軽量5歳馬優位も勢いでアーティウィング
詳細はオッズパークのブログをご覧ください。
◎5アーティウィング
○2ミスタカシマ
▲6ナカゼンガキタ
△7アフロディーテ
△8アバシリルビー
△9ニセコヒカル
3連単1頭軸マルチ
5→2,6,7,8,9 100円 計6000円
軽量5歳馬優位も勢いでアーティウィング
詳細はオッズパークのブログをご覧ください。
◎5アーティウィング
○2ミスタカシマ
▲6ナカゼンガキタ
△7アフロディーテ
△8アバシリルビー
△9ニセコヒカル
3連単1頭軸マルチ
5→2,6,7,8,9 100円 計6000円
1月29日(土)より土曜は全11レース編成となり、メインは第10レースとなりますのでご注意ください。
さて今週からばんえいでは4週連続で重賞が組まれており、その第1弾は30日(日)に実施される4歳以上牝馬によるヒロインズカップです。12月に行われた前哨戦といえる準重賞・レディースカップは4頭が減量ある若馬でしたが、勝ったのは7歳のシンエイボブで、2着は6歳アフロディーテ。なお、シンエイボブは春の牝馬重賞・カーネーションカップも勝っています。今回は前哨戦から若馬が5頭に増えています(登録時点)が、重量増でベテラン相手にどこまでやれるでしょうか。
【第22回開催1日目】
1月29日(土)のメイン第10レースには、プロキオン特別(オープン-1組・18:25発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
シーズン終盤のオープン-1組ということで、各馬10~35キロの重い賞金ハンデを課されています。
最軽量770キロの◎シンザンボーイに注目します。前開催は2組の睦月特別で3着。年に何日あるかという4%台の馬場水分で8番人気でしたが、しっかり流れに乗ると、コマサンエース、インビクタを交わしてゴール。明け11歳でもスピード比べでヒケを取らず好調ぶりをうかがわせます。今回は1組ですが、賞金ハンデ35キロ増のメムロボブサップ、30キロ増のアオノブラックなどと比べれば重量有利。800キロ台前半までの重量での安定感を考えればチャンスは十分です。
5頭いる柏林馬事公苑特別(オープン-1組)組では5着〇メジロゴーリキが有力。逃げ切ったアアモンドグンシンをはじめ、6着まではほぼ障害を降りた順で入線しており、ひと押しが課題のこの馬には流れが向きませんでした。しかし第1~2障害の間に砂が増量となり、基礎重量10キロ増に。他馬のスタミナが削がれれば、前進が期待できます。
柏林馬事公苑特別の勝ち馬▲アアモンドグンシンは、むしろ障害巧者といえる近況。賞金ハンデは2着アオノブラック、3着ウンカイタイショウが前走から5キロ増となっているのに対し、こちらは加増なしと恵まれました。あとは馬場の変化に対応できるどうか。
△アオノブラックは、今回アアモンドグンシンと5キロ差つくのは不利。しかし危なげのない2着であり、3着馬も賞金ハンデ5キロ増なら大崩れの可能性は小さいでしょう。
【第22回開催2日目】
1月30日(日)のメイン第11レースは、BG1・第32回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬・18:25発走予定)。
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昨年12月に実施された準重賞・レディースカップの1~9着馬が参戦し、再戦といっていいメンバー。勝ったのは8番人気のシンエイボブで、同じ730キロでトップハンデ(タイ)のミスタカシマは1番人気で4着でした。今回も重量格の別定戦ですが、オープン馬には賞金ハンデが課されるため、シンエイボブのみ790キロに別定20キロを足した810キロ。オープン馬でも今季の収得賞金が少ないミスタカシマとは20キロ差つきます。なお条件級の2着馬アフロディーテ、3着アーティウィング、5着ナカゼンガキタ、7着ニセコヒカルなど残り7頭も基礎重量ぶんの60キロ増での出走です。
