ばんえい競馬情報局とは?

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2010年3月 アーカイブ

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3/28ばんえい記念プレビュー

 3月28日(日)のメインは第42回ばんえい記念。定量1トン(牝馬980キロ)を曳くばんえいのチャンピオン決定戦です。
 06、07、08年シーズンと3連覇中なのがトモエパワー。今シーズンは、準オープンクラスとの混合戦で2勝のみですが、昨シーズンは未勝利でこのレースを圧勝しており不安材料ではありません。今回が初のばんえい記念挑戦となる西謙一騎手とともにスーパーペガサス(02~05年)以来となる4連覇へ突き進みます。
 スーパークリントンは07年シーズンにばんえい記念へ初挑戦し4着。昨シーズンは、北見記念を制し、帯広記念でも差のない4着、このレースでも5着と高重量戦で変わり身を見せるタイプです。今シーズンはズブさが出たのか、得意の高重量戦でも掲示板に載れないことが多くなりました。しかし、充実期である7歳シーズンだけに、衰えたというより、1トンでこそ発揮できるパワーが身についたと考えることもできそう。昨シーズンのばんえい記念より20キロ以上体重も増えました。前走まで7週連続で出走と、脚部不安も目下心配なさそうです。
 NARグランプリ2009ばんえい最優秀馬に輝き、今シーズンは重賞で5勝しているのがカネサブラック。その多くがトップハンデを課せられながらの勝利だけに価値があります。昨シーズンがばんえい記念初挑戦で堂々の2着。今年も好勝負を期待したいところです。
 帯広記念2連覇を成し遂げ、今回がばんえい記念初挑戦なのがフクイズミ。牝馬の優勝は、農林水産大臣賞典時代の1982年(キヨヒメ)にまで遡りますが、ここでも渾身の末脚を見せることができるでしょうか。
 不気味なのはニシキダイジン。今シーズンは450万円条件からのスタートで、重賞出走は4回と多くはありませんが、すべて勝ち馬から10秒差前後に好走しています。初挑戦だった昨シーズンのばんえい記念では4着と1トンへの適性もありそうです。

出走表はこちら

【参考レース】

3/29 08年度ばんえい記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/29 北見記念(勝ち馬:カネサブラック)
1/ 2 帯広記念(勝ち馬:フクイズミ)
2/28 チャンピオンカップ(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(3/27~3/29)

 この3日間で今季のばんえい競馬も終了。3月28日(日)のメイン第11レースには古馬ナンバー1決定戦・ばんえい記念が行われます。史上2頭目の4連覇を目指すトモエパワーや、今季重賞5勝の実力馬カネサブラックをはじめ今年も強豪10頭が勢揃いしました。また、場内は3日間ともイベントが盛りだくさんです。ぜひ競馬場へお出かけください。

 3月27日(土)のメイン第11レースにはじゃらんカップ(270万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 前開催のとかち白鳥特別で2着惜敗のホリセンショウに引き続き期待。最後はワタシハキレイズキの決め手に屈しましたが、第2障害先頭から着実に末脚を伸ばすこの馬らしい戦いぶりで、調子落ちは感じません。今回はさらに別定5キロ増となりますが、障害も安定しているだけに問題ないでしょう。
 目下2連勝と充実しているのがキタノメイゲツ。この条件の特別は初で、690キロも初ですが、障害巧者だけにこなせそうです。
 ほかにも前々回の同条件特別(3月1日)を制したキタノダイチや、ホクトタイガースマイルダンスなど有力どころは障害巧者ばかり。登坂での小さなロスが結果に大きく響きそうです。

