
7月26日 第23回ひまわり賞(3歳牝馬・地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)
(ひまわり賞ゴール 写真・佐藤到)
1着 アンダーゴールド
大外に入ったが、他をけん制しながらすんなり先手を奪う。あとは後続を引きつけてマイペースの逃げに持ち込む。3コーナーでちょっと手が動いたのは「一瞬、トボけた」(阿部騎手)そうだが、少し気合いをつけると4コーナーまでほぼ持ったまま。
直線を向いて満を持して追い出すと後続をグングン突き放す一方。2着に7馬身差をつけ楽々とゴールに入り、待望の重賞タイトルを獲得した。
「以前はゲートが遅かったが、ここ2戦は先行できていたので今回もスタート次第で逃げるつもりでいた。道中、うまくペースを落とすことができたし直線を向いたところで勝てるかなと思った。勲さん(シルバーカテリーナ)が来るかなと必死に追っていたらビジョンを見てびっくり。こんなに離していたとは思わなかった。2000mは初めてだったが、ほとんどの馬が同じ条件。多分、長い距離も合っていたのかもしれません」と阿部騎手。
昨年10月、プリンセスカップ4着後、骨折が判明。6ヶ月の休養を余儀なくされ、4月復帰後もひと息のレースを繰り返していた。しかし徐々にスタート難が解消され、それに伴って2連勝マーク。絶好調で臨んだことも勝因の一つとなった。
また父がホワイトマズルで母父がプラウドデボネアといかにも長距離向きの血統。ここにきて秘めた素質が開花した印象だ。
「疲れが出ているので、まずは一息入れてやりたい。ビューチフル・ドリーマーカップの選択肢もあるが、古馬が強力なので今のところ何とも言えない」と村上昌幸調教師。
2着 ダンストンメイビス
アンダーゴールド、テンショウスズラン、フェニックスクインの隊列ができ、ダンストンメイビスは4番手インを追走。1周目スタンド前で掛かる仕草を見せたが、村上忍騎手がうまくなだめる。
3コーナーでシルバーカテリーナが前へ接近し、連れてスパート。鞍上の手は動いていたが、バテることなく追走。直線でアンダーゴールドには離されてしまったが、テンショウスズランとの叩き合いの末、2着を確保した。
こちらもアンダーゴールドと同様、2連勝でひまわり賞へ挑戦。今回は格よりも上がり馬の勢いの方が上回っていたようだ。
3着 テンショウスズラン
道中ずっと2番手につけ、ダンストンメイビスとほぼ同じようなタイミングでスパート。課題だった最後の詰めの甘さを今回も見せてしまったが、411キロまで体重が減っていたことを考えれば3着は健闘と言っていいだろう。
4着 シルバーカテリーナ
前半はスタミナロスを考慮して5番手に控える。3コーナー手前で先行グループに接近したときは勝ちパターンに持ち込んだのかと思ったが、4コーナーで菅原勲騎手の手が動いても反応ひと息。直線でもどんどん離される一方で掲示板確保がやっとだった。
一冠目・留守杯日高賞を制し、その後は牡馬一線級と対戦。結果はもう一つだったが、今回は2000m経験済み、牝馬限定なら実力断然。単勝1・2倍の圧倒的な1番人気に支持されたが、まったく精彩がなかった。2000mを経験したとはいえ、失速ぶりと見ると距離が長すぎたのかもしれない。
今日は内田騎手のお話しから。先週の20日、第2レースで落馬した内田利雄騎手ですが、心配された骨折などの怪我はなく済み、いったん入院したものの翌日退院、その後宇都宮の実家で治療にあたっているそうです。
落馬から病院に運ばれるまでを見ていた事もあって、その日にお見舞いに行ってきました。内田騎手は身体を動かすのは痛いんだ、といいながらも「肋骨が折れたかと思ったけど折れてなかった。私は肋骨だけは折った事がないんですよ。肋骨には自信がありますよ」と小さく笑っておりました。
若い頃に落馬で大きな怪我をした事があって、その時の痛みに近いものがあったので「今度ばかりはヤバイ」と思っていたそうですが、それほどの怪我にはならずに済んで内田騎手自身もホッとした様子。
