ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2021年 | メイン | 2023年 »

2022年 アーカイブ

<<前へ 2122232425262728293031

7/31ばんえい大賞典予想 矢野吉彦

障害巧者クリスタルコルドが軸

 前回の旭川記念、返還分を合わせて"プラマイゼロ"なんて、なかなかあることじゃないですよ。ハズレたり"トリガミ"になったりするより明らかにマシ。つまり、ツキがあるってことです。どうかこの調子で行きますように。

 さて、ばんえい大賞典。ここはいろいろ目移りしてしまうメンバー構成ですが、ちょっと冒険してクリスタルコルドを狙ってみることにしました。この馬がすんなり障害をクリアして、他の馬がちょっと手間取るようなことがあれば、何とか3着以内に粘りこんでくれるのではないか、と期待しています。

 相手が8頭なので、①②⑥⑦へ1000円ずつ、③④⑤⑧へ500円ずつのワイド総流しとしてみました。とにかくクリスタルコルドが3着に来てくれればいいので、それだけを祈っています。では、今回はこのへんで。

◎9 クリスタルコルド
○2 ツガルノヒロイモノ
▲6 ヤマカツエース
△1 ヤマノコーネル
△3 ピュアリーナナセ
△7 ヘッチャラ

ワイド
9-1,2,6,7 各1000円
9-3,4,5,8 各500円  計6000円

7/31ばんえい大賞典予想 斎藤修

重賞実績で重量的にも有利トワイチロ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎4トワイチロ
 ○2ツガルノヒロイモノ
 ▲1ヤマノコーネル
 △7ヘッチャラ
 △9クリスタルコルド
 △6ヤマカツエース

 3連単
 2,4→1,2,4,7→1,2,4,6,7,9 200円 計4800円
 馬複
 4-1,2,7 400円 計1200円

今週の見どころ(7/30~8/1)

2022年7月28日(木)

 7月31日(日)のメインには、ばんえい大賞典が行われます。3歳三冠の初戦は、8月28日のはまなす賞、年明け3月12日のポプラ賞への出走権もかかる一戦です。イレネー記念を制した2歳シーズンのチャンピオン・キングフェスタは休養中。同馬の主戦を務めている鈴木恵介騎手は、コンビ5戦5勝のツガルノヒロイモノでの参戦となりそうです。
 オッズパークLOTOのセレクト7重勝単勝式で、413万1890円のキャリーオーバーが発生しています(7月25日の開催終了時点)。オッズパークLOTOについてはこちら

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第8回開催4日目】
 7月30日(土)のメイン第11レースには、オッズパーク賞サマーカップ(オープン混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 24日のとかち桂冠賞とオープン馬が分散したことで、ここはA1級との混合となります。旭川記念に出走していた3頭が有力でしょう。
 ◎ヤマトタイコーは、5歳シーズンがいきなりオープン格付で、着順だけ見ると苦戦続きですが、徐々に障害での腰入りが良化しています。それが結果に結びつかないのはクラスの壁といえそうですが、7月4日の同条件・天の川特別では障害5番手から押し上げて3着。今回のメンバー中最先着で、今季はじめて馬券に絡みました。前走の旭川記念が第2障害で転倒し競走中止と、リズムが崩れてしまったのは気になりますが、重量が80キロも軽くなれば立て直せるはず。今季初勝利に期待します。
 旭川記念は、馬場水分3.6%の軽馬場で1分36秒8と速い時計で決着。スピードに勝る6歳馬が1~3着を独占しました。その3頭が揃って不在なら、4着○メジロゴーリキ、5着▲ミノルシャープが浮上します。前走より重くなりそうな馬場も歓迎でしょう。馬体重がこれ以上減らないことを祈るのみです。
 △キョウエイリュウは天馬賞の勝ち馬で、同世代のヤマトタイコーより実績上位。ただ村上章騎手とは相性ひと息の感はあります。

【第8回開催5日目】
 7月31日(日)のメイン第11レースは、BG3・第47回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)。3歳三冠の一冠目ですが、イレネー記念を制した2歳シーズンの王者キングフェスタはその後休養中です。