◎ミスタカシマの巻き返しに期待します。世代限定重賞6勝のこの馬でも古馬オープンの壁は高く、牝馬同士でもクラスハンデを課されるため善戦止まり。このヒロインズカップでも20、21年ともトップハンデ800キロで勝ち馬に8秒前後の差をつけられ1番人気に応えられていません。今回は、5歳シーズン以降の牝馬限定戦ではじめてトップハンデから解放されます。前哨戦といえるレディースカップの2、3着馬とのハンデ差は変わりませんが、重量増のここは一線級の牡馬に揉まれてきた経験が生きるはず。古馬重賞初制覇に期待です。
○アフロディーテは、レディースカップが6番人気で2着。ひと押し足りないそれまでとは違い出脚よく運んで、障害先頭クリアから速い時計での決着にも対応したのは驚かされました。とはいえ、やや時計がかかった21年のヒロインズカップでは逃げて2着があり、その1年前のこのレースが重賞初制覇と、現役牝馬ではトップクラスの実力があります。A1格付のためレディースカップから引き続きミスタカシマより10キロ軽く、こちらもチャンスが見込めます。
▲ナカゼンガキタは、20年5月のカーネーションカップが古馬重賞初制覇。その後脚部不安のため約1年休養しましたが、昨夏の復帰からの9戦が8勝、2着1回の快進撃。ただ賞金ハンデ10キロを課されA1へ昇級したあたりで勢いは止まり、レディースカップは5着でした。自己条件の前走でアフロディーテをしりぞけており好気配で臨めそうです。
△ニセコヒカルは、昨年11月のクインカップで重賞初制覇。古馬牝馬のオープン初挑戦だったレディースカップが7着、牡馬相手で740キロの天馬賞は5着とはいえ、ともに障害はひと腰で越えており、初の760キロでも狙ってみて損はありません。
【第22回開催3日目】
1月31日(月)のメイン第11レースには、白雪賞(4歳オープン・18:25発走予定)が行われます。
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12月29日のばんえいダービーは730キロの定量で、障害2番手から早め先頭立ったオーシャンウイナーが勝利。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞と牝馬に苦杯を嘗めましたが雪辱し、3歳の頂点に立ちました。4番手から伸びたネオキングダムが2着で、逃げたタカナミは2位入線寸前でいっぱいになり3着でした。牝馬はその後、ばんえいプリンセス賞がありましたが、ここにはばんえいダービーから7頭が参戦。勝ってオープンに昇級したオーシャンウイナーのみ負担重量が増えており、740キロはもちろんトップハンデ。ほか6頭は10~20キロ減で、2着ネオキングダム、3着タカナミはA2級のため10キロ減の720キロとなります。
◎ネオキングダムの逆転に期待です。牝馬が上位を独占した11月のばんえい菊花賞で牡馬として最先着の4着に健闘。脚抜きがよく速い時計の決着で、別定重量だったため、ばんえいダービーと単純比較はできませんが、10キロ差で6着オーシャンウイナーより7秒4先にゴールしています。定量のばんえいダービーでは4秒9逆転されましたが、20キロ差つけば再逆転も可能。近2走の自己条件を、今回より5キロ重い725キロで僅差4着にまとめていることも強調できます。
○タカナミは、ばんえい菊花賞が10着でしたが、3着だったばんえいダービーが本来の力といえるでしょう。その後の2走もネオキングダムと同じで、着順こそ冴えないものの、2走前に苦戦した障害を前走はひと腰と、気配よく臨めそう。こちらも近2走からネオキングダムを逆転できるかもしれません。
▲オーシャンウイナーは、760キロだった前走オープン-1組でのレースぶりから、息を入れて行ければ740キロは問題なさそう。最大50キロ(牡馬同士で30キロ)の重いハンデを克服できれば、5歳馬が相手のポプラ賞(3月13日)が楽しみになります。