状態が良ければ一週間くらい休んで復帰したい、ともおっしゃっていましたが、どうももう少しかかりそうな気配。それでも大きな怪我にならなかったのは不幸中の幸いでした。またあの笑顔と流し目、見る事ができそうです。
ここの本命は(8)テンショウタイヨウとしました。この春の復帰初戦は調子が戻りきってなかったものの即座に上昇気配を見せ、B1級に降級した事もあってその後は安定した成績を残してきました。この間大きく崩れたのは格上挑戦だった東京カップけやき賞と、JRAの強豪相手に自分のレースができなかった前走くらい。
イメージほどはマイルの安定度が高くないですが、水沢よりは盛岡のマイルの方が良いのは確か。ここは久々の特別勝ちを手にできるチャンスでしょう。
対抗は(4)ヒドゥンアジェンダ。ここ数戦がちょっと微妙で調子落ち感もありますが、短距離適性をはっきりさせてきているこの馬に1800mは長かったとも言えます。距離が一ハロンでも短くなる点に見直しの余地あり。
3番手は(10)アサクサロータス。この馬も前走JRA交流戦組、流れに乗れずじまいで大敗を喫してしまいましたが、地元メンバー相手なら持ち前のしぶとさを活かせるはず。
もう一頭なら(5)ヘライカントリーなのでしょうが、57kgのハンデを背負わされている点がちょっと心配。という事で残りは穴っぽく狙ってみましょう。まずは(9)サンワードグロー。前走の芝1000mは短すぎ。得意の盛岡マイルならもっとやれるはず。
そして(6)ブラックベガス。先行・差しで戦法が定まってない感がありますが、いずれにせよスムーズに流れに乗れさえすればそう大きな差はないのは証明済みです。
◆買い目
馬単(8)=(4)、(8)=(10)、(4)=(10)、(8)→(9)、(8)→(6)、(8)→(5)
26日(日)メインは3歳牝馬による重賞「第23回ひまわり賞(オークス)」(盛岡ダート2000m)、9頭立て。牡馬相手には歯が立たなかったが、地元同士の牝馬が相手ならシルバーカテリーナが断然の主役を演じる。
シルバーカテリーナは北海道1勝オープンから南関東へ移籍し、3戦0勝2着1回の成績で今年4月に岩手転入。あやめ賞、留守杯日高賞と牝馬重特を連勝。アッサリ牝馬のトップに君臨した。
その勢いを駆って岩手ダービー・ダイヤモンドカップへ挑戦。初の牡馬対決に注目が集まり単勝2番人気に支持されたが、好位から失速2・8秒差6着。2000mの距離に戸惑ったのも敗因だったが、牡牝馬のレベル差を見せつけられた。
続いてウイナーカップ(水沢1400m)へ駒を進め、同じく2番人気だったが、ハイラップの逃げから直線で一杯になって0・7秒差3着。またしても牡馬の壁に阻まれた格好だが、そう判断するのは早計だ。スタートから12秒1で飛ばして3ハロン36秒7、前半1000mが61秒2。いかに1400m戦だったとはいえ、ちょっと速すぎた。
これは勝手な想像だが、菅原勲騎手がシルバーカテリーナの能力の限界を試したのではないかと思っている。“ダイヤモンドCが距離の壁だとしたら、適距離1400mなら牡馬に通用するためにはハイラップに耐えなければならない―”と考えたに違いない。確信に近く、そう思った。
結果は3着。本人はがっかりしたかも知れないが、悲観するほどではない。勝ったダンストンジールを苦しめたのは他でもない、シルバーカテリーナだった。今回は無理をせず好位キープから無難に直線抜け出しを決める。
軸はすんなり決まったが、相手がちょっと難解。上がり馬を重視するか、実績を重視するかで迷った結果、アンダーゴールドを相手筆頭に推したい。6戦0勝2着2回、3歳C1から重賞・日高賞へ挑戦。シルバーカテリーナから1・8秒差も離されたが、4着を確保。これは大健闘だったし近2走を連勝。特に前走は2着に1・3秒の大差をつけて逃げ切った。
アンダーゴールドは勢いもさることながら血統が何よりも魅力。父がホワイトマズルで母父がプラウドデボネア。典型的な長距離血統に加えて晩成型。2連勝は本格化を迎えたと解釈していいと思う。