※出馬表はこちら

 2歳シーズンの重賞は世代最強馬決定戦・イレネー記念の馬場水分5.3%を筆頭に、すべて軽めの馬場で行われたため、必ずしも能力を反映した結果とはいえないかもしれません。好天続きで馬場が重くなりそうなこのばんえい大賞典が、各馬の能力をはかる目安になりそうです。
 ◎ヘッチャラは、この世代の新馬戦がスタートした日に勝ち上がると、シーズン【5-8-4-2】とほぼ崩れなし。重賞でも2着3回、3着1回の好成績を残しました。イレネー記念では、とかちダービーと同様に逃げ、キングフェスタに一気に交わされたあとも、軽馬場ということもあってか大きくはバテず、トワイチロと2着同着に持ち込んでいます。馬場水分2.5%のとかちダービーも前述のように2着争いは接戦でした。今回の重量690キロはイレネー記念と同じ。馬場は一変しそうですが、BG1・2着の実力を評価します。
 ○ツガルノヒロイモノは、息の長い末脚で後続を突き放すスタイルが持ち味。体重900キロ台と小柄ながらパワフルな走りをしていました。今年2月の3歳A級-1組は馬場水分のわりに時計がかかり、障害を直行で仕掛けると、最後までキングフェスタを苦しめており、力のいる馬場が合う可能性はあります。ハンデは厳しくなりますが、体重もついに1トンに乗り鈴木恵介騎手とのコンビで6連勝を決め、一躍スターダームに上り詰めるか。
 ▲クリスタルコルドは、キングフェスタが圧勝したイレネー記念は2着争いからも離された4着でしたが、同馬が不在のレースでは、2歳(3歳)A級-1組で3勝。そして、とかちダービーは、1着ツガルノヒロイモノ、2着ヤマノコーネルより10キロ重くても接戦の3着と世代上位の力を示しています。今回はトップハンデから解放されており、前進がありそうです。
 ヤングチャンピオンシップの上位2頭、△ヤマカツエース△トワイチロは、とかちダービーではそれぞれ4、9着でした。特に、ヤマカツエースはデビューから一度も乗替わっておらず、藤野俊一騎手と金田勇厩舎の組み合わせは、アオノブラックに代表されるように好相性となっています。

【第8回開催6日目】
 8月1日(月)のメイン第11レースには、しし座特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 通算収得賞金順だった前開催は、B1級単独での特別戦は組まれず。前走が特別だったのは5歳牝馬オープンを使われたヒメミヤのみです。
 ◎サクラダイチは、2回連続の競走除外で約1カ月ぶりとなった前走3組で2着。障害を並んで先頭で降りたフナノダイヤモンドに突き放されたものの、足元の不安で体重を減らしていたことを考えれば、復帰戦としては上々でした。今回は今季の収得賞金順で1組の特別戦と条件は厳しくなります。しかし、除外前の4開催前・ジュノー特別(B1級-1組混合)、5開催前・旭岳特別(B1級-1組)とも2着と実績上位。詰めが甘い面がありますが、パッタリ止まってしまうというより、ワンペースで歩ききるという印象だけに、馬場が重くなるのは大きなマイナスにはならないはず。
 サクラダイチが競走除外となった2開催前・こと座特別(B1級-1組)の上位馬が相手になります。
 ○フナノダイヤモンドは、旭岳特別、こと座特別とも4着。旭岳特別では、サクラダイチから離れた障害4番手から追い上げて、2着の同馬に1秒8差まで迫っています。息を入れて追走できれば終いにいい脚を使えるので、障害での位置取りがカギになります。
 ▲マオノダイマオーは、旭岳特別ではサクラダイチらを一気に交わし去って快勝。こと座特別でも切れ味を発揮し3着でした。ジュノー特別1着、こと座特別2着の△オレノタイショウとも有力ですが、力量差が小さい組み合わせで、賞金ハンデ5キロを負うのは不利でしょう。
 △マルモタイショウは、B1昇級2走目となった6月のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)が価値ある4着。オープン馬サクラヒメと5秒9差は胸を張れます。

今週の見どころ(7/23~7/25)

2022年7月21日(木)