△アルジャンノオーは、ばんえい大賞典4着、ばんえい菊花賞8着、ばんえいダービー9着と、重量が増えるごとに成績を落としています。600キロ台の軽量でしたが6月のとかちダービーではネオキングダムに先着しており、重賞よりは特別戦のほうが戦いやすそうです。
第21回開催の後半戦には、B1、B2、B3、B4級それぞれの決勝戦が組まれています。年末年始は日程が詰まっており、1開催2走使い戦を組みにくかったとはいえ、これだけの決勝戦が行われるのは稀。予選、決勝とも一般戦のためハンデの変動はなく、好調馬同士の戦いに注目です。
1月16日の第11レースで藤野俊一騎手(山本正彦厩舎)が通算3500勝を達成。ばんえいでは藤本匠騎手に続く2人目の快挙です。現在61歳のばんえい最年長騎手は、現役として最多のばんえい記念5勝を誇ります。高重量となる終盤戦で、豊富な経験が生きてくるはずです。
【第21回開催4日目】
1月22日(土)のメイン第11レースには、柏林馬事公苑特別(オープン-1組・18:25発走予定)が行われます。年末年始は、牝馬や世代の限定戦、定量500キロ戦など選択肢が多かったため、オープン-1組の特別戦としては、12月13日のターコイズ特別以来の実施です。
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◎アアモンドグンシンは、ターコイズ特別が1番人気にこたえての逃げ切り勝ち。前走910キロの帯広記念では障害を6番手で越えると、キタノユウジロウに5秒5差まで迫って3着と充実の近況です。重賞で大敗し、重量が軽くなる次走で巻き返すというパターンが定着していましたが、近走では10コースで追走に苦労した11月28日のドリームエイジカップ(10着)以外、障害での腰入り安定。以前より信頼度が増しています。今回はターコイズ特別に続き、アオノブラック(3着)がトップハンデなのは変わりませんが、アアモンドグンシンとメジロゴーリキ(5着)の賞金ハンデが5キロ増えたため、3頭が最重量775キロで並びます。アオノブラックも年末の定量500キロ戦・地吹雪賞1着をはじめスピードには定評があり、同重量でも先着できれば、いよいよ本格化といえるかもしれません。
○アオノブラックは、3着だったターコイズ特別では5キロ、5着だった帯広記念では10キロ差あったアアモンドグンシンと今回は同重量での争い。10月4日の神無月特別(オープン)では同じ740キロで先着されていますが、不振から脱出をするキッカケをつかんだレースであり、状態は万全ではなかったはず。その後北見記念を勝ち復活を遂げており、今度は違った結果も見込めます。
▲カイセドクターは、ターコイズ特別が9月のオープン昇級後、初の馬券絡みで2着。こちらもアアモンドグンシンとのハンデ差が5キロ広がっています。
△ゴールドハンターは、ターコイズ特別が追い込み切れず6着でしたが、天馬賞では逃げて勝ち馬とはコンマ2秒差。追い込んで3着カイセドクターには1秒8差をつけています。しかし今回は前走より相手強化で年長馬との対戦だけに、ターコイズ特別と同じように終いを生かすレースになりそう。展開の味方は必要だけに、同重量ならカイセドクターを上位視するほうがベターでしょう。
【第21回開催5日目】
1月23日(日)のメイン第11レースには、山羊座特別(A1級混合・18:25発走予定)が行われます。
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オープンはコウシュハレガシー1頭で、ほか9頭はA1級。うち6頭は前開催のニューイヤーカップ(A1級)で対戦し、昇級初戦だったサクラドリーマー、12月11日の射手座特別(A1級)を勝ち実績上位のセンリョウボスが1着同着でした。
