メムロボブサップが逃げ切って人気に応える
7月17日(日)には重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。堂々の逃げ切り勝ちで今季重賞初制覇を飾りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.アオノブラック(810) 5.2
2.ヤマトタイコー(790) 24.5
3.アアモンドグンシン(800) 2.7
4.メムロボブサップ(800) 1.9
5.インビクタ(790) 21.7
6.マツカゼウンカイ(790) 出走取消
7.ミノルシャープ(790) 23.1
8.メジロゴーリキ(790) 17.1
メムロボブサップは今季5戦すべて連対中と安定感抜群。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞はともに2着惜敗でしたが、先着を許したアオノブラックとは10キロ有利な今回こそはと1番人気に支持されました。そのメムロボブサップを前走のオープン特別で下したアアモンドグンシンが2番人気。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と重賞連勝中のアオノブラックが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。
第1障害を越えて先頭はメムロボブサップで、アオノブラックが追走。アアモンドグンシンも続き、人気3頭が先行する展開。前日からの雨で馬場水分3.6%の軽馬場のなか前3頭は軽快に歩を進め、中でもアアモンドグンシンが道中一度も息を入れずに先頭で第2障害下に到達。レース前半は40秒とハイペースで流れました。
人気3頭が第2障害下に揃うと、後続が到達する前にアオノブラックが最初に障害に仕掛けますが、登坂途中でひと息。続いた2頭からメムロボブサップがひと腰で障害を越え、立て直したアオノブラック、インビクタもクリア。やや離れてミノルシャープ、メジロゴーリキと続きました。
先頭のメムロボブサップは、その後も一歩一歩、力強く歩を進め、後続に十分なリードを取ったまま押し切って完勝。アオノブラックは残り20メートルを過ぎたあたりで止まりかけましたが、立て直してメムロボブサップから7秒6差で2着。インビクタが3着に入り、上位は障害通過順での決着となりました。なお、ヤマトタイコーは第2障害で競走を中止。アアモンドグンシンもゴール前で競走中止となり、完走は5頭でした。
メムロボブサップは、2月のチャンピオンカップ以来、通算11回目の重賞制覇。今季の古馬重賞では2戦ともアオノブラックに惜敗でしたが、見事雪辱を果しました。またこの勝利で1月のプロキオン特別(オープン-1組)2着から10戦連続連対。今後も古馬戦線の中心であることは間違いないでしょう。
阿部武臣騎手「やっと(重賞を)勝てたのでとホッとしています。今年春からの重賞では2着ばかりだったのですが、いずれも雨に泣かされ、今日も雨が降ったのでまた辛い展開になるのかなと思っていました。雨降り馬場なので流れが速いレースになると思ったのですが、予想以上に速かったので、道中本当はもう少し息を入れたかったのですが、無理して1回だけ息を入れていきました。800キロを積んでノンストップとなると、やはり障害でどの馬も辛い部分が出てくると思ったので、そこは我慢して1回息を入れましたが、それでも障害はいつもより辛かった気がします。(ゴールした時は)今日の雨は味方についてくれたと思いました」