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2022年11月 アーカイブ

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11/6ばんえい菊花賞予想 目黒貴子

叩き3走目で同世代相手ならキングフェスタ

 毎回書いている気もしますが、ばんえいは一筋縄にはいきませんね。本命アオノブラックはよかったのですが、2着にゴールデンフウジン!ないっ!またハズレてしまいました。

 気を取り直してばんえい菊花賞。3歳の世代重賞です。この世代はこれまでキングフェスタが引っ張ってきた印象があります。特に翔雲賞、イレネー記念の強さは圧巻で、この先どこまで強くなるんだろう?と期待が膨らんだことを覚えています。今季はこれまで2戦。まだ1着がないのが気になります。今回はどこまで状態が戻ってきているのか?前走は年長の馬たちが相手でも7着というのは物足りないというのが本音でしょう。しかし叩いた効果に期待して、さらに同世代同士の戦いの今回は◎に期待したいと思います。

 目下絶好調の○ヤマカツエース。ここ4戦は2勝、2着2回。今回は、間隔をあけての出走ですが、それも予定通り。順調に調整もできて万全のようです。前回の重賞・はまなす賞は惜しい2着で、今度こその思いも強いはずです。

 ▲にはそのはまなす賞を制したクリスタルコルドを。今季はその前のばんえい大賞典も勝利しています。ここ2戦はいまひとつもビッグレースの強さを期待します。

 △はヘッチャラ、ヤマノコーネル。3連単で勝負します。

◎5 キングフェスタ
○6 ヤマカツエース
▲9 クリスタルコルド
△1 ヘッチャラ
△4 ヤマノコーネル

3連単
5,6→5,6→1,4,9 各1000円 計6000円

11/6ばんえい菊花賞予想 赤見千尋

ヤマカツエースの勢い魅力

 この世代ナンバー1の実力馬といえるキングフェスタがイレネー記念後に長らくお休み。復帰初戦の疾風賞でいきなり2着を確保しましたが、前走は710キロを曳いて7着。まだ本調子とは言い難く、ここは様子見で薄めの印に留めようと思います。

 本命はヤマカツエース。前走の秋桜賞は最も重い690キロを曳いて快勝。ここに来てもう一段階パワーアップした印象です。1トンに馬体重が届かないので初めての720キロは気になりますが、今の勢いならばこなしてくれるのではないでしょうか。

 対抗は牝馬ピュアリーナナセ。このレースは過去10年で牝馬が4回勝利していますから、チャンスはあると思います。

 クリスタルコルドはここ2戦の敗戦が気になるところ。はまなす賞までの勢いがあれば、巻き返しも十分可能でしょう。

 休み明け3戦目のキングフェスタ、今季力をつけたツガルノヒロイモノ、重賞6戦してすべて馬券圏内のヘッチャラまで。

◎6 ヤマカツエース
○7 ピュアリーナナセ
▲9 クリスタルコルド
△5 キングフェスタ
△10 ツガルノヒロイモノ
△1 ヘッチャラ

3連単1頭軸マルチ
6⇔7,9,5,10,1 各100円 計6000円

今週の見どころ(11/5~11/7)

2022年11月 3日(木)

