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2006年5月 アーカイブ

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今週のみどころ(5/20〜5/22)

 今週は、東京で「雪に願うこと」の上映が開始されることもあって、さまざまなばん馬イベントが行われます。21日には大井競馬場にて、グリーンチャンネルのほか全国の地方競馬場でも活躍されている坂田博昭キャスターを中心に、鈴木勝堤騎手と山崎大輝騎手を迎えてのトークショー。そして22日にはばんえい競馬デモンストレーションのほか、雪に願うこと出演者によるトークショーなども行われます。また20日には新宿タカシマヤタイムズスクエア1FのJR連絡口にて、公開記念イベントのほか、おなじみリッキーが登場する予定です。新宿の街中に突然現れるばん馬に、一般の方はどんな反応を示すのでしょうか。そういった意味でも楽しみです。これら東京イベントの詳細については、こちらをご覧ください。
 20日(土)に行われるのは愛山渓特別(3歳以上650万円未満)。ここにはエビスオウジャをはじめ、イケダガッツやタケノホウシュウ、ビホロヤマト、コブラタイガーと、注目の馬が多数エントリーしてきました。期待はやはりエビスオウジャ。前走は障害で手間取り2着に敗れたものの、怒濤の追い込みで意地を見せました。今回も規定プラス5キロを曳くことになりますが、それは実力でカバーできるはずです。ほかでは鬼脚ビホロヤマト、エビスオウジャに土をつけたイケダガッツ、今季大崩れのないタケノホウシュウあたりが争覇圏でしょう。
 21日(日)はメインレースに大雪賞(3歳以上800万円未満)が行われます。ここはキタノスサノオが中心と見ます。現在2連勝中ですが、その内容は障害の中間地点であまり刻まず、各馬が障害下に集まる前に仕掛けてしまうというもの。早め早めの展開だけに毎回障害で苦戦しますが、越えてしまえば、そこからの脚は確実です。今回も同様の作戦をとるのか注目ですが、他馬は「どれだけ自分のレースをすることができるか」が重要になりそうです。降級2戦目のホクリュウイチ、3戦連続2着のプリンセスサクラコが争覇圏。ヤマノミント、カネサブラック、キングシャープまでが好勝負圏内でしょう。
 22日(月)のメインレースに行われるのは旭岳特別(3歳以上550万円未満)。なかなか骨のあるメンバーとなりそうですが、ここはミスターセンプーに注目したいと思います。オープンから降級して以来、なかなか勝ち味に遅かったですが、前走黒岳特別で今季初勝利。障害を越えてから確実に脚を伸ばした前走からも、十分期待が持てそうです。ほかではバンゼンとスーパーロイヤル、プリティブライトが有力と見ます。ナリタボブサップは、障害を越えてからどこまで辛抱できるかがキーとなるでしょう。ほかアローコマンダーなど、どの馬にもチャンスがありそうな一戦で、好レースが期待できそうです。

レース回顧(5/13~5/15)

2006年5月15日(月)

 13日(土)に行われたキトウシ特別(3歳以上650万円未満)は、オープンから降級したホクリュウイチが楽勝。これが今季初戦で、今後このクラスでの活躍が十分に期待できる内容でした。道中は中団を追走し、障害で他馬が動いてもじっくりタメたホクリュウイチ。しかし障害をひと腰で抜けると止まることなく歩き続け、実力の違いを見せつけました。2着は追い込んだタケノホウシュウ。障害を先頭で抜けたコブラタイガーが3着に入線しています。
 14日(日)のメインレース、スプリングカップ(5歳オープン)は1番人気に推されたエンジュオウカンが完勝。今季から後方を進む作戦を取っており、今回も第1障害を最後に下りる展開。しかし第2障害ではトップ抜けを果たし、その後も追いすがる各馬を振り切るという、味のあるレースを演じました。今季はこれで2連勝。脚をタメる作戦が功を奏している印象です。混戦の2着争いはプリンセスサクラコが制して、これで3戦連続2着。3着にタケタカラニシキでした。
 同日の第10レースは3歳以上オープン混合別定の一戦。ここは実績馬サダエリコが優勝し、今季初勝利を挙げました。第2障害を差のない4番手でクリアすると、前を行くトカチプリティーをあっさり交わして先頭へ。そのまま後続を突き放し、文句なしの完勝を飾りました。2着はしぶとく脚を伸ばしたトモエパワー。トカチプリティーが粘って3着。
 15日(月)はピヤシリ特別(3歳以上混合650万円未満)が行われ、2番人気のイケダガッツが優勝しました。断然1番人気に推されたエビスオウジャでしたが、追い込み届かず2着に敗れています。道中、最後方を進んだイケダガッツは、第2障害を先頭でクリア。ゴール直前でエビスオウジャが追い込んできましたが、これをなんとか退けました。鋭く迫ったエビスオウジャですが、第2障害で詰まったのが敗因。今後の巻き返しに期待しましょう。3着はプリティブライト。