テンショウスズランは相変わらず体重減に悩まされているが、それでも前走はタイム差なし2着。馬体がフックラしたらどんなに強いかと常々、考えてしまうほど個人的に評価が高い馬だ。最低でも420キロ台はほしく、当日の体重に注意を払いたい。
ダンストンメイビスも目下2連勝中。反応を見ると盛岡の方が合いそうで、メンバーが大幅強化でも2着争いに食い込める。またダンストングランは昨年の牝馬特別・プリンセスカップを優勝。その後のリタイアが痛かったが、今年6月に戦列復帰。2戦とも大敗を喫したが、走り頃の休み明け3戦目。格不足もまったくなく、やはり軽視できない。あとはフェニックスクインも押さえ少々。
◎ ?シルバーカテリーナ
○ ?アンダーゴールド
▲ ?テンショウスズラン
△ ?ダンストンメイビス
△ ?ダンストングラン
△ ?フェニックスクイン
3連単は2を1着固定に9、3の折り返し本線。あとは8、1、7を3着押さえ
馬複は2−9、2−3、2−8、1−2
<お奨めの1頭>
8レース クリスティラビット
盛岡3戦3勝とパーフェクト成績。少頭数6頭立てで馬券妙味は薄く、相手もリュウノブランド、コスモレイロウの2頭に絞る。
25日(土)メインは盛岡芝1000mを舞台に行われるB2「姫神賞」、9頭立て。芝ダートを問わず1000m戦ならウメノレイメイで中心不動だろう。
中央時代の1勝はダート1200m(新潟)でマーク。岩手転入は昨年12月、水沢1600mをアッサリ逃げ切り幸先のいいスタートを切ったが、その後は凡走の連続。B2で頭打ちかと思わせた矢先、盛岡ダート1000mで行われた立夏賞を完勝。快速で定評があったマイネベリンダを子ども扱いにして、2番手を楽々追走から直線豪快に抜け出して短距離適性を存分に発揮した。
その後の2戦はマイルに苦しんで9、8着に沈んだが、再び1000m戦「FM岩手杯」(B1)で鮮やかに復活。ダートから芝に替わったが、ウメノレイメイにはまったく関係なし。好ダッシュを決めて58秒3の好タイムをマークして芝ダート1000m戦で2勝を稼いだ。
父は560キロの巨漢でG?・スプリンターズステークスを優勝したヒシアケボノ。ウメノレイメイは父から恵まれた体とスピードを受け継ぎ、岩手短距離で秘めた能力が全面開花した。
しかも今回は自己の条件に戻ってB2馬が相手。同じFM岩手杯に出走したタカノグラディウスとの差は0・3秒差3着。モエレマーメイドが2着に突っ込んだが、着差が1、3/4馬身差。どう見ても逆転の目は考えられない内容で、ウメノレイメイの死角はほぼなしと判断していいだろう。
相手はそのタカノグラディウス。ダートで通算11勝マークだが、芝の方が合うのは間違いなし。父がサクラチトセオー、母父アスワンなら納得がいき、前走はモエレマーメイドの大外強襲に屈したが、今度は2着を死守する。
ゴッデスフラワーが活躍できるのは水沢と盛岡芝のみ。このタイプは案外多く、芝で2勝2着2回。脚抜きのいい芝ならマイル、1700mもこなすのだが、おそらくベストは芝短距離戦。我慢勝負になると苦戦を強いられるが、1000mなら本来のスピードが生きる距離。父ウェイオブライトもそれを裏づけており、ここが真価を発揮できる局面となった。
キョウエイノーブルは転入後5勝マークし、その勝ち星すべてが逃げ切り。テンの速さはここでもトップに位置する。気分良く逃げれば強さ一目。タイム差なし1着が一度あるが、他はワンサイドレースで完勝。ここも好枠を引き当て逃げは必至だろう。
ただ短距離戦はペースが恐ろしくなるケースが多く、逃げ切るのは至難の業。ウメノレイメイがどこで動くかだが、前半で可愛がられれば残り目があるが、早めに交わされると失速のパターンも考えられ、よって連下に落ち着く。
バルクは詰めの甘さが常につきまとう馬だが、逆に折り合いを考えなくていい1000mで新境地を切り開く可能性があり、ちょっと不気味なのはフェスティブドラマ。中央1勝は芝2200m、岩手2勝は1600m、2000mだが、叔母さんが快速で桜花賞を制したエルプス。意外な適性を発揮するかもしれない。