 12月30日に行われる2歳重賞・ヤングチャンピオンシップへ向けた予選が今週からスタート。産地別に分けた5つの特別戦の各上位2頭に出走権が与えられます。その第1弾・十勝産駒特別が6日(日)の第10レースに実施されます。
 同日のメイン第11レースには3歳二冠目・ばんえい菊花賞が組まれており、一冠目には不在だったオープン馬キングフェスタが出走予定となっています。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第15回開催4日目】
 11月5日(土)のメイン第11レースには、夕刊フジ杯(A1級・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催のA1級・桔梗特別の上位馬が主力ですが、狙ってみたいのはA2級-3組を勝ち昇級初戦の◎ナカゼンガキタ。まず強調すべきはメンバー中で唯一、オープンからの降級馬であること。前走が8カ月半ぶりで今季初出走でしたが、A2級ではやはり力が違い余裕の逃げ切りでした。休み明けで大きく体重を減らしていてもあれだけ走れば、昇級しても心配なく通過点といえます。
 ナカゼンガキタが昨季、オープン昇級を決めた1月の山羊座特別(A1級混合)では、障害離れた4番手から突き抜けているようにA1級でも決め手は上位。
 相手はナカゼンガキタより前で競馬できそうな馬。桔梗特別1着○ココロノタカラは、実は山羊座特別で逃げて3着でした。前走がA1昇級後の初勝利ですが、一度好結果を残すと連続して好走しやすい戦歴でもあり、粘り込みもありそうです。
 ▲ノエルブランは、山羊座特別(4着)、桔梗特別(6着)とも障害を2番手でクリア。ナカゼンガキタが逃げるようなシーンは考えにくいため、ここもどれだけ前半自分のペースで運んで、終いに粘れるかでしょう。
 △オールラウンダーは、桔梗特別で逃げて3着。10戦続けて騎手が乗り替わっていますが、鈴木恵介騎手なら不足なし。

【第15回開催5日目】
 11月6日(日)のメイン第11レースには、3歳三冠の第2弾・第47回ばんえい菊花賞(3歳・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 イレネー記念馬キングフェスタは、7月のばんえい大賞典には不在。イレネー記念4着だったクリスタルコルドが勝ち、2着同着だった2頭はトワイチロが2着で、ヘッチャラは3着同着。
 三冠第1弾は3月のイレネー記念上位馬が力を示しましたが、10月のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)は、イレネー記念9着ヤマカツエースが勝ち、不出走だったヤマノコーネルが2着。ばんえい大賞典で馬券に絡めなかった2頭が巻き返しました。
 注目は◎ヤマノコーネル。ばんえい大賞典は6着でしたが、秋桜賞では同じ重量670キロをひと腰で上げると、B1昇級初戦の前走では685キロで逃げ切りと充実しています。このレースは重量格の別定戦のため、B2からB1へ昇級しても、秋桜賞から30キロ増で出走できるのは有利。キングフェスタと30キロ差あれば好勝負できるはず。
 ○ヤマカツエースは、2歳12月のヤングチャンピオンシップを1番人気で勝利している実力馬。しかし、世代限定オープン戦では、秋桜賞とあわせ2勝に対し、ばんえい大賞典5着など、2~5着が計6回(ほか着外1回)と善戦止まりが多い成績。そのぶん収得賞金が少なく、A1格付なのは有利な印象です。
 2歳世代のチャンピオン▲キングフェスタは、今季オープン格付でスタートし、10月の初戦から2度使われています。イレネー記念以降、同世代同士での対戦がないため未知数な面はありますが、実績通りの走りならトップハンデでもまず勝ち負けでしょう。
 △クリスタルコルドは、キングフェスタが休養中に、ばんえい大賞典、4歳混合のはまなす賞と重賞で2勝。今季初戦のB3からA1級までクラスを上げています。ただ秋桜賞ではヤマカツエースと同じ690キロで見せ場に乏しい8着だったのは気になります。

【第15回開催6日目】
 11月7日(月)は11レース編成で実施。メイン第10レースには、十勝岳特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 昇級まであと1勝という馬が5頭おり、なかでも◎マルミゴウカイに期待します。A1からB1へ降級した今季は10戦中9戦で1番人気と常に注目を集めました。B1級卒業には時間がかかりましたが、重量が700キロ前後になってから安定し、ここで3着以内ならA1へ戻ることになります。近2走の着差は、コンマ3秒とコンマ1秒ですが、ともに図ったような差し切りで強さが際立ちます。
 ○ヒメミヤは、マルミゴウカイより一足先にA2へ昇級し、初戦が2着ともっとも好成績。しかし、再び同馬との対戦となったその後の4走はすべて先着を許しています。マルミゴウカイが昇級すれば、次開催には出番が回ってきそうですが、スピードを削がれるロードヒーティングの稼動は歓迎といえず、今回が勝負かもしれません。
 ▲シャンハイオトメは、ここを勝てば昇級。マルミゴウカイと同じ開催にA2へ昇級すると4戦続けて戦い、最初の2戦はこちらが先着しています。平場戦の前走で差のある敗戦を喫したのは気になりますが、ペースが落ち着く特別戦で見直したいところ。
 △フレイムゴールドは、前走平場の2組を勝って3開催ぶりの特別戦です。マルミゴウカイらが昇級前の7月とはいえ、A2級の特別戦を制しており、条件替わりは悪くないはず。この馬も昇級にリーチをかけています。