 3月28日(日)のメイン第11レースは第42回ばんえい記念(17:15発走予定)。このレースは別掲のばんえい記念プレビューをご覧ください。

 この日の第10レースはオッズパーク杯スターライト特別(5歳オープン決勝・16:30発走予定)
 トップハンデでもライデンロックの中心は動きません。3月21日の4・5歳オープンでは3着でしたが、5歳馬では最先着。しかも、勝ち馬より50キロ、2着馬より20キロも重いハンデを課せられての結果でした。
 その3月21日の4・5歳オープンは馬場水分5.2%と軽い馬場で行われましたが、今回は重くなりそう。5着キンセイモン、9着ウメノタイショウの巻き返しもありそうです。

  3月29日(月)のメイン第11レースは大平原特別(450万円未満混合・16:50発走予定)。オープン5頭、450万円条件4頭で争われます。
 オープンの筆頭格はシベチャタイガーです。今季前半はオープン1組で戦っていた力量馬。この450万円未満混合戦では大崩れがありません。今季最終出走でシーズン初勝利といきたいところです。
 ニシキガールも侮れません。前走の牝馬オープン特別は力負けし6着でしたが、3、2走前はこの450万円未満混合で1、2着と健闘していました。障害さえまともなら最後までしっかり歩ける脚がある馬。一線級との戦いから解放された今回、巻き返しがありそうです。
 10キロ軽い450万円条件からはタカラオーシャンに注目。前走のオープン決勝混合(3月14日)では450万円条件勢で最先着の5着。最後の最後までマルミシュンキらオープンの強豪に食い下がる好内容で、シベチャタイガー(7着)にも先着しています。今回はオープン馬のレベルが大幅に下がっており、粘り込みがあるかもしれません。

 今年度の最終レースとなる、この日の第12レースは螢の光賞(350万円未満・17:25発走予定)です。
 前開催の春風特別は6着と敗れたメダマの巻き返しに期待します。もともと障害が課題の馬ですが、アオノレクサス、フレイムスワローら減量がある4、5歳の快速馬のペースにハマったことがいちばんの敗因かもしれません。今回4、5歳馬はおらず、マイペースで進められそう。自慢の末脚がさく裂しそうです。
 ハマカツは春風特別で今回のメンバー中最先着の3着。軽い馬場が得意ですが、馬場水分2.4~3.4%の近4走でも3着3回とパワーアップしています。今回は春風特別の1、2着馬が不在だけに、久々勝利の場面がありそうです。
 目下2連勝と勢いがあるクロフネオーザン、安定した先行力が武器のブランドボーイらも侮れません。

 開催終了後、帯広競馬場は走路改修に入り、4月11日(日)に第1回能力検査を実施。新年度のばんえい十勝は、4月24日(土)に開幕となります。

馬券おやじは今日も行く(第59回) 古林英一

2010年3月20日(土)

何故ばんえい競馬を失ってはならないのか?

 今年度のばんえい競馬情報局の小生担当分は本日をもって終了である。そこで、本日は、余は何故輓曳に肩入れする哉につひて開陳せむと思ふ(と、旧仮名遣いで書こうと思ったが、ワープロソフトで旧仮名遣いはたいへんなので無意味な努力はやめる)。

 先々週3月6、7の両日にわたり、東京大学を会場に、ヒトと動物の関係学会というまことにもって語呂の悪い学会が開かれた。英語表記は、Society for the Study of Human Animal Relations (HARs)となっている。Study of Human Animal Reltions を「ヒトと動物の関係学」と直訳しているわけですな。他に何か手頃な言葉はなかったんかいなとも思うが、そんなことはどうでもいい。

 今年のシンポジウムテーマのひとつが「牛を語る」であった。このシンポジウムで、東京大学東洋文化研究所の菅豊教授が「ヒトと牛と地域社会」と題して講演をおこなった。これがめちゃくちゃ面白い話であった。この先生、文化人類学が専門らしく、新潟の闘牛を通じた地域社会のあり方を研究テーマにしているのである。単に研究テーマにしているだけではない。自ら闘牛のオーナーとなり、闘牛の開催時には法被を着てみずから手綱をひいて出場するという御仁なのである。この小さな写真ではわかりにくいが、この学会の学会誌25号の表紙右下の小さな写真が菅先生の闘牛出場時の勇姿である。

