7.7.7>に対し、古馬<1.1.1>(以上は馬券絡みの回数)。
続いて1400m。C2は3歳馬<15.17.7>に対し、古馬<2.8.10>と狙いの中心は3歳馬。
しかしC1条件になると3歳馬<2.0.1>、古馬<2.4.3>。古馬が若干優位に立つ。
そして1600m戦。C1は3歳馬<1.1.0>、古馬<2.2.3>と逆転。さらにB2では3歳馬<3.0.0>、古馬<3.6.6>。1着馬は五分だが、2、3着は古馬が独占した。
B1、A級は3歳馬<0.0.0>、古馬<1.1.1>。3歳馬は全馬が馬券対象から外れてしまった。
つまり下級条件では3歳馬が圧倒的有利だが、クラスが上がるにつれて逆転。B1以上になると、よほど強い3歳馬でない限り、苦戦を強いられる。
もちろん成長し続ける3歳馬だから、いずれ古馬のペースに慣れて活躍し始めるが、古馬編入時は3歳馬の編入条件をチェックする必要がある。馬券検討の参考になれば幸いだ。
22日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛による「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」(B1 水沢1300m)。
主軸にドナエテルニテを推す。中央芝1200m1勝2着1回。その1勝が逃げ切りと天性のスピードを身上とするタイプ。
ダートはデビュー戦の京都1400mで0秒4差5着なら、ひとまずこなせると見ていいだろう。あとは時計のかかる水沢の馬場に対応できるかどうか。それだけが不安材料となる。
マンセイグレネードは大井から今年再転入。初戦の水沢1400mを豪快なまくりを決めて快勝。パワーアップ歴然をアピールした。
その後は毎回上位を争いながら、最後の詰めが甘く、2着1回3着5回。あとひと伸びがほしい。
本質的に短距離の追い込み馬。ペースがカギを握るが、前が競り合えば一気突き抜けるシーンまで十分。
リアリティーは中央芝1000m1勝、芝1200m1勝。その適性を見込んで短距離をメインに使われてきたが、気性難が災いして失速の連続。
それでも地力あるのは誰もが認めるところ。転入後、5着1回は水沢1400m戦。コース替わりで反撃に転じるか注目。
ジャリーヴは3歳1000m重賞・ハヤテスプリントを優勝。福島ダート1150mで1着の実績はダテではなかった。
距離適性はここでもトップ評価を与えることができるが、1年1ヵ月の長期休養を経て復帰初戦。能力検査を叩かれたとは言え、実戦から離れているのが気がかり。△評価が妥当か。
スキャットマンは芝に替わって反応の良さが目につく。1300mは未経験だが、芝の印象から案外合うかもしれない。あとは京都ダート1400m・2歳新馬を勝ったゼンノジェネラルを押さえたい。
◎(2)ドナエテルニテ
〇(6)マンセイグレネード
▲(1)リアリティー
△(5)ジャリーヴ
△(7)スキャットマン
△(4)ゼンノジェネラル
<お奨めの1頭>
5R デルマウンライマツ
転入2戦2着のうっ憤を晴らし、前走を0秒8差で圧勝。走破タイムも文句なく、コース替わりでも信頼度は高い
8月15日に行われた2歳の芝重賞『第16回若鮎賞』。当初1番人気に推されていたメーターがゲート内で転倒、負傷のため競走除外となるという波乱の幕開けとなりました。
仕切り直しの再スタート、1番人気となったメジャーリーガーが2番人気サプライズハッピーの猛烈な追い上げを凌いで優勝。デビューから3連勝で重賞制覇を果たしました。
翌8月16日行われた、古馬の芝マイル重賞『第38回桂樹杯』は大波乱となりました。
ハナを切ったのは大方の予想通りモズ。しかし、そのモズに徹底的に競りかける形になったのが1番人気のライズライン。強豪二騎がハイペースで競り合ってしまってはゴールまで保つはずもなく、まずモズが失速し、ライズラインも直線で伸びを欠いた所で後続に飲み込まれます。
その乱戦を制したのは9番人気ボストンリョウマ。岩手での初勝利が重賞という華々しい結果を手に。2着は6番人気オールマイウェイ、3着は11番人気イグゼキュティヴ。馬番3連単はなんと205万6420円となりました。
●10Rの買い目
馬単(4)=(1)、(3)=(4)、(3)→(5)、(1)→(4)
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