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ばんえいジョッキーファイル(36) 島津新

2011年6月28日(火)

第36回 ばんえいは新時代へ 島津新

 6月27日現在、今シーズン20勝を挙げ、リーディング9位。脅威の新人、島津騎手です。

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--- もう取材にも慣れたでしょう。

 取材は10件近く受けましたが、慣れないですね。

--- 父、祖父が馬主という家系に育ちましたね。騎手になろうと思ったのはいつですか?

 保育園の時かな? 子どもの頃は、よくポニーひっぱってました。雪の中とか。
 父は最近競馬場に来ないですね。帯広に来ても、レースは見ずに帰ります。

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2008年、高校3年の時に全道祭典ばんば1才馬決勝大会に出場

--- 所属厩舎は、名騎手でもあった岩本利春調教師ですね。

 親のつながりです。騎乗については厩務員時代も今も、何も言わない。ほかの騎手から「ほかの人見ろ」と言われる程度です。お世話になっている騎手は、(安部)憲二さん、大口さん、カワさん(大河原)、(藤本)匠さんです。

--- 初勝利について教えてください。初騎乗のホクショウユウセイでした。

 調教師、馬主さん、父、まわりの協力で勝てました。緊張はしなかったです。今の方がするかも。

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--- 緊張するんですか? そうは見えないですが。

 たまに緊張します。ゲート入れば忘れるけど。
 競馬で嬉しいのは勝ったとき。それでも、インフィニティーで特別勝ちした時(1月29日)は、今までとは違う喜びがありました。なんだろうな。
 最近は、レースの展開がまだ読めない。経験が必要なので、のちのちついてくるものだと思っています。

--- 北斗市出身ですね。道南は草ばん馬が盛んで、馬主さんも多いですよね。

 市場とかで会うと「乗れよ!」と言ってくれます。

--- 弁当箱は、佐藤希世子元騎手のなんですよね。

 体重は62~64キロくらいです。食べても太らないんで。弁当箱に貼るシールを作ってくれるおじさんがいなくなっちゃったんで、「希世姫」の上に、布テープに名前を書いて貼っています(笑)。

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--- スポーツは何かされていたんですか。

 野球は小学1年からやっていました。ポジションは、いろいろと......オールラウンドプレイヤーなんです(笑)。高校の時はセカンド。そんな中、たまに、馬の調教もつけていました。
 運動神経には自信がありますよ。足が速くて、陸上部の助っ人として大会に出ていました。小学校の時は、800~1500mで、全道に行きました。

--- 勝負服は藤野騎手を参考にしたんですよね。

 父さんと仲良かったから、よく知っていました。
 思い出に残っているのは、やっぱり、シマヅショウリキのばんえい記念かな。藤野さんは山上がらない馬を上げさせる。6月5日のダイリンビューティもすごかった。

--- シマヅショウリキの思い出はありますか?

 小学生の時に引きずられた(笑)。その思い出が強いです。

--- 今の担当馬を教えてください。

 アウルメンバー、キュートエンジェル、キクノミチヒメ。キュートエンジェルは父の馬。期待しています。

--- さ、目指すは新人賞でしょうかね。

 まずは50勝です。今のペースじゃ無理だな......納得行かない。......いや、そんなことない! 減量特典の☆は取った方が楽かも、と思います。レース的には楽じゃないけど、気持ち的には楽かも。

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--- 趣味を教えてください。

 釣りが好きですが、行けてません。
 獣医の森田先生がやっている、ばんえいリッキーズ(サッカーチーム)に入っています。先生のところにはよく行きますね。にゃんこ先生は、森田先生にしかなつかない。自分では、犬を飼ってます。名前はララ。

--- ファンにここを見てほしいというところは。

 スマイル!(笑) ファンレターですか?! 来ないですよ。好みのタイプは、香里奈です。

--- ばんえいの魅力はなんでしょう。

 障害での迫力と、ゴール前の騎手の動きです。

--- 今後、ここを頑張りたいというのは?

 全部!(大きな声で)見て、話聞いて、実行して。

--- 最初の自己紹介の時、「島津から買え」って言っていましたよね。

 でも、2、3着が多いですよね。8月から三連単も始まるから、自分を絡めて100円でもいいから買って下さい。

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 弱気な発言の後にすぐ、自分に喝を入れるように撤回していたのが印象に残りました。
 自分はできる。そう、言い聞かせることが結果を残せる秘訣なんだと、島津騎手を見ていて感じました。
 今後、どこまで勝利を伸ばせるか、ばんえいからのNARグランプリ優秀新人騎手賞受賞に期待しています。


取材・文・写真/斎藤友香

6/26柏林賞回顧

レットダイヤが粘り腰を発揮!