 われわれ経済学者はつい経済効果が云々なんぞということをいう。もちろん、経済効果は重要である。闘牛の経済効果も確かにあるが、しかし闘牛を支えている根底にあるのは地域のアイデンティティや文化を守ろうという地域住民の自然発生的な意思なのだというようようなことを菅先生は述べていた。

 そもそも闘牛は自分ちの牛自慢からはじまったらしい。ここらはばんえいと全く同じである。だから、本来、闘牛の牛には固有の名前がないのだそうだ。屋号が四股名なのである。小生が昔徳之島に行って闘牛の話を聞いたときもそういっていた。徳之島の闘牛の番付も「××兄弟号」とか「喫茶○○号」などと記載されていた。牛は家を代表しているわけである。馬には名前がついているが、ばんえいという競技は馬と共に生きる人々が自分の馬を自慢するためにはじめた競技であるから、似たようなものだ。

 闘牛は牛のオーナー飼育者のみならず、それぞれの立場の人がそれぞれの役割を担ってお互いが結びつきあって成立しているのだそうだ。それが地域社会のひとつの紐帯となっている。中越地震の後、自分の家よりもまず牛舎を建てた人もいるそうな。闘牛はいわば地域の誇り・シンボルなのである。

 さて、わがばんえいを考えてみよう。確かに元々は闘牛と同じようなものだった。だが、騎手や調教師が専業化し、「近代化」(あくまで「 」付きの近代化だけれど)するにつれ、地域社会との関わりが希薄化していった。馬券さえ売れて収益が上がればいい。そうした方向を辿った行き着く先が存廃問題だった。

 小生は、ばんえい十勝と名を変えた意味をもう一度訴えたい。世界で唯一のばんえい競馬は十勝の文化でありアイデンティティのシンボルであるべきなのである。「自治体の財政支出が怪しからん」なんぞと言いたがる人も多い。こうした意見は、例えていえば、「爺さん婆さんは銭儲けしないからわが家には要らない。さっさとあの世に行ってくれ」と声高に叫ぶようなものである。

 スケート場が怪しからん。ばんえい競馬も怪しからん。確かに、ごく短期的な経済合理性からいうとそうかもしれない。では、これらを排除した十勝に、そして北海道に何が残るのか? フロンティアスピリットなんぞは遠い昔に失われ、日本中どこにでもあるような町がそこにあり、特に何かを語れるものもなく、そんな町に愛着や誇りをもって育つ子供がいるだろうか?

 スキーやスケートの一流のプレイヤーを身近に見て育ってこそ、自分は北海道の出身だといえるのではなかろうか。日高で育った子が長じて他の土地で働くようになったとしよう。「北海道の日高で生まれ育ちました」と自己紹介すると、他の土地の人は「日高って馬のいっぱいいるところでしょ? 乗ったことあるの?」と尋ねるでしょう。「一応小学校で乗馬の時間があった。僕は下手だったけど」くらいのことは言ってほしい。いや言えるようになるべきなのである。

 大阪の子は学校から帰ったら吉本新喜劇を見て育つのである(少なくとも小生はそうだった)。「僕の生まれ育った十勝・帯広にはばんえい競馬っていうのがあって、サラブレッドみたいなか細い馬じゃなくて、すごい象みたいな馬がすごいレースをやるんだ。僕も橇に乗っけてもらったりしたけど、本当にすごいよ」くらいのことをいえるようになってほしい。そうして世界に散っていった子たちが帯広を広めてくれるのである。ひいてはそれが観光にもつながっていくのである。

 そのためには、馬券の収支や経済効果だけに話を矮小化するのではなく、ばんえいを応援する人たちがそれぞれの立場で、それぞれのやり方で、それぞれの役割を果たして行くことが重要なのだと小生は思う。