しかし注目は、他路線組から◎マルミゴウカイ。メンバー中で唯一、古馬オープン重賞勝ち(18年岩見沢記念)があり、7月には同条件の層雲峡特別を障害2番手から抜け出し圧勝。前走で重賞の帯広記念に挑戦とA1級ではキャリア上位です。競走除外明けだった3走前の射手座特別では7着もセンリョウボスの3秒9差まで伸び、オープン馬相手の地吹雪賞3着、帯広記念も6着と近3走いずれも人気以上にまとめています。賞金ハンデ10キロも重くはなく7月以来の勝利に期待します。
○サクラドリーマーは、ニューイヤーカップを勝って4連勝。昇級の特別戦で45キロも重量が増えていましたが、ともに決め手を生かすレースをしたセンリョウボスと1着同着に持ち込んでいます。前走より相手強化となるものの、勢いは見逃せません。
▲アフロディーテは、6月のA1昇級後未勝利も、特別戦(混合戦含む)では3、4着各3回、6着1回、7着2回と善戦多数。ニューイヤーカップは着順こそ7着でしたが、逃げてこそのタイプにとっては苦しいはずの差す競馬でも4秒2差と崩れていません。障害を越えるタイミングひとつでしょう。
△センリョウボスは、前走1着でしたが、2年以上連勝がありません。好調さはうかがえるものの、2、3着候補に止めます。
【第21回開催6日目】
1月24日(月)のメイン第11レースには、吹雪特別(B1級-1組・18:25発走予定)が行われます。
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前開催の同条件・新雪特別は、昇級初戦で7番人気のサクラジョージが障害3番手から抜け出して勝利し、2着は逃げた5番人気アアモンドキーマン、3着も9番人気ホクショウユヅルと人気薄が上位を独占。1番人気リュウセイペガサスは障害4番手から伸びきれず4着、2番人気ジェイトップ、3番人気シュトラールはともに障害で苦戦したのが響き、8着と10着でした。この6頭を含む8頭が引き続き参戦しています。
◎サクラジョージは、7番人気の低評価を覆す鮮やかな抜け出し。B2級ラストの特別戦が競り合いを制す強い勝ち方で、勢いそのままにB1昇級初戦を突破しました。とはいえ、3開催前のB1級-1組・冬月特別の勝ち馬ジェイトップとB2級時代に接戦を演じていた戦歴を考えれば、通用する余地はあったでしょう。しかし新雪特別で凡走した馬たちも、今回は黙っていないはず。上位人気に推されプレッシャーもかかりそうなここでも結果を残すことができれば、B1級は単なる通過点になるかもしれません。
○リュウセイペガサスは、11月の昇級後すべてB1級-1組特別戦に出走し、2着1回、3着2回、4、5着各1回。障害を直行で仕掛けていく馬もいたほどの軽馬場だった冬月特別の7着を除けば、すべて掲示板内を確保と経験を積んでいます。同条件で馬券絡みした3回ではすべて障害を2番手で越えていることから、新雪特別のように離れた4番手では届きません。サクラジョージとの8秒2は決して小さな差ではなく、前半どれだけ詰めていけるかでしょう。
▲アアモンドキーマンも同条件の経験が豊富。近6戦のうち5戦で使われ4、3、5、4着とあとひと押しでしたが、2走前の定量500キロ戦・地吹雪賞でアオノブラックの2秒3差に逃げ粘ったのが自信になったか、白雪賞ではこれまで以上に粘って初の連対を果たしています。前走のほぼ再戦だけに、前残りはありえます。
△ホクショウユヅルは明け10歳ですが、減量ある若馬の比率が高いこの条件でも末脚を生かし度々見せ場を作っており、冬月特別2着、新雪特別3着。このところ特別戦で続けての馬券絡みがないのは障害にムラがあるためで、今回もその点の克服がカギでしょう。
金田利貴騎手(金田勇厩舎)が1月10日第11レースで通算100勝目を挙げました。20年12月12月の初騎乗から395日目での達成は、島津新騎手の442日を更新するばんえい十勝の100勝最短記録(帯広1場開催となった07年度以降)となりました。なお同騎手は初重賞制覇でも、デビューから205日目という記録を持っています。
