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今週の見どころ(1/20~1/22)

2024年1月18日(木)

 今季のばんえい競馬は、149日間のうち122日を終了。騎手リーディングでは、鈴木恵介騎手が170勝でトップを独走しています。最近3シーズンと今季のいずれも1月3週目終了時点で、シーズン100勝ジョッキーが、20~21年は9名、21~22年は6名、22~23年は7名いましたが、今年は鈴木騎手、西将太騎手、島津新騎手の3名のみ。そのぶん、金田利貴騎手、今井千尋騎手、中村太陽騎手といった若手が前年より大きく勝利数を伸ばしており、特に金田騎手はトップ5をうかがう勢いです。
 20日(土)のメインには、オープン-1組による柏林馬事公苑特別が組まれています。メムロボブサップは不在ですが、北見記念馬アオノブラック、帯広記念馬メジロゴーリキが出走予定となっています。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…229万7,680円
5重勝単勝式…42万7,910円

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【第21回開催4日目】
 1月20日(土)のメイン第11レースには、柏林馬事公苑特別(オープン-1組・18:40発走予定)が行われます。

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 ばんえい記念を控える6歳以上の牡馬よりは、三冠が終了した若い世代に注目します。
 ◎ヘッチャラは、4歳シーズンの三冠で2、3、3着と明け5歳世代の実力馬。ただ今季1勝で収得賞金が少ないため、賞金ハンデは10キロのみ。牡馬として最軽量の750キロで出走可能です。相手強化ですがシーズン終盤ということで、多くの馬が15キロ以上の賞金ハンデを課されており、つけ入るチャンスが見込めます。
 ○マルホンリョウユウは、ばんえい菊花賞馬で、ばんえいダービーでは3着。明け4歳は古馬相手の特別戦ではハンデが不利になっていますが、15日の睦月特別(オープン-2混合)で、ばんえいダービー1、2着のタカラキングダム、ホクセイタイヨウがワンツーを決めています。この馬もこの流れに乗りたいところ。
 ▲サクラヒメは紅一点。オープンでは2組までの経験しかありませんが、今季わずか9戦で4勝し、目下3連勝の勢いが魅力。最軽量745キロも恵まれています。
 6歳以上牡馬の代表は△アオノブラック。最軽量サクラヒメとは30キロ差ありますが、実績は周知のとおり。若馬をしりぞける場面もありそうです。

【第21回開催5日目】
 1月21日(日)のメイン第11レースには、山羊座特別(A1級-1組・18:30発走予定)が行われます。

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 前開催に同条件のニューイヤーカップを使われていた馬が多数ですが、1、2着馬は不在。
 3着だった◎オールラウンダーに注目します。A1級の特別戦(混合戦含む)で今季馬券絡み6回のトワトラナノココロ、ばんえいダービー2着を含め6戦連続連対のホクセイタイヨウと人気に推された2頭に対し、正攻法の逃げで挑み、結果交わされたとはいえ最後まで食い下がりました。ここは反撃に期待できます。
 明け5歳が3頭いますが、前走の重賞・天馬賞で6着○ダイヤカツヒメが筆頭格です。2走前にはA1級-1組混合・ホワイトクリスマス賞で2着とクラス通用のメドを立てています。当時と同じ負担重量だけに巻き返せるはず。
 ▲ホクセイウンカイは、ホワイトクリスマス賞では1番人気・9着、続く天馬賞7着とひと息ですが、A1昇級後の特別戦で1~3着各1回と実績上位。近2走より若馬減量がある同世代が少ない今回は侮れません。
 3頭目の5歳馬△ジェイホースワンは、ホワイトクリスマス賞5着、ニューイヤーカップ4着と安定。押さえには必要でしょう。

