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8/12ばんえいグランプリ回顧

2012年8月12日(日)

ギンガリュウセイが粘り込み重賞2勝目!

 12日(日)に行われた重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)は、単勝5番人気のギンガリュウセイが優勝。2011年の北見記念以来となる重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分は3.4%と標準ながら、800キロ以上の高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペース。テンマデトドケ、キタノタイショウが引っ張りますが、中間点を過ぎてからギンガリュウセイ、カネサブラックあたりが進出し、これにナリタボブサップが加わって第2障害を迎えました。
 各馬ひと息入れたのち、仕掛けたのはナリタボブサップとギンガリュウセイ。ほぼ同時にカネサブラックも動き、いっせいに天板に脚を掛けます。そして、馬体を並べたまま荷物を曳き上げ、障害を下りていきました。以下キタノタイショウ、シベチャタイガー、ホクショウダイヤの順でクリア。
 先頭争いは激しく、残り30メートル付近でカネサブラックがリードすると、ナリタボブサップも懸命に食い下がります。しかし残り20メートルでカネサブラックとナリタボブサップの脚が止まり、ギンガリュウセイが先頭へ。いったんはリードをとったギンガリュウセイですが、残り5メートルで脚いろが鈍り、立て直した2頭がこれに迫ります。そして、ゴール線。わずかにギンガリュウセイが粘り込み、先頭で荷物を運び切りました。鋭く迫ったカネサブラックが2着で、最後に甘くなったナリタボブサップが3着で入線しました。

 前述の通り、ギンガリュウセイは重賞2勝目。ほかに10年の北見記念や11年の岩見沢記念で2着があり、高重量で力を発揮しています。今回のメンバーで勝ち切ったのはやはり実力の証明。重量が増えていく秋以降も活躍が期待できるでしょう。
 1番人気のカネサブラックは追い上げ届かず2着まで。もともと勝ちみに遅い面があり、それが今回の舞台でも出てしまった印象です。ただ、ひと頃の不振は完全に脱した印象。また"現役最強馬"の名に恥じないレースを期待したいと思います。
 3着はナリタボブサップ。10年のドリームエイジカップ以来、重賞勝ちからは遠のいていますが、昨季のばんえい記念3着、今季の旭川記念2着からも、衰えとは無縁。この馬の障害力を生かせる流れなら、今後もチャンス十分です。

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安部憲二騎手「ギンガリュウセイの持ち味を生かすレースができてよかったです。暑い日が続く夏場は、体調が良い馬が勝ちます。競っていた前の2頭が止まってチャンスが生まれたけど、追走できる位置にいることができたのは馬の調子がいい証拠。ひとえに管理している厩舎のおかげです」

8/12ばんえいグランプリ予想 山崎エリカ

カネサブラックでしかたなし

 旭川記念&北斗賞のほぼ再戦となるメンバー構成。北斗賞ではカネサブックが旭川記念を勝った後にひと開催お休みさせていたことから「少なからずとも疲れが出たのでは?」と疑い、ホクショウダイヤの成長力に期待してみたら、「馬複じゃなくて、3連複のほうを厚めに配分するんだった...」という結末になりました。

 カネサブラックが旭川記念4着のキタノタイショウに負けてしまうようでは、私の見立てはやっぱり間違っていなかったと今でも思います。しかし、カネサブラックはそれでも2着に来てしまう器なんです。不振が続いても王者はやっぱり王者でそう簡単に自分の地位は譲らないんです。前走のサマーカップでも楽勝なら、ここはカネサブラックに逆らう要素が見つかりません。低配当覚悟でカネサブラックを◎とします。

 ○は旭川記念2着のナリタボブサップ。前走の北斗賞では重馬場が堪えて直線半ばで止まってしまっての5着でしたが、勝ちに行った内容は着順ほど悪くはありませんでした。今回は北斗賞の時ほどパサパサの砂ではないので、普通に考えれば直線でバッタリ止まることはないでしょう。ただし、今回は感冒による除外明けです。感冒自体はたいしたマイナス材料ではないのですが、順調な馬ほどひと開催以上休ませると魔物が潜み、カネサブラックもそのパターンで何度か足元が救われたことがありました。ナリタボブサップが北斗賞で直線バッタリだったのはふた開催開けた影響もあったでしょう。

 4名の予想陣の中で、私がトップならばカネサブックとナリタボブサップ1点で攻撃を仕掛けるのですが、今の私は...で、その勇気がない(笑)。ということで▲は北斗賞3着のホクショウダイヤ。あとは△にジワジワ力をつけているシベチャタイガー。

 北斗賞の勝ち馬キタノタイショウもチャンスがないわけではありませんが、障害で有力馬が仕掛けるのを待って、自分も仕掛けるという勝ちを意識しないいつもの乗り方がハマった感があるので、配当面を考慮して買い目から外しました。