さて16日(日)のメインレースには、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン)が組まれています。明け4歳の牝馬同士で戦えるのは今回が今季ラストとなります。
【第21回開催1日目】
1月15日(土)のメイン第11レースは、ガーネット特別(A2級-1組・18:25発走予定)が行われます。ハマノダイマオーが、3開催前のおおいぬ座特別、前開催の夕刊フジ杯とA2級-1組特別戦で2勝し今開催からA1へ昇級。夕刊フジ杯から7頭、5歳重賞・天馬賞から2頭の9頭立てで争われます。
※出馬表はこちら
◎コウテイは、夕刊フジ杯が6番人気で3着。A2昇級戦でしたが、障害はひと腰先頭でクリアしており、ハマノダイマオーと2秒4差と見せ場十分でした。しかし今回は賞金ハンデが5キロ増えており、同じ明け5歳で実績上位の天馬賞組も加わっていることで、前走好走の価値が試されます。
○アーティウィングも明け5歳で牝馬。2開催前のホワイトクリスマス賞(A2級-1組)が実質A2昇級初戦ながら2着に健闘すると、夕刊フジ杯も5着とはいえ脚を使って3着コウテイとは3秒6差でした。同馬とのハンデ差が15キロから20キロに広がっており、さらに接戦に持ち込めそうです。
▲ギンジは、12月4日の五稜郭特別(A2級-1組)を逃げ切ってハマノダイマオーらを下しています。その後2開催休み、前開催は天馬賞に挑戦(7着)。A2級に上がってからコウテイとは初対戦ですが、格的にはこちらが上。同じ重量だけにアッサリがあっても不思議ありません。
△オレワチャンピオンは、ホワイトクリスマス賞を逃げ切っていますが、夕刊フジ杯では6着。近2走より減量ある若馬が増え7頭もおり、スピード勝負に対応できるかでしょう。
【第21回開催2日目】
1月16日(日)のメイン第11レースは、準重賞・ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:25発走予定)が行われます。賞金別定重量が課されないため、クラス(重量格)ハンデ以外の重量差がつきません。10頭中8頭が使われていた12月5日のばんえいオークス(定量670キロ)を勝ったサクラヒメがトップハンデ700キロ。ほかの上位馬では2着イオン690キロ、3着サクラシュンカ670キロ。その他、7着ニュクス660キロ、2番人気ながら第2障害の天板で転倒し競走中止したミソギホマレは680キロです。
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◎ミソギホマレの巻き返しに期待します。8月のばんえい大賞典を競走除外後は、軽馬場続きだったこともあってか、ばんえい菊花賞2着を含め7戦連続連対。3歳3月の黒ユリ賞で2着の実績馬でもあり、続くばんえいオークスは残念でした。しかしその後は、ばんえいオークス以上の重量を課されながら、A2初戦がふた腰、ばんえいダービーも710キロでひと腰と状態は悪くありません。680キロと軽くなっての4歳牝馬限定戦で、サクラヒメと20キロ差あれば、変身劇に期待できます。
○ニュクスは、ここまで重賞は牝馬限定の2戦のみ使われ、黒ユリ賞は3番人気8着で、ばんえいオークスでは7着。格下のB3級で人気もありませんでしたが、初の670キロをひと腰で越えた点を評価します。今回の660キロも軽くはなく、ばんえいオークスと同様に息を入れての追走が予想されます。展開次第と条件はつきますが、サクラヒメと40キロ、ミソギホマレとの20キロ差を生かせば、ゴール前逆転があるかもしれません。
▲サクラヒメは、今季だけで通算13勝のうち9勝を挙げる充実ぶり。9番人気で10着だった黒ユリ賞から大きく成長しました。ばんえい菊花賞はややハンデに恵まれた感はあるものの、ばんえいオークスが2着イオンに11秒3差をつける圧勝で、牡馬相手の定量戦・ばんえいダービーも牝馬として最先着の4着の実力は断然。今回は最大40キロ差のトップハンデだけが課題です。
