勝負になるのは3頭
時の経つのは早いもの。今期もアッと言う間にばんえい記念を迎えてしまいました。世界でただ1つのばんえい競馬で、そのチャンピオンホースを決める大一番。何度も言いますが、まさに「WBC=ワールドばんえいクラシック」です。
勝つのは、すでに優勝を経験している馬か、今回が初挑戦という馬。2着に来られるのも、初挑戦馬か、初めて出走したときに3着以内だった馬です。最近のばんえい記念でこのパターンが崩れたのは、前々年初出走時に4着のミサイルテンリュウが2着に食い込んだ一昨年のレースだけ。勝負になる馬は簡単に絞り込めます。
まずは当然ながら3連覇中のトモエパワー。次に、昨年の初出走時が2着だったカネサブラック。そして、今回が初挑戦のフクイズミ。勝負になるのはこの3頭でしょう。ニシキダイジンが昨年の初出走時に4着なので、この馬をほんの少し押さえておけば、馬券は当たっちゃうと思います(タケタカラニシキが初挑戦ですが、近走の成績からは状態がよくなさそうに見えるので、ちょっと買う気が起きません)。あとはどう買うかの問題です。
なにはともあれ馬券を当てたいのなら、トモエパワー、カネサブラックの馬複を買っておかなきゃいけません。私は、2.5倍以上つけば買ってもいいかな、と思っています。それ以下だったら悩むところ。だったらフクイズミを狙いたいんですが、やっぱり牝馬が勝つのは難しいでしょう。2着に来たら大健闘ということで、トモエパワー、カネサブラックが頭でフクイズミ2着の馬単を応援馬券で買います。
この"3強"のうちの1頭が勝ちに行って、障害で引っ掛かったり末脚を鈍らせたりしたときに、ニシキダイジンが2着に紛れ込むことを想定して、トモエパワー、カネサブラックからニシキダイジンの馬単を少々押さえます。ついでに、ニシキダイジンの複勝を200円というのはいかがですか? とにかく堅そうなレースなので、どうやったら穴馬券が獲れるか、というより、穴馬券を買って楽しめるかを考えた末の作戦です。
トモエパワーにはスーパーペガサス以来史上2頭目の4連覇、その手綱を取る西謙一騎手には、ばんえい記念初騎乗初優勝という快挙がかかっています。それとも、02年生まれの"牡馬三羽がらす"の大将格・カネサブラックが打倒トモエパワーを果たして大横綱の座に就くか、フクイズミが1982年のキヨヒメ以来となる牝馬チャンピオンとなるか。
例年以上に見どころが満載された今年のばんえい記念。みなさんの熱いご声援、ご参戦を、よろしくお願いします。では、今回はこのへんで。