 十勝・帯広の人たちに訴えたい。あなたたちはどんな町を、地域をつくりたいのですか? 何の変哲もなく、そこで育った子供たちが世界のあちこちで、ただ寒かったとだけしか語ることのできない町をつくりたいのですか? 小生が地域経済学科の教授(知らない人も多いだろうが、恥ずかしながら実はそうなのである。ついでにいうと、札幌大学でも地域経済論なる講義をやったりしている)だからいうのではないが、地域づくりとか、町起こしというのは、どこかでやっていた祭をパクって企業の広告を集めることではないと思う。他にない文化があって、それをベースにしてこそ、真の地域づくりなのだと思う。

 ばんえい競馬の厩舎関係者のみなさんにも訴えたい。あなたがたは他に代え難い技能の持ち主なのです。あなたがたがばんえいと共に生きる覚悟があるならば、住民税の納付だけでなく、地域の発展に貢献しうる希少な資源であるという自覚をもっていただきたい。

 そして、ばんえい競馬情報局の読者のみなさんにもついでに......ついでにというのも何ですが、訴えたい。自分自身も含めてであるが、出来るだけ多くの人にばんえいを宣伝しよう。馬券も買おう。例え、自分の買った馬がゴール前で止まり、「大口のばかやろー!」とテレビの前で叫んでも、大口騎手はとってもいい人です。何度裏切られても、やっぱり乗り替わりの大口は買いましょう。小生、Aiba石狩の場立ち予想会では大口騎乗馬はほぼ毎回推奨してるんだからねっ! その分、裏切られたときの怒りも......。

 とまあ、なぜか、最後に大口騎手への熱い応援(?)になったけど、そういうことです。ご愛読多謝!

 なお、3月22日午後6時半から帯広市のとかちプラザ・レインボーホールでばんえいシンポジウムを開催します。お友達、お知り合い、ご親戚、その他何でもお誘い合わせの上、別にお誘いあわせでなくお一人でも構いませんので、お越しくださいましm(_ _)m

 詳しくはNPOとかち馬文化を支える会のブログをご覧下さい。一緒にばんえいを語りましょう。

今週の見どころ(3/20~3/22)

2010年3月19日(金)

 3月21日(祝・日)、22日(振・月)には帯広競馬場で、当情報局の重賞予想でおなじみの矢野吉彦アナウンサーが、スタジオ生出演(21日)、場立ち予想(22日)、メインレースの勝利騎手へのインタビューを行います。今季のばんえい競馬も今週、来週の6日間で終了となります。ぜひライブでご観戦ください。

 3月20日(土)のメイン第11レースはコーラル特別(450万円未満・16:50発走予定)。10頭中7頭が前開催のとかちえぞまつ特別のメンバーですが、一騎打ちを繰り広げた1、2着馬は不在。混戦模様となりました。
 ここはとかちえぞまつ特別不出走組からコブラダイオーに注目。昨年は未勝利でしたが、好天に恵まれるなど、馬場が重くなった今年になって3勝を挙げています。オープン混合戦にも3度参戦。さすがにマルミシュンキらが相手では分が悪く8、10、8着でしたが、今回は自己条件戦です。しかも抜けた馬がいない組み合わせで、別定重量の加増もなし。今季4勝目のチャンスといえるでしょう。
 カネミセンショーは前走のオープン決勝混合(3月14日)で6着とコブラダイオー(8着)に先着。2月13日の450万円未満特別で2着の実績もあります。馬場は軽いほうが向きますが、こちらも相手が軽くなった今回は好勝負できそうです。
 とかちえぞまつ特別組では、4着で近走大崩れがないトカチタカラ、3着で障害巧者のアグリミズキが有力。イッスンボウシは同9着ですが、それまでの安定度からして巻き返しがあって驚けません。

