毎年の荒れ傾向も、2強は外せない
柏林賞は、今年で第11回目と歴史は浅いものの、とにかく荒れるレース。過去10年で1番人気が勝利したのは、第1回のマルミシュンキ(ただし、この年は定量戦)と第3回のライデンロック、そして昨年、第10回のセンゴクエースの3頭。残る7回のうち、6回も1番人気が3着以下に敗れています。
また、2008年に10番人気のホッカイヒカルが勝利したこともあるし、一昨年も10番人気のアアモンドセブンが2着。さらに昨年も後方から障害をひと腰で上げた10番人気のイノリノチカラが、3着入線する結果となりました。この3頭の共通項はハンデが軽いこと。
このレースが荒れる理由としては、もちろんハンデ差が大きいこともあります。しかし、一番の理由は、時期的に天候がはっきりしないことが多く、馬場が軽くなることが多いからでしょう。
今回は、ばんえいダービーを勝利したマルミゴウカイと、世代重賞では上位常連のホクショウディープの2強ムード。しかも、両馬ともに近走が好調を示す成績で、前哨戦のライラック賞でもワン、ツーを決めています。逆にハンデの軽い馬が、近走ひと息であることを考えると、この2頭には逆らい辛いという結論になりました。
よって、◎には、3歳になってから台頭し、世代トップの座を掴んだマルミゴウカイを推します。この馬は前哨戦のライラック賞も勝利。障害力があり、最後までしっかり走れるのが強み。また、ダービー勝利後はレースを選びながら調整されているようにも感じられ、ここで大崩れすることは考えづらいでしょう。
〇は、6連勝目でヤングCSを制すなど、早い時期から活躍していたホクショウディープ。ヤングCS以降は、重賞勝ちがありませんが、その後のばんえい菊花賞やダービーでも3着、2着と善戦しました。前哨戦のライラック賞・2着を始め、近走も充実。しかし、高重量戦ではややスムーズさを欠くところがあり、マルミゴウカイよりもハンデが10㎏軽いことを考慮しても、やや不安で対抗評価にしました。
▲は、2歳シーズンのナナカマド賞とイレネー記念を制したフウジンライデン。イレネー記念後は長期休養で、3歳シーズンはほぼ棒に振る形。しかし、ここへ来て徐々に調子を上げており、そろそろこの馬本来の切れ味を見せてくれる可能性もあるでしょう。
あとは△に今年に入ってからの地力強化が目立つタフガイ。前哨戦のライザック賞では、2強と小差の4着。これまで重賞未出走ですが、メンバー中では一番の上り馬と言える存在だけに、ハンデ差を生かせば上位争いのチャンスもあるでしょう。
他ではライラック賞の3着馬プレザントウェーと行きたくなるところですが、それでは面白くないので、ホッカイヒカルやイノリノチカラのように、後方待機からじわじわ前に追いついてくるタイプのアラワシキングで冒険してみます。そもそもライラック賞までは、プレザントウェーとそれほど能力差がなかった馬。高重量戦ならではの展開を考えるならば、この馬の一発が面白そうです。
◎ (6)マルミゴウカイ
○ (2)ホクショウディープ
▲ (9)フウジンライデン
△ (3)タフガイ
△ (5)アラワシキング
馬連複
2-6 3000円
3連複
2,6-9,3,5 各1000円 計3000円