必見!これで菊花賞はいただき!……になったらいいなあ
ナイター開催も終わり北海道は晩秋である。今年は妙に暖かい日が続いたので、これは地球温暖化とやらで、このまま冬にならないのではあるまいかと心密かに懸念していたのであるが、ここ数日突然寒くなり、山や峠は雪だそうな。感覚的にいうと、2障害をすんなり切ってゴール寸前まで逃げ粘っていた秋を、フクイズミのように冬が一気に追い込んできたという感じである。これから帯広の昼間開催にお出かけになるみなさん、くれぐれも暖かい服装をお忘れなきように。昼間は暖かくても、メインレース、最終レースになるとぐっと気温が下がる。特に最終なんぞになると、日がかげって寒くなるわ、すってんてんにやられて、懐も寒くなってるわで実に寒いったらありゃしない。
どうも、この季節が一番寒いような気がする。もちろん、気温だけをみればこれからまだまだ寒くなるのだが、氷点下××度なんていう季節になれば、こちらもそれなりの覚悟と対策をとって競馬場に出撃するし、帯広競馬場のスタンドの中は随所に暖房用の大型ファンがぶんぶん回っているのでそんなに寒くはない。レースのときだけ外に出るのだが、それとても夢中になってるからあまり寒さは感じないものである。体がまだ冬体制になっていないこの時期が妙に寒く感じられるのである。
ま、外気が寒くなるのは仕方ない。お天道様に文句たれても仕方ない。せめて懐だけでも温かく帰途につきたいものである。で、いよいよ今年も菊花賞である。帯広競馬場に勇躍出撃しようか、それとも自宅でごろごろ寝っ転がってTV観戦にしようか、はてさてどうしたものかと迷ってたら、オッズパークのNさんから「菊花賞イベントをやるから帯広に来い」とメールが来たのである。来いといわれりゃ行かざるを得まい。
野を越え山を越えて帯広に出撃するからには、「何がなんでも勝たねばならぬ」と「王将(「餃子の〜」ではありません、念のため)」の坂田三吉の気分になったはいいが、ここのところ、というよりもこの春からずっとなのだが、ばんえいの馬券がおそろしく当たらない。たとえば、ナイターの最終開催の第13回6日間とデー開催になった14回前半の3日間あわせて9日間で、小生が手を出したレースは全部で43レース。このうち的中したのはわずか5レース。回収率にいたってはわずか40%程度にとどまっているのである。
こんな状況で帯広に出撃するのは竹槍でB29と戦うようなもの(いうことが古いなあ。そこの若い衆、わかる?)。そこで、今回の菊花賞予想は自分で予想を立てるのをやめ、必殺技を繰り出すことにした。名付けて「下手な考え休むに似たり・当たるも八卦当たらぬも八卦・必勝・エクセル活用・数理統計学的予想術」である。
細かいことは抜きにして要点だけをいえば、走破タイムは馬場水分とばんえい重量で決まると仮定し、これまでの各出走馬の今年度の戦績を元データとし、出走予定10頭の菊花賞の予想タイムを推定したのである。統計学でいう重回帰分析という手法である。
で、出た結果は、馬場が重かろうと軽かろうと、勝つのはニシキエースということになった。ちなみに、仮に馬場水分が昨年と同じ4.5%程度だとすれば、ニシキエースの走破タイムは2分5秒程度と推定される。昨年のシベチャタイガーが2分4秒9であるから、まあ妥当なところではなかろうか。
そして、2着は…。
これが混戦模様なのである。当日の馬場水分次第で2着候補が変わるのである。3.6%未満であればライデンロック、3.6〜6.0%程度ならウメノタイショウ、さらに軽くなるようならオレワスゴイである。もう1頭気になる馬がカイセテンザンである。というのは、この馬の走破タイムには殆ど法則性がないのである。こういう不安定なデータの馬は一発あるかもしれない。
以上、結論は、
◎ニシキエース
○ウメノタイショウ
▲ライデンロック
△オレワスゴイ
×カイセテンザン
となった。これでしっかり儲けて、小生は豪華にグリーン車で札幌に戻るのである。
では、みなさん、11月3日帯広競馬場で会いましょう!