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2010年3月 アーカイブ

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今週の見どころ(3/6~3/8)

2010年3月 5日(金)

 3月8日(月)の第10レースとメイン第11レース・春風特別は、船橋競馬場ほか全国の地方競馬場・場外施設でも発売があります。当日、デー開催中の船橋競馬場では、「ばんえい十勝 in 船橋ケイバII」として、須田鷹雄さんと荘司典子さんによるトークショーや、プレゼント抽選会などのイベントが予定されています。お近くの方はぜひお越しください。

 3月6日(土)のメイン第11レースにとかちえぞまつ特別(450万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 前開催の楽天競馬3周年記念を快勝したウメノタイショウに連勝の期待がかかります。そのレースでは第2障害を先頭で抜けると、そのまま悠々ゴールを駆け抜けました。今回はさらに別定プラス5キロとなりますが、障害巧者だけにこなせるでしょう。
 相手筆頭はキンセイモン。楽天競馬3周年記念が昇級初戦でしたが、ウメノタイショウを3秒1差まで追い込んで2着。目下安定して末脚が使えており、例え障害がひと腰で切れなくても、大崩れは考えられません。
 この条件の上位安定勢力イッスンボウシトカチタカラや、展開しだいでは障害巧者トウリュウの前残りにも警戒が必要でしょう。

 3月7日(日)のメイン第11レースは然別賞(オープン・16:50発走予定)。3月27日のばんえい記念前に行われる最後のオープン1組特別です。
 ここはナリタボブサップが中心でしょう。前開催のウィナーズカップ(本年度指定特別競走優勝馬限定)で逃げ切って圧勝。今季重賞で6戦して、2着4回、3着2回の貫録を示しています。目の上のたんこぶカネサブラックが不在だけに、是が非でも勝ちたいところです。
 ナカゼンスピードは前走ウィナーズカップが6着。とはいえ、3走前はカネサブラックと同重量で、前々走ではナリタボブサップと10キロ差で互角に渡り合った実績があり、前走の結果だけでは見限れません。今回、ナリタボブサップと15キロ差がついたことも好材料でしょう。
 チャンピオンカップで2着好走のライデンロックや、ウィナーズカップ2着などこのところパワーアップが目覚ましいギンガリュウセイも争覇圏です。

  3月8日(月)のメイン第11レースに春風特別(350万円未満・16:40発走予定)が行われます。
 出走10頭中、減量がある4、5歳馬が半数を占めますが、いずれも素質馬揃い。なかでも期待したいのがフレイムスワローです。前開催のアメジスト特別では、主導権を奪うと第2障害先頭クリアから2着キョウエイボーイ(今開催から450万円条件へ昇級)を11秒1もちぎる圧巻の勝利を収めていています。
 マルモスペシャルは、アメジスト特別ではフレイムスワローの作り出す早いペースに乗り切れず6着。断然人気を裏切りました。今回もユーファンタジーアオノレクサスなど前に行きたい馬が多く、道中うまく折り合いをつけられるかが巻き返しへのカギでしょう。
 ユーファンタジーは前走チャンピオンカップは大敗しましたが、自己条件なら差はないはずです。
 4、5歳馬以外ではメダマに注目。アメジスト特別3着は、展開がハマった感はありますが、障害でのロスを少なくすれば連争いに加われる実力があります。

やっぱり馬が好き(第61回) 旋丸 巴

2010年3月 4日(木)

やっぱり「ばんえい」が好き

 雑誌、ネット上で、ご存知の方も多いでしょう。そうです、ついに、ついに、ばんえい競馬でも一口馬主=ばんえいファンドが始まったのですよ!

 馬券以外でも、遠方の方にも、ばんえい競馬を楽しんでもらうには、このファンドの導入が絶対に良い! と3年前から叫んでいた私としては、今回、シルクホースクラブが、ばんえい競馬に参入してくれたことに感謝感激。全力をあげて応援しちゃうのである。

 何しろ、ばんえい競馬の場合は馬代金がメチャメチャ安い。今回のシルクホースクラブの募集馬も150万円から200万円程度になる予定、とか。預託料だって月15万円程度だから、100口で割れば馬代金が15000円前後、月の預託料が1500円程度。だから、本当に子供のお小遣い程度で遊べる。

 あ、でもね、勿論、これに比例して、賞金もバカ安。だから、ローリスク、超ローリターンであることも事実。純粋に「自分の持ち馬」として遊んでもらう、ということになるのよね、ばんえいファンドの場合。

 ただし、ばんえい競馬は平地競馬に比べて出走回数も多いし、競走馬として活躍する期間も長いから、濃厚に長く楽しめる。また、今回のシルクの場合は、能力検定にうかった馬からセレクトするのだから、未出走で終る可能性は限りなくゼロに近い。

 という訳で、すっかりシルクホースクラブのPRをしちゃったけれども、しかし、決して一企業を応援するわけではなく、ばんえいの繁栄を望んでいる私だから、こうも申し上げたいのである。

 他の会社も、是非、ばんえいでファンドを売ってくださいませよ~、と。

     *     *     *

 という訳で、ファンドの参入で新展開をみせる我らがばんえい競馬。この他にも、年頭から始まった5重勝式や、須田鷹雄君達が頑張って呼びかけてくれている「ふるさと納税」など、来年度は一味違うぞ、ばんえい競馬!