※ホッカイヒカル取消のため、予想を直しました。

 ◎ (8)カネサブラック
 ○ (9)ナリタボブサップ
 ▲ (7)ホクショウダイヤ
 △ (6)シベチャタイガー

 馬複
 8-9 3500円
 7-8 2000円
 6-8 500円

8/12ばんえいグランプリ予想 矢野吉彦

ボックスで行きます

 今回はもう単刀直入の予想です。勝負になるのはカネサブラック、キタノタイショウ、ホクショウダイヤ、ナリタボブサップの4頭。北斗賞の反省から、何かを軸にするとロクなことにならないのでボックスで行きます。3連単200円ずつと3連複300円ずつで計6000円。これっきゃないでしょう。

 3連単ボックス
 5,7,8,9 200円 計4800円
 3連複ボックス
 5,7,8,9 300円 計1200円

 なにしろここまで連敗続きの私。先日、甲子園の高校野球で、大量リードを許し、なおかつノーヒットに抑えられていたチームが、初安打のランナーを出したとたんに送りバントを試みたシーンに出くわしました。今の私に必要なのはこの姿勢。まずは当てるところから始めないといけません。
 そうは言っても、カネサブラックの複勝を6000円というわけにもいきませんよね。おそらく、北斗賞では10㎏もらっていたキタノタイショウが、今回はカネサブラックと同重量になったので、「だったらカネサブラックが頭」という考え方が大勢を占めると思われます。ボックスにしたのは、それが紛れる形に期待を込めているわけで、一応勝負はしているんです。どうかそのへんをご理解いただきますようお願いします。

 ところで、12日(日)と13日(月)は大井競馬場でばんえい競馬のイベントがあります。私は13日にふるさとコーナーの場立ち予想に出ますので、お近くの方はお誘い合わせの上ご来場ください。また、19日(日)の昼は札幌競馬場でウロウロして、その後、札幌駅前の場外でばんえい場立ち予想をやる予定です。そして20日は帯広本場のJRAジョッキーDAYに向かうというスケジュール。こちらにもぜひお付き合いください!では、今回はこのへんで。

8/12ばんえいグランプリ予想 古林英一

2012年8月11日(土)

ホクショウダイヤから買い続ける

 みなさん、ごぶさたしとります。
 さて、今年もばんえいグランプリをむかえました。ファン投票で選出される上位馬の激突です。上位馬の闘いですし、固い決着が多いかと思いきや、案外そうではないのがこのレースです。過去10年、1番人気でこのレースを勝ったのは04年(岩見沢)のスーパーペガサスと、09年(帯広)のフクイズミの2頭だけです。現段階での実力ナンバーワン・カネサブラックはこのレースに勝ったことがありません。昨年も1番人気で6着という結果でした。
 ということで、カネサのアタマはないことにします。ではアタマは? これはホクショウダイヤです。実は、小生、今年度はホクショウダイヤのアタマから買い続けております。「継続は力」です。ここもホクショウダイヤ&大口騎手に期待します。
 印は
 ◎ホクショウダイヤ
 ○カネサブラック
 ▲キタノタイショウ
 △ナリタボブサップ
 としますが、エンジュオウカンやギンガリュウセイの突っ込みも考慮したいと思っております。

8/12ばんえいグランプリ予想 須田鷹雄

カネサブラックで軸不動

 はまなす賞でトータルプラスに転じたものの、◎はドカ負けしているという微妙な結果。その前の北斗賞では「ナリタボブサップ、買ったら来ないの法則」にハマってハズレ。一応4人の中で首位に立っているものの、スカっとした的中が無いので連続的中で流れに乗りたいところだ。

 ここは◎カネサブラックで軸は不動。堅実さをすっかり取り戻した印象で、ここも1頭に脚元を掬われることはあっても3着に落ちることはないだろう。
 ○にばんえいの次代を担ってもらうためにもそろそろ世代交代を宣言してほしいキタノタイショウ、▲に昨年のこのレースで今回出走しているメンバーでは最先着のホクショウダイヤを取り、3連単の1,2着部分を◎←→○▲で構成する。オッズを考慮して◎1着付けのほうを少し厚く配分する。

 唯一の心配は「ナリタボブサップ、買わないと来るの法則」にハマることだが......一応3着には押さえてある。

 ◎8カネサブラック
 ○5キタノタイショウ
 ▲7ホクショウダイヤ
 △9ナリタボブサップ
 △2ホッカイヒカル

 3連単
 8→5,7→2,5,7,9 各600円 計3600円
 5,7→8→2,5,7,9 各400円 計2400円

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