頭は堅い、トモエパワー
一年納めの「ばんえい記念」である。いろいろあったこの1年。とにもかくにも4月以降もばんえいを楽しめることを心から喜びたいものである。
さて、今年のばんえい記念は王者スーパーペガサスが出ない。となると、どの馬が軸か、世間(といっても小生の周りの人間だけだが)の評価はトモエパワーに集まりそうな気配である。確かに、帯広記念優勝、チャンピオンカップ2着という成績は、ばんえいの頂点に最も近いといえよう。だが、しかし、トモエパワーはばんえい記念初挑戦である。初挑戦というのはどうなんだろうか?
1998年以降のばんえい記念の勝ち馬を列挙すると、98年フクイチ、99・00年シマヅショウリキ、01・02年サカノタイソン、そして03・04・05・06年スーパーペガサスである。98年のフクイチは96年に勝っているが、96年のときはばんえい記念初出走であったはず。99年のシマヅショウリキも初挑戦、サカノタイソンも初挑戦でばんえい記念を制覇している。スーパーペガサスは2度目の挑戦で栄冠を手にしたが、初挑戦時はサカノタイソンの2着である。
ということは、初挑戦は何ら問題なさそうである。それよりも何よりも、このレース、日本の数ある競馬競走で最も堅く納まるレースではなかろうか。98年以降、1番人気が連を外したのは01年のサカノタイソン(3番人気)→グレートジャイナー(4番人気)の1回だけ。特にこの3年間なんぞは、みなさん先刻ご承知のように、判で押したように、1番人気スーパーペガサス1着・2番人気ミサキスーパー2着で決着している。
となると、1番人気がトモエパワーだとすれば頭は堅い。相手は…。悩むところである。ついにスーパーペガサスの壁を破れなかったとはいえ、3年連続2着のミサキスーパーははずせない。ミサイルテンリュウも昨年より成長していれば圏内。
さすれば、こんな簡単な馬券はない。
◎ 8.トモエパワー
○ 5.ミサキスーパー
▲ 9.ミサイルテンリュウ
で、決まりである。
と、ここまで書いたところで、再度悩み始めた。ミサキスーパーは美形牝馬が近くにいると気が散ってしまうという噂を聞いたような気がする。呆けの始まった小生の、それもあやふやな記憶であるからして、全くあてにはならないのだが、ミサキスーパーの2つ隣には、輓馬界きっての美形といわれるアンローズがいる。美人が側にいりゃ、オッサンは誰でも気が散る。そこで、ミサキスーパーはちょっと評価を落とし、ミサイルテンリュウと順番を入れ替えることにする。したがって、
◎ 8.トモエパワー
○ 9.ミサイルテンリュウ
▲ 5.ミサキスーパー
である。馬単8-9、8-5。裏は少々。これで決まりっと思いきや、ここでとっておきの大穴最終兵器としてアンローズを抜擢するのである。さて、お立ち会い、帯広未勝利で、他では女王、帯広ではただのねえちゃんとさえいえるアンローズを抜擢する根拠とは…!? ないっ! 根拠はまるっきりない。小生がただ好きなだけである。でもね、こんな程度で買った馬券が結構あたったりする。これが競馬なのである。3.アンローズから上記3頭へ馬複流し。
24日はばんえい記念前夜祭で小生も旋丸・鳴海両巨匠に混ざって予想を公開する予定である。もしかすると、このばんえい情報局に発表した予想を大転換させる可能性も十分である。お近くの方、ぜひご来場あれ!