 あ、でも、今まで通りの魅力もタップリなばんえい競馬。今回は写真が少なかったから、最後に、ばんえい競馬で活躍する人馬の、素敵な素顔の写真も掲載しておこう。

 まずは、ばんえい記念3連覇の王者トモエパワー......の寝姿。頂点に立つ馬も馬小屋では、こーんなにリラックス。

tomoepower.JPG

 同じく松井厩舎のコーネルフジ君は、不思議な一発芸の持ち主。訪問客が来ると、やにわに首を下げて、ワラを頬張り、はい、この通り。

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 「え? 私へのプレゼント?」なんて調子に乗って、ワラをいただこうとすると、不機嫌になるコーネルフジ君なのです。

 愛すべきは、馬のみにあらず。ばんえい競馬の魅力の半分は騎手さんにあり、と私は確信している。嘘だと思うなら、この工藤篤騎手の姿を見よ!

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 それでも、未だ不十分なら、この安部憲二騎手の姿を見よ!

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こんな楽しい馬や騎手さんが溢れているんだもん......

 やっぱり、ばんえいが好き!

2/28チャンピオンカップ回顧

2010年3月 1日(月)

カネサブラックがサバイバル戦を制す!

 28日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞優勝馬)が行われ、カネサブラックがトップハンデをものともせず快勝。NARグランプリばんえい最優秀馬の力を見せつけ、通算10個目のタイトルを手にしました。

 各馬800キロ前後と、さほど重量を課せられていない一戦。ただ馬場水分が2.8%と重めなのが影響して、道中はスローペース。ライデンロック、カネサブラック、エンジュオウカンなどが先行して第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはエンジュオウカンでしたが、ひと息入れて仕掛けたライデンロックとカネサブラックが抜群の掛かり。両馬がひと腰で荷物を曳き上げ、ライデンロック、カネサブラックの順でクリアしました。遅れてオレワスゴイ、ワタシハキレイズキが並んで下り、さらに遅れてフクイズミも追撃態勢に入りました。
 ライデンロックは徐々に脚いろが鈍って残り30メートル付近でストップし、カネサブラックがゆうゆうと先頭へ。残り20メートル付近で2番手追走のオレワスゴイの脚が止まって、浮上してきたのがフクイズミでした。松井浩文厩舎のワンツー態勢となり、人気サイドでの決着かと思われた残り10メートル地点。しかし、ここでフクイズミが痛恨のヒザ折りを喫してしまいます。立て直しにも時間が掛かり、その間にライデンロックとオレワスゴイに交わされて4番手に後退してしまいました。一方、先頭のカネサブラックは盤石の態勢で、ゴール線上でいったん脚を止めたものの、即座に立て直して余裕のゴールイン。同厩2頭の明暗が分かれる結果となりました。再三脚を止めながら激しい攻防を演じたライデンロックとオレワスゴイの2着争いは、0秒3差でライデンロックに軍配。フクイズミは4着入線となりました。

 ゴール前でのフクイズミのヒザ折りに加えて、ライデンロックとオレワスゴイが何度も脚を止めたことを考えると、今回の一戦は想像以上にパワーが要求された一戦でした。重馬場のなか第2障害で各馬が早めに仕掛けたのが、このサバイバル戦を誘発したと思われます。そうしたなかで、トップハンデを曳きながら完勝を演じたカネサブラック。やはりここでは力が違ったと言うべきでしょう。頂点・ばんえい記念へ、最高のかたちで臨むことができそうです。
 今回の勝利で、松井浩文厩舎は今年度の牡牝混合・古馬重賞完全制覇へ向けリーチが掛かりました。残す一戦は、もちろんばんえい記念。スーパーペガサスに並ぶ同レース4連覇を目指すトモエパワー、切れ味鋭いフクイズミ、そしてカネサブラック。最強の布陣で挑むことになりそうです。
 ライデンロック、オレワスゴイの両5歳馬が2、3着。ライデンロックは昨年のこのレース(5着)以来2回目の古馬重賞、オレワスゴイは初挑戦で、十分に通用することを証明しました。カネサブラックの破竹の勢いが続いているなかで、こうした若駒の台頭は頼もしい限り。次代を担う両馬の走りに、今後も注目です。

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松田道明騎手「こんな強い馬に巡り会えて、騎手として最高です。トップハンデに加えて(若駒とのレースで)いつもと違った流れというのもあるので、自分の馬を信じて、一番強い馬に乗っているということを意識して、相手をどうしたらつぶせるかということを考えて乗りました。ライデンロックが逃げていましたが、なるべく離されず、相手にプレッシャーをかけられるように前々でレースをしました。見た目より馬場が重かったし、止まって、もしそこへフクイズミが突っ込んできたら差し返せないと思ったので、緊張して乗っていました。この調子を維持してもらって、ばんえい記念でも頑張りたいですね」

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