 26日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のレットダイヤが勝利。昨年のばんえい大賞典以来2度目の重賞制覇で、この世代での力上位を証明しました。

 馬場水分は1.5%で、砂煙が巻き上がる乾いた状態。道中はレットダイヤ、ミスタートカチ、ファーストスターあたりが先行して、その後ろから1番人気のトレジャーハンターを含む他馬が横一線で追いかける展開。隣枠同士のミスタートカチとレットダイヤが馬体を併せるかたちで、先頭で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて仕掛けたのはミスタートカチ。半馬身ほど遅れて、レットダイヤも登坂を開始します。掛かりがよかったのはレットダイヤで、一足先に天板に脚を掛けると、そのまま一気にクリアして障害を駆け下りました。ミスタートカチは脚が止まってしまい、後続集団からツジノコウフクヒメが2番手クリア。ようやく障害を突破したミスタートカチは、ファーストスターと並んで3番手から。さらに遅れてトレジャーハンターがクリアしていきました。
 先頭のレットダイヤは早めの競馬を演じたこともあり、脚いろはやや一杯。ツジノコウフクヒメがジリジリと差を詰めて、残り20メートルでは1馬身程度の差となりました。しかし残り10メートル付近では、逆にツジノコウフクヒメの脚いろが鈍り、レットダイヤがジワジワと差を広げにかかりました。外からはファーストスターも差を詰めにかかりますが、レットダイヤは驚異の粘り腰を見せ、結局5秒程度の差を保ってゴールしました。ファーストスターが残り2メートルでツジノコウフクヒメを交わして2着入線。トレジャーハンターは4着まで押し上げるのが精いっぱいでした。

 レットダイヤとミスタートカチでペースを作り、さらにレットダイヤは早めの競馬を演じて後続に脚を使わせました。そして、先行策から苦しくなってきたところへ迫ってきたのがツジノコウフクヒメ...。結果的にファーストスターが突っ込んできたとはいえ、まるでばんえい大賞典の再現VTRを見るかのようでした。やはり後続に脚を使わせつつ持ち前の粘り腰で逃げ切るのが、この馬の勝ちパターン。今後も展開がはまれば、さらなるビッグタイトルを手にすることができそうです。

成績はこちら
映像はこちら

大口泰史騎手「有力どころと20キロのハンデ差があったので、他の重量の軽い馬が相手かなと思っていました。その軽ハンデの馬の追撃に遭いましたけど、よく辛抱してくれたと思います。ここを勝ったことで荷物を積まれると思いますが、頑張りたいと思います」

柏林賞 予想結果

2011年6月27日(月)

見事に4人そろってタテ目でした。

須田:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円


【ここまでの集計】
投資額 6,000円×3R=18,000円

斎藤  修 +17,500円
須田 鷹雄  -9,250円
矢野 吉彦 -14,250円
山崎エリカ -14,250円

6/26柏林賞予想 山崎エリカ

2011年6月26日(日)

4歳限定戦ならトレジャーハンター

 4歳限定戦条件のすずらん賞とライラック賞の再戦となる今年の柏林賞。◎にはそのすずらん賞とライラック賞の勝ち馬トレジャーハンターを推します。4歳馬ながらにポプラ賞を制した実績もさることながら、メンバー中で唯一、A1-1クラスの混合戦を制した実績がある馬です。それまでの実績から、前走のシルバーカップはもう少し走れていても良かったような気がしますが、ここを見据えて障害に重点を置いたととらえるならば、悪くはない内容でした。

 ○にはライラック賞の3着馬ファーストスター。近2走ともテンに置かれて7着に敗れていますが、重賞で重量が増量されるここなら、多少テンに置かれても上位争いに加われると見ました。

 ▲にはすずらん賞3着、ライラック賞2着のレットダイヤ。近2走で4着、6着に敗れているように、同馬は直線での速い脚はありませんが、どんな時でも渋太く粘って崩れないのが魅力です。

 あとは△にばんえい菊花賞の勝ち馬テンマデトドケ。ハンデ720㎏克服が課題となりますが、前走は障害をひと腰でまとめており、復調の兆しが感じられました。

 ミスタートカチはばんえいダービーの勝ち馬で、すずらん賞の2着馬ではありますが、近2走で1番人気を裏切り続けているように、やや調子を欠いているように受け取れ、人気との兼ね合いを考えて軽視します。

 ◎ (2)トレジャーハンター
 ○ (9)ファーストスター
 ▲ (5)レットダイヤ
 △ (10)テンマデトドケ

 馬複
 2-9,5,10 各2000円

6/26柏林賞予想 矢野吉彦

2011年6月25日(土)

ダービー馬ミスタートカチから

 旭川記念は取りあえず当たってホッとしました。マイナス1万2千円にはなりたくなかったですからね。まぁ、おそらく今後も、カネサブラックが出てくるレースは同じ作戦(同馬からの馬複と同馬を2着にした馬単)で行く予定です。エッ、3連単が始まったら? それでも馬複、馬単で通すのもありですよね?

 さて、今週は柏林賞。ひとまずここも堅めの予想にしておきます。昨年のばんえいダービー馬、ミスタートカチからの馬複流しです。
 同世代のチャンピオン決定戦を制した馬ですから、素直に軸馬にしていいと思います。ただし、ライラック賞に加え前々走、前走と、このところ1番人気を相次いで裏切っているのは気になるところ。ひょっとしたら成長力が今イチなのかもしれません。でもそれは、今回の結果で判明してくるでしょう。もしここでダメなら、勢力地図が塗り替えられたと考え直せばいいんです。
 そんなふうに考えて買い目を決められるのも、旭川記念が当たってひと息つけたから。あの当たりは、収支はマイナスでも意味がありました。
 そうそう、肝心の金額の配分は、同馬からトレジャーハンター、レットダイヤへ2000円、ファーストスター、テンマデトドケ、アサギリセンショー、ハクバオウジへ500円とします。

 馬複
 6-2,5 各2000円
 6-1,7,9,10 各500円

 宝塚記念でエイシンフラッシュが勝って、柏林賞でミスタートカチが勝てば、"ダービー馬復権の一日"になるんですけどね。では、今回はこのへんで。

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