5月19日(日)のメインには、3歳以上牝馬による準重賞・カーネーションカップが組まれています。牝馬二強といわれてきたキサラキク、セイコークインが引退、休養で不在。さらには2月の重賞・ヒロインズカップを制したタイキンの名前もありませんが、重賞4勝を挙げている強豪4歳ミスタカシマの牝馬オープン初挑戦は話題になりそうです。
【第3回開催1日目】
5月18日(土)のメイン第10レースは、五月雨特別(A2級-1組・20:10発走予定)。
◎フクトクは、今季初戦でコウリキの2着、2戦目でキンメダルの3着と、オープンからの降級馬と僅差の戦いをしています。近走の村上章騎手でも結果を出していましたが、今回は主戦の藤野俊一騎手に乗替わり。強敵不在のこのメンバーならひと押しききそうです。
○サクラダイチは、近2走、フクトクよりも先に障害を越え踏ん張れずも、際どい勝負。障害巧者だけに、ここも積極策に出てプレッシャーを与え、ペースを乱せば、逆転も十分でしょう。
▲コウシュハレガシーは、前走のすずらん賞(4歳オープン)を逃げ切り勝ち。2番手で障害を越えた格上A1級のキタノユウジロウをあっさり突き放す完勝で、勢いを感じます。引き続き650キロなら障害もスムーズにまとめてきそうです。
鈴木恵介騎手に乗替わる△ホクショウメジャー、特別戦でも660キロならスピードを生かせる△カネゾウが続きます。
【第3回開催2日目】
5月19日(日)のメイン第10レースは、準重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン・20:10発走予定)。
オープン680キロから1重量格ごとに10キロ加減する別定重量で、オーブン・ミスタカシマ(4歳10キロ減)、A1級・ナカゼンガキタの670キロから、B1・B2級・サンシルクラポピー(4歳10キロ減)の640キロまで最大30キロのハンデ差がつきます。
◎ミスタカシマは、オープン格付となった今季初戦のスプリングカップで5着と善戦。オープンのペースでも置かれずに追走し、ひと腰4番手から、オレノココロに差されたものの、重賞並みのメンバーで見せ場を作りました。4歳と若くても経験値は高く、格下相手の牝馬限定戦なら勝ち負け必至。
同じ4歳○サンシルクラポピーは、年明けから、シーズンをまたぎ14戦して6勝、2、3着各3回、5着2回と充実。兄オイドン譲りの末脚が開花しつつあります。格下B2級とはいえ、最軽量ハンデは魅力。同世代の女王を苦しめるシーンがあっても不思議なし。
▲ナカゼンガキタも侮れません。昨季行なわれた古馬牝馬重賞・準重賞では、カーネーションカップ2着、12月のレディースカップ1着、2月のヒロインズカップ3着。今回のメンバーには先着を許していません。4歳両馬の挑戦を受けて立つ立場となります。
△ヤマノホシは、A2格付から挑んだヒロインズカップでは3番人気で4着。今季B1へ降級したため、当時同重量だったナカゼンガキタより20キロ軽くなるのは有利です。逃げ粘りには警戒したいところ。
【第3回開催3日目】
5月20日(月)のメイン第10レースは、とかち皐月賞(3歳オープン・20:05発走予定)。
A1級・650キロから1重量区分ごとに10キロ加減する別定重量で、A2級のアオノブラックが640キロ、B1級のギンノダイマオーが630キロ、B4級の5頭が600キロ、紅一点のB3級・ジェイカトレアの590キロまで、最大50キロのハンデ差がつきます。
3月に実施された重賞・イレネー記念の勝ち馬メムロボブサップは不在ですが、同2~6着馬に、8、10着馬が参戦しています。
注目は、イレネー記念3着の◎アオノブラック。12月の重賞・ヤングチャンピオンシップで、ギンノダイマオーとのマッチレースを制すと、昨季ラストの若草特別(3歳牡馬オープン)では逃げ切り楽勝しています。A2スタートの今季は2戦とも馬券圏内に届いていませんが、障害では崩れておらず通用の力を示しています。今回は好相性の世代限定戦で、トップハンデでも中心視できます。
○ギンノダイマオーは、2歳シーズン三冠ですべて2着と、ひと押し不足に泣きました。今回と重量的に近い若草特別では4着も、アオノブラックとの重量差が5キロから10キロに広がることで接戦に持ち込めそうです。
▲アオノゴッドは、イレネー記念4着、若草特別3着。テンに遅い面はあるものの、障害を降りてからはしぶとい脚を使っています。2着争いが接戦となった若草特別のような展開なら浮上してきそう。
その他、今季3戦3勝△インビクタ、スピードある△ジェイエース、決め手ではアオノゴッドをしのぐサクラドリーマーら好調馬が揃い好レースが期待できます。