10/30北見記念回顧

2022年11月 1日(火)

アオノブラックが連覇達成

 10月30日(日)には重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のアオノブラックが優勝。昨年に続く連覇を達成し、重賞10勝目を挙げました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.カイセドクター(860) 31.0
 2.キタノユウジロウ(850) 8.1
 3.アオノブラック(870) 2.5
 4.メジロゴーリキ(860) 3.7
 5.ミノルシャープ(860) 5.2
 6.マツカゼウンカイ(850) 28.7
 7.ゴールデンフウジン(860) 13.2
 8.コマサンブラック(850) 45.0
 9.キョウエイリュウ(850) 63.0
 10.インビクタ(870) 10.7

 重賞2勝を含む今季5勝の実力馬メムロボブサップが不在となりましたが、フルゲート10頭が参戦。今季重賞2勝で、このレース連覇を狙うアオノブラックがトップハンデながら単勝2.5倍で1番人気。20年1着、21年2着とこのレースと相性がよいメジロゴーリキが2番人気。ばんえいグランプリ3着、岩見沢記念2着と復調うかがえるミノルシャープ、昨季重賞2勝の実績馬キタノユウジロウが人気で続き、ここまでが単勝ひと桁台のオッズとなりました。

 アオノブラックが第1障害でバランスを崩したものの先頭で越え、カイセドクター、ミノルシャープ、キタノユウジロウらが差なく追走。850~870キロの高重量戦ともあって、各馬慎重に歩を刻み、何度も先頭が入れ替わりながら進んでいきます。中間点を過ぎてからも前はほとんど横一線で、カイセドクター、キタノユウジロウ、ミノルシャープ、ゴールデンフウジンがほぼ同時に第2障害下に到達。ここまで71秒とゆったりとしたペースで流れました。
 障害下で各馬じっくりと脚を溜め、まずインビクタが最初に仕掛けますが、登坂途中で膝をついてしまいます。連れて仕掛けた内の5頭のなかからアオノブラックがひと腰先頭でクリア。少し離れてキタノユウジロウ、ゴールデンフウジン、ミノルシャープ、コマサンブラックの順で障害を通過しました。
 逃げるアオノブラックは残り20メートルで止まると、キタノユウジロウとゴールデンフウジンが迫ります。しかし立て直したアオノブラックがそのまま押し切って勝利。2番手のキタノユウジロウはゴールを通過する寸前で一杯になり、ゴールデンフウジンが交わして2着。立て直したキタノユウジロウが3着に入りました。なお障害で遅れたメジロゴーリキは6着。インビクタは第2障害を越えられず、競走中止となりました。

 勝ったアオノブラックは、今季ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞に続く重賞3勝目、通算では重賞10勝となりました。トップハンデでの価値ある勝利で、このあと帯広記念、ばんえい記念と続く高重量戦では、あらためてライバル・メムロボブサップとの再戦が楽しみになりました。

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藤野俊一騎手「馬場が少し落ち着いたので、慌てないで他の馬と一緒に行こうと考えていました。(第1障害の)上のほうで、少しぐらつきましたが我慢して登ってくれました。(残り20メートルで止まったことについて)ハンデも一番重いので辛抱はできないかなと思っていましたが、計算には入っていました。今年は夏場はレースを休ませて、秋口には順調に回復してくれました。障害力と降りてからの力強さが特徴の馬です。今日の賞金加算でハンデが増えますのでまた頑張っていきます」

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