 B4級以上に格付けされた3歳馬は、現在、自己条件の平場戦では若馬20キロ減があります。しかし、それも今週・来週の第8回開催まで。現在の対象馬は38頭(休養中や、ばんえい大賞典出走予定馬を含む)。次開催から10キロ減と条件が厳しくなるだけに、ハンデが楽な最後のチャンスを生かしたいところでしょう。
 7月24日(日)のメインには、とかち桂冠賞が組まれています。重量格別定重量に、今季1勝につき5キロ増となる珍しい条件。通常の特別戦(今季の収得賞金130万円につき5キロ増)と比べ、ハンデが有利になる馬を探したいところです。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第8回開催1日目】
 7月23日(土)のメイン第11レースには、ユリウス特別(B2級-1組・20:15発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催は通算収得賞金順での編成で、B2級-1組の特別戦は組まれませんでした。今回と同じく今季の収得賞金順だった2開催前のスキカメ岡本出版記念の上位馬が有力。
 ◎ロングビユウテイは、3走前にB2へ昇級し4、1着からスキカメ岡本出版記念が3着。古馬の特別戦は初ということもあってか普段より抑えめの追走から、終いはしっかり伸びて、ドラゴンボーイ、サカノハマナカとの2着争いに加わっていました。同条件2度目で、強かった勝ち馬も不在。村上章騎手へ乗替わりますが、チャンスをモノにしたいところ。
 ○ドラゴンボーイは、ロングビユウテイらの追撃を振り切って2着。前開催はメンバー中最上位の2組(クラス混合戦を除く)を走って2着に逃げ粘っています。B2級初勝利を挙げ、B1昇級を決める可能性もあります。
 ▲カネサスペシャルは、今季4勝、2着4回と好調。唯一、馬券に絡めなかったのが5月のスーパートレーナー賞ですが、格上相手(当時B3級)で追走に苦労していました。B2級同士の特別戦なら差は感じません。
 前走でロングビユウテイに乗っていた阿部武臣騎手は、今回△オージョの手綱を取ります。近4走が1、3、3、1着と充実の近況だけに昇級初戦でも警戒が必要でしょう。

【第8回開催2日目】
 7月24日(日)のメイン第11レースには、とかち桂冠賞(3歳以上選抜・20:15発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 今開催の基礎重量はオープン680キロですが、このレースはプラス10キロの690キロ。今季1勝につき5キロ増という、珍しい勝利数による別定重量戦で、今季3勝のオープン馬メムロボブサップがトップハンデの705キロ。今季1勝のA1級牝馬アーティウィングの665キロまで最大40キロ差つきます。
 注目はその◎メムロボブサップ。昨季は5歳シーズンということもあってか、序盤は障害で安定を欠く面が見られましたが、夏に向けて調子を上げると、このレースはセンゴクエースに差されたとはいえ2着惜敗。続くばんえいグランプリでの古馬重賞初制覇へつなげています。昨年2着だった旭川記念を含め今季はここまで3勝とパワーアップ。ここには、今季先着を許しているアオノブラック、アアモンドグンシンは不在です。トップハンデでも力を示し、ファン投票1位で選出されたばんえいグランプリで連覇に挑みたいところ。
 ○インビクタは、前走の旭川記念が意外にも古馬重賞初挑戦で、同じ6歳メムロボブサップの3着に粘りました。過去の重量は780キロが最大で、今年3月のウィナーズカップ(4着)ではひと腰先頭で越えていたように障害には自信を持っています。高重量戦ではひと押し足りない面があるものの、前走は790キロでもさほど甘さが出なかったのは、馬場(馬場水分3.6%)はもちろん、自身の成長がうかがえます。今季1勝のためメムロボブサップとは引き続き10キロ差。2着アオノブラックが不在なら、少なくとも連対は確保したいはずです。
 ▲カイセドクターは、前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)で天馬賞馬キョウエイリュウとの叩き合いを制して今季初勝利をマークしています。3着だった6月のミントスポット杯(オープン)は今回と同じハンデ差で、2着メムロボブサップから3秒8遅れ、5着インビクタには3秒5先着していました。
 昨年のこのレースは5月の牝馬重賞・カーネーションカップを制したシンエイボブが665キロで3着でした。今年も同様の戦歴を持つ△アーティウィングが665キロで出走します。5歳だけにシンエイボブ(昨年7歳)と同じではありませんが、警戒は必要です。