【第21回開催6日目】
 1月22日(月)のメイン第11レースには、吹雪特別(B1級-1組・18:30発走予定)が行われます。

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 10頭中9頭が前開催で同条件のオリオン特別に出走していました。
 注目は2着だった◎ジェイスカイ。B1昇級後2走し、ノエル特別、オリオン特別とも逃げて4、2着と人気以上の着順に入っています。前走は同型の1番人気・チャチャクイーンが障害で手こずり5着だったとはいえ、昇級初戦より粘りが増しており、3走目の今回は勝利が期待できます。
 その○チャチャクイーンは、3走前のシリウス特別2着、続くノエル特別1着と好調。もとは障害巧者だけに反撃可能でしょう。
 ▲スーパースピードは、シリウス特別4着、オリオン特別3着と調子を維持。B2級時代には平場戦でジェイスカイを差し切って勝利を挙げており、オリオン特別では2着の同馬に1秒0差と肉薄しています。展開次第では逆転も。
 △クリスタルホークは、オリオン特別では長くいい脚を使って勝利。ここでも同様のレースができれば本物です。

今週の見どころ(1/13~1/15)

2024年1月11日(木)

 14日(日)のメインには、4歳牝馬オープンによる準重賞・ばんえいプリンセス賞が組まれています。かつては3歳牝馬による重賞でしたが、2013年から明け4歳戦となっています。昨季の5歳ナンバーワン・サクラヒメが、3歳シーズン以降に同世代の牝馬オープンで唯一負けたのがこのレース。定量だったばんえいオークスからクラス別定重量に変わることで、思わぬ馬の台頭があるかもしれません。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…126万3,220円
5重勝単勝式…28万9,940円

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【第21回開催1日目】
 1月13日(土)のメイン第11レースには、ガーネット特別(A2級-1組・18:35発走予定)が行われます。

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 前開催で、1組の新雪特別か2組の平場戦を使われていた馬がほとんどのメンバー。
 注目は新雪特別2着の◎ジャパントップ。A2昇級後すべて特別戦に出走し5、2、2、2着と勝ち切れません。新雪特別の勝ち馬テッチャンはA1へ昇級しましたが、ここもひと押し足りない懸念はあり、連軸として狙ってみたいです。
 ○タイタスは、2開催前のカトレア特別(A2・B1級混合)では、逃げたジャパントップを早めにとらえて押し切っています。当時B1級で、A2昇級の新雪特別は7着でしたが、慣れが見込めるここは前進に期待できそう。
 ▲マツノタイガーは、ジャパントップと近4走が同じで、4、3、6、6着でした。カトレア特別では終いにいい脚を使って、2着ジャパントップとは3秒5差。理想は先行馬の脚が止まる展開でしょう。
 △スイは、2組の平場戦を2連勝中。条件強化でどこまでやれるか。

【第21回開催2日目】
 1月14日(日)のメイン第11レースには、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:35発走予定)が行われます。

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 12月のばんえいオークスは670キロの定量でしたが、今回はクラス(重量格)別定重量戦で各馬660~690キロを課されています。
 注目はばんえいオークス2着◎スーパーチヨコ。逃げ切り勝ちを収めたルイズにコンマ1秒届きませんでしたが、2歳シーズン女王の実力は示したはず。紅一点だった続くばんえいダービーは710キロの高重量で上位3頭から離されたものの、5着を20秒以上離しての4着でした。今回の680キロは実績のわりに恵まれており、ばんえいオークスの雪辱を期します。
 ○ベニサクラは、ばんえいオークスでは隣のスーパーチヨコと併せ馬のようなかたちで伸びて惜敗の3着。主戦の菊池一樹騎手だとやはりパフォーマンスが違います。670キロは有利で首位も十分。
 ▲アバシリモミジは、4番人気で7着と苦戦しましたが、当時から10キロ軽い660キロが魅力。前走の初夢特別(B3級-1組)では675キロで優勝争いを演じており、巻き返しがあるかもしれません。
 △ルイズは、ばんえいオークスの勝利でB2から一気にA1へ昇級。トップハンデ690キロ克服が課題です。