最軽量660キロの馬がニュクスなど5頭出走。△ホクセイサクラコは、近2走の自己条件B3級では、5キロハンデを課されながらニュクスと接戦を演じています。ばんえいオークスには不出走のため初の660キロを克服できるかでしょう。
【第21回開催3日目】
1月17日(月)のメイン第11レースには、睦月特別(オープン-2組・18:25発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
オープンでも一線級は22日の柏林馬事公苑特別へまわっています。ここは重賞・帯広記念と実質2組のメンバーだった準重賞・ばんえい十勝金杯出走馬の対戦。ただ、帯広記念組の4頭も2走前がオープン-2組やA1級だっただけに、力関係は拮抗しています。
出走馬のうち唯一の5歳で、前走天馬賞で4着の◎コマサンダイヤで勝負になりそう。天馬賞は条件馬(当時A1級)にとっては不利な定量760キロでしたが、障害2番手クリアからしっかり歩き、勝ったキョウエイリュウと2秒8差の惜敗でした。先着を許した3頭はいずれもオープン馬で、1組や2組で馬券絡みがあり、今回のメンバーと互角の力量。明け5歳は1月から一般戦では若馬の減量がなくなりましたが、特別戦では10キロ減が継続するのが魅力で、オープン昇級でも軽量745キロを生かし逃げ切りに期待します。
今回は同じ金田勇厩舎の"コマサン"冠の馬が3頭出走。コマサンダイヤ以外も有力です。
○コマサンブラックは、帯広記念で7着とはいえ、初の890キロをひと腰で上げている障害巧者。直線一旦は3番手と見せ場があり、力をつけていけば古馬重賞も狙えそうです。今回は主戦の藤野俊一騎手へ戻るのも歓迎。
▲コマサンエースは、ばんえい十勝金杯3着。今季1勝のみですが、着々と賞金を重ね2走前にオープンへ昇級しています。7番人気で1秒5差に粘った前走の1、2着馬は不在で、引き続き勝ち負けです。
△インビクタは、ばんえい十勝金杯が3番人気でやや離れた5着。力負けはありませんが、コマサンブラック、コマサンエースより5キロ重い賞金ハンデ10キロを課されているのがやや微妙に映ります。
12月24日の第7レースで今季初勝利を挙げた竹ケ原茉耶騎手が、年明け1月3日には第1レース、第6レースと1日2勝を達成。初勝利から3勝目までの6戦すべて3着以内と、年末年始の競馬を沸かせてくれました。年明けから、明け5歳は一般戦での10キロ減の恩恵がなくなっています。女性騎手は一般競走では10キロ減で騎乗できることから、もし5歳馬との初コンビを組むようなケースがあれば狙ってみて面白いかもしれません。
【第20回開催4日目】
1月8日(土)のメイン第11レースには、夕刊フジ杯(A2級-1組・18:25発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
新年から明け4歳はB級以上の特別戦や重賞での減量が20キロから10キロになっていますが、5歳は10キロ減が継続。なお前開催にはばんえいダービーが組まれていため、前回のホワイトクリスマス賞(A2級-1組)に明け4歳は不在でした。
注目はホワイトクリスマス賞の上位3頭。3着◎ハマノダイマオーの巻き返しに期待します。逃げたオレワチャンピオンをとらえきれず、障害4番手から伸びたアーティウィングにゴール線上で差されてしまいました。しかし、1、2着馬の賞金ハンデがともに5キロ増となることで、重量面で有利になっています。4歳馬3頭にとって、ばんえいダービーと同じか5キロしか違わない重量は厳しそうで、勝ってA1昇級を決めそうです。
○アーティウィングは5歳牝馬。ホワイトクリスマス賞がA2昇級後初の自己条件戦ながら、2着は評価できます。ただ、オレワチャンピオンと同じく賞金ハンデが増えるのは課題といえるでしょう。
▲オレワチャンピオンは、明け4歳が不在の前走では展開が楽だったか逃げ切って楽勝。今回は明け4歳が3頭いても実質重量増でもあり、急に流れが速くなることはなさそう。前残りがあります。
