昨年4着も、経験を積んだミサイル
ばんえい記念だ。
今シーズンのばんえい競馬は、まさに激動の年で、ほんとにいろんなことがあった。しかしまた4月からもばんえい競馬が見られると思うと、穏やかな気持ちでばんえい記念を迎えることができる。
最後の大一番の馬券を当ててやろうという、いつもの年のようなギラギラとした意気込みよりも、何か安心した気持ちのほうが先に立つ。
ばんえい記念だけは特別なレース、とよく言われるが、それはいろいろな意味を含んでいる。
賞金が他の重賞より飛びぬけて高かったり、年に一度の1トン(牝馬は980キロ)の重量を引くレースだったり、もちろん年度最後の開催に行われるレースだったり。
高重量戦で経験と実績のある馬しか、まず勝負にならないということでも、また特別なレースだ。
そこでいきなり結論。しかも矢野さんと同じで面白みもないのだが、ぼくも馬券の対象になるのはミサキスーパー、シンエイキンカイ、トモエパワー、ミサイルテンリュウの4頭だけだと思う。
よっぽど狂ったときでも03年に2着という実績があるヒカルセンプーまで。そのヒカルセンプーにしても、2着のあとは毎年着順を落としているから、やはり厳しいだろう。
結局、4頭でどう買うか、だと思う。
実は帯広記念をトップハンデで勝った時点で、今年のばんえい記念の本命はトモエパワーと決めていた。
過去の傾向から、帯広記念を重い重量で好走していた馬は、ばんえい記念に直結するからだ。
しかしここに来てちょっとした疑問がわいてきた。05年あたりから帯広記念の基礎重量が軽くなっていて、かつてとは傾向が変わってきているのではないかということだ。
去年も、帯広記念を勝ち、トップハンデで臨んだチャンピオンカップで2着と好走したミサイルテンリュウを自信の本命にして痛い目にあった。
かつては帯広記念のトップハンデといえば、900キロ以上だったのだが、今年のトモエパワーは880キロでしかない。
ならば、去年一度ばんえい記念を経験(4着)しているミサイルテンリュウをもう一度狙ってみる手があるのではないかと思い直した。大外(9番)に入って、さらに日曜日は雨予報で馬場が軽くなりそうなのは、この馬にとってはなんとも心強い。
相手はトモエパワー。実績からすればミサキスーパーがあっさりという場面があっても不思議はないが、今年はちょっと衰えを感じるので狙いを下げる。
◎ミサイルテンリュウ
○トモエパワー
▲シンエイキンカイ
△ミサキスーパー
馬券はオッズを見ながら強弱をつけてミサイルテンリュウからの流し。場合によってはトモエパワーからも流すかも。いずれにしても、この4頭の組合せしか買わないと思う。
さて、前日の競馬終了後には、十勝プラザレインボーホールで「ばんえい記念前夜祭」が行われる。
旋丸さん、古林先生も出演するらしいので、お近くの方、また遠征で前日から帯広入りしている方はお楽しみに。