【第21回開催3日目】
 1月15日(月)のメイン第11レースには、睦月特別(オープン-2組混合・18:15発走予定)が行われます。

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 前走が帯広記念だった馬もいますが、明け5歳の天馬賞組に注目します。
 ◎ヤマノコーネルは、天馬賞10着でしたが、2走前に同条件・ホワイトクリスマス賞を勝利。9頭中8頭が同じ4歳というメンバーで、障害3番手から抜け出しオープン昇級を決めています。今回は750キロを課されますが、前走より重量が軽くなるのがまず歓迎。2走前より同世代が少なく、若馬の10キロ減も生かせるはず。
 ○ホクセイタイヨウは明け4歳で、年明けから古馬の特別戦での若馬減量が20キロから10キロに減りました。しかし、正月のニューイヤーカップ(A1級-組)で2着と好走。B4~A1まで昇級初戦をすべて馬券絡みしているように相手なりの面があり、オープンとの混合でも大きくは崩れないでしょう。
 ▲シンエイアロイもヤマノコーネルと同じく天馬賞は9着と苦戦しましたが、ホワイトクリスマス賞3着。こちらはA1据え置きで、負担重量で有利な存在。
 天馬賞8着△アローリキヒメは、重賞・クインカップを勝っている4歳女王。シンエイアロイは同2着で力量互角です。

今週の見どころ(1/7~1/9)

2024年1月 5日(金)

 ばんえい競馬の変則開催は、1月7日(日)から9日(火)で終了。次週より土曜・日曜・月曜の週3日間となります。9日のメインには、準重賞・ばんえい十勝金杯が組まれています。今開催の前半に、帯広記念、天馬賞と重賞が2レース行われただけに、オープンでも2組程度のメンバー。しかし通常の特別戦より賞金が高額だけに、ここで勝ってシーズン終盤の飛躍につなげたいところでしょう。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…87万3,250円
5重勝単勝式…なし

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【第20回開催4日目】
 1月7日(日)のメイン第11レースには、新雪特別(A2級-1組・18:30発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 年末開催では、B1級混合のカトレア特別、A1級混合のホワイトクリスマス賞を使われていた馬が主力のメンバーです。
 ◎テッチャンは、ホワイトクリスマス賞では6着でしたが、先着を許したのはべて格上のA1級馬。3着争いに加わろうかという脚いろで見せ場がありました。5~3走前にはA2級-1組の特別戦(混合戦含む)で1、3、3着と実績上位といえます。
 ○マツノタイガーは、テッチャンと2~4走前に対戦。3、4走前が接戦で、2走前の冬月特別(A2級-1組混合)では8着に対し3着と先着しています。カトレア特別は6着とはいえしっかり追い込んで4秒4差。脚質的に展開に左右されますが力差は感じません。
 ▲ジャパントップは障害巧者で、冬月特別、カトレア特別とも2着と安定しています。この馬も含めた三つ巴といえます。
 △タイタスは、カトレア特別でジャパントップを振り切って勝利。今回からA2昇級となるため前走から重量10キロ増は不利ですが、近5走で3勝と充実しており、通用する可能性はあります。

【第20回開催5日目】
 1月8日(祝・月)のメイン第11レースには、オリオン特別B1級-1組・18:30発走予定)が行われます。

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 年末開催のノエル特別(B1級-1組)から7頭が参戦しておりほぼ再戦です。
 1着馬◎チャチャクイーンに注目します。2走前のシリウス特別(B1級-1組)が昇級初戦で2着に逃げ粘っており、2走目で早くもこのクラスの主力に名乗りを上げています。負担重量も据え置きだけに連勝濃厚。
 ○ジェイスカイは、ノエル特別が昇級初戦で4着。チャチャクイーンとほぼ同時に障害を降り、ゴール前で突き放されましたが、いきなりこれだけやれれば2走目のここは期待十分。
 ▲キタノミネは、前走ばんえいダービーで5着。B1級の特別戦では、A2との混合だった2走前の冬月特別での5秒6差(4着)がもっとも接戦でした。明け4歳はこの開催から特別戦での負担重量が不利になっていますが、ばんえいダービーより10キロ軽く心配ないかもしれません。
 △スーパースピードは、前走が格上A2相手の特別戦ながら一気の末脚で3着に健闘。シリウス特別でも4着に伸びていましたが、勝ち切るには展開の助けが必要かもしれません。