◎ ?ウメノレイメイ
○ ?タカノグラディウス
▲ ?ゴッデスフラワー
△ ?キョウエイノーブル
△ ?バルク
△ ?フェスティブドラマ
3連単は6を1着固定に9、7の折り返し本線。あとは3、4、1を3着押さえ
馬複は6−9、6−7、3−6、4−6、1−6
<お奨めの1頭>
7レース チャームピース
前走は強いの一語。ハイペースを自ら形成しながら、2着に2秒差もつける圧勝。ここも逃げ切り再現濃厚
7月19日 第31回せきれい賞(3歳以上・地方競馬全国交流 盛岡芝2400m)
(せきれい賞 写真・佐藤到)
1着 コスモヴァシュラン
カネショウエリートが逃げ、2番手にカクテルラウンジ、その外にケイジーウィザード。インにボスアミーゴ、外にコスモバルクの隊列。
コスモヴァシュランはスタート直後、先団から離れた後方5番手の位置だったが、徐々に前へ接近して内と外と離れていたが、コスモバルクをマークする形でレースを進める。
ラスト800mからピッチが上がり、コスモバルクが3番手に進出し、連れてコスモヴァシュランもスパート。3コーナーから一気に仕掛けると3〜4コーナーで先頭。直線入り口では後続に4、5馬身離してセーフティリード。
コスモバルクも必死に追い上げにかかったが、その差は詰まるどころかさらに突き放して7馬身差。通算2勝目が重賞制覇、コスモバルクを破る大金星をあげた。
「芝向きの馬だとは分かっていたが、まさかコスモバルクを破るとは思わなかった。あまり離されずに追走し、コスモバルクが動いたのを見てスパート。一瞬はいい脚を使う馬だが、先頭に立つのが早すぎた。それでソラを使わないか心配だったので、最後まで気を抜かずに追ったら7馬身差。こんなに離して勝ったことにもビックリした。今までマイル前後ダートで忙しい競馬が合わず着止まりだったが、今回は条件も流れもすべてこの馬に向いた。」と町田直希騎手。
コスモヴァシュランは中央8戦0勝2着1回から一昨年7月に川崎・河津裕昭厩舎へ転籍。追い込み一辺倒の脚質のため1勝のみ。しかし昨年9月、OROカップへ挑戦したところ、前が塞がる不利がありながら0・7秒差(7着)。この結果から盛岡芝適性があると踏んで今回のせきれい賞へ挑戦してみたと河津調教師。
また町田騎手は06年、12番人気のビービートルネードに騎乗。低評価を覆して優勝した実績があった。今回も思い切った騎乗が見事はまり、9番人気の単勝8950円の高配当を演出した。
「まだC1級の条件馬だが、せっかくの権利を行使してオールカマーに挑戦してみたい気持ちもある。あくまでもオーナーと相談の上だが」と河津調教師。
2着 コスモバルク
「押し出されて逃げの手になるかもしれないが、できれば2、3番手で競馬をしたい」(田部調教師)の希望どおり、不利を受けない5番手外につける。1周目4コーナーで掛かる仕草をちょっとみせたが、小林騎手がうまくなだめる。
向正面に入って徐々に前へ接近し、3番手まで進出。いつでも抜け出せるかと思ったが、まったく伸びずモタモタしっぱなし。鞍上・小林騎手が手をしごいても反応がひと息で出し抜け的に先頭に立ったコスモヴァシュランに離される一方。
直線を向いてもピリッとする訳ではなくジワジワと伸びるのがやっと。2着は確保したものの7馬身差もつけられてしまった。
「水しぶきが飛び散る不良馬場に泣いた感じ。こんな経験がなかったのが敗因かも」と田部調教師。
また小林騎手は「返し馬でも落ち着いていたというか元気がなかった。走る気がなかったようです」と語っていた。
折りからの激しい雨で極端な不良馬場。陣営も折り合いと馬場を最も心配していたが、その不安がずばり。ただ、それらを割り引いても7馬身は離されすぎ。馬体重も久々に500キロを割り、パドックでも気合いがもう一つ。厳しい言い方だが、迫力を取り戻すには相当の労力が必要かもしれない。
3着 ソーユアフロスト