映像はこちら

やっぱり馬が好き(第18回)  旋丸 巴

2006年5月12日(金)

何度でも行きたい旭川競馬場

Asahikawa  帯広開催が終っちゃったー、と寂寥感に苛まれ……ている旋丸ではない。開催が旭川に移ったのなら追っかけて行こうじゃないの、と出かけたのが4月29日。何のことはない、旭川開催初日から駆けつけたわけで、自分ながら最近の我が「ばんえい熱」は、どうかしていると思う(写真:向正面に大雪山系を遠くのぞむ旭川競馬場)。

 けれど、こうして私が旭川に馳せ参じたのには他にも理由があって、実のところ、私は旭川競馬場に行ったことがなかったのである。

 競馬場と名のつくところなら全国津々浦々、いや、海外の競馬場にも随分行った。その数……うーん、正確に計算したことはないけど、100を越えることは確か。けれど、そんな競馬場巡礼の中で、旭川は「近いから、そのうち」ということで取り残されて、気がつけば、道内で唯一、全国でも残すところ3つだけの「未踏の競馬場」になってしまっていた。

 十勝の我が家から車で行けば3時間少々の、これなる競馬場に、だから、私は平成18年度初日から勇躍出かけたのは、こういう事情があったからである。

 ……なんて、元気溌剌、意気揚々でかけた旭川初日だけど……。その結果は惨敗! 2レースから11レースまで、パドック→馬券購入→レース観戦、と実に勤勉に場内を走り回って、その結果が「ぼうず」。たったの一度も馬券が当たらなかったのだから、嗚呼!

 という訳で、薄い財布を極限まで薄くして帰途についた私。だけど、この日の競馬が楽しくなかったかと言えば、全然、全く、小指の先程にも、そんなことはなくて、楽しかったのである。実に、実に楽しかった!

 何が楽しかったと言って、まず、旭川競馬場が思いのほか近代的で綺麗であったこと。にも関わらず、地方競馬らしい生活感に満ちていたこと、これが嬉しかった。何しろ、芝生の上で焼き肉ができるし、食べ物屋さんも、わんさとあって誠に賑やか。メニューも豊富で、「モツ煮」や「いか焼き」なんていう地方競馬必須アイテムも、ちゃんと揃っているから、それだけでスキップしたくなる。そんな売店の一軒で、店を切り盛りするオバチャンが、知り合いのオジサンと話している。

 「うちのダンナ? 馬券、買いに行っちゃったわ」

 売店のオジサンが、店をほったらかして馬券を買いに行く。いや、実に牧歌的。地方競馬ならではの風情じゃないですか。願わくば、このオジサンが店の売り上げを全部スッてしまいませんように。

 帯広競馬場はホームグラウンド。私の愛して止まない競馬場であるけれど、旭川もまた違った意味で北海道らしい和やかな競馬場だった。

 これから我が家は馬の出産、種付けでテンテコマイの季節を迎える。かてて加えて、畑仕事に牧草刈り、山菜取りにだって行かなければならないし、一応は本業の物書きだってやらない訳には行かないから、私にとっては1日が24時間では到底足りないような日々が続く……んだけど、それでも、やっぱり、6月12日の最終開催まで、是非にも、また旭川に行きたい。6月4日には旭川記念、6月11日は旭王冠賞があるし、それを含めて、もう2度か3度、いや、せめて4、5度、出来れば7、8度か9度か、うーん、10度くらいは行きたい旭川競馬場なんである。

今週のみどころ(5/13〜5/15)

