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2/28チャンピオンカップ回顧

カネサブラックがサバイバル戦を制す!

 28日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞優勝馬)が行われ、カネサブラックがトップハンデをものともせず快勝。NARグランプリばんえい最優秀馬の力を見せつけ、通算10個目のタイトルを手にしました。

 各馬800キロ前後と、さほど重量を課せられていない一戦。ただ馬場水分が2.8%と重めなのが影響して、道中はスローペース。ライデンロック、カネサブラック、エンジュオウカンなどが先行して第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはエンジュオウカンでしたが、ひと息入れて仕掛けたライデンロックとカネサブラックが抜群の掛かり。両馬がひと腰で荷物を曳き上げ、ライデンロック、カネサブラックの順でクリアしました。遅れてオレワスゴイ、ワタシハキレイズキが並んで下り、さらに遅れてフクイズミも追撃態勢に入りました。
 ライデンロックは徐々に脚いろが鈍って残り30メートル付近でストップし、カネサブラックがゆうゆうと先頭へ。残り20メートル付近で2番手追走のオレワスゴイの脚が止まって、浮上してきたのがフクイズミでした。松井浩文厩舎のワンツー態勢となり、人気サイドでの決着かと思われた残り10メートル地点。しかし、ここでフクイズミが痛恨のヒザ折りを喫してしまいます。立て直しにも時間が掛かり、その間にライデンロックとオレワスゴイに交わされて4番手に後退してしまいました。一方、先頭のカネサブラックは盤石の態勢で、ゴール線上でいったん脚を止めたものの、即座に立て直して余裕のゴールイン。同厩2頭の明暗が分かれる結果となりました。再三脚を止めながら激しい攻防を演じたライデンロックとオレワスゴイの2着争いは、0秒3差でライデンロックに軍配。フクイズミは4着入線となりました。

 ゴール前でのフクイズミのヒザ折りに加えて、ライデンロックとオレワスゴイが何度も脚を止めたことを考えると、今回の一戦は想像以上にパワーが要求された一戦でした。重馬場のなか第2障害で各馬が早めに仕掛けたのが、このサバイバル戦を誘発したと思われます。そうしたなかで、トップハンデを曳きながら完勝を演じたカネサブラック。やはりここでは力が違ったと言うべきでしょう。頂点・ばんえい記念へ、最高のかたちで臨むことができそうです。
 今回の勝利で、松井浩文厩舎は今年度の牡牝混合・古馬重賞完全制覇へ向けリーチが掛かりました。残す一戦は、もちろんばんえい記念。スーパーペガサスに並ぶ同レース4連覇を目指すトモエパワー、切れ味鋭いフクイズミ、そしてカネサブラック。最強の布陣で挑むことになりそうです。
 ライデンロック、オレワスゴイの両5歳馬が2、3着。ライデンロックは昨年のこのレース(5着)以来2回目の古馬重賞、オレワスゴイは初挑戦で、十分に通用することを証明しました。カネサブラックの破竹の勢いが続いているなかで、こうした若駒の台頭は頼もしい限り。次代を担う両馬の走りに、今後も注目です。

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松田道明騎手「こんな強い馬に巡り会えて、騎手として最高です。トップハンデに加えて(若駒とのレースで)いつもと違った流れというのもあるので、自分の馬を信じて、一番強い馬に乗っているということを意識して、相手をどうしたらつぶせるかということを考えて乗りました。ライデンロックが逃げていましたが、なるべく離されず、相手にプレッシャーをかけられるように前々でレースをしました。見た目より馬場が重かったし、止まって、もしそこへフクイズミが突っ込んできたら差し返せないと思ったので、緊張して乗っていました。この調子を維持してもらって、ばんえい記念でも頑張りたいですね」

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