前半は後方待機策に徹し、3コーナーからスパート。前にいたカネショウエリート、ボスアミーゴの脚色が一杯となるところ大外から鋭く突っ込んで3着に食い込む。ペースは速く見えなかったが、先行馬で最先着がカネショウエリートの4着。思った以上にタフさを要求される競馬となった。
第13回マーキュリーカップ(Jpn? 盛岡ダート2000m)
(マーキュリーカップ 写真・佐藤到)
1着 マコトスパルビエロ
スマートファルコンが楽にハナに立つと思ったが、マコトスパルビエロ=安藤勝己騎手が手をしごいて先手をアピール。それを見てスマートファルコンがスッと控え、マコトスパルビエロが逃げ、2番手にサカラート、3番手外にスマートファルコンの順で落ち着く。
テン3ハロン36秒0だけはちょっと速かったが、その後は12秒台から13秒に落として前半1000mが62秒0。交流レースでは決して速くはなく、むしろスローに近い流れ。安藤勝己騎手が絶妙のペースで逃げた。
3コーナー過ぎからサカラート、スマートファルコンが徐々にマコトスパルビエロに接近し、直線入り口ではスマートファルコンが並び、一瞬交わすシーンもあったが、そこからが安藤勝己=マコトスパルビエロの真骨頂。
二の脚を使ったというより、直線まで脚を貯めていたのを我慢させ、満を持してスパートをかけると再びジワジワと突き放して4馬身差。逃げ馬のお手本になるような絶妙なペース配分で完勝。安藤勝己騎手は待望の初重賞をマコトスパルビエロにプレゼントした。
「能力がある馬なのでスタートさえ決まれば逃げの手に出るつもりだった。道中、馬がリラックスして走っていたので直線でまた伸びてくれるだろうと思っていた。コーナー回りが下手な馬だが、今回はスムーズ。長い距離ならこれからも楽しみになった」と安藤勝己騎手。
「賞金を加算させて選択肢を増やしたかったので是非、勝ちたかったレース。涼しくなる秋まで夏休みを取ってビッグレースに向かわせたい。その前に一度叩くと思うが、具体的なレースは決めていない」と鮫島調教師。
意表を突く逃げから絶妙のペース配分から鮮やかな逃げ切り。これまでモタモタしていたのがウソのような快走劇。安藤勝己騎手の手腕によるものも大きいと思うが、これでマコトスパルビエロはひと皮むけた印象。広いコースでコーナーワークさえうまくこなせれば、ビッグタイトル獲得も決して夢ではないはず。
2着 スマートファルコン
マコトスパルビエロが先手をアピールしたのを見て、無理をせず3番手に控える。道中の手ごたえも悪くなく、3コーナーからスパートをかけて直線で一旦先頭に立ったが、そこからの伸びが案外。今回は2着確保が精一杯でダートグレードの連勝は6でストップした。
「太いとは思わなかったが、ちょっと余裕があったかも。馬も落ち着きすぎて行く気もなかったから、2着は仕方なしかも」と岩田康訓騎手。
さきたま杯からレース間隔が1ヵ月半もなかったが、それでもプラス20キロの504キロ。名古屋大賞典でも501キロだったが、今回は放牧から戻って2週間あまりでの出走。まだ仕上がり途上の感は否めず、レースでもシャープさがもう一つだったようだ。
加えて盛岡ダート2000mは直線の上り坂を2度通過しなければならず、最後で伸びを欠いたのはそれも理由だったかもしれない。
3着 サカラート
終始2番手を追走し、スマートファルコンといっしょにスパート。マコトスパルビエロ、スマートファルコンの間に入り、苦しい流れだったが、最後まで気力は衰えなかった。
裂蹄の持病を持ち、名古屋大賞典から直行だったが、山元トレセンで入念に調整。栗東帰郷後も週に1回程度、坂路で追い切りマイナス4キロで出走。さすがに往時の張りは薄れていたが、体はきっちり仕上がっていた。
「盛岡とは相性がいい。9歳馬だが、盛岡みたいなコースならまだまだ戦力になる」と中舘騎手。
4着 エスケーカントリー
前半は後方5番手に待機し、3コーナー手前からスパート。4コーナーで4番手まで進出しメンバー最速の36秒1の上がり脚を駆使したが、前の3頭で決着したように追い込みタイプには苦しい流れだった。