
7月13日に行われたOP級短距離の重賞『岩鷲賞』は6番人気エイシントルペードが逃げ切り勝ち。同馬とそして鞍上の山本聡紀騎手は早池峰スーパースプリントに続いて重賞連勝となりました。
ゲートが開いて数頭飛び出した中、エイシントルペードはスタート自体はあまり速くなくその瞬間はまだ姿が見えず。しかしそこからの加速でハナを奪い取ると外のロードオブザチェコと並んで後続を引き離していきます。
通常なら前がやりあっている・・・と見る展開ですがこの日の馬場はそれでも前が残るような状況。直線に向いても後続は前の二頭になかなか迫る事ができず、そんな中でかろうじて一頭追い上げてきていたのがウラヤでしたが、しかしこちらもエイシントルペードに1馬身ほどまで近づいた所がゴール。「難しい所がある馬で、一頭になったら気を抜きそうになったのですが、後ろから馬が来たのが見えてもう一度行く気を出してくれました(山本聡紀騎手)」。
とはいえ、決して余裕綽々の逃げ切りではなかったかもしれませんがしっかり1馬身のリードを守り切ったスピードは本物。エイシントルペードが短距離戦線の新たな王者として名乗りを上げた一戦だったのでは。
7月15日のメインレースは11Rです。芝1600mの重賞『いしがきマイラーズ』。
昨年の盛岡での芝レースは開始早々取り止めになったのは皆さんもご存じかと思います。その昨年の"最後の芝レース"になったのがいしがきマイラーズでした。
この夏の盛岡開催スタートと共に芝レースも再開されており、先週も3歳芝の重賞サファイア賞も行われていて現時点では芝の状態は悪くない模様。台風接近による雨が気になりますが、大きな影響なくレースを終えてほしいものです。
このレースの本命は(6)タイセイモンストルを採りました。
これが転入初戦となる同馬は直近は障害戦に転じていましたが、平地で走っていた頃はオープンまで昇級しており重賞でもまずまずの走りを見せていました。近年は間隔を取りながらの出走で5月の前走にしても昨年11月以来の休み明け。今回はそこからもまた少し間隔が開いていてその仕上がり具合が焦点になるわけですが、ここまでのキャリアを思えば転入初戦でも力を出してくれそう。JRA時代は先行競馬で結果を残してきていましたし、ここでそれができれば勝ち負けと見ました。
対抗は(7)カナオールウェイズ。こちらも転入初戦、JRA時代は2勝クラスでした。◎もそうでしたがこちらも中長距離の芝が主戦場。距離もカギになりますが、二走前の浦和ダート1400mを外捲りで突き抜けたのを見ればマイルにも対応できそう。あとは盛岡の芝が合うタイプかどうか?がカギ。
三番手は(9)カレンルシェルブル。JRAの芝重賞で掲示板に食い込んでいた実績はここで最右翼、昨年の春頃までそうだったのですからここでその力を発揮できれば・・・と思うのは当然でしょう。岩手での2戦を見る限りは、しかしまだ良化途上の印象が強めでした。岩手3戦目でどれくらい変わっているか?が当日の注意点ではあります。
あとはまず(8)ギャレット。昨年のこのレースの勝ち馬で、岩手デビュー馬ながら良績の多くは盛岡芝でのものという芝巧者。今季ここまでの気配がまだ物足りなかったことでここまでの印にしましたが、これまでも芝で一変のタイプだった点は覚えておくべき所でしょう。
もう一頭は(4)ブローヴェイスを。昨年のこのレースでは2番人気に推されていました。盛岡芝の適性は十分にある馬です。(横川典視)
●11Rの買い目
馬単(6)=(7)、(6)=(9)、(7)=(9)、(6)→(8)、(6)→(4)
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