△コウテイは5歳牡馬で、B1級-1組特別戦を楽勝しての昇級です。B1時代に接戦を演じていたアーティウィングがいきなり結果を出したことで、こちらも軽視できません。
【第20回開催5日目】
1月9日(日)のメイン第11レースには、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:25発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
古馬の牡馬が出走可能な準重賞は年に3つあり、このレース、ウィナーズカップ(2月14日)、スピードスター賞(3月6日)といずれも年度の終盤に実施されます。
ばんえい十勝金杯は、年始の帯広記念や5歳重賞・天馬賞に不出走だったオープン馬による争いです。
◎マツカゼウンカイは、番組賞金的には帯広記念へ出走可能でしたが、昨年2着と好成績だったこのレースへ。その1年前は、ほぼ同時に障害を降りた2頭の一騎打ちでわずかに遅れたもの。その相手とは、3月にばんえい記念を勝つことになるホクショウマサルでした。今季は1勝のみですが、6月の北斗賞2着、11月のドリームエイジカップ4着など実績があり、昨年より5キロ軽い755キロも歓迎。相手も戦いやすい印象です。
ハイレベルな明け6歳世代の2頭にも注目します。○インビクタは、8月のオープン昇級後は未勝利とはいえ、1組の特別戦でも善戦。定量500キロ条件初参戦だった10月の疾風賞を1分を切るタイムで3着など、新たな可能性も感じさせたシーズンでした。ここは普段のオープン-1組よりも楽なメンバーだけに、オープン初勝利のチャンスといえます。
▲コマサンエースは、前走のオープン-2組平場戦で7番人気ながら4着と健闘。オープン昇級初戦でも金田利貴騎手は容赦なく先行していって、直線では逃げてバテたインビクタ(6着)を交わしています。同世代の限定戦でメムロボブサップやアオノブラックに揉まれてきたキャリアは伊達ではなく、こちらも上位争いに期待でしょう。
△ハクイホウは、近年では条件級スタートからシーズン終盤には必ずオープンへ昇級。今季はこのレースがオープン初戦です。一昨年のばんえい十勝金杯で2着があるように、オープンでも一枚落ちのメンバーに入ればトップクラスの実力があり、明け11歳でも軽視できません。
【第20回開催6日目】
1月10日(祝・月)のメイン第11レースには、新雪特別(B1級-1組・18:20発走予定)が行われます。
※出馬表はこちら
近5開催のB1級-1組特別戦は勝ち馬がすべて異なりますが、その中で唯一、昇級していない◎ジェイトップに注目します。勝ったのは2開催前の冬月特別で、B1昇級初戦ながら障害をひと腰でまとめての抜け出しでした。前開催のカトレア特別は、それまでの4戦すべてで逃げていたアーモンドキーマンが不在で、コウテイがあっさり逃げ切って勝利。ジェイトップはリュウセイペガサスに差し返されて3着でした。今回はアーモンドキーマンが戻ってきて、冬月特別のような展開が見込めるはず。ジェイトップがしぶとく伸びて勝利を収めA2昇級を決めそうです。
○アーモンドキーマンは、前開催の定量500キロ戦・地吹雪賞でもハナを奪って、アオノブラックの4着。テンの速さはオープン馬相手でも通用することを示しました。冬月特別は4着とはいえジェイトップとは3秒9差。軽量の前走を使われたことが刺激になれば、そのまま押し切ってしまうかもしれません。
▲リュウセイペガサスは、6戦続けてのB1級-1組特別戦。障害を越えたポジションが着順に直結する傾向があるだけに、冬月特別(障害5番手から7着)よりもカトレア特別(障害2番手から2着)のように前で運べるかでしょう。
明け4歳は古馬同士の特別戦での減量が20キロから10キロに減らされますが、△アバシリサクラ、△シュトラールとも押さえには必要。特にアバシリサクラは、自己条件のB3級、B2級と連勝で昇級したB1級初戦の冬月特別では障害をひと腰で越え3着と健闘しています。