 3月21日(祝・日)のメイン第11レースには白樺賞(オープン・16:50発走予定)が行われます。
 来季は重賞戦線での活躍が期待される素質馬ギンガリュウセイに注目します。2、3歳時にはそれほど目立つ存在ではありませんでした。しかし、4歳9月から11月にかけ8連勝、5歳1月から3月にかけても5連勝と古馬になって急激に力をつけています。昨年4月のばんえい十勝オッズパーク杯が重賞初挑戦(6着)。10月にオープンで初勝利を挙げ、その後、大崩れのない成績を残しています。同型馬エンジュオウカンとの兼ね合いしだいですが、逃げ切りの可能性十分といえそうです。
 近走より相手関係が楽になったホクトキング、今季牝馬重賞勝ちもある実績馬エンジュオウカン、オープンで3戦連続連対中のホッカイヒカルも差はありません。

  3月22日(振・月)のメイン第11レースは夢見月特別(350万円未満・16:50発走予定)。別定重量の加増がなく、全馬730キロでの争いとなりました。
 3走前に450万円未満決勝混合(3月1日)を制したキタノカイザーが一番手でしょう。昨年12月、約9カ月ぶりに戦線復帰。今季は10戦しかしておらず、この格付に甘んじていますが、08年シーズンにはオープン混合で連対があるように、順調に使えていればもっと上のクラスで活躍していたであろう力量馬です。
 イケダガッツは安定して好成績を残せませんが、流れに乗れれば実力的には差のないところ。
 マイペース逃げがかなえばニシキコブラ、障害が立て直されてくればエナジークンシ、前走350万円未満選抜混合で快勝したキンサマも侮れません。

3/14イレネー記念回顧

2010年3月15日(月)

テンマデトドケが世代チャンプに

 14日(日)は2歳シーズンのチャンピオン決定戦・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1.3倍の圧倒的人気に推されたテンマデトドケが優勝。ナナカマド賞に続く重賞2勝目を挙げ、世代最強を証明しました。

 道中はミスタートカチが引っ張る流れで、初の670キロ、馬場水分2.4%ながらやや速めのペース。障害中間点を過ぎてから徐々に馬群が凝縮され、各馬一団の状態で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、真っ先に動いたのはホクショウバトル。これにミスタートカチが呼応し、さらに一歩遅れてテンマデトドケも登坂を開始。ひと腰で登り切ったのはテンマデトドケで、微差でミスタートカチが続いて第2障害を下りていきました。以下、ホクショウバトル、アウルメンバーの順でクリア。
 先頭のテンマデトドケは快調に逃げ、残り30メートルでミスタートカチを振り切ると、そのまま独走。残り5メートル付近でいったん脚を止めましたが、その時点で後続は残り20メートル付近におり、十分なセーフティーリード。ゆっくり立て直して荷物を運びきり、重賞2勝目のゴールを果たしました。粘り込みを図るミスタートカチに、追い込んできたアウルメンバーが並び掛け2着争いは大激戦となりましたが、ゴール線手前でアウルメンバーがストップして決着。ミスタートカチが2着入線を果たし、アウルメンバーが3着となりました。

 15秒4の着差が示す通り、大楽勝を演じたテンマデトドケ。定量戦なら力の違いは歴然で、名実ともに世代チャンピオンとなりました。これでデビューから【11・4・5・1】と抜群の成績で、多少のハンデ差も克服できる力量の持ち主。今後の飛躍が大いに期待できそうです。
 ミスタートカチはナナカマド賞(2着)同様、終始レースをつくりながらの2着。アウルメンバーが最後に止まったとはいえ、競り合いを制した内容も上々でした。現状ではテンマデトドケとの力差が感じられますが、今後の成長次第では楽しみな1頭となりそうです。

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大河原和雄騎手「デビューからイレネー記念を目標にしてきて、やっと達成できました。たえず前向きなところが長所で、レースではできるだけ馬を興奮させないように乗りました。ばんえい記念を勝てるほどの馬に育ってほしいですね。(昨年に続く連覇に)何度勝ってもうれしいレースですし、また来年も勝ちたいです」

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