 【第8回開催3日目】
 7月25日(月)のメイン第11レースには、ルビー特別(A2級・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催の文月特別(A2級)から5頭が参戦。
 注目は4着◎ホクトシンバ。10歳ということもあり、雨中のスピード勝負は厳しいかと思われましたが、障害をふた腰で越え、この馬なりの伸びは見せていました。今回は減量ある3、4歳に加え牝馬も不在。しかもブチオら昇級初戦馬が3頭もいるメンバーは恵まれています。好位で運んで差し脚発揮に期待します。
 ○オレワチャンピオンは、4歳牝馬ミソギホマレの決め手に屈しましたが、2着争いを制しました。前で競馬でき、しかも障害巧者ということを考えれば、こちらのほうが特別戦では信頼できるかもしれません。しかし、今回は馬場が落ち着きそうで、前走くらいリードを作れないと、息を入れて追走したホクトシンバにゴール前でつかまる可能性があります。
 ▲アオノゴッドは、文月特別ではやや離れた5着。スタートから速い展開だと、障害でモロさが出てしまいます。前走より流れが楽だった2開催前のわし座特別(A2級-1組)では、ひと腰でまとめると、切れ味を見せてメンバー最先着の3着。ホクトシンバが勝つ流れなら、この馬も台頭できるはず。
 △ブチオは、さざなみ特別(B1級-1組混合)2着からの昇級初戦。とはいえ1年前はこのクラスで好勝負していた実績があり、格負けはありません。

7/17旭川記念回顧

2022年7月19日(火)

メムロボブサップが逃げ切って人気に応える

 7月17日(日)には重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。堂々の逃げ切り勝ちで今季重賞初制覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノブラック(810) 5.2
 2.ヤマトタイコー(790) 24.5
 3.アアモンドグンシン(800) 2.7
 4.メムロボブサップ(800) 1.9
 5.インビクタ(790) 21.7
 6.マツカゼウンカイ(790) 出走取消
 7.ミノルシャープ(790) 23.1
 8.メジロゴーリキ(790) 17.1

 メムロボブサップは今季5戦すべて連対中と安定感抜群。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞はともに2着惜敗でしたが、先着を許したアオノブラックとは10キロ有利な今回こそはと1番人気に支持されました。そのメムロボブサップを前走のオープン特別で下したアアモンドグンシンが2番人気。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と重賞連勝中のアオノブラックが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。

 第1障害を越えて先頭はメムロボブサップで、アオノブラックが追走。アアモンドグンシンも続き、人気3頭が先行する展開。前日からの雨で馬場水分3.6%の軽馬場のなか前3頭は軽快に歩を進め、中でもアアモンドグンシンが道中一度も息を入れずに先頭で第2障害下に到達。レース前半は40秒とハイペースで流れました。
 人気3頭が第2障害下に揃うと、後続が到達する前にアオノブラックが最初に障害に仕掛けますが、登坂途中でひと息。続いた2頭からメムロボブサップがひと腰で障害を越え、立て直したアオノブラック、インビクタもクリア。やや離れてミノルシャープ、メジロゴーリキと続きました。
 先頭のメムロボブサップは、その後も一歩一歩、力強く歩を進め、後続に十分なリードを取ったまま押し切って完勝。アオノブラックは残り20メートルを過ぎたあたりで止まりかけましたが、立て直してメムロボブサップから7秒6差で2着。インビクタが3着に入り、上位は障害通過順での決着となりました。なお、ヤマトタイコーは第2障害で競走を中止。アアモンドグンシンもゴール前で競走中止となり、完走は5頭でした。

 メムロボブサップは、2月のチャンピオンカップ以来、通算11回目の重賞制覇。今季の古馬重賞では2戦ともアオノブラックに惜敗でしたが、見事雪辱を果しました。またこの勝利で1月のプロキオン特別(オープン-1組)2着から10戦連続連対。今後も古馬戦線の中心であることは間違いないでしょう。

成績はこちら
映像はこちら

阿部武臣騎手「やっと(重賞を)勝てたのでとホッとしています。今年春からの重賞では2着ばかりだったのですが、いずれも雨に泣かされ、今日も雨が降ったのでまた辛い展開になるのかなと思っていました。雨降り馬場なので流れが速いレースになると思ったのですが、予想以上に速かったので、道中本当はもう少し息を入れたかったのですが、無理して1回だけ息を入れていきました。800キロを積んでノンストップとなると、やはり障害でどの馬も辛い部分が出てくると思ったので、そこは我慢して1回息を入れましたが、それでも障害はいつもより辛かった気がします。(ゴールした時は)今日の雨は味方についてくれたと思いました」

<<前へ 2122232425262728293031
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.