 ゴールデンウィークも終わり、旭川開催も佳境に入ってきました。まだ開幕して1カ月ほどですが、5日までの集計で、調教師リーディング1位が松井浩文調教師、2位が岩本利春調教師となっています。2人とも昨年4月に開業し、今季で2年目。確かにまだ始まったばかりですが、こうした新進気鋭の調教師が上位に入ってくるというのは、ばんえいの活性化につながってくるのではないでしょうか。今後の活躍を期待したいと思います。
 13日(土)に行われるのはキトウシ特別(3歳以上650万円未満)。5日の北彩都特別の再戦といえそうで、中心はビホロヤマト、コブラタイガー、タケノホウシュウあたりとなるでしょう。同レースで人気薄で2着に食い込んだキリンオーも争覇圏です。
 14日(日)のメインレースはスプリングカップ(5歳オープン)。ここにはエンジュオウカンやタケタカラニシキ、ホクトキングなど、若駒を代表する各馬がエントリーしてきました。注目はやはりエンジュオウカン。前走でスーパーペガサスを下したことに加え、重量の加増もないことから、ここでは中心となるでしょう。ほかタケタカラニシキ、ホクトキングももちろん争覇圏で、800万クラスからはプリンセスサクラコ、ヤマノミントが上位に食い込んできそうです。
 第10レースに行われる3歳以上オープンは、7日のさつき特別、8日の天人峡特別出走馬による勝抜戦。単純な力比較からも天人峡特別組はやや分が悪いと見え、さつき特別上位のトモエパワー、シンエイキンカイが出走してくれば、間違いなく中心となりそうです。
 15日(月)はピヤシリ特別(3歳以上650万円未満)が、メインレースとして行われます。ここはエビスオウジャに人気が集中するでしょう。降級以来、危なげないレースで3連勝。実力の違いを見せつけており、ここも最有力です。スーパークリントンも今季2連勝と好調。クラスは上がりましたが、それでも好勝負を演じてくれることでしょう。ほかバンゼンやトカチタカラなどの一発も侮れません。好勝負が期待できそうです。

レース回顧(5/6~5/8)

2006年5月 8日(月)

 6日(土)に行われた黒岳特別(3歳以上混合550万円未満)は、ミスターセンプーが優勝。オープンから降級して5戦目で、今季の初勝利を挙げました。
 第2障害は1番人気のナリタボブサップが先頭で抜け、ミスターセンプーは2番手から。夏井功騎手懸命のムチにこたえて脚を伸ばすと、残り30メートル付近で先頭へ。その後もしっかりした脚取りを見せて、先頭でゴールしました。2着は障害を3番手で越えたスーパーロイヤル。逃げたナリタボブサップは、こらえきれずに3着に敗れました。
 この日の第10レース470万円未満は、アローコマンダーが1番人気にこたえて快勝。第2障害を2番手でクリアするとグイグイ脚を伸ばして、逃げるユウセイマーチを差し切りました。接戦の2着争いはユウセイマーチに軍配。コマタイショウが3着。
 7日(日)のメインレースはさつき特別(3歳以上オープン)。ここはミサイルテンリュウが貫禄を見せて圧勝しました。第2障害はこの馬らしい一発抜け。今季初戦のブランクもまったく問題なく、道中はひとり旅を展開しました。今年も重賞戦線で存分に活躍してくれそうです。2着はトモエパワー。第2障害を2番手で越えると、うしろにシンエイキンカイがぴったりくっついてきましたが、逆に突き放すレースぶり。勝ち馬はともかく、この馬の力は発揮できたでしょう。これで今季は4戦3勝、2着1回。戦った相手も考えれば十分評価でき、重賞タイトルも決して夢ではないでしょう。3着シンエイキンカイは、最後トモエパワーに突き放されたのが気になるところ。ただ毎回好勝負を演じており、4着のトカチプリティーともども、今後に期待が持てそうです。
 8日(月)の天人峡特別(3歳以上混合800万円未満)は、1番人気のキタノスサノオが勝利。2着に8番人気のホシマツリが入り、中波乱となりました。前走同様、障害の間をハイペースで飛ばしたキタノスサノオは、第2障害も先頭でクリア。その後も着実に脚を伸ばし、後続の追撃を完封しました。レーススタイルを確立できており、このクラスではまだまだ主役を張ることができそうです。2着のホシマツリは第2障害を2番手で通過。この馬自身はよく伸びており、勝ち馬の末脚をほめるべきでしょう。3着は近走好成績を残していたイッスンボウシ。

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