【第20回開催6日目】
 1月9日(火)のメイン第11レースには、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:30発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 年始開催のラストを飾る準重賞。ばんえいダービー馬タカラキングダムが参戦してきましたが、昇級初戦に加え初の重量だけに試金石といえます。
 注目は同じくオープン初戦でも◎マルミゴウカイです。今季は7月のオープン混合戦を勝って休養に入り、11月の復帰後も5、1、3、1着と上位争いしています。キャリアを遡ると、18年には岩見沢記念を勝っており、長期休養もあったことから久々のオープン格付。明け11歳ですが実績上位は間違いないところ。勝利を期待します。
 ○ブラックサファイアは、昨年のこのレースの2着馬。馬場が軽かった2走前は直線だけの競馬で2着に追い込んでおり、展開次第でここも台頭があります。マルミゴウカイの主戦でもある鈴木恵介騎手がこちらに騎乗しているのもプラスです。
 ▲ゴールドハンターは、なかなか勝ち切れませんが、終いの踏ん張りが課題の馬が多いここに入れば、決め手が生かせそう。
 前述3頭にはすべて直線で逆転可能な決定力があります。先行タイプでは△ヤマトタイコーに期待します。

1/3天馬賞回顧

2024年1月 4日(木)

キングフェスタが4歳シーズン三冠達成

 1月3日(水)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のキングフェスタが優勝。柏林賞、銀河賞に続いての勝利で、ばんえい4歳シーズン三冠を制覇しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ツガルノヒロイモノ(760) 4.3
 2.シンエイアロイ(740) 100.5
 3.ヘッチャラ(760) 6.8
 4.アローリキヒメ(740) 121.8
 5.クリスタルコルド(760) 11.3
 6.ヤマノコーネル(760) 36.1
 7.キングフェスタ(760) 2.2
 8.ヤマカツエース(760) 3.9
 9.ダイヤカツヒメ(740) 58.7
 10.ホクセイウンカイ(760) 44.0

 ここまで柏林賞、銀河賞を含め世代重賞7勝を挙げているキングフェスタ。近走は古馬オープンで掲示板止まりという成績でしたが、同世代同士の定量戦ならと単勝2.2倍で1番人気となりました。2歳時にヤングチャンピオンシップを制しているヤマカツエースが3.9倍で2番人気。近走古馬オープン(混合含む)で4連勝など成長著しいツガルノヒロイモノが4.3倍で3番人気。今季はまなす賞を制しているヘッチャラが6.8倍の4番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。

 キングフェスタが第1障害を先頭で越えますが、道中先行したのはヘッチャラで、ツガルノヒロイモノが追走。少し離れてダイヤカツヒメ、ヤマカツエースらが続きます。前の馬たちは軽快に歩を進め、ヘッチャラが先頭で第2障害下に到達。ここまで53秒というペースで流れました。
 第2障害はヘッチャラとツガルノヒロイモノがほとんど同時に仕掛け、ヘッチャラがすんなりひと腰でクリア。ツガルノヒロイモノが2番手で、ヤマカツエース、キングフェスタ、クリスタルコルド、ダイヤカツヒメの順で続きます。
 キングフェスタは障害を降りると一気の脚で追い上げ、先頭に立っていたツガルノヒロイモノを並ぶ間もなく抜き去ります。そのまま後続を引き離して先頭でゴール。ツガルノヒロイモノが2着。ヘッチャラも最後まで止まらずに歩き切って3着に入りました。

