5月27日(水)、浦和1400mで行われる「第19回さきたま杯」にラブバレット(牡4歳 菅原勲きゅう舎)が挑戦する。
ラブバレットはデビューから無敗3連勝を飾り、先日のシアンモア記念を逃げ切ったライズラインと同期生。2歳戦線でしのぎを削り、若駒賞、南部駒賞は2着に敗れたが、金杯で雪辱。最終的に重賞で3勝をマークした。
昨シーズンは距離の壁などで未勝利に終わり、7月の3歳A級戦後に骨折が判明。戦線離脱を余儀なくされたが、8ヵ月の休養が奏功。馬が一回りも二回りも成長して帰郷。復帰2戦とも圧勝した。
特に前走・水沢1300m戦ではレコードに0秒4差まで迫る1分20秒6をマーク。当日は馬場が深かったことを考えれば驚異的なタイムをマークした。
菅原勲調教師「8ヵ月の休養で馬が成長したことを実感します。1400mがベストの条件ですので、あえて挑戦します。グレードレースが甘くないことはジョッキー時代に何度も経験しているので分かっていますが、現時点でラブバレットがどこまで通用するか。それを試す意味もあってさきたま杯に行きます」
27日、さきたま杯はJRAを始め、そうそうたる顔ぶれとなりそうだが、ラブバレットの健闘を祈らずにはいられない。
23日(土)メインはみちのく大賞典トライアル「第16回あすなろ賞」、舞台は盛岡ダート1800m。ケイジータイタンが出走を見送り、コミュニティに絶好の勝機を迎えた。
コミュニティは敗戦を糧にたくましく成長。昨年大みそかの桐花賞でついに打倒ナムラタイタンを果たした。
今季は赤松杯4着、A級一組2着、シアンモア記念4着と未勝利だが、いずれのレースでもメンバー最速の上がりをマーク。展開に泣いたのも否定できなかった。
しかし今回は1800mが舞台。マイルの忙しい競馬は本質的に合わず、1ハロンでも延長は大歓迎。勝機をがっちりと掴み、みちのく大賞典に弾みをつけたい。
コウギョウデジタルは4ヵ月半ぶりの前走・水沢1300m戦で3着。逃げたラブバレットの2番手を追走し、直線でも渋太く粘った。
この一戦を叩かれて盛岡に替わったのは心強い材料。重賞6勝のうち5勝が盛岡コースに加え、昨年あすなろ賞で牡馬を退けて圧勝。連覇に燃えている。
モズは気性面に課題を抱えているが、絶対能力はナムラタイタンに次ぐ。その証明が赤松杯2着。笠松遠征・オグリキャップ記念は6着に沈んだが、マイナス17キロの大幅な体重減と初コースで物見をしてレースに集中しなかったため。
今回も盛岡は初めてだが、笠松遠征よりは楽なはず。気性難さえ出なければアッサリまで十分。
ランドオウジもコウギョウデジタルと同様、盛岡巧者、というより鬼的存在。前走の初の1000m戦だったが、難なくクリアーした。守備範囲はマイルまでだが、弾みついた今なら克服できる可能性も大きい。
ボストンリョウマは詰めの甘さが課題だが、堅実さに定評がある。距離延長を味方に上位をもくろむ。
◎(6)コミュニティ
〇(7)コウギョウデジタル
▲(1)モズ
△(5)ランドオウジ
△(9)ボストンリョウマ
<お奨めの1頭>
6R マイネルカサドール
岩手転入後、2勝2着1回の好成績。ここでは一連の走破タイムからもリードと見ていいだろう。