 勝ったキングフェスタは、2歳シーズンはナナカマド賞、イレネー記念、3歳シーズンはばんえい菊花賞、ばんえいダービーとそれぞれ二冠でしたが、メムロボブサップ(20年度)以来となる史上5頭目のばんえい4歳シーズン三冠を達成。今後は古馬重賞戦線での活躍にも注目です。
 手綱を取った鈴木恵介騎手はヤングチャンピオンシップ(ライジンサン)、帯広記念(メジロゴーリキ)に続き、年末年始の重賞で3連勝を飾りました。

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鈴木恵介騎手「近走いい結果を出せてなかったので不安でしたが、今日は馬の力で勝つことができたと思います。三冠(がかかっていた)ということもあり、近走いいレースができてなかったこともあり、若干プレッシャーはありました。パドックでも今日は落ち着いていたので、馬任せで騎乗しようと思い、馬なりでレースをしました。(前へ)行って障害でミスするのは嫌だったので、降りてからはあれだけ歩ける馬なのでそこを信じて騎乗しました」

1/2帯広記念回顧

メジロゴーリキが今季初勝利で重賞10勝目

 1月2日(火)には重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のメジロゴーリキが、1番人気メムロボブサップを振り切っての勝利となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミノルシャープ(890) 54.4
 2.センリョウボス(900) 101.5
 3.インビクタ(910) 28.9
 4.メムロボブサップ(930) 1.6
 5.コマサンブラック(900) 12.1
 6.メジロゴーリキ(900) 12.8
 7.アオノブラック(920) 2.7
 8.コマサンエース(900) 42.5
 9.コウテイ(900) 48.1

 単勝1番人気に支持されたのはメムロボブサップ。今季10戦8勝(うち重賞3勝)、2着1回とほぼパーフェクトな成績で、2着だった昨年と同じトップハンデ930キロでも単勝1.6倍と断然の人気。昨年のこのレースを制し、今季重賞2勝と充実のアオノブラックが2.7倍の2番人気でこの2頭に人気が集中。昨年のこのレース3着で2連勝中のコマサンブラック、今季重賞2着4回のメジロゴーリキが人気で続きました。

 第1障害をメムロボブサップが最初に越えると、コマサンブラックが位置取りを上げ、メジロゴーリキ、アオノブラックも追走。コウテイも位置取りを上げ、中間点を過ぎたあたりでは先頭に立ちます。900キロ前後の高重量戦ともあって各馬慎重な脚取り。メムロボブサップ、コマサンブラック、メジロゴーリキ、コウテイがほとんど同時に第2障害下に到達。前半は72秒というペースで流れました。
 第2障害ではコウテイが最初に仕掛け、すんなりとひと腰で通過。メジロゴーリキが差のない2番手で、メムロボブサップは3番手でクリア。その後ろは離れてコマサンエース、ミノルシャープと続きます。
 障害を降りた勢いでメジロゴーリキが先頭に立つと、じわじわと後続に差をつけます。メムロボブサップが追走しましたが、メジロゴーリキは脚色衰えることなく歩き切って先頭でゴール。メムロボブサップは2年連続2着。コウテイも離されず3着に入り、先行3頭での決着となりました。

 勝ったメジロゴーリキは、昨年2月のチャンピオンカップ以来の勝利で重賞10勝目。帯広記念は4年連続の挑戦で初制覇となりました。シーズン最後の大一番・ばんえい記念では2年ぶり2度目の制覇に期待がかかります。

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鈴木恵介騎手「ハンデがあったのでそれをどういうふうに生かせるか考えて騎乗しました。今日はスタートから出がよく、道中の手ごたえもよかったし、障害ではいいカカりをしてひと腰で上がってくれました。ハンデがある分、今日は歩いてくれたので何とかなるかなと思っていました」

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